広島県の金融経済月報

2016 年 9 月 1 日
日本銀行広島支店
広島県の金融経済月報
1.概況
広島県の景気は、一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかな回復基調を続け
ている。
需要項目別に概観すると、設備投資、住宅投資は緩やかに増加している。個人
消費は一部に弱めの動きもみられるが、全体としては底堅く推移している。輸出
は弱めの動きとなっている。公共投資は減少傾向にある。
こうした中、生産は横ばい圏内の動きとなっている。雇用・所得環境は着実な
改善を続けている。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、0%程度となって
いる。
2.実体経済
(1)最終需要の動向
個人消費は、一部に弱めの動きもみられるが、全体としては底堅く推移している。
スーパー売上高は、前年を上回っている。家電販売は、増加している。百貨店売上高
は、前年並みとなっている。乗用車販売は、弱めの動きとなっている。旅行取扱額は、
海外旅行が弱めの動きとなっているものの、国内旅行は堅調に推移している。主要観光
地への入込客数は、総じて高水準を維持している。
住宅投資は、緩やかに増加している。
新設住宅着工戸数は、前年を上回っている。
設備投資は、緩やかに増加している。
6 月短観における 2016 年度の設備投資は、前年を上回る計画となっている。
公共投資は、減少傾向にある。
公共工事請負金額は、前年を上回っている。
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輸出は、弱めの動きとなっている。
(2)生産の動向
生産は、横ばい圏内の動きとなっている。
自動車は、高操業となっている。造船、はん用・生産用・業務用機械は、一部に弱め
の動きがみられるものの、総じて高操業となっている。鉄鋼は、高めの生産水準となっ
ている。電気機械は、一部に弱めの動きがみられる。
(3)雇用・所得の動向
雇用・所得環境は、着実な改善を続けている。
有効求人倍率は、高水準にある。雇用者所得は、緩やかな増加傾向にある。
(4)物価の動向
消費者物価(除く生鮮食品、広島市)の前年比は、0%程度となっている。
3.金融
(1)貸出の動向
県内金融機関の貸出金残高(末残)は、前年を上回っている。貸出金利は、低下
傾向にある。
(2)預金の動向
県内金融機関の実質預金残高(末残)は、前年を上回っている。
以
本資料はホームページにも掲載しています。
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