2016 8月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議

2016.08.01
緑を守り育てる宮城県連絡会議
NO.250
事務局連絡先 :仙台市青葉区一番町四丁目 1-3
仙台市市民活動サポートセンター内 (レターケース 45 番)
URL :http://www.midori-miyagi.com/
携帯 :080-1832-0956 会費:郵便振込番号:02260-0-7839
第 17 期森の案内人養成講座(第 4 回講座)
可憐な高山植物たちの生き残り戦略
「可憐で凛とした高山植物」と言うと花の百名山を選んだ田中澄江さんの言葉が頭に浮かびます。
高山の植物は何故に平地の花より美しいか。地味のやせた岩礫地帯に風雪をしのいで精いっぱい咲
くからと------。
7 月 10 日(日)受講生 13 名と事務局スタッフ 7 名が山形交通刈田リフト駐車場に集合し、高橋
(一)・中沢・坂井(孝)の各インストラクターのもと 3 班に分かれ 9 時 30 分出発です。湿気を
含んだガスが山形県側から沸き上がり、しっとりとした高山の花々を見るのに格好の観察日和です。
本日の観察コースは南蔵王エリアの亜高山帯(前山 1684m)から森林限界を超えて高山帯(杉ケ
峰 1745m)を進み池塘・湿地の芝草平までの往復です。
刈田峠登山口から前山をゆっくりと目指します。高木のアオモ
リトドマツやダケカンバに抱かれながらオガラバナやナナカマド
の下を歩きます。低木はハクサンシャクナゲとハリブキ等で、マ
イヅルソウとベニバナイチヤクソウが足元で迎えてくれます。
(写真左ハクサンシャクナゲの中を進む)
前山から望む杉ヶ峰は岩と低木の高山帯の佇まいです。展望の
よい尾根筋に出ると板状節理の露頭を確認し急坂を上ります。ハ
イマツとミヤマハンノキ・ミネカエデの世界となります。
ハイマツは雪と友達になり、寒さを雪の布団でしのぎ雪の重さで押しつぶされたまま伏状更新し
て子孫を増す等上手く利用しているのです。又、マツボックリの実はホシガラスによる鳥散布も並
行しています。
杉ヶ峰から 100m 下ると芝草平の湿原に到着です。黄花のキンコウカが次の出番を待っています。
咲き終わったチングルマは首を長くして種子を飛ばす風待ち状態です。
昼食は湿原地に設けられた木道を渡って池塘の中の休憩場所です。下界は気温 30℃の世界でも山
頂は 13~14℃です。低体温対策と熱中症への配慮は森の案内人として勉強になります。
帰路は全員で記念写真を撮って、午前中の復習をしながらの尾
根歩きで 15 時 15 分無事駐車場に到着です。「過酷な状態で果敢
に生きている植物達に感動しました。」「植物の名前もカタカナ
ばかりでなく漢字で表現してもらい頭に残りました。」等受講生
からの言葉でした。(写真右芝草平での記念写真)
(文:事務局スタッフ
森谷
写真:事務局スタッフ
1
山本)
第 16 期森の案内人ステップアップコース
(第 3 回講座)
秋保・里山(戸神山) 植物観察
7 月 17 日(日)、小雨が降り始める中、秋保市民センター駐車場に受講生 6 名と事務局タッフ 5 名
が集合。今回の講座テーマは森林植物里山編です。身近な里山森林で人々が昔から生活に利用して
きた戸神山周辺の森林観察です。戸神山の頂上には水神を祀っている祠があることも納得できます。
本日の講師の佐藤事務局長から、「雨が降り止まぬことから戸神山登頂は中止し、女戸神山・男
戸神山山麓を外周し、加沢・新田線の旧バス道を経由する周遊ル
ートに変え、午前中に里山観察を切り上げる」旨の提案・説明を
受けました。講座で利用している平和と創造の森の近くまで分乗
で移動しました。9 時 55 分植物観察開始です。(写真左上:観察
会ルート・写真左下:観察光景・写真右上戦時中弾薬庫として利
用した洞窟入口光景・写真右下洞窟内コウモリの光景)
観察路では
ネムノキ(生薬)、ヒメコウゾ(紙)、エゴノキ(油・
石鹸)、チョウジザクラ、カマツカ(柄)、クロウメモドキ(生薬),
ヤマグワ(食・生薬・養蚕)などを五感で観察です。昔の田んぼ跡
