2016 10月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議

2016.10.01
緑を守り育てる宮城県連絡会議
NO.252
事務局連絡先 :仙台市青葉区一番町四丁目 1-3
仙台市市民活動サポートセンター内 (レターケース 45 番)
URL :http://www.midori-miyagi.com/
携帯 :080-1832-0956 会費:郵便振込番号:02260-0-7839
第 17 期森の案内人養成講座(第 6 回講座)
日本の植生と荒浜海岸の植生観察
9 月 11 日(日)曇り、七郷市民センターに受講生 14 名と事務局スタッフ 8 名が集合。佐藤事務
局長から講師の当会理事の岩手大名誉教授菅原亀悦先生が紹
介され、先生から「2000 年前から河川によって運ばれて海岸
の砂が増えてきたが、現在はダムが出来た為に砂浜が減って
きている」と話されました。しかし大地の変化は比べる風景
が無いと分からないようです。午前中は座学で「日本の植生」
と題して佐藤事務局長が講師を務めました。プロジェクター
を使った講義は情報量が膨大で、植生遷移、群落、暖かさの
指数など専門用語が多くて受講生は理解できたかなーと不安
感がありました。今、私たちが見ているのは現存の植生で、
原植生は破壊されていると、日本の植生の特徴が地形、気象
から示されました。日本列島は南北に細長いため温度差が大
きく亜熱帯から冷温帯までの植物が生えている。宮城県は北
と南の植生が重なる地で植物の種類が豊かであると説明され、
木々の特徴を掌握し蕃繰山制度を活用して、持続可能な資
源として生活に利用してきた先人たちの苦労が偲ばれまし
た。種子散布の区別や湿原の保護をどうしたら良いか等の
質問に菅原先生に答えて頂き座学は終了しました。
午後は若林区の荒浜海岸に移動し菅原先生の講師のもと
海浜植物の観察会を行いました。防潮堤の陸側では 5 年前
の大津波で根こそぎ倒されたクロマツが片付けられ、満開
のウンラン、コウボウシバ、ハマニンニクの草原にニセ
アカシア、幼樹のクロマツ等の木本類が見られました。
海側の浜辺でも津波で土地が攪乱されて真の植生を保っ
ている所は無いようです。ハマニガナの根の深さに「砂
の中で育っていた」と驚きの声、「50 年ぶりに荒浜に来
た」と話していた受講生も居て感想は様々、皆さんお疲
れ様でした。(写真左上、事務局長の講義光景、左下,荒浜
防潮堤で、右上は菅原講師の海浜植物観察講義光景、右下は当会で植林したクロマツ林でハイポーズ)
(文:事務局スタッフ
1
大沼(光).写真:山本)
第 16 期森の案内人ステップアップコース
キノコの世界
(第6回公開講座)
いま話題のキノコも!!
野尻のソバの花が目立つ 9 月 25 日(日)二口ビジターセンター駐車場に受講生 5 名、公開講座受
講生 1 名と事務局タッフ
7 名が集合して、ステップアップ講座が
開催されました。今回のテーマは、キノコを出来るだけ多く種類を
採取し、採取した場所、状況を確認し、動植物を分解して無機物に
し じったい
する菌類が作る子実体の総称であるキノコの果たす役割を紐解いて
行く講座です。まず佐藤事務局長から概要、工程、注意点の説明、
特に触れても炎症を起こす危険な猛毒キノコ「カエンタケ」を全員
で確認しました。
採取の第一段階は、二口街道沿いから二口遊歩道・三方倉小屋ま
での、畑の路傍や林地に自生するキノコ類からです。まずビジター
センター横の畑地には、ソバに似た花が繁茂している。葉は互生、
形は「牛の額」見え、地表を這う茎から枝分かれした、その先端は
地中に閉鎖花が!さて何んでしょう?正解は、二つの生き残り戦略を
持つ、イヌタデ属のミゾソバでした。植物観察もしながら、二口キ
ャンプ駐車場前の道端で、昨年に続きハタケシメジの群生を採取。三方倉小屋に向かう二口遊歩道
では、コナラの立枯れの根際から、赤い触手が 2 本突き出たカエン
タケを初めて見つけました。
(写真左上採取光景、写真左下ハタケシメジ群生光景、写真右上コナ
