東 日 本大震災 か ら 5 年。

東日本大震災から5年。
育成財団の復興支援を振り返る。
各地に大きな被害をもたらした東日本大震災から5年が経過しました。育成財団では、発災直後から、
口 座 を 公 開 し ま し た 。新 潟 県 中 越 地 震
支援プロジェクトを立ち上げ、活動してきました。この5年間の取り組みを振り返ります。
活動の変遷
以来の支援金の募金活動となりました。
場の再開支援
活動③
どもを支援する人を支える〟という活
館職員)という一言が、私どもの〝子
なってしまうんです」(釜石市の児童
のままじゃ、この街から児童館が無く
への調査に入りました。その時の「こ
した。4月7日からは、岩手・宮城県
未曾有の災害でしたが、各県児連等
と連携しながら、被害状況をまとめま
職員が継続して現地入りし、今もその
派遣支援。これらには札幌市児童会館
の移動児童館車輌「ぱんぷきん号」の
隊」への初動金・車輌提供や、北海道
岩手県児連といわて子どもの森が沿
岸被災地で行う「いわて子ども遊び
活動④ 遊びを届ける 品の仲介。
活動⑤ 人と物をつなぐ 被災児童館からの要請に応じて、物
資(電化製品、消耗品等)手配、寄贈
動方針につながりました。
2011年9月に1ヵ月間、被災地
へ関西・東京の児童館職員をリレーで
活動① 情報収集 2011年3月 日の発災直後から
の活動の変遷をまとめます。
11
活動② 活動支援金
日に、
「 児童館活動支援募金」
3月
15
1
活動が続いています。
遊び支援を実施。行けないけど応援し
派遣し、ニーズ調査や子どもたちへの
本誌2011年夏・秋号でここまで
の経過を詳細に報告しています。
*
児童館
から
現 場
7
した。
たい児童館からは工作キットを託しま
家 かとうゆういち氏)を2012年
4月に発行しました。
『僕らは今を生きている』(笑顔写真
い、瓦礫が1枚も載っていない写真集
ら作ってきた私どもの活動は、全国の
現地の状況や復興フェイズに合わせなが
財団ホームページで公開しております。
紙幅の都合により、全ての活動を紹
介することが叶いませんでしたが、当
なお、5年間にお寄せ頂いた浄財は
表の通りです。
した。
の5年で豊かなネットワークが生まれま
また、次の大規模災害を見越しての
支援体制づくりも大きな課題です。
ます。
…年々その課題は見えにくくなってい
③広域に避難された子ども・家庭支援
できたか…東北の児童館では残念なが
平時でも課題ではあります。
ことの意義を伝えきれたのか。これは
支 援 、マ ニ ュ ラ イ フ 生 命 保 険 株 式 会 社
の 寄 付 に よ る 仮 設 児 童 館 建 設( 総 額 約
支 援 金の配 分 は総 額 約1千6百万 円
となり、 か所の児 童館で事 業 が展開
支援者ケア
方々に支えられたものでした。ここに御
了することとしました。とはいえ、ま
私どもは震災から5年の節目を迎え
て、集中的な復興支援の取り組みを終
今後の課題
たら幸いです。
しても「東北を忘れない」でいただけ
も応援していきます。皆様におかれま
思います。通常活動の中で、これから
だまだ東北の復興には時間がかかると
礼申し上げます。
らほとんどできていませんでした。
②中学・高校生世代へのアプローチが
さ れ ま し た 。イ ベン ト 、保 養 、機 材 購
児童館・児童クラブをはじめ、企業、
活動⑥ 場を作る・取り戻す
ポイントカードを提示して児童館
を 建 設 す る プ ロ ジ ェ ク ト ( 2 館 )へ の
4 千 3 百 万 円 )を 実 施 し ま し た 。 仮 設
入 、避 難 解 除 地 域への 帰 還 支 援 な ど 多
活動⑨ したいことを実現する 2 館 の う ち 、 荒 浜 児 童 館( 宮 城 県 )は
様な活動を応援することができました。
活動⑩
福島と岩手・宮城にわかれて、児童
館・児童クラブ職員の保養と学びの
ミーティングを開催。ネットワーク作
子どもと職員の
りにもなりました。
、中間支援組織、ボランティアの
2015年度から本施設へ移行完了。
鵜 住 居 児 童 館( 岩 手 県 )は 2 0 1 7 年
度に移行予定。
セ
活動⑪
エンパワメント
「じどうかんジャンボリーふくしま」を
を派遣する〟プログラ
までも現場が「選ぶ」ことにこだわ
2回支援。福島の児童館職員と子どもた
ム。押しかける活動ではなく、あく
るコーディネートを行いました。計
ちが創り上げる企画を応援しました。
支援金約1千万円を送金しました。
被災地内外をつなぎ、
…災害時にも遊びに力があることは間
5年間の中でさまざまな活動を展開し
ていきましたが、課題も感じています。
新たなものを生み出す 全国児童厚生員研究協議会や運動遊び
研究グループとのアウトリーチプログラ
①遊びの価値を広げることができたか
被災地の子どもたちは、実はとても
強くてたくましかった。その笑顔を見
違いないのですが、児童館で展開する
活動⑫
61,882,939 円
ムや遊びの出前イベントなどを通してこ
助成金・委託金
ながら、東北を考えてもらいたいと思
活動⑧ 伝える 24,015,579 円
N
P
O
支援募金
(寄付金)
73
285か所の施設へ派遣し、合わせて
を持った
ンターと開発した〝児童館へ専門性
プログラムは、日本
活動⑦ 児童館・児童クラブ×
日産プレジデント基金あそびプラス
N
P
O
N
P
O
*1 http://www.jidoukan.or.jp/blog/2011/09/
*2 http://nissan-president-fund.jp/
8
87,741,416 円
合計
*2
N
P
O
1,842,898 円
その他
(写真集)
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