学びなおし企業奨励金交付要綱 (通則) 第1条 この要綱は、学びなおし企業奨励金(以下「奨励金」という。)の交付に関し、 必要な事項を定めるものとする。 (目的) 第2条 働きながら大学で学びなおしを行う従業員を支援する企業に対し奨励金を交付 することにより、労働者の自発的な職業能力開発の取組および企業の人材育成投資に 対する取組の促進を図り、もって生産性の維持および向上に係る人材の育成に資する ことを目的とする。 (定義) 第3条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところ による。 (1)放送大学入学奨励金 放送大学入学奨励金交付要綱(平成25年福井県要綱)に 基づく放送大学入学奨励金をいう。 (2)大学通信教育課程 学校教育法(昭和22年法律第26号)第86条に規定する 通信による教育を行う学部をいう。 (3)学士 学校教育法第104条第1項に規定する学士の学位をいう。 (4)編入学 大学中退者または短期大学、高等専門学校もしくは専修学校の専門課程 の卒業者であって、学校教育法第88条、第108条第7項、第122条または第 132条の規定に基づき大学に編入学するものをいう。 (奨励金の対象事業者) 第4条 知事は、次の各号に掲げる要件すべてを満たす事業者(以下「対象事業者」と いう。 )の申請により、その者に対し奨励金を交付するものとする。 (1)福井県内に事業所を有すること。 (2)奨励金の交付申請をした日(以下「交付申請日」という。)現在において、第5条 の規定に該当する労働者(以下「対象労働者」という。)を雇用していること。 (3)対象労働者の大学通信教育課程の修学に係る費用(第6条第1項に規定する費用 をいう。)について負担したものであること。 (4)福井県の県税に滞納がないこと。 (対象となる労働者) 第5条 奨励金の対象となる労働者は、次の各号に掲げる要件すべてを満たす労働者と する。 (1)交付申請日現在において、福井県内に住所を有し、かつ、福井県内の事業所にお いて勤務する者 (2)平成28年4月1日以降に大学通信教育課程に入学(編入学を含む。 )し、学士の 学位を取得しようとする者 (3)大学通信教育課程に入学した日の属する年度(4月1日から翌年3月31日まで をいう。)の4月1日現在において、満39歳以下である者 (4)交付申請日現在において、学士の学位を有していない者 (5)過去に放送大学入学奨励金を受けたことがない者または放送大学入学奨励金の交 付対象者ではない者 (奨励金の額および上限) 第6条 奨励金の額は、対象労働者の大学通信教育課程の修学に係る費用であって、次 の各号のいずれかに該当するものについて対象事業者が負担した額とし、対象労働者 1人あたり10万円を限度とする。 (1)入学金(入学選考料を除く。 ) (2)授業料、教材費その他授業を履修するために必要な経費(履修するための交通費 および宿泊料を除く。 ) 2 同一年度(4月1日から翌年3月31日までをいう。)内における奨励金の利用は、 1対象事業者につき対象労働者2名を限度とする。 (交付申請) 第7条 第4条の規定により奨励金の交付を受けようとする事業者は、前条第1項に規 定する費用を負担した日の翌日から起算して3月を経過する日までに、学びなおし企 業奨励金交付申請書(様式第1号)(以下「申請書」という。 )に、次の各号に掲げる 書類を添えて、知事に提出しなければならない。 (1)雇用保険被保険者証その他対象労働者が対象事業者に雇用されていることを確認 するための書類 (2)対象労働者が第5条第2号に該当する者であることを確認するための書類 (3)対象事業者が前条第1項に規定する費用を負担したことを確認するための書類 (4)法人にあっては登記事項証明書、個人事業主にあっては企業概要を確認するため の書類 (5)福井県の県税の全税目に滞納がないことを証明する納税証明書 (6)その他交付に係る審査のため知事が特に必要と認める書類 (交付決定および請求) 第8条 知事は、前条の規定による申請書の提出があったときは、その内容を審査し、 交付対象と認められる場合は、学びなおし企業奨励金交付決定通知書(様式第2号) により申請者に通知するものとする。なお、交付決定については、予算の範囲内で行 うものとする。 2 前項の交付決定を受けた者は、その通知を受けた日から起算して30日以内に学び なおし企業奨励金請求書(様式第3号)を知事に提出するものとする。 (交付決定の取消および返還命令) 第9条 申請者が偽りその他不正な手段により奨励金の交付決定を受けたことが明らか となった場合、知事は前条第1項の交付決定の全部または一部を取り消すことができ る。 2 知事は、前項の規定により奨励金の交付決定を取り消した場合において、既に奨励 金が交付されているときは、期限を定めてその返還を命ずるものとする。 (調査等の実施) 第10条 知事は、奨励金の交付に関し必要と認めるときは、奨励金の交付を受けた者 に対し、関係書類の提出または実地調査その他の調査等を行うことができる。 2 奨励金の交付を受けた者は、前項に定める調査等に協力しなければならない。 (その他) 第11条 この要綱に定めるもののほか、奨励金の交付に関し必要な事項は別に定める。 附 則 この要綱は、平成28年4月1日から施行する。
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