2015.07.01 緑を守り育てる宮城県連絡会議 NO.237 事務局連絡先 :仙台市青葉区一番町四丁目 1-3 仙台市市民活動サポートセンター内 (レターケース 45 番) URL :http://www.midori-miyagi.com/ 携帯 :080-1832-0956 会費:郵便振込番号:02260-0-7839 第 16 期森の案内人養成講座(第 3 回講座) 中味が沢山あって覚えきれません!! 6 月 14 日(日)曇り空のビジターセンター駐車場に受講生 11 名と事務局スタッフ 5 名が集合、森 林生態・奥山編の講座が三方倉山ブナ平コースで開催されました。「三方倉山は蔵王国定公園のエ リアにあり、標高は 971m。冷温帯を代表する極相林としてのブナ・ミズナラの林を見ることがで きます。林床には日本海型ブナ帯の特徴を示すチシマザサ・ヒメアオキ・ツルシキミ等の植物が沢 わか 山生育しています。解らないことはどしどし質問してください」と佐藤事務局長が挨拶。早速、二 班に分かれて出発です。インストラクターは 1 班が佐藤事務局長、2 班は中沢事務局スタッフです。 まず、林道入口で二口街道の歴史を勉強。山形との交易が盛んだった時代に想いを馳せました。 植物観察では、花を咲かせた親株は一生を終えるが、次世代の鱗茎を親株の周辺に作るオオウバユ リの特徴に心を動かされ、そしてサワグルミとオニグルミ、イ ワガラミとツルアジサイの相違点を勉強。続いて異葉性のヤマ グワ、オヒョウを観察。アサダの葉はビロードの手触り、見て・ 触って・嗅いで五感で観察です。シダ植物はオシダ・ジュウモ ンジシダ等の 5 種を確認。炭窯跡では炭知識を習得。更にハク ウンボク、オオカメノキ、ヒト ツバカエデの相違点を勉強し、 エゾハルゼミが歌う中カラマツ林付近の炭窯跡で昼食です。午後の 講義は、柱状節理までのコースです。エゾユズリハとヒメモチの違 いに始まり、ブナ林に混じるアオハダ、センノキ、ミツデカエデ等 を観察。途中、ブナの巨木では、幹周り 385cm を確認、感嘆の声が 上がりました(写真左上は日本海型ブナ帯林床植物の観察光景。右上 は柱状節理の観察光景)。下山途中の急斜面のスギ林では、ウリノキ の花に歓声を上げ 15 時 30 分に帰着。 終了ミーティングで、佐藤事務局長から「暑い中お疲れ 様でした。日本海型ブナ帯の特徴を示す林床植物 10 種は 覚えて下さい」。中沢事務局スタッフから「皆さんの熱心 たくま なメモ取りには 逞 しさを感じました。今夜は復習で眠れな いのでは・・・」。受講生からは「暑く疲れました。日本海型 ブナ帯林床の植物が、雪に備えた形態をとっているのが面 白かった。本日のメモは復習したいと思います」。皆さん 大変お疲れ様でした。(写真右下はブナの巨木の前で記念撮影) (文:写真 事務局スタッフ 山本) 第 15 期森の案内人ステップアップコース 森林生態 (第 2 回講座) & 山菜を食べる マタタビの葉に婚姻色の白が目立ち初夏の佇まいとなった 6 月 21 日(日)、受講生 6 名と事務局 スタッフ 5 名が参加してステップアップ講座の開催です。本日のテーマは「山菜と人の生活の関わ り」です。採取方法や料理の仕方だけでなく森の恵みがどのように人間生活に文化として溶け込ん で来たかを想い図る初めてのカリキュラムです。 早速、遊歩道から三方倉小屋までの移動の間、食料と なる植物の名前はもちろん利用方法等幅広くの学習です。 ウワミズザクラの実、アマニュウ、イタドリ、スミレサ イシン、ハリギリ、チシマザサ、ゼンマイ、トリアシシ ョウマやヤマブキショウマとオンパレードです。 小屋に荷物を置いていよいよ行動開始です。しかし、 やみくも 今日は登山道を歩くのではありません。闇雲に山に入っ ても収穫どころか危険なので注意事項からの説明です。地図の見方(等高線から地形を読み取る・・・ 沢沿いか尾根筋か)や採集場所の植生を掌握することなどの基本勉強です。 