ラ根際に猛毒のカエンタケ、写真右下キノコ同定光景)
第二段階は、三方倉小屋に荷物を置き、身軽になって二口学習の森
へ。期待感を持って一生懸命探したものの、このところの長雨の為
残念ながら、大物のマイタケは望めず、採取したキノコをテーブル
に並び変えた所で昼です。昼食には、本日採取したハタケシメジや
アカミズ、アオミズなどが入ったキノコ汁の振る舞いです。全員舌
鼓を打ちながら頂きました。午後はまず、佐藤事務局長、菅原、中
沢事務局スタッフを中心に、キノコの鑑定です。全員で図鑑を手に
して熱心な取り組みで、38 種の同定が出来ました。時間切れ不明は、
15 種でした。その後座学です普段余り気にしていないキノコが生態
系の中で、有機物から無機物への分解者として、無くてはならない
重要な役割を果たして居ることに気付かされた有意義な一日になり
ました。15 時、秋保ビジターセンター駐車場に全員帰着。受講生の
感想は、「わずか 2 時間位で、約 40 種採取出来た事には感動でし
た。食用キノコには、余り出会えなかったことが残念でした。難し
かったのは、食用か否かの見極めでした。」、「同定が難しい。美
しい、派手だから毒、地味だから無毒ではないこと。生態系の中で大きな役割を担っていることが
良く解りました。有毒、無毒に関係なくキノコに感謝です。」等などでした。皆さん大変お疲れ様
(文:写真.
でした。
2
事務局スタッフ
山本 )
( 昆虫の世界 No.149
)
アサマイチモンジ!!
今回は No.120 で紹介したイチモンジチョウによく似た蝶、アサマイチモンジを紹介する。
アサマイチモンジもタテハチョウ科に属する中型の蝶で、県内では年 2 化、開帳 45~55mm と
イチモンジチョウと同大、しかも色彩も紋様もほぼ同じで、一般の人にはなかなか見分けるのが難
しい蝶である。(この 2 種の蝶の違い、見わけ方についてはほとんどの図鑑に載っているので省略す
る)
イチモンジチョウは北海道、本州、四国、九州に分布するが、アサマイチモンジの分布は本州の
みで、日本の固有種、つまり日本にのみ生息する蝶なのである。
ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼のほとり、栗原市築館の民家が点在し、林の広がる地域
で、毎年 7 月末から 8 月初めにかけて 2 回ほど、子どもたちを対象に昆虫教室を行って 10 年程に
なる。ここでは県内では少ないというアサマイチモンジがよく採集される。イチモンジチョウは県
内各地に普通であるが、アサマイチモンジは生息地が限られているようなのである。なぜこの地域
にアサマイチモンジがいて、県内ではよく採集されるイチモンジチョウがいないのか、蝶たちの分
布の様子にも不思議なことがあるようである。
今年は 8 月初めに行った昆虫教室の際、このアサマイチモンジの卵を採集することができたので、
飼育してみることにした。卵はスイカズラの若い葉に一個ずつ産卵されていた。
3 個ほどの卵を採集したのは 8 月 6 日で、産卵日は不明であるが 11 日には幼虫が孵った。その
後スイカズラの葉の入れ替えを行いながら飼育したが、孵ったのは 3 匹であったのがいつの間にか
2 匹となり、うち 1 匹は 8 月 28 日には前蛹となり、次の日の夕方には蛹になった。残りの 1 匹も
30 日に前蛹になり、次の日には蛹になった。
1 週間後の 9 月 5 日、先に蛹になったものが羽化、残りの蛹も 6 日には羽化した。幼虫期間は 18
日ほど、蛹の期間は一週間ほどであった。しかし県内では年 2 化と考えられていることから、今回
採集した卵は 2 化目の成虫が産んだ卵で、自然の状態では幼虫が孵った後、あまり成長すること無
く、越冬に入るものと思われる。
寒暖の差が大きく、風雨にさらされることも多い自然環境とは違う飼育下では、驚くほど短い卵
期、幼虫期、蛹期で成虫になったのであろう。
なお、幼虫の餌植物であるスイカズラ(スイカズラ科)は温帯に分布する半落葉、つる性の樹木で、
林縁などに生える。
アサマイチモンジ
幼
