ROPPONGI J.H.S. OF MINATO-KU NOVARTIS PHARMA K.K. OMOSHIROI SHIGOTONIN おもしろい仕事人がやってくる! 夢のきっかけとは。 スイス・バーゼル市に本拠地を置くヘルスケアの世界的リーディングカンパニーであるノバルティス。 その臨床開発統括部長、稲津水穂氏が現在の仕事に至る、子どもの頃からの夢を語る。 photo_Keiko Nomura text_MIHO-KA き みたちの頃は動物が大好きで獣 。そ う 優 し … く話し始めたのは世界をリード 医になりたかった する製薬企業ノバルティスファーマ株式会 社 の 開 発 本 部 臨 床 開 発 統 括 部 長、稲 津 水 穂 氏。中 学 生 の 頃 に 抱 い た 夢 が の ち に 獣 医 の 大 学 へ 進 み、そ の 先 に は 人 の 医 学 も 学 ぶ よ う に な っ た。細 胞 の 話 は 一 見 難 し い か と 思 い き や、ス ラ イ ド に は 解 り や す い イ ラ ス ト が表示されアニメチックにその説明は展開 さ れ る。子 ど も の 頃 の 夢 を 世 界 的 な 貢 献 に 港区の 役 立 て る よ う に な っ た 仕 事 人 の 話 に、中 学 企業の子ども応援プロジェクト 生たちの瞳は輝きだした。 分程度のレクチャーだ う こ と で あ り、そ の 熱 い 想 い が 将 来 の 一 流 の夢を導きたいという気持ちは皆同じとい ち の、や が て 未 来 を 担 っ て い く 子 ど も た ち 可 能 性 な ど、い き い き と 仕 事 を す る 大 人 た を 見 つ け る わ く わ く 感、そ れ に よ る 多 く の の 夢 や 自 立 心 を 持 つ 大 切 さ、や り た い こ と が、そ の 中 で 見 え て く る の は、子 ど も の 頃 いずれの講演も れる子どもたちにエールを送った。 と い う 言 葉 に 説 得 力 を 感 じ、な ん に で も な 的 な 努 力 こ そ が、ビ ジ ネ ス の 成 功 を 生 む。﹂ 様 々 な 苦 難 を 乗 り 越 え た 哲 学 の 中 の﹁圧 倒 とを熱く語る。大学3年時に会社を設立後、 ら﹁き み た ち に は 無 限 の 可 能 性 が あ る﹂こ 表 取 締 役 社 長、南 出 健 治 氏。自 身 の 体 験 か 式会社オーパシステムエンジニアリング代 パッケージソフトウェア開発販売をする株 第3回目は製造業向けコンサルティング、 うだった。 の少し固くなりがちな心を柔らかくしたよ の 経 験 か ら 得 た 自 由 な 発 想 は、子 ど も た ち ン を ユ ニ ー ク な 視 点 か ら 考 え さ せ る。自 身 をかけてやりたいことへの自分のミッショ し な け れ ば な ら な い 理 由 を 取 り 上 げ、生 涯 表 取 締 役 社 長CEO児 玉 昌 司 氏。い ま 勉 強 功 哲 学 を 持 つ、株 式 会 社 ア ル・テ ィ ー ダ 代 第2回目はベンチャー企業を立ち上げ成 るものがあった。 め て い き た い と 思 っ た!﹂と い う 希 望 を 語 こ と が 多 い け れ ど、こ れ か ら は、自 分 で 決 だ 私 は、お 母 さ ん に な ん で も 決 め て も ら う していてイメージが変わりました!﹂や﹁ま う に し て い る イ メ ー ジ で し た が、毎 日 努 力 心 に 響 く。生 徒 の 感 想 と し て﹁社 長 は 偉 そ うストレートなメッセージが子どもたちの ていく。これを大事にしてください。﹂とい つ れ て﹃自 分 で 決 め る﹄と い う こ と が 増 え は﹃決 め る﹄こ と。み な さ ん も 成 長 す る に 人 者。社 長 の 仕 事 を テ ー マ に﹁社 長 の 仕 事 開 発 に 関 す るITコ ン サ ル テ ィ ン グ の 第 一 締 役 兼CEO永 井 昭 弘 氏 は 特 化 し た ソ フ ト 第1回目の株式会社イントリーグ代表取 を引き出す結果になったようだ。 