(経済学科) 4群 財政・金融

科目名
財政学Ⅰ
Public FinanceⅠ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
天羽 正継(アモウ マサツグ)
E-Mail
配当年次
1~4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
財政とは、国や地方自治体などの政府が租税や公債によって財源を調達し、それを用いて国民や住民にサービス
を提供する活動のことである。財政に関するニュースに私たちが接しない日はないと言ってよく、税制改革や予
算編成、国債発行など、いずれも大きな政治的・経済的問題として報じられている。また、普段の私たちの生活
を見回せば、道路や水道といった生活インフラはいずれも財政を通じて提供されている。すなわち現代の政治、
経済、社会を考える上で財政を無視することはできないのである。本講義では、こうした財政のメカニズムを理
解するために必要な財政学の基礎知識について説明するとともに、現実のさまざまな財政問題をどのようにして
解決していくべきかについても考えていく。
達成目標
受講者が財政学の基礎知識を身に付けることを第一の達成目標とする。また、財政を支えるのは国民や住民であ
る私たち自身であり、学生諸君は大学を卒業して社会人になれば、財政に対して、大きな責任を有することにな
る。したがって、財政問題の解決ためにどのような政策が必要なのかを自分の頭で考えることが社会人として重
要になってくるのであり、そのための思考力を身に付けることを第二の達成目標とする。
スケジュール
第 1回 財政とは何か?財政学とは何か?
第 2回 予算(1)予算と財政民主主義
第 3回 予算(2)日本の予算制度
第 4回 予算(3)予算過程と予算制度改革
第 5回 租税(1)租税原則と租税理論
第 6回 租税(2)所得税(前)
第 7回 租税(3)所得税(後)
第 8回 租税(4)法人税(前)
第 9回 租税(5)法人税(後)
第10回 租税(6)消費税(付加価値税)(前)
第11回 租税(7)消費税(付加価値税)(後)
第12回 租税(8)資産課税
第13回 社会保障(1)社会保障の原理
第14回 社会保障(2)日本の社会保障
第15回 社会保障(3)社会保障の国際比較
教科書・参考文献
教科書
参考書
特に指定せず、講義資料を配付するとともに、研究室のホームページにアップする(URL:http://www
1.tcue.ac.jp/home1/m-amou/)。
片桐正俊編著『財政学 第3版』東洋経済新報社(2014年)、持田信樹著『財政学』東京大学出版会(200
9年)、神野直彦著『財政学 改訂版』東京大学出版会(2007年)。
授業外での学習
(1)上記参考文献の中から自分に合ったものを選び、読むことを勧めます。(2)普段から財政に関するニュースに
接し、積極的な問題意識を持つようにして下さい。(3)もしどうしても分からないことがあれば、そのままにし
ておかず、教員に積極的に質問しに来て下さい。
評価方法
小レポート(20%)と期末試験(80%)により評価する。
小レポートは、主として講義内容に関連して受講者の意見や考えなどを問うもので、不定期に実施する。
期末試験は大きく用語問題と記述・計算問題から構成される。
履修上の注意
(1)履修にあたって前提とする知識は特にありません。(2)公務員志望者には特に履修を勧めます。(3)後期の「
財政学Ⅱ」を併せて履修することを勧めます。
経済4-1
科目名
財政学Ⅱ
Public FinanceⅡ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
天羽 正継(アモウ マサツグ)
E-Mail
配当年次
1~4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
財政とは、国や地方自治体などの政府が租税や公債によって財源を調達し、それを用いて国民や住民にサービス
を提供する活動のことである。財政に関するニュースに私たちが接しない日はないと言ってよく、税制改革や予
算編成、国債発行など、いずれも大きな政治的・経済的問題として報じられている。また、普段の私たちの生活
を見回せば、道路や水道といった生活インフラはいずれも財政を通じて提供されている。すなわち現代の政治、
経済、社会を考える上で財政を無視することはできないのである。本講義では、こうした財政のメカニズムを理
解するために必要な財政学の基礎知識について説明するとともに、現実のさまざまな財政問題をどのようにして
解決していくべきかについても考えていく。
達成目標
受講者が財政学の基礎知識を身に付けることを第一の達成目標とする。また、財政を支えるのは国民や住民であ
る私たち自身であり、学生諸君は大学を卒業して社会人になれば、財政に対して、大きな責任を有することにな
る。したがって、財政問題の解決ためにどのような政策が必要なのかを自分の頭で考えることが社会人として重
要になってくるのであり、そのための思考力を身に付けることを第二の達成目標とする。
スケジュール
第 1回 財政学Ⅰの復習
第 2回 公債と財政赤字(1)日本の財政赤字と国債
第 3回 公債と財政赤字(2)国債の発行・償還と国債管理政策
第 4回 公債と財政赤字(3)公債発行がもたらす諸問題
第 5回 公債と財政赤字(4)財政の持続可能性
第 6回 財政投融資(1)財政投融資とは何か?