やモリアオガエルが生育する溜め池を進みます。登山道の
両脇には切り株から萌芽したコナラの株立ち(一ヶ所から
2~5 本)が多く見られます。その前で講師から「30 年ぐ
らい前に伐採し、人が利用してきた証拠です。このような
里山の履歴を確認して
ください」との話があ
りました。沢を渡った
対岸のスギ林の中にニホンザルの群れを発見。人を恐れる様子
もなくゆっくりと移動です。
旧バス道に入り先を進むと、そこには戦時中弾薬庫に利用し
ていた洞窟がありました。ヘッドランプを装備して洞窟の中に
入ると、県内では秋保・七ヶ宿・白石の 3 か所でしか確認され
ていないテングコウモリ?の群れを発見しました。
13 時、無事里山観察を終了し、秋保市民センターに到着です。
昼食後次回講座の準備等の打ち合わせをしました。
今回の講座のミーティングをして 3 時過ぎに解散しました。
受講生の感想は「雨の日には雨の楽しさを感じられた。森、洞
窟などで歴史を感じた」「サル、コウモリを森の中で身近に見
られたことは良かった」
「ガイドブックに載ってない新ルートを歩くことが出来て楽しかった。人々
が里山として生活した履歴が残っていて興味深かった。バスが走っていたのには驚きました」「急
な上り下りが無く、自分の身体にあったコースでした。ガイド知識は、声を出していけば身につく
と思う」「事務局の皆さんが事前に刈り払いをしてくれたので歩きやすかった」「雨の中の散策、
丁度良い時間内だと思いました」等でした。皆さん大変お疲れ様でした。
(文・写真:事務局スタッフ
2
山本)
( 昆虫の世界 No.147
)
ウスタビガ!!
冬枯れの雑木林の散策で、枝についている緑鮮やかな繭を観察したことのある人は多いだろう。
ヤママユガの仲間、ウスタビガの繭である。もう繭の主はおらず、からになっていることと思う。
でももう一度確かめて見て欲しい。この繭の表面に直径 1.5mm 程の平べったいまんじゅう型の卵
が付いているのが見つかるかも知れない。
ウスタビガは開帳 90~100mm 程の大きな蛾で、北海道から九州まで生息、国外では朝鮮半島、
中国、ロシア南東部に分布するという。
年 1 化で卵で越冬、卵はコナラやクヌギ(ブナ科)、サクラ類(バラ科)、カエデ(ムクロジ科)など
に産卵され、春に卵から孵った幼虫はこれら植物の葉を餌に成長、6 月下旬から 7 月にかけて繭を
造りその中で蛹になる。この種もいろいろな植物の葉を餌とする広食性の種のようである。繭は樹
枝から葉柄に沿う長い柄があり、上部が切れたような直線型であるため、この繭のことを「ヤマカ
マス」とか「ミドリカマス」などと呼んでいる地方もある。「カマス」は死語になってしまったが、
稲わらなどを編んで造った袋で、穀物や食塩などを入れて運ぶのに使っていたものである。
成虫は紅葉の季節が始まる 10 月中下旬に羽化する、雄雌で色彩や翅型が異なり、雄は好天の日
の日中活発に活動するのが観察されることがある。雄は櫛の歯状の大きな触角を持つが雌の触角は
ずっと細い。
繭の表面に卵がついていることがあることを紹介したが、蝶などにもよくあることで、雄が雌よ
り少々早く羽化、羽化した雄はその後羽化する雌の蛹のそばで待機、雌の羽化を待って交尾に入る
場合があり、このような場合交尾終了直後に、しばしば繭の表面に産卵が行われる。
ウスタビガの幼虫
ウスタビガの繭(ヤマカマス)
ウスタビガの雄
ウスタビガの雌
(宮城昆虫地理研究会・高橋
3
雄一)
しぜんノート 様々な自然の営みを綴ります
№212
大友良三
自宅で昆虫観察
最近我が家で観察した昆虫達です。
↑アカスジカメムシ
↑アジアイトトンボ♂
↑クロアゲハの卵
ACミランのユニホームのよう
大きさ 3cm 程のかわいいトン
カラスザンショウの幼木に産
で大変お洒落
ボ、隣の田んぼにいた
卵
↓
オ
ツ
ネ
ン
ト
ン
ボ
全
長
4
㎝
程
毎年、数頭が羽化している
↑モンシロチョウ交尾拒否
↑クロカナブンの交尾
雌が尻を上げて雄を拒否する
上が雄、下が雌
森の案内人講座を受講して
新しい事務局スタッフです!
