ジフテリア・破傷風の症状について 予防接種を受ける前に

 ジフテリア・破傷風の症状について
◎ジフテリアとは
ジフテリア菌の飛沫感染でおこります。
1981年にDPTワクチンが導入され現在では患者発生数は年間0∼1人程度ですが、
ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ず、保菌者
となり、その人を通じて感染することもあります。
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐など
で、偽膜(ぎまく)と呼ばれる膜ができて窒息死することがある恐ろしい病気です。
発病2∼3週間後には、菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがありますので、
注意が必要です。しかし、予防接種のおかげで今ではほとんど流行することはありません。
◎破傷風とは
破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトへ感染
します。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、
けいれんをおこしたり、死亡することもあります。また女性においては、将来お産をされる際、
母親自身が免疫を持っていれば新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。
ぜひ、予防接種を受けておきましょう。
予防接種を受ける前に
(予防接種を受ける時の注意点)
予防接種の実施においては、体調のよい時に受けるのが原則です。受ける予定の予防接種に
ついては、通知や説明書をよく読んでおきましょう。
予防接種を受けることができない人
1. 明らかに発熱している人(37.5℃以上の場合)。
2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人。
3. 予防接種に含まれる成分で、アナフィラキシーをおこしたことがある人。
4. その他、医師が不適当な状態と判断した場合。
(副反応)
注射部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応が主です。なお、硬結
(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数ヵ月残ることがあります。特に過敏な子で肘を
こえて上腕全体が腫れた例が少数ありますが、これも湿布などで軽快しています。
通常高熱は出ませんが、接種後1∼2日目に発熱のピークがあります。重い副反応はなく
ても、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師にご相談ください。
予防接種を受ける前には、医療機関に予約し、当日は母子健康手帳、予診票をお忘れなく!
予防接種には、日頃子どもさんの健康状態を知っている保護者の方が連れて行きましょう。
<保護者が同伴できない場合は、委任状が必要です>
予防接種を受けた後の一般的な事項
①予防接種を受けた後30分間程度は、医療機関でお子さんの様子を観察するか、医師と
すぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
急な副反応(発赤・腫脹、硬結・発熱等)が、この間に起こることがまれにあります。
②接種後、一週間は副反応の出現に注意しましょう。
③接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこするのは
やめましょう。
④当日は、はげしい運動は避けましょう。
⑤接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を
受けましょう。
●異なった予防接種を受ける際には、次の接種間隔に注意しましょう!!
注意
BCG・MR・水痘・・・など
次回の予防接種は、接種した
翌日から
27日以上の間隔をあける
4種混合・不活化ポリオ・三種混合・
日本脳炎・ヒブ・小児用肺炎球菌・
二種混合・子宮頸がん・・・など
次回の予防接種は、接種した
翌日から
6日以上の間隔をあける
生ワクチン
不活化ワクチン
お問い合わせ先
山鹿市 健康増進課(山鹿健康福祉センター内) 電話 43−0050