いよいよ沢沿いを登り始めるとワサビが出迎えてくれました。岩の間からはアイコ(ミヤマイラ クサ)も静かに待っています。うっかり素手で触ると棘による痛みはかなりですよ! さらに歩き 進めるとシドケ(モミジガサ)、フキ、サンショウと顔を見せてくれました。佐藤事務局長から突 然の三択です。一面ミズの群生なのですが茎の先が何 者かに食べられた痕です。①ウサギ②クマ③カモシ カ? 噛み痕がひきちぎられたような状態から正解は カモシカです。 次にスギの立ち木に注目です。数本のスギが地面か ら 1.5mくらいの高さまで樹皮が剥がされています。 昨日か今日か新しいこの仕業は誰でしょう。続けて三 択です。①カモシカ②ネズミ③クマ? 正解は甘皮を かじったクマの仕業です。樹木にくっきりと歯形が残 っていました。甘皮が好きなのか縄張りを主張してい るのか自然界の不思議は尽きません。 昼食はいよいよ楽しみの山菜料理が振舞われました。 前日までに調達したフキ、ミズ等の材料で事務局長と 大沼事務局スタッフの手料理です。オオバクロモジの 品の良い香りのお茶は美味しくいただきました。味付 けによって同じ材料が別物となる食材に驚きと感謝し 皆さんの会話が弾みました。残った料理は受講生で分 け合いすべて持ち帰りとなりました。大変ご馳走様でした。本日の採取した山菜は 13 種でした。 (写真左上は佐藤事務局長の山菜植物の説明.右上はクロモジのお茶と山菜の昼食、右下は採取し た山菜植物のおさらい光景) (文:事務局スタッフ 森谷、写真:金子) (昆虫の世界 No.134) ツノトンボ!! 2014 年 3 月、改訂「宮城県の希少な野生動植物」宮城県レッドデータブックがインターネット で公表されたが、今回とりあげたツノトンボは絶滅危惧Ⅰ類と、絶滅の危険度の高い昆虫として掲 載された。 ツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目のツノトンボ科と言う昆虫類に分類され ている。アミメカゲロウ目には、よく知られている昆虫として幼虫が通称「孫太郎虫」と言われて いるヘビトンボや、幼虫が「アリジゴク」の名で知られるウスバカゲロウなどがその仲間である。 孫太郎虫は幼虫期を河川の上流部で水生昆虫類を餌に成長し、ウスバカゲロウはすり鉢状の巣穴を 造って、落ちてくる昆虫などを餌にして成長する昆虫である。 ツノトンボは開帳(左右の羽を広げたときの幅)63~75mm、体長は 32~36mmで、長い触角が特 徴的な昆虫で、その長さは 30~35mm もある。 北隆館の原色昆虫大図鑑Ⅲ(昭和 40 年 5 月、初版、平成 13 年 8 月、重版)には、「本州、四国、 九州、台湾、朝鮮、及び支那に分布し、5 月中旬頃より 9 月にかけて各地に普通」と述べられてい る。 各地に普通とあるが、このところ県内では採集、目撃の記録は皆無である。しかも古い記録もな い状態であることがわかった。そんな中昨年インターネットで公表された宮城県レッドデータブッ クは、2016 年には印刷物として出版する予定になっていて、これにはそれぞれの種の写真を載せる ことになっている。 たまたま小生の古い標本箱の中に、1969 年(昭和 44 年)に採集したツノトンボの雌雄の標本が残 っていて、この標本写真を提供することになった。この標本は仙台市金剛沢で 1969 年 8 月 12 日に 雄を、同じ年の 8 月 18 日に雌を採集したものである。 採集地は仙台市金剛沢としてあるが、この地域は現在は八木山南団地として住宅地化されたとこ ろで(当時は周辺に亜炭の採掘地が広がっていて、この一帯は金剛沢炭鉱と呼ばれていた)ニッコウ キスゲなどが咲く湿性の草原であったと記録している。 当時昆虫に興味を持つ人たちの多くは蝶が中心で、他にトンボや甲虫のオサムシ類やカミキリム シ類が対象とされ、その他の昆虫類を採集する人はほとんどなかった。 