山形県版CCRC(生涯活躍のまち)構想の基本コンセプトについて 山形県版CCRC(生涯活躍のまち)構想の基本コンセプトとは 県内の市町村が自ら「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想 を推進するにあたり、そのモデルとして、山形の特色を活かした医 療・介護の在り方や地域活動・交流のアイディア、活用な可能な地 域資源、移住形態などを示すものとして、移住やまちづくりの実践 者、医療・福祉関係者、有識者、自治体の意見を聞きながら策定し たもの 平成28年3月 健 康 福 祉 部 ○基本コンセプト ①山形県や実施市町村の魅力が十分反映された取組みである 全市町村で湧き出る温泉、四季折々に表情を変える田園風景、自然と調和した祭・伝統芸能、世界に誇れる農産物や食文化など ②安心感を与える取組みである 健康寿命を伸ばすための研究と実践、切れ目ない医療・介護提供体制、雪の恵み・冬の暮らしを快適にする工夫など ③地元住民の住みやすさにつながり、地域との交流が図られる取組みである 山形県版CCRCに取り組む背景 ○ 今後、後期高齢者(75歳以上)の比率が東京圏で急激に高ま り、医療・介護需要が急激に増加することにより、現状のまま では地方から東京圏への医療・介護人材が流出する。 ○ 人口減少問題を克服するためには、本県が有する豊かな自然環 境や文化等に加え、生活を支える仕事や通院、買い物など、生 活の利便性を高めることにより、元気な高齢者の移住を促し、 雇用の場を創出し若者の定着を図る必要がある。 取り組む際の基本的考え方 ○ 高齢者の移住ありきではない。そこに住む人が誇りを持てる 地域をつくることが重要 ○ 地元の人が、地域の課題や弱みも含めて地域をよく知り、将 来ビジョンを持つことが重要 ○ CCRCに取り組む市町村等には、入居者や地元との「対話」 を基調とした事業運営が必要 ○ 住まいの提供はもとより、社会参加や生きがいづくりの促 進、切れ目ない医療・介護提供体制など、地域包括ケアシステ ムのモデルとなるべき ○ 医療・介護サービスの効率的な提供、多職種連携によるケア の実施などに加え、SNSを活用した情報提供・情報交換体制 の構築と高齢者の見守り、生活支援サービスの充実など ICTを重要なツールとして活用すべき ○ CCRCとそれを基点とする様々な取組みを包括的に進め ることにより、新たな雇用の創出と住みやすさが確保され、若 者等が住みたい(定着する)地域を実現 移住者と地域の居住者の交流の場の創出、多様な施設・居住空間の形成 ④若者や女性、障がい者も受け入れ、多世代との交流が図られる取組みである CCRCの枠にとらわれないインクルーシブ社会(全ての人が社会の一員として生きがいを持って生きられる社会)の構築 ⑤多様な住まい方や活動・役割を提案する取組みである 空家や中古住宅の活用など多様な住まいの提供、移住者のスキルやキャリア、意欲を活かした仕事や趣味、ボランティアなど様々 なメニューの提示など
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