第 7回 財政投融資(2)財政投融資の沿革と改革
第 8回 財政と経済安定化政策(1)GDPの決定理論と財政政策
第 9回 財政と経済安定化政策(2)IS/LM分析と財政金融政策
第10回 財政と経済安定化政策(3)マンデル=フレミング・モデルと財政金融政策
第11回 財政と経済安定化政策(4)経済のグローバル化と財政金融政策
第12回 地方財政(1)日本の地方制度と地方財政
第13回 地方財政(2)地方税
第14回 地方財政(3)地方交付税と国庫支出金
第15回 地方財政(4)地方債と地方財政の健全化
教科書・参考文献
教科書
参考書
特に指定せず、講義資料を配付するとともに、研究室のホームページにアップする(URL:http://www
1.tcue.ac.jp/home1/m-amou/)。
片桐正俊編著『財政学 第3版』東洋経済新報社(2014年)、持田信樹著『財政学』東京大学出版会(200
9年)、神野直彦著『財政学 改訂版』東京大学出版会(2007年)。
授業外での学習
(1)上記参考文献の中から自分に合ったものを選び、読むことを勧めます。(2)普段から財政に関するニュースに
接し、積極的な問題意識を持つようにして下さい。(3)もしどうしても分からないことがあれば、そのままにし
ておかず、教員に積極的に質問しに来て下さい。
評価方法
小レポート(20%)と期末試験(80%)により評価する。
小レポートは、主として講義内容に関連して受講者の意見や考えなどを問うもので、不定期に実施する。
期末試験は大きく用語問題と記述・計算問題から構成される。
履修上の注意
(1)前期の「財政学Ⅰ」を履修していることを履修の条件とはしませんが、履修していない受講者は講義資料
で予め前期の内容を自習しておいて下さい。(2)公務員志望者には特に履修を勧めます。
経済4-2
科目名
金融論Ⅰ
Theory of Finance Ⅰ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
今野 昌信(コンノ マサノブ)
E-Mail
配当年次
1~4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
本講義では、日本の金融の制度と歴史に焦点をあてます。現在の金融システムは明治維新以来百数十年をかけて
作られてきました。近代国家の確立期や高度経済成長の時代には、日本の金融システムは大いにその役割を果た
したという評価がある一方で、20年にも及ぶ平成不況のため、今では機能不全と酷評されるようになりました。
金融不祥事や企業の新規開業率の低迷なども金融システムの在り方と深く関係しています。金融にいま求められ
る役割を再考するために制度と歴史を振り返るのが授業目的です。それは、授業を通して地域再生や日本の国際
化を議論することにもなります。
達成目標
歴史は現在の課題から絶えず再構築されます。現実の社会に対する関心が歴史認識を深めます。社会を科学する
基礎力の涵養が目標です。
スケジュール
第 1回 イントロダクション
第 2回 交換経済における貨幣の機能
第 3回 貨幣の貸借と金融
第 4回 金融仲介の仕組み
第 5回 日本の金融仲介システム(1)
第 6回 日本の金融仲介システム(2)
第 7回 市場取引と相対取引
第 8回 日本の金融市場
第 9回 金融仲介機関と間接金融
第10回 直接金融と金融仲介
第11回 証券化
第12回 企業金融と企業統治
第13回 金融の規制と統制
第14回 金融効率化とシステムの安定性
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
参考書
岩田規久男『金融』東洋経済新報社 講義内容はテキストの1~4、6章に対応しますが、教科書
記載内容と全く同じではありません。
授業で適宜指示します。
授業外での学習
次回の授業範囲に関連する項目について、教科書や参考書をよく読み、予習をしてください。ノートや配布資料
に目を通し復習をしましょう。また、日ごろから新聞・TVなどに目を通し、さまざまな社会問題の深層を考えま
しょう。
評価方法
不定期に小テストを行います。期末試験も実施します。成績評価は出席調査が5割、期末試験5割。但し、期末
試験の受験かつ試験結果が合格であることが単位修得の必要条件です。小テストは加算点に使います。
