（本件に関する照会先）日本銀行徳島事務所 088-622-3126 ２０１５年３月６日日本銀行高松支店徳島事務所徳島県金融経済概況１．概 ○ 況徳島県内の景気は、緩やかな回復を続けている。すなわち、公共投資は高水準で推移している。設備投資、個人消費は持ち直している。住宅投資は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動がみられているが、基調的には底堅く推移している。こうした中、企業の生産動向は高水準で推移している。雇用・所得情勢をみると、労働需給は改善しており、雇用者所得も緩やかに持ち直している。２．実体経済 ○ 最終需要の動向をみると、以下のとおり。設備投資は、持ち直している。 12 月短観における設備投資（全産業）をみると、2014 年度は前年を上回る計画となっている。個人消費は、持ち直している。大型小売店の売上は、持ち直している。乗用車の新車登録台数は、底堅く推移している。家電販売は、底堅く推移している。旅行取扱額は、堅調に推移している。住宅投資は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動がみられているが、基調的には底堅く推移している。公共投資は、高水準で推移している。 ○ 企業の生産動向は、高水準で推移している。電気機械は、高水準の生産を続けている。はん用・生産用機械は、持ち直している。金属製品、輸送機械、パルプ・紙・紙加工品は、底堅く推移している。化学は、弱めの動きとなっている。 ○ 主要観光地の入込客数は、堅調な動きとなっている。 ○ 雇用・所得情勢をみると、労働需給は改善しており、雇用者所得も緩やかに持ち直している。 ○ 消費者物価（除く生鮮食品）は、前年を上回って推移している。３．金融 ○ 民間金融機関の貸出（1 月）は、前年を上回って推移している。貸出約定平均金利は、前月比低下した（県内国内銀行ベース、1 月末 1.801％〈前月末 1.803％〉）。 ○ 預金（1 月）は、前年を上回って推移している。 ○ 倒産状況（2 月）をみると、件数（14 年 6 件→15 年 7 件）、負債総額（同 975 百万円→同 4,927 百万円）ともに前年を上回った。信用保証協会の代位弁済状況（1 月）については、金額（14 年 86 百万円→15 年 125 百万円）は前年を上回ったものの、件数（同 15 件→同 15 件）は前年と同数となった。以上