高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種説明書

紫波町:平成 27 年度版
高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種説明書
肺炎は、日本人の死因第 4 位で、特に高齢者の肺炎での死亡率は高くなっています。
日常でかかる肺炎で一番多い原因菌は肺炎球菌といわれ、その肺炎球菌には 90 種類以上の型
があります。この予防接種はそのうち 23 種の型に対してワクチンの効果があります。健康な
人では、少なくとも接種後 5 年間は効果が持続するとされており、インフルエンザワクチンの
ように毎年接種する必要はありません。
町では、予防接種法に基づき、下記の対象の方へ、町の指定医療機関において高齢者の肺炎
球菌ワクチン定期予防接種を実施します。接種を希望される方は、予防効果や副反応などにつ
いて、十分に理解したうえで、医師と相談し接種を受けてください。
1
対象者
紫波町に住民登録をしている(1)及び(2)に該当の方
※対象外 ①過去に自己負担で接種を受けたことがある方
②平成 23 年度の日本赤十字社・岩手県医師会及び岩手県が共同で実
施した高齢者肺炎球菌ワクチン接種費補助事業で無料で受けた方
③町の助成(2,000 円)を受け接種したことがある方
(1) 平成 27 年度において、65 歳、70 歳、75 歳、80 歳、85 歳、90 歳、95 歳、100 歳となる方
年 齢
生 年 月 日
65歳
昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生
70歳
昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生
75歳
昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生
80歳
昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生
85歳
昭和 5年4月2日~昭和 6年4月1日生
90歳
大正14年4月2日~大正15年4月1日生
95歳
大正 9年4月2日~大正10年4月1日生
100歳
大正 4年4月2日~大正 5年4月1日生
(2) 60歳以上65歳未満の者であって、心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害を有する方、及
びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する
方(身体障害者手帳1級)
2
補助金額と接種回数
補助金:5,000 円(医療機関の接種料金との差額は自己負担となります。
)
※生活保護世帯の方は、無料ですが、事前手続きが必要です。
接種回数:1 回
事前手続き必要な人:1対象者(2)の人、生活保護世帯の方は接種前に手続きが必要で
す。専用の予診票を配付します。印鑑持参のうえ役場長寿健康課に
来所してください。
1対象者(1)の人には個別に接種券を郵送しています。事前に指定の医療機関へ予約を
し、接種券と保険証など住所・年齢が確認できるものを持って受診してください。
(役場
長寿健康課での事前手続きは不要です。予診票は指定の医療機関に置いています。)
3 接種を受ける前に
(1)一般的注意
①高齢者の肺炎球菌予防接種について、この説明書を読んで、必要性や副反応について理
解し、心配なことやわからないことは、予防接種を受ける前に医師にご確認ください。
②予診票は、接種をする医師が予防接種の可否を決める大切な情報です。接種を受ける方
が責任を持って記入し、正しい情報を伝えてください。
③医師の診察・説明を受けた後、「高齢者用肺炎球菌ワクチン予防接種希望書」に署名を
お願いします。本人の意思が確認できない場合は、公費負担の対象とはなりません。手が
不自由などの理由で自署できない場合の予診票の署名については、家族または常時介護し
ている方(ヘルパー等)が代筆することはできますが、主治医であったとしても医師や看
護師は代筆できないこととなっております。
(2)予防接種を受けることができない人
①明らかに発熱のある人(一般的に体温が 37.5℃以上)
②重い急性疾患にかかっている人
③予防接種の接種液の成分によって、接種後 30 分以内に生じるひどいアレルギー(じん
ましん・呼吸困難・血管浮腫等の症状)を起こしたことがある人
④その他、予防接種を行うことが不適当な状態と医師が判断した場合
(3)予防接種を受ける際に注意を要する人
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する人
②予防接種で接種後2日以内に発熱の見られた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う
症状を呈したことがある人
③過去にけいれんをおこしたことがある人
④過去に免疫不全の診断がなされている人及び近親者に先天性免疫不全症の人がいる人
⑤高齢者用肺炎球菌ワクチンの成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある人
4 接種を受けた後の注意
(1)医療機関より交付された予防接種済証は大切に保管してください。
(2)接種後は注射部位を清潔に保ち、当日は激しい運動は避けてください。また、入浴は差
し支えありませんが、注射部位はこすらないでください。
(3)接種後 1 週間は副反応(5.高齢者用肺炎球菌ワクチン予防接種後の副反応を参照)の
出現にご注意ください。特に、接種後 30 分以内は急激な健康状態の変化にご注意くださ
い。
(4)接種後に、注射部位の異常や体調が悪くなった場合は、速やかに予防接種を行った医師
の診察を受け、町の担当課へご連絡ください。
5 高齢者用肺炎球菌ワクチン予防接種後の副反応
注射部位の痛み・腫れ・赤み・熱感がみられることが、5%以上認められます。他には、
全身倦怠感・悪寒・発熱・違和感や頭痛、筋肉痛がみられることもあります。稀に、重い
副反応としてひどいアレルギー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応
等がみられることがあります。
6 健康被害の救済について
予防接種法に基づく定期の予防接種による健康被害が、当該予防接種と因果関係がある旨
を厚生労働大臣が認定した場合は、予防接種法に基づく健康被害救済制度の対象となりま
す。
担当
紫波町長寿健康課
健康推進室
電話 672-2111
有線 01-8932