講演資料 - 溝上慎一

産業能率大学主催Active Forum at Kyoto 2015年12月19日(土)
プロジェクト学習としての探究的な学習を
アクティブラーニング論に位置づけて理解する
溝上 慎一
(京都大学高等教育研究開発推進センター/教育学研究科)
http://smizok.net/
E-mail [email protected]
今日のスライドは溝上HPにアップします。必要な方はダウンロードしてください
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1
桐蔭学園のアクティブラーニング公開研究会12/12
1
追加
2
桐蔭学園のAL推進
追加
・2015年4月より全教科で導入
・3年計画 2015年(中1・高1)
2016年(新中1・高1) 2017年(新中1・高1)
・AL型授業の実施(学習形態の導入:書く・話す・発表する等)
→学習成果を実現するAL型授業へ(活用II、評価)
YouTube動画「桐蔭学園のALの挑戦」
◆下記からご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9lOTu9blXwk&feature=youtu.be
1
3
三層で理解するアクティブラーニング
追加
①学習形態としてのアクティブラーニング
(書く・話す・発表する等)
②学習概念としてのアクティブラーニング
◆一方向的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える
意味での、あらゆる能動的な学習のこと。能動的な学習には、書く・話
す・発表する等の活動への関与と、そこで生じる認知プロセス(*)の外化
を伴う。
◆主として知識習得を目指す伝統的な教授学習観の転換を目指す文
脈で用いられ、その授業においては「アクティブラーニング型授業」とし
て使用されるべきである。
③学習論としてのアクティブラーニング
(学校から仕事・社会へのトランジション、
学習と成長パラダイム)
2
4
追加
AL批判に対して(1)
活動だけが強調されて学習が深まらない/ALをやっても成績が上がらない
アクティブラーニング
・(書く・話す・発表するな
どの)活動への関与
Q.課題の質や難易
度は適切だったか
Q. 課題に取り組む
前の学習状況は?
表現された結果
(パフォーマンス)
・認知プロセスの外化
Q.どこか人任せの活動になっていな
かったか?
Q. 既有知識や資料などを精いっぱい
駆使しての学習成果だったか?
期待される成果
・深い学習
・成績の上昇(入試の実績)
・資質・能力の向上
PDCAサイクル
PLAN
(計画)
3
DO
(実行)
CHECK
(評価)
ACT
(改善)
5
追加
本日の公開研究会の目的
今日のテーマ
ALをふまえて桐蔭学園が目指す
授業論としての方向性を提示すること
①活用IIを入れる
生徒主導
探究
教師主導
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
②学力の三要素に対応した評価規
準を示す
活用I
習得
1教科内
安彦忠彦 (印刷中) 習得から活用・探究へ 溝上慎一(編) 高等学校における
アクティブラーニング(理論編) (アクティブラーニングシリーズ第4巻) 東信堂
2
6
追加
1
着目①:単元のなかでの位置づけを
見る(多くは仕上げの時限)
着目②:(B)の「思考力・判断力・・・」が
どこで出てくるか、展開に注目
7
Contents
①2つのPBL
②PBLをアクティブラーニング論に位置づけて
③「探究的な学習」をアクティブラーニング論として位
置づける
1
8
Contents
①2つのPBL
②PBLをアクティブラーニング論に位置づけて
③「探究的な学習」をアクティブラーニング論として位
置づける
*
9
2つのPBL
・問題解決学習としてのPBL(problem-based learning)
*いろいろな訳「問題解決型学習」「問題基盤型学習」など
・プロジェクト学習としてのPBL(project-based learning)
*いろいろな訳「プロジェクト型学習」「プロジェクト・ベース学習」「課題解決
学習」など
1
10
問題解決学習(PBL)という学習戦略
問題解決学習とは、実世界で直面する問題やシナリオの解決
を通して、基礎と実世界とを繋ぐ知識の習得、問題解決に関
する能力や態度等を身につける学習のことである。
溝上(印刷中)
・1960年代後半、カナダのマックマスター大学メディカルス