を 終 え、中 学 生 の 将 来 に 対 す る わ く わ く 感 く た め に 講 演 す る。2 0 1 2 年 度 は 第 4 回 人生と仕事の哲学を中学生の職業意識を導 プ ロ ジ ェ ク ト 協 賛 企 業 の 社 員 を 招 き、そ の ﹃お も し ろ い 仕 事 人 が や っ て く る!﹄で は、 in メッセージを希望のまなざしで真剣に聞く生徒た ち。/講演後の生徒の感想はやはり希望を感じる ものが多い。 30 は「社長の仕事」自分で決めることの大事さを講 演。/第2回目の児玉昌司氏のテーマは「自由に 生きるための秘訣」いま目の前にある時間の大切 さのメッセージを送る。/第3回目の南出健治氏 のテーマは「無限の可能性」失敗を恐れない心を 熱く語る。/第4回目、稲津水穂氏は夢を持つこ の大人をつくっていくのかもしれない。 第 1 回目の企業講演を行った永井昭弘氏のテーマ と の 大 切 さ を 熱 演。/ い き い き と 語 る 仕 事 人 の に多かった。活動について、これまでは関係者と 今回は初めての取材対応だったが、収穫が非常 しての思い込みや先入観があったのだが、様々な ご指摘によって客観的な視点を持つことができ、 組織のブランディングを課題と考えている今、制 作に取り組む絶好のタイミングだった。また、意 義のある活動であることを再認識した。 MIHO-KA さん、事務局スタッフ、ならびに機会 こ の 場 を 借 り て、多 大 な ご 協 力 を い た だ い た 上げます。 (野村) 提供をいただいた(株)NewYorkArt へお礼申し な業界の社会的地位を持つゲストの話は夢を生涯 今回の取材で大人である我々も学びを得た。様々 の仕事にするモチベーションが子どもの時期に潜 在的に植えつく素晴らしさを思い、中学生たちの 未来を背負う背中が感慨深かった。 ケーション能力を養うことをゲーム形式で実践す また世代関係なく社会生活で大切なコミュニ る斬新な楽しさは子どもたちがいきいきと人生を 送る基盤になると確信。あの、子どもたちの笑顔 が忘れられない有意義な取材をさせていただいた ことに感謝したい。 (MIHO-KA) コ ミュニケーションの達人 と港区内の企業、諸団体と連携して 成の目的で、港区内公立中学校7校 ション能力が不足していると言われ せ ら れ た 3 つ の 関 門 を 突 破 し、コ 体感する実践型ワークショップは課 ミュニケーションを交わす楽しさを 普段出会うことのない大人とコ て実践する提案をしている。 職場体験前の中学1∼2年生に対し になる。何をやるんだろ 不安な表情から、い う … ざゲームが始まると表情がいきいき ている現代の子どもたちに﹃コミュ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 達 人 を 目 指 す。 してくる中学生たち。コミュニケー ニ ケ ー シ ョ ン す る こ と は 楽 し い。﹄ が減少し、﹁大人に接するのが怖い﹂ 崩壊などによって大人と接する機会 塾通い、ゲームの流行、地域社会の し て 実 践 す る。核 家 族 化 や 少 子 化、 ゲーム形式で、子どもと大人が連携 第一部の企業講演につづき第二部の が つ く っ た オ リ ジ ナ ル プ ロ グ ラ ム。 ズな展開になるよう事前研修があ は協賛企業の社員たちで当日スムー い。大人役になるファシリテーター かけになると、各方面から評価が高 ションとは何かについて考えるきっ 体感するだけでなく、コミュニケー ニケーションをとることの楽しさを どもたちが奮闘する。他人とコミュ 大人たちを相手にあの手この手で子 初めて出会う港区内の企業に勤める と心から感じてほしいという想いを と大人とのコミュニケーションを避 こ め て、NPO法 人 キ ー パ ー ソ ン ける傾向すら見られる、多感で吸収 る。 