地方創生に関する各種アンケート調査結果について

参考資料 将来展望にかかるアンケート調査
人口の将来を展望するに当たって各種調査を実施したため、その概要を示す。
【将来展望のため実施したアンケート調査】
● 地元就職等に関するアンケート
● 結婚に関するアンケート
● 出産に関するアンケート
■地元就職等に関するアンケート
(1)調査概要
・調査目的:この町で育った子供達が、将来にわたってこの町で暮らし続け、地域
の活力として様々な担い手になってくれるよう、必要な環境を整えて
いくためのニーズを把握することを目的に実施
・調査対象者:静内高等学校 生徒 558人
静内農業高等学校 生徒 166人 合計 724人
・調査期間:平成27年6月29日~7月31日
・調査方法:各学校への依頼による配布・回収
・回収数:653
・回収率:90.2%
- 1 -
(2)調査結果概要
○ 町内高校生の卒業後の進路予定については、約60%が進学希望となってい
るため、年間100人以上が進学のため町外へ転出するものと考えられる。
○ 地元にあれば行ってみたい学校については、資格が取得できるような、専
門学校および大学の希望が60%弱となっており、進学希望者の中でも一定
数については、地元学校への進学希望がある。
○ 将来働く場所についての希望については、地元就職希望者が約30%となっ
ており、進学希望者と同じように町外への転出希望者が多い状況となってい
る。
○ 地元以外で就職したい理由をみると、小中高校と地元学校に通っているた
め、一度「親元を離れて暮らしたい」という希望が約30%ともっとも多いが、
「給料等の待遇」や、「スキルを発揮できない」という理由も多く、向上心
がある生徒の受入先となる、地元企業が不足している状況が考えられる。
○ 地元の生活で、不便に感じていることは、「公共交通機関不足」また「買
物・娯楽施設不足」が大半を占めてるが、「ブロードバンド環境」を挙げて
いる生徒も多く今後の検討課題になるものと考えられる。
- 2 -
① 高校卒業後の進路予定〈単数回答〉
卒業後の進路予定についてみると、進学希望が約60%、就職希望が約40%となっ
ています。 0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
403
80%
90%
100%
247
進学
就職
② 進学先について〈進学予定者のみ回答〉
進学先(地域)の希望についてみると、「札幌近郊等の道内大都市圏」が約70%と
最も高く、次いで「場所を問わない」が約25%となっています。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
268
80%
90%
100%
93
札幌近郊等の道内大都市圏
場所を問わない
25
東京、大阪等の道外大都市圏
③ 地元にあれば行ってみたい学校について〈進学予定者のみ回答〉
地元にあれば行ってみたい学校についてみると、「その他の大学や専門学校」が
約30%と最も高く、次いで「医療系の資格が取得できる大学や専門学校」が約25%、
「福祉系の資格が取得できる大学や専門学校」・「教員の免許が取得できる大学」が
約15%となっています。
0%
10%
96
20%
30%
40%
50%
62
65
60%
70%
80%
90%
122
看護師や理学療法士など、医療系の資格が取得できる大学や専門学校
保育士や介護福祉士など、福祉系の資格が取得できる大学や専門学校
教員の免許が取得できる大学
その他の大学や専門学校
地元の学校には行きたくない。
- 3 -
100%
43
④ 将来働く場所について〈全員対象〉
将来働く場所についての希望についてみると、「地元以外で就職したい」が約60%と
最も高く、次いで「地元で就職したい」が約30%となっています。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
209
70%
80%
90%
398
地元で就職したい
100%
46
地元以外で就職したい
無回答
⑤ 地元で就職するなら、どんな職業につきたいか〈記述式〉
記述があった180人の地元就職するならどんな職業につきたいかをみると、「公務」
が40人と最も高く、次いで「医療・福祉」が31人、「教育」が27人となっていま
す。 0%
10%
20%
40
30%
40%
31
50%
60%
27
18
70%
16
80%
15
11
90%
11
100%
8 4 33
公務(他に分類されるものを除く)
医療,福祉
教育,学習支援業
その他
生活関連サービス業,娯楽業
農業,林業
宿泊業,飲食サービス業
サービス業(他に分類されないもの)
複合サービス事業
製造業
建設業
電気・ガス・熱供給・水道業
漁業
金融業,保険業
⑥ 地元以外で就職したい理由〈地元以外就職希望者のみ複数回答〉
地元以外で就職したい理由についてみると、「親元を離れて暮らしたい」が約30%と
最も高く、次いで「生活の不便さ」および「給料等の待遇面」がそれぞれ約20%となっ
ています。
0%
10%
20%
30%
159
40%
50%
113
60%
70%
114
80%
86
親元を離れて暮らしたい
給料等の待遇面
生活の不便さ
スキルを発揮できない
気候風土が嫌い
その他
- 4 -
90%
12
100%
61
⑦ 地元での生活で、不便に感じていること〈全員対象・複数回答〉