クールで開発されたものだと考えられている(溝上, 2015)。
・その他の世界のメディカルスクールに拡大
*ニューメキシコ大学(米国)、リンブルフ州立大学(現在のマーストリ
ヒト大学、オランダ)、ミシガン州立大学(米国)、ニューカッスル大学
(オーストラリア)
・その他の専門領域で拡大(理科系分野が多い)
2
11
Reference:
・溝上慎一 (2014). アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換 東信堂
・溝上慎一 (印刷中). アクティブラーニングとしてのPBL・探究的な学習の理論 溝上慎一・成田秀夫 (編)
アクティブラーニングとPBL・探究 (アクティブラーニングシリーズ第6巻) 東信堂
問題解決学習のステップと( PBL)カリキュラム
表 マーストリヒト大学医学部1学年の週間時間割
月
火
水
木
金
土
11:00
8:45
13:30
16:00
8:45
8:45
9:00
11:15
~
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~
~
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~
13:00
10:45
15:00
18:00
10:45
10:45
11:00
12:45
テューターと技能訓練
テュートリアル
講義
テューターと技能訓練
コミュニケーション力
テュートリアル
テューターなしで技能訓練
テューターなしで技能訓練
空きの時間帯は図書館などで自己学習
2
*ウッズ(2001)、図2‐1(p.13)をもとに作成
*大久保(2007)、表(p.432)を一部修正
12
Reference:
・大久保由美子 (2007). アウトカム基盤型カリキュラムのなかでのテュートリアル教育 東京女子医科大学雑誌, 77 (8), 429‐434.
・ウッズ, D. R. (2001). PBL (Problem‐based Learning)-判断能力を高める主体的学習- (新道幸恵訳). 医学書院.
プロジェクト学習(PBL)という学習戦略
プロジェクト学習とは、実世界に関する解決すべき複雑な問題
や問い、仮説を、プロジェクトとして解決していく学習のことで
ある。学生の自己主導型の学習デザイン、教師のファシリテー
ションのもと、問題や問い、仮説などの立て方、問題解決に関
する思考力や協働学習等の能力や態度を身につける。
溝上(印刷中)
・20世紀初頭の、主として初等教育におけるキルパトリックの「プロジェクトメ
ソッド(project method)」にルーツがあると説明されることが多い
(ex. Savery, 2006)。
・デューイの進歩主義教育に思想的母体(佐藤, 2004; 田中・橋本, 2012)。
2 ・初等中等教育から高等教育まで幅広く使用されている。
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Reference:
・溝上慎一 (印刷中). アクティブラーニングとしてのPBL・探究的な学習の理論 溝上慎一・成田秀夫 (編)
アクティブラーニングとPBL・探究 (アクティブラーニングシリーズ第6巻) 東信堂
・Savery, J. R. (2006). Overview of problem‐based learning: Definitions and distinctions. Interdisciplinary Journal of Problem‐Based Learning, 1(1), 9‐20. ・田中智志・橋本美保 (2012). プロジェクト活動-知と生を結ぶ学び- 東京大学出版会
プロジェクト学習(PBL)のステップ
生徒学生版の研究活動
(research)
1
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2つのPBLの類似点
①実世界の問題解決に取り組む
* 探究(inquiry)という、多くの場合学際的な問題解決
*実社会・実生活、専門職の実践
②問題解決能力を育てる
* 目標や問題、問いを立てる力
*問題解決に関する思考力
(帰納的・演繹的推論、批判的・反省的思考、意思決定や判断など)
*情報処理能力
*「なぜ(why)」「どうやって(how)」を問う力
③解答は一つとは限らない
④自己主導型学習(self‐directed learning)をおこなう
*「学生中心型(student‐centered)」「学習者中心型(leaner‐centered)」とも