ツノトンボの仲間は、県内には他にオオツノトンボとキバネツノトンボの生息が知られている。 ツノトンボ雌 ツノトンボ雄 (宮城昆虫地理研究会・高橋 雄一) 創立 30 周年記念事業 会員講座の参加者募集 二口遊歩道沿いの巨木を訪ねて ~ 二口遊歩道周りには巨木が多く見られます。遊歩道から余り遠くないカツラ、 ミズナラ、オオウラジロノキ、ミズメなどの巨木と、夏の草花をご案内します。~ 日 時 平成 27 年 7 月 18 日(土曜日) 9 時 30 分から 14 時 30 分ごろまで 場 所 仙台市秋保町二口遊歩道~二口街道 対 象 会員及び家族 募集人員 20 名(ただし、定員になり次第締め切らせていただきます) 参 会員・家族 1000 円、会員一人 500 円(資料・保険料込) 加 費 集合場所 二口遊歩道入り口駐車場(トイレのある駐車場) 主 催 緑を守り育てる宮城県連絡会議 み 緑を守り育てる宮城県連絡会議事務局 申 込 問い合わせ 携帯電話 080-1832-0956 佐藤事務局長が携帯しています。 五葉山自然倶楽部のみなさん大変疲れ様でした!! 5 月 31 日(日)三方倉山に岩手県住田町で活動している「五葉山自然倶楽部」の皆さん 40 名程 が大型バスで来てくれました。午前 8 時 50 分予定通り秋保ビジターセンターに到着です。はじめ に当会を代表して佐藤事務局長から歓迎の挨拶と目の前に見える三方倉山の登山道開設の話や二口 周辺の魅力について話されました。五葉山自然倶楽部の事務局長を務めている千葉修悦氏から「三 方倉山に来ることが出来大変うれしく思います」との挨拶の後五班に分かれて出発です。1~2 班は 二口遊歩道散策組です。インストラクターは佐藤事務局長、菅野、大沼(光)事務局スタッフが。 3~5 班は三方倉山登山組です。菅原、中沢、佐藤(信)、坂井(孝)の各事務局スタッフが担当し ました。(写真は事務局長のカツラの巨木の説明です) 当日は天候にも恵まれ散策も登山も絶好の日和です。 散策組はゆっくりのんびり植物観察です。登山組はブナ 平コース経由で山頂へ。途中ブナの巨木に感激した様子 でした。山頂は強風のため昼食もそこそこにシロヤシオ コースを下山。両組とも予定の午後 3 時前にはビジター センター前に到着です。五葉山自然倶楽部の菊池賢一会 長から感謝の挨拶の後参加者全員で記念写真を撮りまし た。名残は尽きませんが再会を約束してバスを見送りました。遠い所皆さん大変ありがとうござい ました。 参加者から、散策は思っていた以上にアップダウンあり、歩いた感じがありました。登山は疲労 感からすると「五葉山以上だ」との声が出ていました。皆さんから共通して、親切な説明をしてい ただき色々な木々や花々との出会いを作っていただきましたと、喜びの感想をいただきました。事 務局としても嬉しい限りです。大変お疲れ様でした。 (文:佐藤事務局長、写真:菅野) しぜんノート 様々な自然の営みを綴ります №199 奇跡のブナ 栗駒の山中で 3 年前に見つけたこのブナは、若葉を茂らせ現在も元気です。よく見ると 2 本の ように見えますが、真中が腐れて無くなり、表皮の部分が残り、この姿で生きていることに感動 2015.6.25 大友良三 しました。 畑の雑草 No48 フ キ (キク科) 坪沼の小作人 菅原 博志 畑の土手、休耕田、荒地などに出る多年草で雌雄異株。根は地中をはい根茎となり根茎から地上 に葉をだす葉柄は 20~50cm、中にはもっと伸びるのもある。葉は腎臓形で丸型、裏側に毛が生えて いる。雄花は花粉を雌花に提供すると役目は終わりで枯れる。春先顔を出したフキノトウを摘んで、 てんぷら、ふき味噌、みそ汁の薬味などなど。茎はきんぴら、煮ものと色々な料理に使われている。 東北の方言にフキノトウをバッケ等と呼んでいる。北海道、秋田には葉柄が長くて太いアキタブ キがある。 フ キ 雄株の花序 雌株の花序 雌花 雄花 「お知らせコーナー」 夏の山を見る会・参加者募集 奥羽山脈の尾根歩きを楽しみませんか! 