履修上の注意
基礎知識は求めません。ノートをとりながら授業を聴き、金融問題や分析方法を理解してください。生きた現実
が教科書です。新聞・TVなどメディアから報道される社会の動きを批判的に観察するよう心がけてください。授
業は遅れず、休まず出席してください。学生証での入室チェックを忘れずに。
経済4-3
科目名
金融論Ⅱ
Theory of Finance Ⅱ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
今野 昌信(コンノ マサノブ)
E-Mail
配当年次
1~4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
本講義では金融の理論と政策に焦点を当てます。標準的な金融理論を理解することが第1の目的です。また、文
章だけで綴られた教科書もありますが、経済統計を解析して実証する方法を利用するためにはモデルを用いた経
済分析の方法を理解する必要があります。教科書のモデル分析の検討を通じて、この方法に慣れることが第2の
目的です。教科書目次にしたがって講義しますので、金融をテーマにその方法を理解するようにしてください。
達成目標
標準的な金融理論とモデル分析を理解すること。
スケジュール
第 1回 イントロダクション
第 2回 貨幣の供給とHigh Powered Money
第 3回 管理通貨制度
第 4回 貨幣乗数の理論
第 5回 利子率と収益性
第 6回 流動性選好理論
第 7回 利子率の期間構造
第 8回 貸付資金説
第 9回 資産価格の決定
第10回 IS-LM分析
第11回 金融政策の目的
第12回 財政・金融政策と資産効果
第13回 総需要曲線
第14回 古典派とKeynes
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
参考書
岩田規久男『金融』東洋経済新報社 講義内容はテキストの5、7~9章に対応しますが、教科書
記載内容と全く同じではありません。
授業で適宜指示します。
授業外での学習
マクロ経済学やミクロ経済学の分析方法を使いますので、同時に履修するか、あるいは自分で学習して相乗効果
を高めましょう。現実の金融問題に関しては、新聞・TVなどに日ごろから目を通してその深層を考えましょう。
評価方法
不定期に小テストを行います。期末試験も実施します。成績評価は出席調査が5割、期末試験5割。但し、期末試
験の受験かつ試験結果が合格であることが単位修得の必要条件です。小テストは加算点に使います。
履修上の注意
基礎知識は求めません。受講しながら金融問題や分析方法を理解してください。生きた現実が教科書です。
新聞・TVなどメディアから報道される社会の動きを批判的に観察するよう心がけてください。
授業は遅れず、休まず出席してください。学生証での入室チェックを忘れずに。
経済4-4
科目名
地方財政論Ⅰ
Local Public FinanceⅠ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 島村 玲雄(シマムラ レオ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
本講義の目的は、地方財政に対する基礎的な理解を深め、今日の日本が抱える財政問題について学術的な見方が
できるようになることである。特に、地方財政は、地方分権や道州制、大阪都構想など様々な地方財政を強化す
る議論が行われているが、その重要性は地方財政が住民の生活に密着した機能を担っている経済活動だからであ
る。また自治体が行う活動は、財源を負担し利益を受ける地域住民にとって身近な存在であるがゆえに、民主主
義なコントロールが働きやすい。地方財政に対する理解を深めることを通じて、今後の社会に対する見方を考え
てもらいたい。
達成目標
地方自治体が担っている役割について理解を深める。地方財政の歳出をみてみると、実に様々なサービスを提供
していることがわかる。それぞれの分野における日本や世界の事例を豊富に学び、学生のみなさんが日本の地方
財政を多角的に検討できるようになることを理想としている。
スケジュール
第 1回 ガイダンス:地方財政とはなにか?役割とは?