地元で生活を送るうえで、不便だと感じていることについてみると、「公共交通機
関」および「買物・娯楽施設」がそれぞれ約30%と最も高く、次いで「公共施設」が
および「医療機関不足」がそれぞれ約10%となっています。
0%
10%
20%
30%
378
40%
50%
60%
373
70%
142
公共交通機関
買物・娯楽施設
公共施設
医療機関の不足
ブロードバンド環境
その他
- 5 -
80%
141
90%
100%
97
■出産に関するアンケート
(1)調査概要
・調査目的:この町に住む住民が、安心して子供を生み育てられるよう、必要な
環境を整えていくため、町民が出産についてどのような考えを持っ
ているのかを的確に捉えることを目的に実施
・調査対象者:町内在住又は町内勤務の既婚者
町内17事業所に配布 配布枚数 1,640枚 ・調査期間:平成27年6月29日~7月31日
・調査方法:各事業所への依頼による配布・回収
・回収数:734
(2)調査結果概要
○ 今後出産を希望する人は一定数いるものの、「経済的理由」や「産科医院
などの出産環境」等の問題により、子どもを作ることをやめてしまったり、
躊躇している状況にある。
○ 出生率向上の対策については、上記の子どもを作らない理由に挙げられた
項目の解消のための方策が効果的と考える人が多く「経済的な支援(出産費
用の助成等)」や「医療環境の充実(産科・小児科医院等の充実)」を挙げ
る人が多かった。
○ 当町には、産科医院が存在しないため、産科医院のある他市町へ出産のた
め通う方が多い状況となっている。そのため、妊婦やその家族に経済的・身
体的な負担となっている事がアンケート調査から見ることができる。
また、子育てについても共働きの家庭が多くなってきている中で、「一時
的な子供の預け先不足」や「小児科医院の問題」を挙げる人が多いが、子ど
もを産んで働き続けたいのに職場の理解が得られずに(職場を辞めざる終え
ない)出産することを躊躇するという、職場環境の問題を挙げる意見もあっ
た。
- 6 -
① 年代及び性別〈単数回答〉
卒業後の進路予定についてみると、進学希望が約60%、就職希望が約40%となっ
【回答者年代】
0%
10%
20%
30%
71
40%
50%
60%
336
70%
80%
90%
186
20歳代以下
30歳代
40歳代
100%
141
50歳代
【性別】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
253
70%
80%
90%
100%
481
男性
女性
② 現在の自分の子どもの人数〈単数回答〉
0%
10%
20%
30%
40%
155
50%
60%
70%
307
1人
2人
80%
159
3人
4人
5人
6人
90%
29
100%
78
なし
③ 今後の出産に関する考え方〈単数回答〉
今後の出産に関する予定についてをみてみると、「子どもを作る予定」が約20%
となっているが、「子どもをつくらない予定」と回答した554人から40歳代~50歳代
の人数を除くと「子どもを作る予定」が30%以上となる。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
138
70%
80%
90%
100%
80%
90%
100%
596
子どもをつくる予定
子どもをつくらない予定
※ 40歳代~50歳代を除く
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
138
70%
269
子どもをつくる予定
子どもをつくらない予定
- 7 -
④ 子どもをつくらない理由〈子どもをつくらない予定の方・複数回答〉
子どもをつくらない理由についてみると、「年齢・身体的問題」を除くと「経済
的理由」が約25%で最も高く、次いで「産科病院などの出産環境」が約15%となっ
ています。
0%
10%
20%
30%
233
40%
177
50%
74
60%
70%
42 40
80%
90%
353
100%
101
経済的理由
産科病院などの出産環境
出産・育児のために長期休暇をとることが難しいから
子供を預ける施設等がなく、仕事と両立できないから
育児不安
年齢的・身体的問題
⑤ 出生率を上げるためには、どんな対策が効果的だと思うか〈複数回答〉
出生率を上げるためには、どんな対策が効果的だと思うかをみると、「経済的な支援」
が約45%と最も高く、次いで「医療環境の充実」が約35%となっています。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
275
60%
70%
80%
204
26
経済的な支援 ※出産費用の助成、子育て費用の助成など
医療環境の充実 ※産科病院や小児科病院の充足など
保育環境の充実 ※保育所・幼稚園の充足など
職場環境の改善 ※育児休暇の取得等に対する理解など
相談環境の充実 ※出産・育児に関する相談窓口の充実など
婚姻施策の推進 ※婚活支援イベントの開催など
その他
⑥ 具体的なアイディア等〈自由記入〉
・町内病院の産科・小児科の充実
・一時保育、休日保育の充実
・小中学生の医療費無料化、保育料の軽減
・男性の育児休暇取得の促進
- 8 -
90%
49
100%
8 20
■結婚に関するアンケート
(1)調査概要
・調査目的:若者が将来にわたってこの町で暮らし続け、地域の活力として様々
な担い手になってくれるよう、この町に住む独身の男女が結婚につ
