広島県の金融経済月報

2016 年 4 月 1 日
日本銀行広島支店
広島県の金融経済月報
1.概況
広島県の景気は、緩やかに回復している。
需要項目別に概観すると、設備投資は緩やかに増加している。住宅投資は持ち
直しており、個人消費は底堅く推移している。輸出は一部に弱めの動きがみられ
るものの、全体としては横ばい圏内の動きとなっている。公共投資は緩やかな減
少傾向にある。
こうした中、生産は横ばい圏内の動きとなっている。雇用・所得環境は着実な
改善を続けている。消費者物価(除く生鮮食品)は前年を上回って推移している。
2.実体経済
(1)最終需要の動向
個人消費は、底堅く推移している。
スーパー売上高は、前年を上回っている。家電販売は、持ち直している。百貨店売上
高は、底堅く推移している。一方、乗用車販売は、新型車効果の一巡などから前年割れ
となっている。旅行取扱高は、海外旅行が減少基調にあるものの、国内旅行は堅調に推
移している。主要観光地への入込客数は、総じて高水準を維持している。
住宅投資は、持ち直している。
新設住宅着工戸数は、前年を上回っている。
設備投資は、緩やかに増加している。
3 月短観結果をみると、2015 年度の設備投資額(全産業)は前年を上回る見込みとなっ
ている。また、2016 年度の設備投資計画(全産業)は、同見込み額を上回っている。
公共投資は、緩やかな減少傾向にある。
公共工事請負金額は、前年を下回っている。
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輸出は、一部に弱めの動きがみられるものの、全体としては横ばい圏内の動きと
なっている。
(2)生産の動向
生産は、横ばい圏内の動きとなっている。
自動車、造船は、高操業となっている。はん用・生産用・業務用機械は、建設機械で
は減産しているものの、全体として高操業を続けている。一方、電気機械は、一部に弱
めの動きがみられており、鉄鋼は、減産を継続している。
(3)雇用・所得の動向
雇用・所得環境は、着実な改善を続けている。
有効求人倍率は、高水準にある。雇用者所得は、緩やかな増加傾向にある。
(4)物価の動向
消費者物価(除く生鮮食品、広島市)は、前年を上回って推移している。
3.金融
(1)貸出の動向
県内金融機関の貸出金残高(末残)は、前年を上回っている。貸出金利は、低下
傾向にある。
(2)預金の動向
県内金融機関の実質預金残高(末残)は、前年を上回っている。
以
本資料はホームページにも掲載しています。
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