虫
前
蛹
蛹
(宮城昆虫地理研究会・高橋 雄一)
3
しぜんノート 様々な自然の営みを綴ります
№214
大友良三
ナ ラ 枯 れ (その 2)
前回はナラ枯れの仕組みについて書きました。今回はなぜ被害が拡大しているか、について考え
てみます。
カシノナガキクイムシ(カシナガと略す)はナラ枯れの原因となるナラ菌を運びます。しかしナ
ラ菌はカシナガの餌ではありません。ナラ菌と同じようにして持ち込んだアンブロシア菌をナラの
幹に掘った坑道で繁殖させ、餌にします。そこに産卵をし、孵った幼虫もアンブロシア菌を食べて
生長します。この菌が繁殖できるのは幹の辺材の部分で、カシナガが坑道を掘って幼虫を育てるの
も辺材部です。これに対し、樹木は樹液を出して抵抗します。それでカシナガの卵や幼虫が死滅し
たり孵化率が下がったりするので、カシナガはフェロモンを出し、仲間を呼びよせて集中攻撃(マ
スアタック)を仕掛けます。その際、攻撃しやすいのが抵抗能力の衰えている老木です。また老木
は大径木が多く、辺材部が大きいのでカシナガには好都合といえます。
このように、ナラ枯れが広がる要因の一つに、広葉樹林の未利用による大径木の増加が上げられ
ています。もう一つは、環境の変化です。温暖化による気温の上昇、更に酸性雨などで土壌が変化
してナラ類の生育環境が変化(悪化)して衰弱するものが多くなり、また気温の上昇でカシナガの
生育範囲が拡大し、被害が北上していると思われます。
ホテイアオイの花が咲きました!
ホテイアオイ(ミズアオイ科)は熱帯アメリカ原産だが、全世界に広
がっている。日本では暖かい地方で野生化している。花はヒヤシンスの
形に似ていることから「ウォーターヒヤシンス」とも呼ばれている。
和名の布袋葵は、葉柄の膨れている部分が布袋様のお腹の様だから。(文・写真:佐藤事務局長)
畑の雑草 No63
オオハンゴンソウ(キク科)
坪沼の小作人
菅原
博志
山地、土手の湿った草地に自生。茎は直立し、高さ 2m 近くになる。茎葉は柄が有って互生し、3
~5 つの深い切れ込みが羽状に広がり先が尖る。花は茎頂に細かく枝分かれし、黄色の舌状花と多
数の管状化をつける。名前は薬効が有り死線をさまよっていた者が、魂を取り戻した草だから(反
魂草)など色々の説がある。
オオハンゴンソウ
花
4
下部の葉
10 月の事務局の動き
10 月 1 日(土)
第 17 期森の案内人養成講座下見
大和町:氾濫原
6 日(木)
ニュースの発行
広瀬市民センター
7 日(金)
秋保地区活動のつどい第 1 回連絡会議
秋保市民センター
8 日(土)
秋の山を見る会本番(青麻山)
蔵王町
9 日(日)
第 16 期森の案内人ステップアップコース(除伐)
平和と創造の森
11 日(火)
森林まるごと教室公開講座下見(シロヤシオコース)
12 日(水)
宮城西市民センタートレッキング下見
白沢三山
12 日(水)
権現森自然研究会創立 10 周年を祝う会
国見ケ丘集会場
13 日(木)
秋保市民センタートレッキング下見
秋保町:大倉山
13 日(木)
ゆきんこ祭り第 1 回実行員会
秋保市民センター
14 日(金)
秋保市民センタークラフト講座
秋保市民センター
15 日(土)
森林まるごと教室公開講座本番(シロヤシオコース)三方倉山
16 日(日)
第 17 期森の案内人養成講座本番
大和町:氾濫原
19 日(水)
秋保市民センタートレッキング本番
秋保町:大倉山
20 日(木)
秋保市民センタークラフト講座
秋保市民センター
20 日(木)
仙台緑のボランティア団体連絡会会議
仙台市役所
21 日(金)
宮城西市民センタートレッキング本番
白沢三山
23 日(日)
第 22 回わいわい祭
勾当台公園
27 日(木)
森林・山村多面的機能発揮事業(間伐)
平和と創造の森
28 日(金)
秋保市民センタークラフト講座
秋保市民センター
29 日(土)
第 2 回組織のあり方検討委員会
折立市民センター
30 日(日)
まつりだ秋保本番
秋保総合支所前
三方倉山
森の案内人講座を受講して
新しい事務局スタッフです!