第 2回 日本の地方財政を読み解く①
第 3回 日本の地方財政を読み解く②
第 4回 世界の多様な地方財政制度
第 5回 集権的分散システム
第 6回 歳出と歳入構造と地方公共サービス
第 7回 地方の役割①:医療保険
第 8回 地方の役割②:地方病院と救急医療
第 9回 地方の役割③:介護と高齢者福祉
第10回 地方の役割④:子育てサービスと教育
第11回 地方の役割⑤:生活保護とセーフティーネット
第12回 地方の役割⑥:福祉サービスと包括ケア
第13回 地方の役割⑦:地域経済と雇用
第14回 地方の役割⑧:まちづくりとソーシャル・キャピタル
第15回 まとめ・復習
教科書・参考文献
教科書
指定はしない。
参考書
林 宜嗣(2008)『地方財政〔新版-第3刷-〕』有斐閣
金子 勝、高端正幸(2008)『地域切り捨て―生きていけない現実』岩波書店
授業外での学習
授業計画を参照し,参考文献の該当箇所を読み,わからない用語については調べておくこと。
授業で扱った内容に関して,参考文献や新聞、自治体HP等で調べ,説明できるようにしておくこと。
評価方法
講義への出席、ミニテスト、中間レポート、期末試験によって評価する。特に、中間レポートを重視するものと
する。
具体的には授業の進捗状況を見ながら決めるので、注意されたい。
履修上の注意
補完的な関係となっているため、できる限り地方財政論Ⅱとセットでの履修を勧める。より深い理解のために
は、『財政学』や『公共経済学』の履修をお勧めする。また私語は厳禁なので注意されたい。
経済4-5
科目名
地方財政論Ⅱ
Local Public FinanceⅡ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 島村 玲雄(シマムラ レオ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
本講義の目的は、地方財政に対する基礎的な理解を深め、今日の日本が抱える財政問題について学術的な見方が
できるようになることである。地方財政は、世界の制度を見てみると、実に多様な制度となっていることがわか
る。基本的な論点は中央政府と地方自治体との関係にあり、地方自治体の公共サービスと自主性、中央政府によ
る財源保障と統制がどのように中央と地方の相互に作用しているのか見ていく必要がある。後期は、より学術的
に地方財政を検討し、日本の制度を理論的に考察していきたい。地方財政に対する理解を深めることを通じて、
今後の社会に対する見方を考えてもらいたい。
達成目標
地方自治体が担っている役割について理解を深める。地方財政の歳出をみてみると、実に様々なサービスを提供
していることがわかるが、日本の財政状況を鑑みると、今後は現状維持するということが適切ではないものとな
ってきている。そのため、世界の事例を豊富に学び、学生のみなさんが日本の地方財政を多角的に検討できるよ
うになることを理想としている。
スケジュール
第 1回 ガイダンス:地方財政論とは?
第 2回 地方財政論Ⅰの復習
第 3回 地方財政の歴史
第 4回 地方分権改革①
第 5回 地方分権改革②:国際比較
第 6回 地方税①:課税自主権と地方税
第 7回 地方税②:国際比較
第 8回 財政調整制度と地方格差①:財源保障とモラルハザード
第 9回 財政調整制度と地方格差②:特定補助金と一般補助金
第10回 日本の地方交付税交付金
第11回 地方自治体の財政破綻
第12回 地方債①
第13回 地方債②
第14回 地方自治とナショナルミニマム
第15回 まとめ・復習
教科書・参考文献
教科書
指定はしない。
参考書
神野直彦(1998)『システム改革の政治経済学』岩波書店
金子勝、神野直彦編(1998)『地方に税源を』東洋経済新報社
授業外での学習
授業計画を参照し,参考文献の該当箇所を読み,わからない用語については調べておくこと。
授業で扱った内容に関して,参考文献や新聞、自治体HP等で調べ,説明できるようにしておくこと。
評価方法
講義への出席、ミニテスト、中間レポート、期末試験によって評価する。特に、中間レポートを重視するものと
する。
具体的には授業の進捗状況を見ながら決めるので、注意されたい。
履修上の注意
補完的な関係となっているため、できる限り地方財政論Ⅰとセットでの履修を勧める。より深い理解のために
は、『財政学』や『公共経済学』の履修をお勧めする。また私語は厳禁なので注意されたい。
経済4-6
科目名
公共経済学Ⅰ
Public Economics Ⅰ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
岡田 知之(オカダ トモユキ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
