台湾 十三行博物館 2016 フェスティバル 報告記 2016.5.2

台湾 十三行博物館
2016 フェスティバル
報告記
2016.5.2
台湾の新北私立十三行博物館では、4 年前から国内をはじめアジアの各国の博物館が集
う大きなフェスティバルを開催しています。博物館は、大規模な汚水処理施設建設の際に発
見された十三行遺跡の保存に伴って建設されたもので、考古学の成果を活かした教育と地
域振興を目標として活動を展開しています。黒耀石体験ミュージアムは、佐古和枝さんや九
州宮崎県の西都原古墳館の推薦もあり、今年初めてご招待を頂いての参加となりました。
十三行博物館については、数年前から韓国の全谷里旧石器フェスティバルでご一緒した
こともあり、遺跡を紹介する子供向けのガイドブックや充実した workshop を実施してい
ることを知っていましたが、今回のフェスティバルは、
「人類と動物」がテーマで、考古系
博物館だけではなく、民俗・人類史・自然史系の様々な分野の博物館が連携する形で開催さ
れており、2 日間だけでは、それぞれの体験ブースの特徴を理解することができないほど、
魅力のあるフェスティバルでした。
開催からすでに 1 週間が経過してしまいましたが、ここでは、workshop の合間に撮影し
たスナップから会場の様子をお伝えしましょう。
4 月 25・26 日、いよいよ workshop
キティちゃんのバスに乗って博物館へ
韓国・中国・日本の参加者集合
博物館の屋上展望台からみたフェステ
ィバル会場。遺跡公園の向こうは海です。
遺跡公園のゲート。海外の遺跡公園の入
り口はカラフルです。
台湾には様々な地域文化が。オープニン
来賓の方々、そして主催者や議員さんが
グは民俗音楽でスタートしました。
勢揃い。石斧を振り上げて開会!
日本の体験ブース。看板がかわいいです
台湾では、大学生が授業の一環としてボ
ね。宮崎西都原古墳館はボーンネックレ
ランティアスタッフに。みんな、笑顔で、
ス、兵庫博は色紙のリーフレットづくり
日本語が上手でした。
でした。
黒耀石ミュージアムでは黒耀石のナイフ
紙粘土でつくるイノシシの土偶も、小さ
をつくって肉の代用にしたナスを切りま
な子ども達に人気でした。
した。
お隣の韓国全国谷博物館ではハンドアッ
中国のブースでは、動物型の青銅器をス
クスのイラストの塗り絵、粘土の型押し
ケッチする workshop でした。
でハンドアックスづくりを。
もう一つの中国のブースでは、青銅器の
メキシコのブースでは、鮮やかな蝶々の
モチーフの塗り絵。海外では、子の塗り絵
イラストの塗り絵でモビールづくり。ど
バージョンをよく見ます。
このブースでも色鉛筆が大活躍です。
(台湾のブース)
2 日間でおそらく 3 万人ほどの来場者が。
土器づくり
遺跡から出土した遺物を紹介するイラス
出土した骨製のペンダントをつくります
ト
双六で廻る遺跡マップ。
サイコロで遺跡を巡る生活を考える。
対話式のサイコロゲームが各所で。
プラスティックカラー粘土で様々な生
どんな生き物がどんなところに住んでい
物をつくる。
るのかな?ジオラマの中に作品を置いて
みる。
陶器の模様の中から動物を探す。
青銅器に描かれた動物のモチーフをハレ
パネの台紙に粘土を張り付けてつくり、
青・赤銅系の絵の具で塗ってブロンズ風
に仕上げる。
サイコロの絵を合わせて船の絵を完成さ
竹の皮で船をつくる
せる
ハンズオン:化石や石を触る
ハンズオン:骨を触る