呼ばれる
⑤協働学習(collaborative learning)をおこなう
*学生同士で課題や役割、時間などをマネジメントすることまで含む。
⑥構成的アプローチを採る
*知識構成( knowledge construction)、社会的構成(social construction)
3
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2つのPBLの相違点
①問題やシナリオが教師から与えられるか(問題解決学習)、問
題や問いを生徒が立てるか(プロジェクト学習)
②プロセス重視型(問題解決学習)かプロダクト重視型(プロジェクト
学習)
③テューターがいる(問題解決学習)かいないか(プロジェクト学習)
④プログラムの位置づけ
・問題解決学習:中心的(問題解決学習>PBLカリキュラム)
・プロジェクト学習:中心的なものもあれば補足的なものもある
⑤時間的展望
・問題解決学習:今起こっている問題
・プロジェクト学習:未来に向かっての社会的課題
⑥時空間における制約
・問題解決学習:教室や授業を中心とした拡がり
・プロジェクト学習:時間(学期を越えて、場合によっては数年)、空間(地
域や実践現場)の枠を越えるものが少なくない
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Contents
①2つのPBL
②PBLをアクティブラーニング論に位置づけて
③「探究的な学習」をアクティブラーニング論として位
置づける
*
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アクティブラーニングの1つとしてのPBL
・PBLはアクティブラーニングの1つである
(Mills & Treagust, 2003; Savery, 2006; Thomas, 2000)
1
18
Reference:
・Mills, J. E., & Treagust, D. F. (2003). Engineering education: Is problem‐based or project‐based learning the answer? Australasian Journal of Engineering Education, 3(2), 2‐16.
・Savery, J. R. (2006). Overview of problem‐based learning: Definitions and distinctions. Interdisciplinary Journal of Problem‐Based Learning, 1(1), 9‐20. ・Thomas, J. W. (2000). A review of research on project‐based learning. 参照日2015年8月4日:
http://www.newtechnetwork.org.590elmp01.blackmesh.com/sites/default/files/dr/pblresearch2.pdf
PBLはAL中心型のアクティブラーニング型授業の1つである
2
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実世界の問題解決に取り組ませる教育的意義
・将来取り組むであろう問題解決に必要な態度・能力を育てる
ため(自己主導型学習、協働学習、問題解決能力など)
・PBLがカリキュラムの中心に置かれるべきだという主張
(Bell. 2010; Hung, 2010など)
☞基礎的な知識・技能の習得だけでは、仕事・社会に必
ずしも繋がらない。直接繋げる学習としてのPBL。
見直される
・学校教育の社会的機能
・学校から仕事・社会へのトランジション
2
アクティブラーニ
ング論の問題意
識と同じ
20
Reference:
・Bell, S. (2010). Project‐based learning for the 21st century: Skills for the future. The Clearing House, 83(2), 39‐43.
・Hung, W. (2011). Theory to reality: A few issues in implementing problem‐based learning. Educational Technology Research and Development, 59(4), 529‐552.