創立 30 周年記念事業第 2 弾として,笹谷峠から特異な山容で圧倒します二口山塊の山形(最上) 神室 1344m をご紹介いたします。宮城と山形の県境稜線をたどる展望の良い草原帯を歩きながら 高山植物との出会いを楽しみませんか。訪れる山々は、冬季間の季節風による強風や雪の関係から 独特の植生となっています。 思い立ってもなかなか出掛けにくいコースでもありますので、この際梅雨の合間山上からのパノ ラマを満喫頂ければ幸いです。是非多くの方の参加をお待ちしております。 記 日 時 7 月 25 日(土) 場 所 山形(最上)神室 集合場所 及び時間 1344m ①仙台市青葉区愛子 広瀬市民センター 7 時 30 分 (乗合せで笹谷峠に向かいます) ②柴田郡川崎町 みちのく杜の湖畔公園休憩所 7 時 50 分 (乗合せで笹谷峠に向かいます) ③笹谷峠八丁平駐車場に直接 8 時 30 分 募集人員 20 名 申込締切日 7 月 20 日(月)まで受付(定員になり次第締め切ります) 会 費 一般 1,000 円・会員 500 円、 ス 駐車場発 9 時 00 分~ハマグリ山 10 時 45 分~トンガリ山 11 時 30 分~ コ ー 乗合せの車代 1,000 円 山形神着 12 時 15 分(休憩 45 分)~トンガリ山 13 時 30 分~ ハマグリ山 14 時 00 分~ 申込及び 問合せ先 駐車場 15 時 00 分到着予定 090-9037-2373 (事務局スタッフ・森谷 080-1832-0956 (事務局長・佐藤 清一) 修) *時間帯------9 時頃から 17 時頃までにお願いします そ の 他 1.申し込みの際、希望集合場所をお申し出ください 2.水場がありませんので水 2 リットルは持参のこと 3.強風対策を! アカモノ 帽子は飛ばされないように! 山形(最上)神室山頂 イワキンバイ 春の山を見る会 金剛沢・治山の森での観察会 5 月 26 日(火)創立 30 周年記念事業第 1 弾として、治山の森にて地下水抜きトンネル見学を実 施しました。5 月とは思えない暑い日差しの中で、参加者 13 名事務局スタッフ 10 名の総勢 23 名 が駐車場に集合し、佐藤事務局長の挨拶後、本日案内していただく仙台森林管理署の阿部治山担当 職員他 2 名から、過去に発生した地滑り対策の水抜きトンネ ルの概要説明をして頂いた後 10 時に出発しました。 通常では関係者以外は入れないトンネル内に不安と期待を 抱きながら入ると、外の暑さとは打って変わって快適な涼し さで、側壁や天井パイプから常時水が流れ落ちていました。 ヘッドランプを消すと、トンネル内は真っ暗闇です。トンネ ルは全 3 か所あるが、今回は第 2 トンネルを見学し全長 200 m、山の地下にこのような場所が有る事にあらためて驚きました。 一旦駐車場に戻り、今度はトンネル上部の散策道を歩いてみると、地下トンネルに沿って地上に しゅうすいせい 換気塔が続いている事にあらためて納得です。“ 集 水井(注1)”の大きさや役割にも感動です。 トンネル見学終了後 3 班に分かれて各インストラクターの案内による植物観察会を実施しました。 ヤマボウシ、エゴノキは花が満開です。渓谷線ルートからは、 急に薄暗い森となり木陰の涼しさを感じました。途中モミの 巨木に感動し、集いの広場で昼食。午後からはクヌギとクリ の葉の違いを観察し似たもの同士の見方や、シデ4兄弟など の違いを現場で感じ納得しました。またツル性のイワガラミ とツルアジサイの違いも比べて納得。離れて見るとヤマボウ シと似ているヤブデマリの花も近くで観察すると違いは花び らに特徴がある事です。帰り道、サンコウチョウの鳴き声を聞いて、癒されながら 14 時 40 分駐車 場に到着。気持ちの良い 1 日を過ごしました。皆さん大変お疲れ様でした。