効率的な経済活動を行うために自由な競争を行える環境を整えるべきである、という考え方がある。しかし競
争は万能ではなく、競争の促進が経済活動の妨げとなるケースも存在する。この授業の目的は、自由競争が非効
率な状況を生み出す可能性について考察することにより、経済学的観点から政府の活動の必要性を理解すること
である。
達成目標
自由競争の限界を把握し、その限界が経済活動を妨げる原因となる場合に、いかなる手段によりその状況を改
善できるのかを経済学的観点から理解することがこの授業の目標である。
スケジュール
第 1回 公共部門の役割、公共部門の限界
第 2回 完全競争市場における市場均衡、余剰
第 3回 無差別曲線、エッジワースのボックス・ダイヤグラム
第 4回 厚生経済学の基本定理、限界費用曲線と供給曲線、限界費用と利潤最大化
第 5回 正の外部性、負の外部性
第 6回 交渉による解決、コースの定理
第 7回 従量税と限界費用曲線、ピグー税
第 8回 共有地の悲劇
第 9回 公共財の性質、私的財の最適供給条件
第10回 公共財の最適供給条件(部分均衡)
第11回 公共財の最適供給条件(一般均衡分析)
第12回 公共財供給の困難さについて、公共財の自発的供給①
第13回 公共財の自発的供給②
第14回 リンダール・メカニズム
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
教科書は利用しない。
参考書
特になし。
授業外での学習
予習は必要ないが、授業後に十分な復習を行うこと。
評価方法
試験で評価を行う予定である。
履修上の注意
必要な知識はできるだけ補足しながら、授業を進める予定である。経済学の基礎に自信の無い者は、欠席しな
いようにしていただきたい。
経済4-7
科目名
公共経済学Ⅱ
Public Economics Ⅱ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
岡田 知之(オカダ トモユキ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
政府はより豊かな社会を実現するために、さまざまなかたちで民間の経済活動に対して介入を行っている。政
府が活動を行う為には財源が必要となるが、財源の代表例として、税金を挙げることができる。この授業の目的
は、税の存在意義や税が経済活動に与える影響を考察することにより、税に関する理解を深めることである。
達成目標
経済の理論をふまえたうえで、さまざまな税が経済に与える影響を客観的に理解することが,、この授業の目
標である。
スケジュール
第 1回 税の役割、税の根拠
第 2回 望ましい税制
第 3回 累進度、転嫁と帰着、転嫁の種類
第 4回 個別消費税と供給曲線、需要の価格弾力性、供給の価格弾力性
第 5回 弾力性と需要曲線・供給曲線、弾力性と租税の負担①
第 6回 弾力性と租税の負担②
第 7回 最適消費、個別消費税
第 8回 定額税、個別消費税と定額税の比較
第 9回 一般消費税との比較、労働所得税(労働時間が一定のケース)
第10回 労働所得税(労働時間が一定のケース)と一般消費税の比較
第11回 最適労働供給
第12回 労働所得税、消費税
第13回 労働所得税と消費税の比較
第14回 所得再分配政策
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
教科書は利用しない。
参考書
特になし。
授業外での学習
予習は必要ないが、授業後に十分な復習をおこなうこと。
評価方法
試験で評価を行う予定である。
履修上の注意
必要な知識はできるだけ補足しながら、授業を進める予定である。経済学の基礎に自信の無い者は、欠席しな
いようにしていただきたい。
経済4-8
科目名
銀行論Ⅰ
Theory of Banking Ⅰ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 前田 拓生(マエダ タクオ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
この講座では、日本の銀行システムの現状やその課題について考察するために、必要となる基礎概念ならびに理
論を習得することを目的とする。
そこでまず本講義では、英国を中心とした金融史を通じて「マネー(貨幣)とは何か?」を解説し、その後、現
代銀行システムの基礎となる近代的金融システムの成立を考察する。ここにおいて「金融論的基礎」を習得した
上で、金融取引の仕組みおよび銀行(預金取扱金融機関)の役割、金融政策の仕組み等を考察していく。
達成目標
日本の銀行システムの現状やその課題について考察するために必要となる「貨幣の機能」「金融取引の基礎的な