50 歳を過ぎてから、仲間と一緒に里山や東北の山、時には日本アルプスの山に登っていました。
その時に見られる花々、特に高山植物に魅かれ、もっと勉強してみようと、「森の案内人養成講座」
と「ステップアップ講座」を受けました。
講座では、こうした里山や奥山の森林植物だけでなく、野鳥や山菜、ツル細工、そして除伐や間
伐等々多岐にわたり、講義や実習で教えていただきました。
悲しいかなすぐに忘れることが多いのですが、それでも「感動をしたものは忘れない」「学ぶこ
とは人生で一番の幸せである」ことを少しずつ実感しています。
森や緑を守り育てるのに一番関わりのある林業部会に入りながら、少しでもお手伝いできればと
思っています。何かと足手まといのことも多くあると思いますが、よろしくお願いいたします。
(船岡
5
信雄
養成講座 15 期生)
森林まるごと教室
鷹の巣山ルート現地調査(パート2)
9 月 24 日(土)、野尻集落から三方倉山に至るルート(仮称:鷹の巣山ルート)を探索する 2
回目の踏査を、事務局スタッフ 13 名、会員からの応募者 2 名の計 15 人が参加して行いました。前
回(7 月 16 日)は野尻集落からスタートしましたが、今回は逆に、ブナ平コースから前回の到達点
までの道を見つけて、コース全体を確定するのが目的でした。
9:15 頃、二口キャンプ場駐車場を出発して蒸し暑さに耐えな
がらブナ平コースを登り、10:50 頃、分岐点として予定してい
たブナの大木(植物マップの NO.26)の場所へ到着。目標とな
る前回到達点の方向を確認して、本格的にルート探索に入りま
した。途中、尾根回りルートと直行ルートの二手に分かれて進
み、ほどなく直行ルートは
分岐点で方向を確認
沢が深くなって超えるのは
無理と判断し、全員が尾根回りルートに戻りました。尾根筋は
仙台市と川崎町の境界線となっており、灌木(特にエゾユズリ
ハが多い)の中の藪こぎを強いられる所もありましたが、先人
達が通ったと思われる跡がかなり残っており、比較的楽に進む
ことが出来ました。丁度 12:00 頃、探索を開始してから約 1 時
間で前回の到達点に到着し、同じ場所で、道がつながったとの
踏破記念の集合写真
満足感に浸っての昼食となりました。休憩後、戻りは約 40 分でブナの木に到着。14:00 過ぎには駐
車場に戻りました。
地元の野尻集落では、今回のルートを一つの観光資源として捉え人を呼び込みたい、という意向
もあるとのことです。今後、笹刈りをして歩きやすい道にする等の作業に加えて、登山道としての
魅力をアピールする「見どころ」を見つける、あるいは作りだすという、別な意味での探索が必要
と思います。
(*)鷹の巣山ルート
地図中の赤線が、
私が歩いたルート
(2 回分の合成)で
す。分岐点を過ぎて、
ブナ平コースからの分岐点
ブナ
北側に張り出しその
後戻っている個所が
ありますが、直行ル
ートを狙って結局回
前回の到達点
り道となった、「苦
闘」の記録です。
(文、写真:事務局スタッフ、伊藤)
6
二口渓谷の紅葉を見ながら三方倉山に登ろう
公開講座の参加者募集
二口渓谷は紅葉が始まります、三方倉山(標高 971m 登山の高低差約 600m)の景色と植物観察
しながらゆっくりと登ります。
日
時
平成 28 年 10 月 15 日(土)
場
所
二口渓谷自然遊歩道・三方倉山(秋保町)
対
象
家族一般・会員など
募集人員
1 家族 1000 円、大人 1 人 500 円(保険料込)
集合場所
自然遊歩道駐車場(トイレがある駐車場)
主
緑を守り育てる宮城県連絡会議
催
申込み・問い合わせ
携帯電話
『林業部会』
緑を守り育てる宮城県連絡会議事務局
(オオカメノキの紅葉と冬芽)
080-1832-0956(佐藤事務局長が携帯しています)
森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業報告
「平和と創造の森」間伐 あークマ剥ぎだぁー!!