(写真左上は真っ暗な 水抜きトンネルの内部、右下は集水井の説明光景) (注1)集水井は、地表からでは排除できない比較的深いすべり面付近の地下水を排除するための井戸。地下水位 を低下させ地すべり活動を鈍化、停止させる。井戸の直径は 3.5m。井戸の壁には集水用の複数の穴が設けられ、 (文:事務局スタッフ 溜まった水は底にある排水管から排出される。 上林、写真:太田) (投稿)お知らせコーナー 「写真展 蔵王の峰を彩る花々」のご案内 ま さ お 事務局スタッフの中沢公夫さん(11 期生)の写真展が下記内容で開催されます。時間のある方は 是非ご覧いただきたいと思いご紹介致します。 (one-man) 記 1. 日 時 平成 27 年 7 月 23 日(木)~8 月 30 日(日) 2. 場 所 宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター(通称 9:00~16:30 ことりはうす) 3. 入館料 大人 350 円(但し、JAF 会員は 300 円)、高校生以下無料 4. 休館日 毎週月曜日、祝日の翌日 7月の事務局の動き 7 月 2 日(木) 4 日(土) ニュースの発行 広瀬市民センター 事務局スタッフ移動研修会 岩手県五葉山 5 日(日) 〃 岩手県住田町他 8 日(水) 第 16 期森の案内人養成講座下見 栗駒山 9 日(木) 森林まるごと教室下見(巨木を訪ねて) 二口遊歩道 10 日(金) 第 15 期森の案内人ステップアップコース下見 秋保町・大旗山他 12 日(日) 第 16 期森の案内人養成講座 栗駒山 16 日(木) 事務局会議 広瀬市民センター 18 日(土) 森林まるごと教室本番 二口遊歩道 19 日(日) 第 15 期森の案内人ステップアップコース本番 秋保町・大旗山他 20 日(月) 秋保市民センター遊々クラブ本番(水生昆虫) 名取川中流域 25 日(土) 夏の山を見る会本番 山形神室 森林まるごと教室-N04(一般公開講座) いにしえ 二口御番所跡を訪ねて 古 の人々を偲んで 6 月 20 日(日)一般公開講座「二口御番所跡を訪ねて」が開催されました。秋保ビジターセンタ ー前駐車場 9 時 30 分の集合で、参加者は一般・会員 7 名、事務局スタッフ 10 名の計 17 名です。 今日の行程、見どころ、注意点などの説明後、早速 5 台の乗用車に乗り合わせて二口街道の「風の 洞橋」手前のゲートまで行きました。なお、今日のインストラクターは菅原事務局スタッフです。 ゲートを抜け、ゆっくりと歩いて約1時間で二口御番所跡入 り口に到着。その間、街道沿いにヤグルマソウ、ヤマボウシ、 クロヅル、キリンソウ等の花が咲いていました。キリンソウは 三方倉山ブナ平コース登山道の標高 750m 付近にある柱状節理 の箇所に多く見られるものと同じで、矢張り安山岩露頭の割れ 目に沿って生えていて、どうやら岩場を好むようです。 御番所跡は二口街道から約 100m ほど下がった杉林の中にそれが有りました。御番所跡とみられ る付近には現在は避難小屋(翆雲荘)が建ち、更に下がった所には明治初年の切石の墓を始めとす る、数々の歴代の墓 40 数基が有りました。御番所跡上部には、「二口街道」の名前の由来となっ た道しるべ石が有りました。ここには、右に行けば二口〈山伏〉峠を越えて山寺に至る山寺道、左 に行けば山形市高瀬へ抜ける清水峠越えの高野道(何れも山形市街地に向かう)が刻まれています。 二口林道に戻って見晴らし台まで数百メートル登って昼食。 食事後、林道を下って 14 時に解散。 最後に、今日の感想を参加者から聞いた所、「昔の人達を偲 ぶことができた」、「二口街道の名前の由来になった接点に置 かれた石の道標を見ることが出来てよかった」など、好評を頂 きました。(写真左上キリンソウ、右は二口道しるべ石の前で) (文:事務局スタッフ平塚、写真:金子)
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