仕組み」「銀行の役割」「金融政策の基本的な仕組み」などを理解することを目標としている。特に「金融政策
」における中央銀銀行および市中銀行の資金やり取りのメカニズムと信用創造メカニズムの基礎になる概念を理
解することが達成目標となる。
スケジュール
第 1回 銀行論Ⅰの学習ポイント
第 2回 貨幣の機能①
第 3回 貨幣の機能②
第 4回 貨幣と金融資産
第 5回 ゴールドスミス・バンカー
第 6回 通貨の歴史①
第 7回 通貨の歴史②
第 8回 通貨の歴史③
第 9回 各国通貨と為替レート
第10回 金融取引と金融機関①(直接金融と間接金融)
第11回 金融取引と金融機関②(預金取扱金融機関の働き)
第12回 金融取引と金融機関③(非対称情報と銀行)
第13回 金融政策の仕組み①
第14回 金融政策の仕組み②
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
前田拓生(2013)『成熟経済下における日本金融のあり方』大学教育出版
参考書
E・ビクター・モーガン著/小竹豊治監訳『改訂増補 貨幣金融史』(慶應通信),池尾和人『現代
の金融入門』(ちくま新書),岡部光明『現代金融の基礎理論』(日本評論社),日本経済新聞など
授業外での学習
評価方法
出席による点数加算はないが、2/3以上の出席を義務つける(公欠の場合には「出席すべき日数」から当該欠
席日数を差し引き、「出席日数/出席すべき日数」により計算をする)。レポート等は行わないので、期末試験
のみにより評価を行うことになる。
履修上の注意
講義はテキストを中心に解説を行う。また、講義レジュメは「http://takuom.wordpress.com/」より、適宜、各
自でダウンロードすること。
経済4-9
科目名
銀行論Ⅱ
Theory of Banking Ⅱ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 前田 拓生(マエダ タクオ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
本講義では、銀行論Ⅰ(前期)で習得した基礎概念ならびに理論をさらに深め、日本の銀行システムの現状やそ
の課題について考察することを目的とする。
そこでまず本講義では、金融取引における「情報の非対称性」についての問題を考察し、そこでは銀行等が重要
な役割を担っていることを解説する。しかし、銀行システムは経済の歴史的な推移が関係するので、戦後からの
日本の銀行システムを考察し、その中で、バブル経済崩壊以降の平成不況及びリーマンショック等の金融危機に
ついても解説を行う予定である。
達成目標
現在,サブプライム・ローン問題やそれに引き続いて起こった金融危機など,銀行の経営に深く関係する時事的
な問題が多く発生し、経済の波乱要因となっている。そこで本講義では、銀行システムの現状やその課題も含め
て、学生自身が自ら考察できるようになることを目的としている。
スケジュール
第 1回 銀行論Ⅱの学習ポイント
第 2回 金融政策の波及経路
第 3回 貨幣需給均衡①
第 4回 貨幣需給均衡②
第 5回 クレジット・ビュー
第 6回 BIS規制
第 7回 日本における銀行システムの歴史①
第 8回 日本における銀行システムの歴史②
第 9回 日本における銀行システムの歴史③
第10回 不良債権問題と金融再編
第11回 量的緩和と世界的なマネーフロー①
第12回 量的緩和と世界的なマネーフロー②
第13回 リーマンショックとその後①
第14回 リーマンショックとその後②
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
前田拓生(2013)『成熟経済下における日本金融のあり方』大学教育出版
参考書
E・ビクター・モーガン著/小竹豊治監訳『改訂増補 貨幣金融史』(慶應通信),池尾和人『現代
の金融入門』(ちくま新書),岡部光明『現代金融の基礎理論』(日本評論社),日本経済新聞など
授業外での学習
評価方法
出席による点数加算はないが、2/3以上の出席を義務つける(公欠の場合には「出席すべき日数」から当該欠
席日数を差し引き、「出席日数/出席すべき日数」により計算をする)。レポート等は行わないので、期末試験
のみにより評価を行うことになる。
履修上の注意
講義はテキストを中心に解説を行う。また、講義レジュメは「http://takuom.wordpress.com/」より、適宜、各
自でダウンロードすること。
経済4-10
科目名
貨幣経済論
Advanced Monetary Economics
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