いてどのような考えを持っているのかを的確に捉えることを目的に
実施
・調査対象者:町内在住又は町内勤務の独身男女
町内25事業所に配布 配布枚数 1,144枚 ・調査期間:平成27年6月29日~7月31日
・調査方法:各事業所への依頼による配布・回収
・回収数:360
(2)調査結果概要
○ 独身男女のうち、結婚を希望する人は約80%と高い数値となっていること
から、将来の人口増につながる潜在的な可能性は秘めていると考えられる。
○ 結婚後の就労については、男女ともに70%以上が共働きの希望が多いが、
特に女性については、働きたい希望があるが子供を預ける場所の問題、職場
環境の問題等があり希望どおり働けるかどうかの不安を感じていることがみ
える。
○ 結婚の促進で効果的と考えるものについてみてみると、「子育てに対する
サポート」や「独身男女の出会いの場の提供」については、以前からニーズ
があったと考えられるが、特に今回の調査で「結婚後の就労に対するサポー
ト」が上記2点と同数程度あったことが特徴的である。
○ 子どもの希望については、結婚する前の希望は男女とも2人以上が大半と
なっているが、実際は当町の合計特殊出生率1.66と比べると乖離している状
況となっており、経済的・子育て環境の問題等により子どもを産み育てるこ
とを断念している状況がみえる。
- 9 -
① 年代及び性別〈単数回答〉
卒業後の進路予定についてみると、進学希望が約60%、就職希望が約40%となっ
【回答者年代】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
186
70%
80%
88
20歳代以下
30歳代
40歳代
90%
55
50歳代
100%
27
60歳代
【性別】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
202
80%
90%
100%
158
男性
女性
② 結婚についての考え〈単数回答〉
結婚についての考えをみてみると、「結婚したい」が約80%となっている。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
288
結婚したい
90%
100%
66
結婚したくない
無回答
③ 結婚相手の居住地について〈結婚したい方のみ・単数回答〉
結婚相手の居住地の希望についてみてみると、「居住地は問わない」が約70%と
最も高く、次いで「地元の方と結婚したい」が約20%となっています。
0%
10%
56
20%
30%
40%
50%
26
地元の方と結婚したい
60%
70%
80%
90%
206
地元以外の方と結婚したい
- 10 -
居住地は問わない
100%
④ 結婚後の就労について〈結婚したい女性のみ・単数回答〉
結婚後の就労についてをみると、「基本的な収入は夫に委ねるが、自分もパート
等に出たい」が約45%と最も高く、次いで「夫と対等に働きたい。」が約25%とな
っています。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
27
60%
70%
80%
53
90%
100%
30
5
収入的には夫に委ね、自分は家庭に入りたい。
基本的な収入は夫に委ねるが、自分もパート等に出たい。
夫と対等に働きたい。
その他
⑤ 結婚後の妻の就労について〈結婚したい男性のみ・単数回答〉
結婚後の妻の就労についてをみると、「パート等に出て、家計を支えてほしい」
が約45%と最も高く、次いで「自分と対等に働きに出てほしい」が約20%となって
います。
0%
10%
20%
30%
23
40%
50%
60%
79
70%
80%
32
90%
100%
38
専業主婦でいてほしい。
パート等に出て、家計を支えてほしい。
自分と対等に働きに出てほしい。
その他
⑥ 結婚の促進で、効果的と考えるもの〈複数回答〉
結婚の促進で、効果的と考えるものについて、「子育てに対するサポート」およ
び「独身男女の出会いの場の提供」、「結婚後就労に対するサポート」がそれぞれ
約30%となっています。
0%
10%
20%
198
30%
40%
50%
178
60%
70%
80%
171
子育てに対するサポート ※育児休業、保育環境、経済的援助など
独身男女の出会いの場の提供 ※婚活パーティーなど
結婚後就労に対するサポート ※結婚後も働き続けられる環境など
交際開始に向けたサポート ※結婚相談、世話役の仲介など
その他
- 11 -
90%
100%
61
⑦ 子供について〈男女別回答・単数回答〉
【男性】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
119
90%
100%
49
子どもはほしい
どちらでもよい
3
子どもはほしくない
希望人数
0%
10%
20%
30%
40%
10
50%
60%
70%
80%
75
1人
90%
100%
90%
100%
25
2人
3人
4人
5人
【女性】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
79
80%
30
子どもはほしい
どちらでもよい
7
子どもはほしくない
希望人数
0%
10%
5
20%
30%
40%
50%
60%
70%
44
1人
80%
17
2人
3人
- 12 -
4人
5人
90%
100%
3 2