ライフサイクル健康栄養特講

ライフサイクル健康栄養特講
単位数:2
選択
担当教員名:桑田有 熊谷修
開講時期:2 年次 前期
●テーマ
ライフサイクル健康栄養特講
①一般目標
達成目標
②行動目標
ライフサイクルに合わせた最適な食生活の有り様を学び、
指導出来る知識を集積する。(桑田)
高齢者の健康施策開発のため実際に調査を行い解析し健康
科学研究の手法を習得する(熊谷)
①生活習慣病胎児期発症説の理解
②刷り込み現象の理解
③エピゲテクスに関与する栄養、食習慣の関与の解説ができる
(概要)
胎芽期、胎生期における母体の栄養環境が児の生涯にわたる健康に深く係わっ
ていることが栄養疫学や動物実験のモデル研究から明らかにされてきている。
昨今の分子栄養学の発展にともない、環境ストレス、栄養のアンバランス、欠
乏が遺伝子発現をエピゲネテクに修飾し生活習慣病やがんの誘発につながる
ことが明らかにされつつある。本科目では、年齢集団ごとに特別考慮すべき、
栄養上の課題を学習させる。
概要
(オムニバス方式/全15回)
(桑田 有/9回)各世代における食育の理解を深め、ライフサイクルごとに
必要とされる栄養要求の特徴、栄養アセスメント、を勉強する。若者の食の乱
れ、無関心にたいする是正についても討議させる。
(熊谷 修/6回)高齢期の健康水準を高める科学的手段を習得させる。観察
研究と介入研究を連関させ、健康施策を開発するプロセスの理解を深める。
キーワード
重回帰分析、分散分析、ロジスティック回帰分析
1 時限
2 時限
3 時限
授業内容
4 時限
5 時限
6 時限
7 時限
8 時限
9 時限
学修内容
キーワード(重要語句)
概論 生体の形態と機能の変
化(桑田)
発育、発達期における変化(桑
田)
栄養必要量とライフステージ
別食事摂取基準と運動の重要
性(桑田)
栄養アセスメントの方法論(桑
田)
母性の栄養(桑田)
乳幼児の栄養と発育(桑田)
学童期、思春期の栄養(桑田)
青年期の栄養(桑田)
卵子、精子の老化、受精、胎
児発育、機能発現
各臓器の月齢別の発育、栄
養素の関与、可塑性
身体活動の役割、社会性、認
知機能、食欲
アセスメントの種類、目的、対
応
妊娠期、授乳期付加栄養
母乳栄養、離乳食、食育
生活リズム、健康と食事、
次世代への影響、健康リテラ
シー、時間栄養学、睡眠
10~15 時限
地域高齢者健康調査の解析演
習および考察(熊谷)
多変量解析、目的変数
説明変数、
≪予習≫
不要
学修
(予習・復習) ≪復習≫
の内容
2回目以降はその前に講義で出された宿題の発表に使用する教材をまとめる。
使用教材
①教科書
数学が苦手な人のための多変量解析(川島書店) 熊谷
ライフステージ栄養学 藤田美明 池本真二編著 建帛社
必要に応じて原著論文等の資料を配布する。
②参考図書
ライフステージの栄養学―理論と実習―
武藤静子編著
朝
倉書店
③リーディン
グリスト
授業方法
講義・演習を行った後、学生間でディスカッションを行う。
授業の発表、討論への参加状況や、各回および最終の課題レポートの内容、
成績評価
科目修了試験などを総合的に評価する。(桑田)
調査参画状況、研究解析の習得水準などで総合評価する(熊谷)。
備考