秋雨の合間の蒸し暑い 9 月 15 日(木)仙台市太白区秋保町に受講生、事務局スタッフ 7 名が集合し、
第 3 回目の「平和と創造の森」保全作業を実施しました。今回からスギ人工林の間伐作業です。初
めに人数や工具類、燃料等を確認し。チェーンソーの点検、暖気
運転等の機能確認後入林です。佐藤事務局長から、実地デモで伐
木造林作業内容の安全事項確認。指差呼称、合図の徹底を全員で
確認し、伐倒班、造材班の 2 班に
分かれ作業開始です。早速選木作
業で「クマ剥ギ」の被害に遭った
スギの中径木 3 本を発見。この木を伐倒することにしました。剥が
れた表皮を処理し退避場所の確保、伐倒方向の確認をして、受け口、
かかり ぎ
追い口の順に伐倒しましたが、残念ながら枝絡みの 懸 木に。3 名で
ターニングフック付きロープを使用して、回り木を試みるがビクも
しない。ロープを延長し、菅原事務局スタッフの助言を受け、全員
でロープ引きすると何ということでしょう! ズドーンと云う音を立
て懸木が倒れました。気持良いですね。本日の間伐は 13 本伐倒。
はいづみ
枝払いして 2m に玉切りした後トビを使っての集材、椪積作業まで
実施しました。13:30 汗と疲れた体を癒すため森林スポーツ公園の
温泉に移動して終了しました。参加頂いた皆さん大変お疲れ様でした。
(写真右
クマ剥ぎスギの光景、写真左上玉切作業光景、左下集材光景)
「平和と創造の森」間伐作業は、28 年度一杯続きます。当面の予定は、10/27(木)、11/16(水)、
12/14(水)何れも 9:00 現地集合です。興味をお持ちの方是非ご参加協力をお願いします。
連絡先は佐藤事務局長までお願いします。☎
080-1832-0956
(文:写真
7
事務局スタッフ
山本)
~秋保町大旗山の歴史ロマンを訪ねて~
公開講座の参加者募集
秋保町長袋集落の北側にそびえる大旗山(標高 340m)には大きなお城が有りました。この事か
ら様々な歴史に彩られています。今回は、そこに生える植物や城跡、歴史などをご案内します。
日
時
平成 28 年 11 月 12 日(土)
場
所
秋保町長袋
対
象
家族一般・会員など
募集人員
1 家族 1000 円、大人 1 人 500 円(保険料込)
集合場所
仙台市秋保市民センター駐車場)
主
緑を守り育てる宮城県連絡会議
催
申込み・問い合わせ
携帯電話
緑を守り育てる宮城県連絡会議事務局
080-1832-0956
(写真左大旗山、右やけ山)
親睦と交流を深めた事務局移動研修会
鬼面山登山と温泉三昧に大満足!!
9 月 17 日(土)、1 日目は、安達太良連峰の最北にある鬼面山(標高 1482m)登山です(写真右)。
朝 9 時過ぎ登山口のある新野地温泉に到着。“ブナッ子路”と呼ばれるブナ原生林からスタートで
す。大木に見惚れていると、地面に張り巡らされているブナの根っこに足を取られてしまうので気
をつけて歩きます。ツクバネソウの実を確認、定番のツルアジサイ、
ノリウツギ、イワガラミの違いを復習、オオカメノキの実の二色効
果の説明を受け改めて自然の力に驚くばかりです。ウワミズザクラ
の実を頬張りながら歩くと、土湯峠付近にはトモエシオガマ(写真
左上)、ハクサンフウロ、オトギリソウなどが足元に咲いていまし
た。山頂は強風の為、写真撮影(写真右下)だけ終え早めの下山。
新野地温泉で汗を流してから宿泊地の幕川温泉へ。研修目的の一つ
であった幕滝見学は、直前の台風で橋が流されたとの事で断念。途
中まで散策すると、渓畔林に広がるサワ
グルミの巨木に圧倒されました。途中、
岩の上に木が生えている不思議な姿・・
ヒノキアスナロ? ネズコ? サワラ? ルーペを使用して気孔で見分ける方
法を確認しました。夜の懇親会では、参加者 10 名全員がそれぞれの思
いを発表。「森を守るために今出来ること」「人に伝えることの難しさ」
など沢山貴重なお話を伺いました。翌日は朝から雨でしたが、中沢事務
局スタッフの案内で達沢不動滝(写真左下)を見学。気軽に行ける場所
にも拘らず高さ 10m 幅 16m と水が簾のように流れ落ちる見事な滝を見
て感激しました。今回の研修では、自然との距離がぐっと縮まり、スタッフの方々と親睦を深める
ことで、ますます緑の世界に惹きこまれるとても有意義な二日間となりました。ブナ林に囲まれた
露天風呂も格別でした !
お世話様でした。
(文:事務局スタッフ
8
及川美砂
写真:山本)