追加
本日の公開研究会の目的
今日のテーマ
ALをふまえて桐蔭学園が目指す
授業論としての方向性を提示すること
①活用IIを入れる
生徒主導
探究
教師主導
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
②学力の三要素に対応した評価規
準を示す
活用I
習得
1教科内
安彦忠彦 (印刷中) 習得から活用・探究へ 溝上慎一(編) 高等学校における
アクティブラーニング(理論編) (アクティブラーニングシリーズ第4巻) 東信堂
1
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Contents
①2つのPBL
②PBLをアクティブラーニング論に位置づけて
③「探究的な学習」をアクティブラーニング論として位
置づける
*
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プロジェクト学習の一つとしての「探究的な学習」
『高等学校学習指導要領』(2009年3月)
第1 目 標
横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,
自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や
能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の
解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自
己の在り方生き方を考えることができるようにする。
(「第4章 総合的な学習の時間」より)
・(生徒版の)研究活動(research)を特徴とする「プロジェクト学習」に相
当する(田中・橋本, 2012; 上杉, 2010)。
・研究(research)にともなうプロダクトを重視するのは、どちらかと言え
ば、プロジェクト学習のほうである
2
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Reference:
・溝上慎一 (印刷中). アクティブラーニングとしてのPBL・探究的な学習の理論 溝上慎一・成田秀夫 (編)
アクティブラーニングとPBL・探究 (アクティブラーニングシリーズ第6巻) 東信堂
習得-活用-探究の「探究」として
生徒主導
探究
教師主導
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
探究的な学習
(総合的な学習の時間)
*医療系でよく使用される
IBL(inquiry‐based learning )
とは異なる
安彦案
活用I
習得
2
1教科内
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Reference:
・安彦忠彦 (印刷中) 習得から活用・探究へ 溝上慎一(編) 高等学校における アクティブラーニング(理
論編) (アクティブラーニングシリーズ第4巻) 東信堂
自己の在り方生き方を考える探究的な学習
『高等学校学習指導要領』(2009年3月)
第1 目 標
横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,
自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や
能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の
解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自
己の在り方生き方を考えることができるようにする。
(「第4章 総合的な学習の時間」より)
☞デューイの「社会的生活(social life)」(田中・橋本, 2012)
将来
3
プロジェクト
(問題や問い
の設定)
仕事・社会
Reference:
・田中智志・橋本美保 (2012). プロジェクト活動-知と生を結ぶ学び- 東京大学出版会
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AL批判に対して(2)
総合的な学習の時間やSSH等で、資質・能力を育てればいい
一般的/全体的
(General/Whole)
学力の三要素
(1)知識・技能
(3) 主体性・多様性・協働性
(2)思考力・判断力・表現力
抽象的
(Abstract)
国語
社会
情報
家庭
理科
外国語
保健体育
総合的な
学習の時間
芸術
あらゆる授業で
アクティブラーニング型授業(講義+アクティブラーニング)
個別的
(Specific)
3
数学
習得
活用(I・II)
探究
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Reference:
・奈須正裕 (2015). コンピテンシー・ベイスの教育と教科の本質 奈須正裕・江間史明 (編) 教科の本質か
ら迫るコンピテンシー・ベイスの授業づくり 図書文化 pp.8‐34.
ご清聴有り難うございました
Contents
①2つのPBL
②PBLをアクティブラーニング論に位置づけて
