株式会社 牛越製作所 岡谷市/地域中核企業育成枠 事 業 名 Au-Cu系金属ガラスの微細成形技術の確立・事業化 −精密微細機能部品製作のための温間成形システムの開発− 必 要 性 100℃前後にガラス遷移温度がありこの温度下では飴細工のような成形が可能である“Au-Cu 系金属ガラス”の精密微細機能部品への活用が期待されており、ガラス遷移温度下における温間 成形技術の確立が要望されている。 果 目 標 温間成形システム、精密微細金型を開発し、これを用いた精密微細形状部品の試作・評価を行っ て、Au-Cu系金属ガラスによる精密微細機能部品の製作技術を確立する。 成 実施 (検証) 事項 外 部 連 携 先 (連 携 内 容) 事 業 者 ①精密微細機能部品の実用化試作・評価 ②金属ガラス品質の向上と管理技術の確立 ③医療および歯科医療分野の実用化のための生体適合の検討・調査 名古屋大学大学院工学研究科(加工温度について粘性評価) 長野県工業技術総合センター(製作サンプル評価) JFEテクノリサーチ㈱(歯科インプラントの実用試験) 名 株式会社 牛越製作所 代 表 者 牛越 弘彰 所 在 地 〒394-0031 長野県岡谷市田中町2-8-11 TEL・FAX U R L TEL 0266-22-5857 FAX 0266-22-1037 http//www.ushikoshi.co.jp/ 資 金 2,400万円 数 44名 従 本 業 員 設 立 年 月 日 昭和56年6月20日 主たる事業内容 光学・航空・ロボット関連等の精密部品・ユニットの加工・組立、金属ガラスの実用化開発 助成事業の実施経過、得られた成果、特筆すべき事項(競争力、市場性、販路等) Au-Cu系金属ガラスの精密微細成形技術の確立・事業化のために ①精密微細機能部品の実用化試作で、圧力鋳造(ダイカスト)により歯科用イン プラントの模擬試作を行った。Au-Cu系は、化学成分上は18K組成を含んでお り、従来の18Kに比べ、強度、硬度は倍以上、しかも剛性率は骨並みに低く、耐 食性も良好などの特徴から歯科用インプラントへの活用が期待出来きる。結 果を、右の写真に示す。この結果から、ダイカストにより二次加工に僅かな手 仕上げを残すだけのニアネットシェイプが可能であり、アモルファス形成も完 ダイカスト後 二次加工 全にできることが明らかとなった。 ②圧力鋳造(ダイカスト)法では、高速で鋳込むため鋳込後の冷却が極めて高速に行われることから、銅製金 型の容量(熱容量)に適合する鋳込み容量を設定することにより、極めて良好なアモルファス形成ができる ことが明らかとなり、課題解決に大きく前進した。 ③Au基金属ガラスの生体適合について、JFEテクノリサーチ(株)インプラント材料評価センターで合金成分 の溶出試験ができることが判り、試験を委託した。 試験の結果は、溶出元素 Cu : 3.39μg/cm2/7・days であった。 今後の課題、次年度以降の事業継続フロー 温間成形によるAu-Cu系金属ガラスの精密微細機能部品の製作に見通しを得たので、先端医療、装身具等 のニーズ調査結果に基づき試作サンプル提示を重ねて市場を獲得し、事業化を進めていく 17
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