このニュース(会報)を毎月心待ちにして最初に目をやるのは何と言っても高橋雄一先生の昆虫
の世界」、大友良三氏の「しぜんノート」と菅原博志氏の「畑の雑草」のコーナーです。ここ数年、
私の生活圏は限られた場所を行き来する単調な世界です。齢を重ね、思いと行動は格差状態が広が
るばかりです。2 年前に頭を空っぽにして山の事を一から学ぼうと入講したものの、知りたい、見
たい、覚えたい欲と共に動く生き物に対して、さらに好奇心が強くなりました。
今まで当たり前にある身近な物々の背景がそれぞれ、はっきりとした理由があり必要な存在であ
るという事を教えてもらいました。私達人間も含む生き物は複雑なようで単純で力強い物ばかり。
圧倒され続けています。そして未知の世界へ飛び出しているのです。おぼろげな私ですが『生涯動
かせば筋肉は付く』という言葉を信じ改めて事務局スタッフに入らせてもらいました。皆々様どう
ぞ宜しくお願い致します。
(大内
4
敏子
養成講座
15 期生
)
畑の雑草 No61
ネジバナ(ラン科)
坪沼の小作人
菅原
博志
草地や、芝生など日当たりの良い所に生える。茎は真っ直ぐに 20~30cm 伸ばし、紅紫色の花を
付ける。花は 7 月~8 月ごろ茎の上部に、可愛らしい花をラセン状につける。葉は大部分が根生する
が、茎の葉は小さく茎に張り付く。
ネジバナ
葉は根生
花
らせん状
8 月の事務局の動き
8 月 4 日(木)
ニュースの発行
広瀬市民センター
6 日(土)
第 16 期森の案内人ステップアップコース
二口学習の森他
7 日(日)
第 16 期森の案内人ステップアップコース
二口学習の森他
18 日(木)
仙台緑のボランティア団体連絡会交流会
泉ケ岳キャンプ場
20 日(土)
森林まるごと教室(林業現場視察)
南三陸町
21 日(日)
第 17 期森の案内人養成講座本番
青葉の森他
24 日(水)
林業部会(除伐作業)
平和と創造の森
25 日(木)
クラフト部会
秋保市民センター
「お知らせコーナー」
森の案内人ステップアップコース・公開講座のご案内です
第 16 期森の案内人ステップアップコースは現在 8 名が受講中です。今月の講座で 10 回目の折り
返しになります。みなさん座学に、フィールドに楽しく学んでいます。この間講座の内容をもっと
詳しく知りたい、講座に何回か参加させてほしい等の要望が出ていました。そこで今回は公開講座
を開催することに決まりました。
公開講座の時期と内容等については下記の通りです。是非チャレンジして見てください。
1. 講座名:樹冠投影図作成(樹冠を測り作図します。何が見えてくるのでしょうか)
時
期:8 月 6 日(土)9 時 30 分
二口駐車場集合
2. 講座名:植物観察&模擬演習(植物観察とインストラクターの立場でお話しする方法)
時
期:8 月 7 日(日)9 時 30 分
二口駐車場集合
3. 募集人員:どちらも5名程度です。
4. 参加希望者は、電話 080-1832-0956(当会の専用電話です。佐藤事務局長が携帯しています)
5
夏の山を見る会
「磐梯山」
夏の花と湖沼群の眺望を楽しむ!!
