適正化だより 第3号 平成 27 年 3 月 25 日 東ト協 適正化事業部 点呼を適正に行うために 運転者と直接コミュニケーションを取る機会である「点呼」は、安全運行の鍵を握る重要な業 務です。巡回指導の際、多く見うけられる指摘項目としては、 「アルコール検知器使用の有無」 「酒 気帯びの有無」等の項目不足、遠隔地乗務以外での「電話点呼」などが挙げられます。 今回は、「通常巡回の指摘項目ワースト5」から、「点呼記録簿」をみてみましょう。 <点呼資格者要件> 点呼が実施できるのは、「運行管理者または補助者」のみです。 要件を満たしていない者が実施した点呼は、点呼を実施していないとみなされます。 補助者の要件(平成 21 年4月の安全規則改正により明確化) ・運行管理者資格者証取得者 ・基礎講習(3日間)の修了者 ※ 補助者を選任する場合には、その職務及び選任方法等について、運行管理規程に明記 しておく必要があります。 <点呼記録簿に記載しなければならない項目> 【乗務前点呼】 ① 点呼執行者名 ② 運転者名 ③ 事業用自動車のナンバーまたは記号 等 【乗務後点呼】 ① 点呼執行者名 ② 運転者名 ③ 事業用自動車のナンバーまたは記号 等 ④ 点呼日時 ⑤ 点呼方法 ・アルコール検知器使用の有無 ・対面でない場合は具体的方法 ⑥ 酒気帯びの有無 ⑦ 運転者の疾病、疲労の状況 ⑧ 日常点検の状況 ⑨ 指示事項 ⑩ その他必要な事項 ④ 点呼日時 ⑤ 点呼方法 ・アルコール検知器使用の有無 ・対面でない場合は具体的方法 ⑥ 酒気帯びの有無 ⑦ 運転者の疾病、疲労の状況 ⑧ 指示事項 ⑨ その他必要な事項 平成 23 年3月の安全規則改正により、同年5月1日からは、アルコール検知器の使用 が義務化され、点呼記録簿の記録項目に「アルコール検知器使用の有無欄」を追加すること になりました。 アルコール検知器使用の有無 ⇒ 点呼の際にアルコール検知器を使用したか否か (アルコール検知器使用は乗務前点呼だけではありま せんのでご注意ください) 。 酒気帯びの有無 ⇒ 運転者の顔色・呼気の臭い・声の調子などをみてどうだったか。 (様式例) <点呼の注意点> ○点呼は、営業所にて対面で実施することが原則です(営業所と車庫が離れている場合、 運行管理者または補助者が車庫に赴き、対面点呼を行うことが必要です) 。 ○補助者が点呼を行う場合でも、全点呼回数の1/3以上は選任された運行管理者が行う 必要があります。 ○運行管理者が事業用自動車に乗務する際は、他の運行管理者または補助者による点呼を 受けなければなりません(セルフ点呼の禁止)。 ○2泊3日以上の運行には運行指示書を作成して携帯させるほか、 「乗務途中(中間)点呼」 の記録・保存が必要です。 《Gマーク申請サポートページについて》 適正化事業部では、平成 27 年度更新予定の会員事業所宛に、1月 27 日付でGマーク更 新のご案内を送付し、早めの準備をお願いしておりますが、更新予定事業所の皆様、準備 を進めていますか。 今回、会員サポートの一環として、東京都トラック協会ホームページに「Gマーク申請 サポートページ」を掲載いたしました。申請に必要な資料の作成例や書式がダウンロード できますので、Gマーク新規・更新申請にご活用ください。 東京都トラック協会ホームページ → 適正化事業(Gマーク)→ Gマーク認定に向けて その他、説明会・事前相談会・巡回指導研修会などを計画しております。詳細が決定次 第、「トラック時報」及び「適正化だより」にてお知らせいたします。
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