上川地区 教育経営研究会

上川地区
1 目
的
教育経営研究会
新しい時代の要請に応える学校経営や信頼と秩序ある組織の創造を目指し,教育経営上
の今日的課題について研究協議し,各学校における経営の充実に資する。
2 主
催
上川管内(小・中学校)校長会
3 後
援
北海道教育庁上川教育局 北海道小学校長会 北海道中学校長会
4 主
管
上川管内(小・中学校)校長会経営部
5 日
時
平成27年8月4日(火)
6 会
場
上川教育研修センター
7 参加者
上川管内校長会員他(100名)
8 日
13時40分〜13時50分
開 会 式
13時50分〜14時15分
挨拶及び教育情勢,要望事項回答
14時15分〜14時30分
地区の現状と課題
14時40分〜15時45分
質問事項回答,研究協議
15時45分〜15時55分
閉 会 式
程
9 解説と質疑
北海道中学校長会 事務局長
赤 岩 輝 雄 氏
北海道小学校長会 経営部幹事
武 部 昌 司 氏
北海道中学校長会 経営部幹事
尾 﨑
基 氏
10 解説と質疑の概要
(1)質問事項
① 免許外教科担任の現状と課題,解消に向けての具体的な施策について。
②
「土曜授業」の現状と課題等について。
③ 「勤務実績の評定結果を昇給に反映する制度」実施上の課題や問題点,教職員評価制度との関
わりについて。
(2)要望事項
①
学校の統廃合については,地域が存続を希望したり,少人数の学校を望む保護者もいたりする
ことから,保護者・地域の実情に配慮した統廃合になるよう組織的な取組や関係機関への働き掛
けをお願いしたい。
②
管理職後継者の育成のため,職責に応じた管理職手当の支給改善や条件整備等,具体的な処遇
改善を引き続き強く要望していただきたい。
(3)一般情勢報告,説明
《国内情勢》
①
当面する初等中等教育の諸課題について
② コミュニティースクールについて
③
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーについて ④ 小中一貫校の制度化について
《道内情勢》
①
柴田教育長の二定道議会における教育行政執行方針について
②
第1回北海道総合教育会議の開催と,
「大綱」の策定について
③
教職員定数合理化計画に対する緊急意見書・要望書の提出について
④
道教委の「子ども未来塾事業」について
(4)要望事項に対する回答
① 学校の統廃合について
北海道総合教育会議が策定している「教育大綱」にもあるように,地域の活性化と,小中学校
の存続は,重点施策の一つである。政府の「骨太の方針」の中でも,地域の教育活動また小中学
校統廃合に向けた動きとして,地域の様々な実情を無視しての統廃合はありえないということで
進められている。よって,地域の実情に即して決められていくものと考えている。
② 管理職後継者育成について
道小・道中,道公教からも強く要望している。主なものとして,
「校長採用,教頭昇任の意欲
をより喚起させるための施策」
「教育環境,勤務実態等を踏まえた条件整備」
「職責に見合った管
理職手当の支給基準の改善」「管理職手当の8%減額の完全回復」についてである。
(5)上川管内南部地区の現状と課題
①
・・・・小山田 雅春校長(中富良野町立本幸小学校)
上川南部地区のほとんどの中学校では,少なくても1教科,多いところで6教科の免許外教科
担任のもと,学校経営がなされているのが現状である。「人員配置を含めた定数増の手だて」が
必要不可欠であるとの声がある中,現状や課題についての情報提供をお願いしたい。
② 「土曜授業」については,南部地区で実施しているのは1町1校である。実施回数は年間10
日間で,3時間授業を行っているとのことである。「土曜授業」実施にあたっては,各関係者で
十分理解した上で実施していくことが必要であるとの声が聞かれる中,現状と課題の情報提供を
お願いしたい。
③ 「勤務実績の評定結果を昇給に反映する制度」について,南部地区校長会の声として,生涯賃
金に関わるため,より慎重に,誰もが納得できるように,より客観的にという声が多く聞かれて
いる。また,この制度を目的通りに有効に活用したいという思いも強い。この制度の実施上の課
題や問題点,また教職員評価制度との関わりの現状と課題の情報提供をお願いしたい。
(6)質問事項に対する回答
①
免許外教科担任の現状と課題について
道教委でも免許外教科担任については,以前から続いている課題と認識し,人事異動などでそ
の解消に努めているとの回答を得ている。この課題は一気に解決は難しく,改善については予算
も絡んでくることもあり,予算要求も含めて,道小・道中でも様々な場面で要請活動を進めてい
きたい。また,研修体制の充実を図るなど,免許外教科を教えている先生方の支援体制も考えて
いく必要がある。
②
土曜授業について
土曜授業は,今年度,全道で 20 校(小学校 12 校,中学校7校,中等教育学校1校)で実施さ
れている。地域とのつながりが密になったという成果もある一方,土曜日のメニューづくりに課
題があるとの声もある。道教委が本年度から始めた「子ども未来塾」事業の中の一環として,土
曜日の教育支援体制構築事業がある。この発展先がコミュニティースクール的なものになってい
くのではないかと思われるが,いずれにしても急がず,しかも慎重に進めていくことがキーポイ
ントになっていく。
③
「勤務実態の評定結果を昇給に反映する制度」について
制度の目的を適正に実施するためにも評価者の公平,客観的な評価の実施に関する研修会の開
催について検討されている。職員評価制度と昇給制度の一元化については,職員評価制度とは目
的や評価方法も異なる面があり,全国的な状況を見ながら検討していくという回答を受けている。