7 月 24 日(日)、夏の山を見る会「磐梯山」を実施しました。応募者 33 名(会員 15 名、一般
18 名)、事務局スタッフ 10 名、計 43 名の大人数の山行でした。朝 7:00、バスで仙台駅を出発し
た時点では小雨もぱらつき天候が心配されましたが、土湯トンネルを超えると青空が広がりまさし
く梅雨の晴れ間、気温もほどほどの絶好の日和となりました。尾根筋からの裏磐梯の湖沼群の眺め
も充分楽しむことができました。
歩いたコースは八方台登山口からの往復で、磐梯山の中では最も短時間で頂上に到達できる人気
のコースです。当日も広い駐車場には車があふれていました。初心者向けとはなっていますが、距
離は往復 7.7km、標高差 600m となかなかきつく、加え
て日曜で登山者が多くすれ違いのための待ち時間等が予想
されたので、コースタイムには充分な余裕を見る必要があ
りました。
9:50、班編成や隊列をいつもより念を入れて確認し、3
班に分かれ、佐藤事務局長、中沢,森谷両事務局スタッフを
主インストラクターとして出発。最初は散策レベルの快適
左から檜原湖、小野川湖を望む
なブナ林歩きで
すが、30 分程して中の湯を過ぎるとダケカンバ等の樹林帯の急
登となります。アクシバ、ミヤマカラマツ等が時々顔を見せま
すが、花よりも尾根筋に出てからの眺望を楽しむコースと言え
ます。檜原湖、小野川湖、秋元湖に加えて、五色沼の源流とも
言われる銅沼(アカヌマ)を眼下に一望できました。
多くの登山者で賑わう弘法清水で一息入れ、冷たい湧水で喉
を潤した後、最後の急勾配へ。暑さを避けるために山へ登って
道沿いに多かったミヤマシャジン
来ているアキアカネの群れに迎えられて 13:20 頃、頂上に到着しました。南の猪苗代湖側はガスが
かかって眺望がききませんでしたが、周囲に咲き誇るミヤマシャジンとマルバシモツケを眺めなが
らの昼食タイムでした。
帰路は登りでパスしたお花畑を巡って下山。
脚のつった方が一人いらっしゃいましたが、
大きな遅れもなく 16:30、全員無事に登山口
に戻りました。参加者の中の最高齢で 80 歳
を超えた方は「毎日トレーニングをして臨ん
だ」とのこと。他の人と同じペースで歩きと
おされたことに感心しました。また、「天気
が良く、眺望が抜群でした」、「思ったより
はきつかったが、皆さんに助けて頂き安心し
て歩けました」との感想を頂きました。
磐梯山頂上にて
スタッフのみなさん大変ご苦労様でした。
(文、写真;事務局スタッフ、伊藤)
6
(仮称)鷹の巣山ルート現地調査(パート1)
新しく開設したいルートは仙台市太白区秋保町野尻集落の南にそびえる鷹の巣山から西に向かっ
て三方倉山登山道ブナ平コースの内、標高 700m付近にあるブナの巨木に至るまでの約 6km の区間
です。
7 月 16 日(土)、今日のルートは野尻集落から三方倉山登山道〈ブナ平コース〉までです。参加
者は、事務局スタッフと会員を合わせて 18 名で野尻集会所に 9 時集合し、ヘルメットと鋸、剪定
鋏を着用していよいよ出発。先導は佐藤事務局長が務めました。天候は曇り。集会所から二口街道
へ出て山形方面に向かい、家並みが終わる辺りで街道から分かれ
て間道に入る。良く整備された小道です。これが登山道の入口か
と思ったが、如何やらそうではなく神社に向かう道らしい。間も
なく鋼製の鳥居が有り(写真左上)その奥の頂に祠(写真左下)
が有りました。一息入れて暫く行くと二つ目の尾根に到着。(写真
右上)左は鷹の巣山(標高 704.8m)、右は今回目標の三方倉山方面
に向かう山道が続いていました。小道を更に進むと比較的平らな
所に出てきます。しかし、これより先はブナ林の中に背丈ほどの
灌木が生えた林になっていて、いよいよ道が分からなくなって仕
