4月16日資料3

核分裂
千葉 豪
核分裂反応
核分裂一回あたりで放出される全エネルギー:約200MeV
(ウラン235の質量と二つの核分裂片の質量の和の差に対応)
・核分裂片の運動エネルギー:~168MeV
・中性子:約2MeVのものが2~3個
・即発ガンマ線:~7MeV
・ベータ線:~8MeV
・反ニュートリノ:~12MeV
・遅発ガンマ線:~7MeV
注:反ニュートリノは体系から逃げていくので、その分のエネルギーが体系に付与されることは無い。ただし、原子炉では中性子捕獲による
ガンマ線のエネルギー発生があるため、そういうのを考慮すると、核分裂あたりのエネルギーを200MeVと見做しても問題ない。
核分裂反応
中性子数=陽子数
のライン
核分裂する
ウランとか
プルトニウムは
このあたり
核分裂反応
中性子数=陽子数
のライン
核分裂する
ウランとか
プルトニウムは
このあたり
核分裂片は
この線に沿って生成
核分裂反応
核分裂片は中性子過剰核なので
β崩壊により安定化する。
中性子数=陽子数
その過程で稀に中性子を放出
のライン
→遅発中性子Delayed neutron
核分裂する
ウランとか
プルトニウムは
このあたり
核分裂片は
この線に沿って生成
遅発中性子放出の具体例
169 [ms]
2.49 [s]
24.5 [s]
遅発中性子を放出する核分裂片核種:
遅発中性子先行核Delayed neutron precursor
核分裂で発生する中性子
核分裂の際に励起状態の核分裂
片から発生する中性子
→ 即発中性子
核分裂片がβ-崩壊したあとの核から発生する中性子
→ 遅発中性子
核分裂で発生する遅発中性子
中性子の
結合エネルギー
Qβ>Snのときに、遅発中性子の放出が可能
核分裂あたりの平均遅発中性子発生数
・ウラン>プルトニウム
・質量数が大きいほど発生数が大きい
核分裂あたりの平均遅発中性子発生割合
・ウラン-235でおよそ0.65%
・ウラン>プルトニウム
・質量数が大きいほど発生割合が大きい
遅発中性子先行核のグルーピングの例
注意:
左で挙げられているのは代表的な先行核
遅発中性子先行核のグルーピングの例
半減期(s)
55.9
22.7
6.2
2.3
0.6
0.2
核分裂スペクトルの比較
遅発中性子のエネルギーは、即発中性子より低い
即発中性子と遅発中性子のエネルギーの違いについて
核分裂直後: 核分裂片は非常に高い励起エネルギーを有して
おり、中性子が容易に放出される(即発中性子)
高い励起エネルギーをまだ有しているため、
ベータ崩壊でより安定になろうとする。
ベータ崩壊後、結合エネルギーより高い励起
エネルギーが残っている場合に、中性子が
放出される(遅発中性子)
核分裂について補足(1)Scission (断裂) neutron
核が分裂する前の状態で中性子が生成する
→ scission neutron
Scission neutronがどの程度の割合かは
現状でははっきり分かっていない(数%程度?)
核分裂について補足(2)Multiple-chance fission
中性子が入射して複合核が生成されて核分裂
→ first chance fission
(入射中性子のエネルギーが高い場合)
複合核から中性子が放出されたのち、核分裂
→ second chance fission