名古屋市立大学大学院経済学研究科 「早期修了プログラム」外部評価シート 評価者:多和田眞・ 近藤健児 注) 評価判定は A(優れている)、B(妥当)、C(改善の余地あり)、D(早急な改善が必要)のいずれか。 番号 評価項目 1 教育目標 1.1 教育目標が公開され 判定 根拠・指摘事項 A 学生募集要項およびパンフレットに記載があり,適切である。 A 博士後期課程では研究者など高度に専門性を備えた人材育成が求められるが,そ ているか 1.2 教育目標は博士後期 課程として適切であ の面において適切である。 るか 2 学生募集 2.1 学生募集にあたり、 A 学生募集要項及びホームページに記載があり,適切である。 C 「専門基礎能力」以下 6 つの項目について判定を行う履修資格審査制度は適切で プログラムの趣旨を 公開・説明している か 2.2 プログラムの趣旨に 沿った履修資格審査 あるが,実際の入学者の申告シートと,そこから審査判定の結果に至る経緯が不 が行われているか 明確であるため、判定の根拠などをわかりやすくする必要があると思われる。 3 教育組織・教育体制 3.1 指導に十分な教員組 A 織が存在するか 3.2 指導体制が適切に機 能しているか 教員の質と分野は充実しており、また院生の研究テーマと教員の研究分野の整合 性も取れており、質の高い研究教育指導が可能となっている。 A 副指導教員を置く制度は丁寧な教育が行えるという点で有益である。 その他のコメント 3.3 指導プロセスが適切 A に実行されているか 4 履修 4.1 プログラムに沿った 4.2 中間審査を 7 月に設定するなど,早くから博士論文の質の向上に向けたスケジュ ールが設定されるなど,よく考え抜かれている。 A 1 年間での終了ということで,講義単位を 1 科目に限定するなど,博士論文の完 履修指導が行われて 成に特化した指導が行われており,6 項目すべてで「3」の学生に関しては目標 いるか にふさわしいプログラムといえる。 学力達成度評価は適 B 「関連分野基礎能力」のみ「2」であっても入学させ,講義で博士の学位にふさ わしい能力を身に着けさせる方式は評価できるが,講義単位 1 科目の履修で能力 切になされているか の向上がどこまで可能なのかは難しい問題であり,予備審査協議報告書では「2」 が「3」に変わったと判断できる根拠を詳述した方が良いと思われる。 5 学位審査 5.1 学位審査の基準と審 A 査方法は適切か 6 持続的改善 6.1 プログラムの改善の 3 段階の学位審査システムは適切である。全国レベルの学会誌ないし国際的なジ ャーナルへの掲載が学位審査の基準であることも評価できる。 A 大学院教務委員会で常にレビューを心がけるとのことであり、研究科の自己評価 ためのシステマティ に加えて、外部評価委員会による客観的な評価によってチェックを受けるという ックな活動がなされ 体制がとられているため、妥当と判断する。 ているか 7 総合評価 7.1 総合的に見たプログ ラムの評価 A ユニークかつ高い需要がある優れたプログラムであると思われる。
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