中野 正裕(ナカノ マサヒロ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
この講義では「初級マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」を前提として、総需要-総供給分析、フィリップス曲線と期待の
役割、賃金硬直性(粘着性)、経済成長モデルと成長会計、財政のマクロ分析を中心に理論学習を進めます。物
価変動の分析、マクロ経済における期待の役割、均斉成長の理論分析、財政運営のマクロ経済への影響について
理解を深めることを目的とします。
達成目標
中期、長期のマクロ経済分析に関する学習課題に取り組み、一定以上の成績を修めることが目標です。
スケジュール
概ね以下の手順で講義を進めます.(★ ー 講義後に定期テスト実施)
1 閉鎖経済の中期モデルの展開(1) AD-AS分析(テキスト第7章:p.182~186)
2 閉鎖経済の中期モデルの展開(2) 賃金硬直性(テキスト第7章:p.186~193)
3 閉鎖経済の中期モデルの展開(3) フィリップス曲線(テキスト第7章:p.203~211)
4 閉鎖経済の中期モデルの展開(4) DAD-DASとルーカス批判(テキスト第7章:p.212~217)
5 閉鎖経済の長期モデル(1) 長期モデルと資本市場(テキスト第10章:p.292~295)
6 閉鎖経済の長期モデル(2) 生産関数と所得分配(テキスト第10章:p.296~308)★
7 閉鎖経済の長期モデル(3) 成長会計と全要素生産性(テキスト第10章:p.308~317)
8 閉鎖経済の長期モデル(4) ソロー・モデル(テキスト第10章:p.317~323)
9 閉鎖経済の長期モデル(5) ハロッド・ドーマーモデル(テキスト第10章:p.324~329)
10 安定化政策(1) 政策ラグと裁量的政策の有効性(テキスト第11章:p.332~340)
11 安定化政策(2) ニューケインジアン・フィリップス曲線(テキスト第11章:p.340~352)★
12 安定化政策(3) 財政運営と景気循環(テキスト第11章:p.358~366)
13 財政の長期的課題(1) 財政赤字は正当化されるか(テキスト第12章:p.370~380)
14 財政の長期的課題(2) ドーマー条件とリカードの等価定理(テキスト第12章:p.381~389)
15 1~14の総括と問題演習
教科書・参考文献
教科書
「初級マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」と同じです。
参考書
事前に指定せず、講義時に適宜紹介します。
授業外での学習
指定教科書の対応部分を必ず事前に一度読んでおくこと。また配布される資料に付いている練習問題は(講義で
解説しなかった部分も)必ず解いておいて下さい。練習問題の模範解答はポータルサイトから入手できます。
評価方法
中間テスト(25点)2回と期末テスト(50点)の合計得点で評価します(その他の加点要素は初回講義時に説明)。
履修上の注意
原則として第6週、第11週に定期テストを実施する予定です。
初級マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)を履修済みであることを前提とします。また5週~第8週の講義で指数関数・対数関
数を扱うので、教養教育科目の「基礎数学A」を履修済みであるか、同程度の知識があることが望ましいです(
ただし、履修の前提とはしません)。
経済4-11
科目名
環境経済学Ⅰ
Environmental Economics Ⅰ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
山本 芳弘(ヤマモト ヨシヒロ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
環境問題を経済学ではどのように考えるかを学ぶ
様々な環境問題の社会経済的な側面を理解する
環境問題に関して、実社会で役に立つ知識や情報を身につける
達成目標
環境問題の本質や解決策の可能性などについて、経済学の視点から説明できる
スケジュール
第 1回 ガイダンス
第 2回 環境のための経済学
第 3回 市場経済と環境問題
第 4回 環境価値評価の考え方
第 5回 環境価値評価の方法
第 6回 環境リスクと行動
第 7回 持続可能な発展
第 8回 戦略的関係と環境問題
第 9回 貿易と環境問題
第10回 気候変動問題
第11回 森林資源
第12回 水質汚染
第13回 生物多様性
第14回 非再生可能な天然資源とエネルギー
第15回 総まとめ
教科書・参考文献
教科書
参考書