舞いました(写真右中)。街道から離れて 2km を超えています。
これまでに出会った草類はヤマトキホコリ、モミジガサ(群生)、
ツチアケビ(写真右下)等、樹木はシラキ、エゾユズリハ、カラ
スシキミ等でした。尚、ツチアケビは菌従属栄養植物の仲間で、
最近ヒヨドリなどによる鳥散布が確認されています。
遂に目指す三方倉山の偉容が見えてきました。目指す〝ブナ平
コース〟までの距離は、ハンディ GPS によると直線で 400m 位
しかありません。ところが目の前は急に降下した沢状の低地が横
たわっていて簡単には行けません。はて如何したものか。ここで
昼食。食後、協議した結果、無理に突破せず引き返すことにしま
した。ここまで歩いた距離は凡そ 3.5km です。
14 時前には野尻集会所に帰着しました。主催側の準備不足を詫
び、最後に事務局長から「ルートの開設には地元の参加と協力が
欠かせない」としめて頂きました。参加者から感想・意見を聞い
たところ、「思わぬ光景が見られて良かった」「続きは落葉した
後が良い」等の言葉を貰いました。尚、この調査は“山の神様”
には大歓迎だったようで、参加者の半数が“山ヒル”に咬まれて
しまい大変でした。後日 GPS データを地図に落してみたら、通
ったルートはほぼ正確に川崎町との境を歩き正しかったことが分
かりました。目的地までは残り約 600m です。
次回はブナ平コース巨木から今日の終点まで挑戦する予定です。
(文・写真:事務局スタッフ
7
平塚)
インドネシア・バリ島植林ツアー報告 No3
12 月 6 日 NPO アジア植林友好協会主催・現地パートナーで
あるバリ緑化協会協賛の第 7 回の「2015 バリ植林祭」開催で
す。バリ島の 12 月~3 月の気候は、毎日の様に晴れているが、
日中 1 回はスコールが発生する雨季です。参加者は、昨日から
一緒に行動している日本語を学ぶ現地学生ボランティア 26 名、
日本からのツアーメンバ 18 名や現地から「バリの森を守る会」
のメンバーなど併せて 40 団体約 500 名が、1963 年の火山噴火
で破壊された山麓に設けられたイベントエリアに、7 時に集合
しました。場所はバリ島中部のキンタマーニ郡ぺネロカン地区
のパトゥール山(1717m)です。(写真左上インドネシア・バリ島
位置図、写真中バリ島地図、写真左下パトゥール山噴火歴年図)
今回の植林地
は、溶岩流基盤
に火山噴石が積
み重なり、火山
灰の堆積もない
岩山です。草木
が見当たらない
エリアでの、初
めての植林に挑戦しました。これらの条件を克服す
る手段として、①現地の草本を含めて「面」のバイ
オマス量を増すため、前回報告した粘土団子の活用。
②植穴に緑肥になるマメ科植物やエンムギなどの雑
穀物の種子を蒔いて、乾燥防止等を試行。8 時和気
あいあいに、それぞれの分担エリアで、客土された
植穴にアンププ・センダン(種子から山出し苗木栽培
まで約 3 か月)などの、ポット苗総数 4000 本(500 本
/ha)植林開始です。今回のサプライズは、①12 月に
入り植林地は、毎日適度な雨量に恵まれたこと。②
バリ緑化協会が、自主的に参加をお願いした、日本
国バリ領事館・野村領事が、記念植樹・セレモニー
でのメッセイジなどに参加された等がありました。
現地の人々との交流深めて、無事に植林祭は、来年
の再会を期して 15 時に終了しました。12/7 に日本からのツアー参加者の内、12 名が帰国し、残り
私を含めた 4 名は、12/13 迄ウブドに留まり、往復 2 時間通って植林の補植作業を続けました。(写
真右上 1963 年アンププ・植林地状況、写真右中粘土団子仕上がり状況、写真右下植穴種子散布状況)
(文・写真:事務局スタッフ
8
山本
)