事だと思った、自分の得意なコミュ を輩出できるようになるのではと考 ことで、実社会の要求に応じた人材 る前にこうしたトレーニングをつむ 今日の授業を通して笑顔 … で生活するというのはすごく大切な ちの声は 実践後のアンケートで、子どもた 力の大きい中学生の時期に、社会の 第一線で働く大人たちとコミュニ ケーションをもち、勇気と自信をも ニケーションの方法がわかった、自 たせ、自立的に社会へ旅立つ人材育 分のためになったしおもしろくて一 えた など微笑ましく見守る先生た … ちの気持ちを想像できるコメントが 石二鳥、言葉づかいや態度・熱意な どの5つの大切さを学ぶことができ 良かった度』により 大人役 からポイントを獲得。点数ポイ そして参加した協賛企業社員の声 の素晴らしさに目覚め、ライターを志し様々な分 よせられた。 何 か 達 成 で き る と 気 づ け た と 思 う、 ミュニケーションで挑戦。難易度もシチュエーションも異なる た、コミュニケーションが苦手で人 自分たちが大人として生徒に教えて マーケットへの効果的な広告制作により海外ブラ 見知りな私でも今回のゲームで皆と 大人に対するプラスのイメージ は … をもってもらえたらと思った、今後 教員の声は … 普段発言しないよ うな生徒も積極的にゲームに参加し いるつもりが実は自分たちの方が生 を感じていってほしいと思った、伝 ている姿が印象的だった、日常の学 ントは『感じよかった度』で決まる。その理由も詳しくフィー 「伝える」第2関門「尋ねる」第 3 関門「お願いする」を、中学 仲良くできる自信がついた、苦手な 事ができるようになったのが本当に キッカケとなると思う、自分の価値 の 人 生 に 何 が 必 要 か、気 づ く 力 の 嬉しかった … など子どもたちが本当 にコミュニケーションを楽しんでい 校生活では見られない表情が見られ 徒から教えられていることが多かっ えること・話しかける熱意があれば たり生徒がいきいきしていた、個人 など実際に仕事を持つ大人自身 た … が学んだという感想が印象的だっ る様子が伺える。 の考え方などが見られた、社会人と 野・業界での取材やニーズヒアリングを重要とし ドバックをもらいコミュニケーションの達人を目指す (http://www.minatoku-kodomo.com/program.html)。 心がけ多くの人の役に立ちたいと思っている。 のコミュニケーションを図るプログ 3つの関門を突破していき、各関門ごとに子どもたちは『感じ を コミュニケーションの力は、世代 ンドの認知力を高める。長年の広報経験から文章 ユーザーの視覚と心に響くライティング た。 生たちが独自の思考を凝らして様々なタイプの大人たちにコ た ラムとしてとてもすばらしい内容だ 粧品メーカー国際事業本部にて広報を担当。欧米 合マネージメントの実績を持つ。その後、大手化 経営企画、広告制作からブランディングまでの総 と感じた、第一部の講演で社会人や キャリア・コンサルタント。 ケーススタディ形式で、コミュニケーションを体験。第1関門 アパレル・教育機関での広報マネージャーとして や性格、立場の違いを超え、社会を を強く感じている。 生きていく上で共通する大切さを体 きっかけで、 NPO法人キーパーソン21に参画。 「職 企業への関心を高め第二部のゲーム MIHO-KA writing 21 響する」という考えから、キャリア教育の重要性 業選択には機会遭遇しているかどうかが大きく影 感し、実践後には子どもも大人も皆 職 種 を 経 験 す る 中、産 業 心 理 学 を 学 ん だ こ と が で楽しくコミュニケーションのト エステティシャン、ITコンサルタント、システム 笑顔に満ち溢れていた。 インストラクター、Webディレクターなど様々な レーニングができることは生徒たち NPO法人キーパーソン21理事、 産業カウンセラー、 も構えずに取り組める、社会人にな 野村佳子 operation / photo
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