教科書については初回授業で説明する
毎回レジュメを配布する
都度紹介する
授業外での学習
前回の講義内容を復習した上で授業に臨むこと
環境問題について新聞やニュースなどで情報収集しておくこと
評価方法
授業時間内での課題提出(30~40パーセント)
定期試験(残り60~70パーセント)
詳細は初回授業で説明する
履修上の注意
初回授業で授業の進め方や評価方法などを説明する
各回はほぼ連続した内容になっている
経済4-12
科目名
環境経済学Ⅱ
Environmental Economics Ⅱ
Title
科目区分 4群 財政・金融
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
山本 芳弘(ヤマモト ヨシヒロ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
前期科目「環境経済学I」で学んだ内容をより理論的に理解する
環境経済学が社会でどのように利用されているかを知る
地球温暖化問題やエネルギー問題を経済学で考える
達成目標
環境問題の本質や解決策などについて、経済学を用いて論理的に説明できる
実際の環境政策について、その役割や機能を説明できる
スケジュール
第 1回 ガイダンス
第 2回 基礎経済学の復習
第 3回 外部性
第 4回 限界削減費用
第 5回 環境税
第 6回 排出権取引
第 7回 京都議定書
第 8回 二酸化炭素排出の要因分析
第 9回 再生可能エネルギー普及策
第10回 省エネルギー
第11回 支払意思額と受入補償額
第12回 仮想評価法
第13回 環境問題と交渉
第14回 コースの定理
第15回 総まとめ
教科書・参考文献
教科書
参考書
教科書は使用しない
毎回レジュメを配布する
都度紹介する
授業外での学習
前回の講義内容を復習した上で授業に臨むこと
環境問題について新聞やニュースなどで情報収集しておくこと
評価方法
授業時間内での課題提出(30~40パーセント)
定期試験(残り60~70パーセント)
詳細は初回授業で説明する
履修上の注意
初回授業で授業の進め方や評価方法などを説明する
各回はほぼ連続した内容になっている
経済4-13
科目名
国際金融論Ⅰ
International Monetary Economics Ⅰ
Title
科目区分 4群 財政・金融
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
今野 昌信(コンノ マサノブ)
E-Mail
配当年次
3・4
単位区分
単位数
2
開講時期
前期
目的
国際金融取引の現場では、国境を越えた資金投機が日々行われ、為替相場は絶えず変動していますが、長期では
貿易を通じて物価水準から為替相場が決定されるという説など、為替相場決定に関して、幾つかの仮説がありま
す。本講義では、国際金融の基礎知識を用意することを第1の目的に、外国貿易と外国為替、国際収支を中心に
取り上げ講義します。
達成目標
現実の国際社会は複雑怪奇です。しかし企業の利潤極大化や国家利益などの経済合理性はあります。自分の目線
を持つことが目標です。
スケジュール
第 1回 イントロダクション
第 2回 開放経済の対外経済取引
第 3回 外国為替市場と為替相場
第 4回 為替政策と金融政策の独立性
第 5回 為替制度
第 6回 外国為替市場の長期均衡
第 7回 為替相場の短期均衡
第 8回 為替相場期待と為替市場の効率性
第 9回 外国為替市場介入とPortfolio Balance
第10回 為替相場と国際収支調整
第11回 為替相場とマクロ経済
第12回 国際資本移動と国際資本市場
第13回 発展途上国と累積債務
第14回 為替制度の選択と国際通貨制度
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
特に定めません。
参考書
高木信二『入門国際金融』日本評論社 P.クルーグマン『クルーグマンの国際経済学』下巻金融編ピ
アソン
授業外での学習
参考文献は上記以外にもたくさんあります。自分に合った参考書を探し、授業範囲の関連する項目について参考
書をよく読み、予習をしましょう。また、新聞・TV・ネットなどから情報収集を忘れずに。
評価方法
不定期に小テストを行います。期末試験も実施します。成績評価は出席調査5割、期末試験5割。小テストは加算
点に使います。ただし、期末試験の受験かつ試験結果が合格であることが単位修得の必要条件です。
履修上の注意
生きた現実が教科書です。新聞・TVなどメディアから報道される国際社会の動きを批判的に観察するよう心がけ
てください。履修したら自分で金融問題を一つ取り上げ研究することを勧めます。授業は遅れず、休まず出席し
てください。
経済4-14