事業名 行政栄養士の基本指 針における位置づけ *該当区分に〇印 指標と目標値 高血圧予防事業(うましお教室) (3)生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底のための施策の推進 ○ (4)社会生活を自律的に営むために必要な機能の維持及び向上のための施策の推進 ○ (5)食を通じた社会環境の整備の促進 味噌汁塩分濃度の低下により、高血圧患者の減少および重症化の予防。 現状と課題 ・医療費の高額なものの第3位が高血圧症、人工透析の有病率は0.72%:県内2位(H25国保40歳~74歳) 高血圧症の有病率は33.45%:県内4位(H25国保40歳~74歳)。 ・食の意識調査より(平成26年) 薄味をいつも心がけている人の割合は37.6%(男性の方が低い)、だし を自分でとる人の割合(いつも・時々合わせて)は 42.1%、薄味にするためのコツを知っている人の割 合(知っている・少し知っている合わせて)は63.1%、いつも野菜をたっぷり食べるようにしている人 の割合は38.7%、漬物を1日1回以上食べる人の割合は39.3%。 ・栄養士訪問時の聞き取りによると、特に農家の方は血圧が高くても気にしていない人が多く、漬物を 自分で漬けている人が多い、男性は料理の味をみずにしょうゆをかける人が多い、塩辛いもの(つけあ みなど)を好む傾向がある、との状況である。 事業の目的 高血圧患者の増加や、動脈硬化によりさまざまな病気を引き起こすことが懸念される中、その自己管理へ の啓発が必要である。この事業では、食生活改善推進協議会とともに、広く住民に対して高血圧に関する 食生活改善講習会を行い、おいしく減塩するための知識と理解を深めることで実践につなげ、各自が自己 管理ができるようにする。 対 象 一般住民、ただし健診結果より80歳未満かつ血圧が高めの者(収縮期血圧130~159mmHgまたは拡張期血圧 85~99mmHg)に対しては参加勧奨ハガキを送付。 連携機関 市役所保険課国保係保健師、竹田市食生活改善推進協議会 実施時期 平成26年7月~平成27年2月 事業内容 1.「うましお教室」の開催 市内15地区 (1)受付・健康チェック(体重、体脂肪、血圧測定) (2)保健師・管理栄養士等による高血圧・減塩の講話 (3)みそ汁の塩分濃度測定(参加者持参) (4)調理実習(高血圧予防に適した薄味でおいしい食事)・・・食生活改善推進協議会による協力 (5)試食・反省会(アンケート記入) 2.健康フェスタにおいて減塩味噌汁の試飲コーナーの設置 評価 ・各地区15教室開催。 ・参加者のべ人数252人。 プロセス評価 ・塩分測定器を利用して、朝のみそ汁の塩分を測ることで、家庭での塩分量の認識を促すことができた。 ・アンケートにより参加者の意識や行動の変化を伺うことができた。 結果評価 課 題 ・調理実習では味噌汁塩分濃度が0.7%のみそ汁をはじめ減塩料理の調理実習(1食分2.4g)をした ところ、皆さん美味しく食べることができた。 ・今後薄味に気を付けたいという感想を持った方が多かった。 ・教室参加者は高齢者が多かったので、今後は働き盛りの年代に対する教室の開催も必要だと考え られる。 ・平成25アンケートから、年代別の減塩の取り組み状況をみると、20~40歳代で取り組をしていない人が 多い。 特に男性の20歳代は意識しているのが12.5%と低く、男性は全世代を通して女性より意識が低い。 その他 工夫した点 キーワード: ・「減塩教室」という教室名ではなかなか人が集まらないので、県の事業名に沿って「うましお教室」と 親しみやすい教室名とし、周知に努めた。 ・チラシの作成に力を入れた。 「上手く旨く美味く、塩を減らすワザ教えます」「とってもオトクな教室です」などの文言を入れ、 興味を引くよう工夫した。 減塩 高齢者 実践 実施主体 竹田市役所 健康増進課 所在地 大分県竹田市大字会々1650番地 電話番号 0974-63-4810 FAX番号 0974-64-9150 堀田貴子 E-mail [email protected] 担当者
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