秋田型算数授業 共通実践事項

あきた型算数授業の共通実践事項
大仙市立神岡小学校
1
1単位時間の学習過程(PDCAサイクル)の確立
課題設定→自力解決→学び合い→まとめ→適用→ふりかえり(→家庭学習)
解決活動
課題設定
P
自力解決→学び合い
本時の「課題orめあて」
の提示
C
A
D
まとめ
評価・練習問題
家庭学習
2
板
「練習問題」を入れることを共通実践
書
めあて
まとめ
問
練
題
習
※子どもたちの考えを提示
・本時の「めあて」、「問題」を、黒板左上に板書する。
※「めあて」は、赤チョークで囲む。めあては、(「○○しよう」のレッツ型よりも)
なるべく「○○か?」のハウツー型になるよう心がける。
・「めあて」に対する、本時の「まとめ」を板書する。(青チョークで囲む。)
※「めあて」と「まとめ」の整合に注意する。
(Q&Aの係り受けの形になるように。)
・子どもたちの考えの提示は、小ボード等を利用する。
-1-
〈参考〉「問題、課題、めあて」の用語の解釈について(たのしみ MATH №1から抜粋)
① 問 題 →本時のねらいを達成するために教師が与えるもの。課題を引き出すた
めに提示するもの。
(例)・マッチ棒で長方形を作ります。横は縦より1本だけ増やします。全部で
何本のマッチ棒が必要でしょう。
・積が1になる2つの数の組み合わせを見つけて式を書きましょう。
② 課 題 →問題に出会い、解決しようとした際に子どもたちから生まれる「?」
(例)・たてが何本の時でも、全部の本数を簡単に求めることはできないだろう
か。.
・積が1になる2つの数に、なにか共通の決まりはないだろうか。
③ めあて →本時の学習を通して達成したい目標や目指す姿
(例)・たてが何本の時でも、全部の本数を簡単に求める方法を考えよう。(求
められるようになろう。)
・積が1になる2つの数のひみつをさぐろう。
3
ノート指導
○月△日(□)
めあて
問
(友達の考え)
題
(自分の考え)
まとめ
(練習問題)
※ドリルやプリントを利用する場合も
ある。
付
け
加
え
(ふりかえり)
※今日分かったことやできるようにな
ったこと、友達から学んだこと等
・2年以上は、基本的に2ページ利用とする。(見開き2ページが望ましい。1年生は
1ページでもOK)
・自分の考えの表現方法は、
絵、言葉、図、線分図、数直線、式
4
問題提示
・問題提示のポイントは、
○矛盾のある問題
○煩雑さのある問題
等
○既習と未習事項が混じる問題
○生活にある身近な問題 等
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○困惑する問題
5
学び合い(重点強化事項)
・考えを全体に広げ、深めるための「学び合い」のスタイルは、
○ある児童の考え方を、他の児童が説明する。
○式や図だけ提示して、考え方を読み取る。
○途中まで本人に答えさせて、その後、どう考えたのかを他の子が発表する。
○教師が違う考えの立場(誤った考えの立場)を主張し、子どもたちの考えの
違いや誤りを説明する。
○教師が解決途中のもの(図や式)を中途半端のまま提示し、その後を個人や
グループで考える。
○隣り合うペアやグループで考えて発表する。 等
・友達との学び合いによる追求のポイントは、
1・2年→○いろいろなやり方から簡単なもの、便利なものを見つける。
3・4年→○いろいろな方法から便利なもの、一番分かりやすいもの、
これからも使えるもの、共通点を見つけ、まとめる。
5・6年→○多様な方法から一番分かりやすいもの、いつでもできるもの 、
これからも使えるもの、共通点を見つけ、まとめる。
○多様な方法を組み合わせて、新しい方法を見つけ出す。
〈参考〉追求(練り上げ)の構造
①多様な解決を比較検討して、最もよいものを選び出す方法
A
A
B
C
※子どもによいものを選び出す観点を与え、最もよい考え(方法)はどれかを考え
させる方法。
「は・か・せ(・い・う)」→速い、簡単、正確(、いつでも、美しい)
「ハ・ワ・イ」→速い、分かりやすい、いつでも
②多様な解決をまとめ、共通するものを抜き出す方法
abc
A
B
C
※子どもに同じ考えの所を探させる方法で、基礎基本や既習事項とのつながりを明
らかにするときに用いる。
③多様な解決を組み合わせ、新しい考え方を生み出す方法
D
A
B
C
※子どもに同じ考えの所を探させ、それをもとに組み合わせたものを作らせる方法
で、新しい計算方法を作り出すときなどに用いる。
6
練習問題
評価問題、適用問題等の練習問題を必ず実施する。
-3-