③「探究的な学習」をアクティブラーニング論として位
置づける
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興味があればお読みください
溝上慎一・松下佳代(編) (2014). 高校・大学から仕事へ
のトランジション-変容する能力・アイデンティティと教育
- ナカニシヤ出版
この10年、世界的に喫緊の課題となっている学校から仕事へのトラン
ジションを、国際的に定義し・国際的な近年の動向を概説したもの(溝
上慎一)。ほか「大学から仕事へのトランジションにおける<新しい能
力>」(松下佳代)、「<移行>支援としてのキャリア教育」(児美川孝
一郎)、「アイデンティティ資本モデル-後期近代への機能的適応」
(ジェームズ・コテ)、「後期近代における<学校から仕事への移行>
とアイデンティティ-「媒介的コミュニティ」の課題」(乾彰夫・児島功
和)ほか。
溝上慎一 (2014). アクティブラーニングと教授学習パラ
ダイムの転換 東信堂
アクティブラーニングを理論的・実践的に包括的に概説した著書。
第1章:アクティブラーニングとは 第2章:なぜアクティブラーニングか
(教えるから学ぶへ、情報・知識リテラシー) 第3章:さまざまなアク
ティブラーニング型授業(ピアインストラクション、LTD話し合い学習法、
PBLなど) 第4章:アクティブラーニング型授業の質を高めるための
工夫(ディープ・アクティブラーニング、授業外学習、逆向き設計、反転
授業) 第5章 揺れる教授学習観(ラーニングピラミッドの功罪など)
溝上慎一 (責任編集) 京都大学高等教育研究開発推進
センター・河合塾 (編) (2015). どんな高校生が大学、社会
で成長するのか-「学校と社会をつなぐ調査」からわかっ
た伸びる高校生のタイプ- 学事出版
序章: なぜ、学校から社会へのトランジション(移行)調査か(溝上慎一)
第1章:生徒タイプの分析から見えてくる高校生の特徴(溝上慎一)
第4章:高校生の生活と意識における地域差(柏木智子)
第5章:島根県立横田高等学校の事例研究(椋本洋)
第6章:岐阜県立可児高等学校の事例分析(河井亨・浦﨑太郎)
第7章:成果シンポジウムにおけるコメントとリプライ~
(2) 安彦忠彦「高大接続の視点から」
(3) 山田礼子「現代大学新入生をどう見るか」
(4) 中原 淳「企業の人材開発の観点から」
第8章:学校と社会をつなぐ調査から見えてくる高校の特徴~インタビュー
(1) 高崎市立高崎経済大学附属高等学校
(2) 鴎友学園女子中学高等学校
(3) 渋谷教育学園渋谷中学高等学校
(4) 神奈川県立横浜翠嵐高等学校
(5) 三重県立津高等学校
(6) 京都市立堀川高等学校
(7) 大坂府立茨木高等学校
(8) 大阪府教育センター附属高等学校
第9章
実践的な指導のポイント(椋本洋)
第10章 理論的まとめと今後の課題(溝上慎一)
2015年7月刊行
チューリップMLを作りました
中学高校に関するイベントや研究会の案内を受け取る、あるいは自由
に投稿できるチューリップMLを作りました。
全国の中学高校関係者に配信されます。
情報を欲しい方、発信したい方はメンバー登録の上、どうぞご利用下さ
い。
http://kyoto‐u.s‐coop.net/tulip/index.html
桐蔭学園の「授業見学」のご案内
◆桐蔭学園はAL向上を目指して、外部からの授業見学をいつでも受け付けてい
ます。見学したい方は下記にご連絡下さい。
担当: 佐藤透([email protected])
講師プロフィール
http://smizok.net/
1970年1月生まれ。大阪府立茨木高校卒業。神戸
大学教育学部卒業、1996年京都大学高等教育教
授システム開発センター助手、2000年講師、2003
年京都大学高等教育研究開発推進センター准教
授。2014年より教授(現在に至る)。大学院教育学
研究科兼任。京都大学博士(教育学)。
日本青年心理学会常任理事、大学教育学会常任理事、『青年心理学研究』編集委
員、『大学教育学会誌』編集委員、“Journal of Adolescence”Editorial Board委員、
“International Conference on the Dialogical Self”Scientific Committee委員。公益財
団法人電通育英会大学生調査アドバイザー、学校法人桐蔭学園教育顧問ほか、大
学のAP委員、高校のSGH/SSH指導委員など。日本青年心理学会学会賞受賞。
専門は、青年心理学(現代青年期、自己・アイデンティティ形成、自己の分権化)と高
等教育(大学生の学びと成長、アクティブラーニング、学校から仕事・社会へのトラン
ジションなど)。著書に『自己形成の心理学-他者の森をかけ抜けて自己になる』
(2008世界思想社、単著)、『現代青年期の心理学-適応から自己形成の時代へ
-』(2010有斐閣選書、単著)、『大学生の学び・入門-大学での勉強は役に立つ!
-』(2006有斐閣アルマ、単著)、『高校・大学から仕事へのトランジション-変容する
能力・アイデンティティと教育-』(2014ナカニシヤ出版、編著)、『活躍する組織人の
探究-大学から企業へのトランジション-』(2014東京大学出版会、編著)、『アクティ
ブラーニングと教授学習パラダイムの転換』(2014東信堂、単著)など多数。