平成 28 年度高知県安心子育て応援事業費補助金交付要綱 (趣旨) 第1

平成 28 年度高知県安心子育て応援事業費補助金交付要綱
(趣旨)
第1条 この要綱は、高知県補助金等交付規則(昭和 43 年高知県規則第7号)第 24 条の
規定に基づき、平成 28 年度高知県安心子育て応援事業費補助金(以下「補助金」という。
)
の交付に関し必要な事項を定めるものとする。
(補助目的及び補助対象事業)
第2条 この補助金は、全ての家庭が安心して子どもを育てることができる環境づくりを
進めることを目的とし、次に掲げる事業(以下「補助事業」という。
)を実施するために
必要な経費について、予算の範囲内で補助金を交付する。
(1) 地域子育て支援拠点事業
平成 27 年9月 11 日付け府子本第 277 号内閣総理大臣通知「平成 27 年度子ども・
子育て支援交付金の交付について」の別紙「子ども・子育て支援交付金交付要綱」
及び平成 27 年5月 21 日付け雇児発 0521 第 13 号厚生労働省雇用均等・児童家庭局
長通知「地域子育て支援拠点事業の実施について」の別紙「地域子育て支援拠点事
業実施要綱」に掲げる事業の基準を満たさない小規模な地域子育て支援拠点事業で
別添1に定める事業
(2) 地域の実情に応じた子育て支援に資する事業のうち、新規又は既存の事業を拡充
して行う次に掲げるもの(平成 27 年度高知県安心子育て応援事業費補助金を活用し
て実施した事業を含む。
)
ア 働きながら子育てを行う家庭又は子育てに孤立感若しは不安感を持つ家庭への
支援として効果を期待することができる事業
イ 地域子育て支援拠点施設で実施する子育て支援に関する独自事業
ウ 地域子育て支援拠点施設が実施する子育て支援事業で市町村民税非課税世帯参
加者の利用者負担額を軽減する場合の補助
(3) 企業又は団体等が行う従業員等の子育て支援に資する次に掲げる事業
ア 子育て支援に係る法令の義務規定を超える措置についての就業規則等の整備
イ 子育て支援に関する従業員等への広報啓発及び社内研修
(4) 高知県共催及び後援事業承認事務取扱要領(平成 18 年 10 月1日施行)又は高
知県教育委員会共催及び後援事業承認事務取扱要領(昭和 55 年4月1日施行)に
より、県又は県教育委員会の後援を受けて開催する講演会等であって、次に掲げ
る条件を満たす臨時託児室の設置事業
ア 乳幼児を持つ保護者等がおおむね 10 組以上参加する講演会等に設置される臨時
託児室であること。
イ 臨時託児室は、原則として、乳幼児1人につき 1.65 平方メートル以上の面積を
確保すること。
ウ 原則として、乳児おおむね3人につき1人以上、満1歳以上満3歳に満たない
幼児おおむね6人につき1人以上、満3歳以上満4歳に満たない幼児おおむね 20
人につき1人以上、満4歳以上の幼児おおむね 30 人につき1人以上の保育者を確
保すること。ただし、2人を下回ってはならない。
エ ウに規定する保育者のうち1名以上は、保育士とすること。その他の者につい
ては、市町村等が実施する一定の研修を修了した者とすること。
オ 臨時託児室を設置する際には、事故等に関する保険に加入する等、乳幼児の適
正な保育及び安全の確保に十分に注意すること。
(5) 主に就学前の子どもがいる子育て家庭を対象としたイベント、子育てサークルの
ネットワークづくり等であって、次に掲げる条件を満たす事業
ア 子育てに関連した講座、親子で参加できるイベント、子育てサークルのネットワ
ークづくり等子育て支援につながるものであること。
イ 営利を目的とするものでないこと。
ウ 特定の宗教又は政党の宣伝、勧誘等を意図したものでないこと。
エ 公序良俗に反するものでないこと。
(実施主体)
第3条 補助事業の実施主体(以下「補助事業者」という。)は、次に掲げるとおりとする。
(1) 前条第1号又は第2号アに掲げる事業を実施する場合にあっては、市町村、一
部事務組合、広域連合又は複数の市町村が組織する団体(以下「市町村等」とい
う。
)
(2) 前条第2号イに掲げる事業を実施する場合にあっては、第二種社会福祉事業の
届出を行っている地域子育て支援拠点を運営する市町村等、社会福祉法人又は特
定非営利活動法人
(3) 前条第2号ウに掲げる事業を実施する場合にあっては、市町村
(4) 前条第3号に掲げる事業を実施する場合にあっては、県内に活動拠点を置いて
事業活動を行っており、かつ、常時雇用する労働者を有する企業、法人及び団体
(国、地方公共団体、宗教活動又は政治活動を主たる目的とした団体、特定の公
職者(候補者を含む。
)若しくは政党を推薦し、支持し、若しくは反対すること
を目的とした団体、暴力団又は暴力団若しくは暴力団員の統制下にある団体を除
く。以下「企業等」という。
)であって、常時雇用する労働者の数が 100 人以下
(平成 28 年4月1日現在)であるもの。
(5) 前条第4号に掲げる事業を実施する場合にあっては、講演会等を開催する主催
者
(6) 前条第5号に掲げる事業を実施する場合にあっては、子育てサークル等のネッ
トワークづくり実施要領(平成 24 年2月1日施行)に基づき、県に登録している子
育てサークル
(補助対象経費等)
第4条 補助対象経費及び補助対象経費限度額は、別表第1に定めるとおりとし、予算の
範囲内において、知事が必要があり、かつ、適当であると認めるものとする。ただし、
国庫負担金、補助金又は交付金の対象となる事業に係る経費は対象としない。
(補助率)
第5条 補助率は、別表第1の第1欄に定める区分ごとに、同表の第2欄に定める補助対
象経費限度額と同表の第3欄に定める対象経費の実支出額から寄付金その他の収入額を
控除した額とを比較して少ない方の額を選定し、同表の第4欄に定める補助率を乗じて
得た額を補助額とする。ただし、算出された額に 1,000 円未満の端数を生じた場合は、
これを切り捨てるものとする。
(補助金の交付の申請)
第6条 補助事業者は、補助金の交付を受けようとするときは、別記第1号様式による補
助金交付申請書を知事に提出しなければならない。
2 補助事業者は、前項の規定による補助金交付申請書の提出に当たっては、当該補助金
に係る消費税及び地方消費税に係る仕入控除税額(補助対象経費に含まれる消費税及び
地方消費税相当額のうち、消費税法(昭和 63 年法律第 108 号)の規定により仕入れに係
る消費税額として控除することができる部分の金額及び当該金額に地方税法(昭和 25 年
法律第 226 号)の規定による地方消費税の税率を乗じて得た金額との合計額に補助率を
乗じて得た金額をいう。以下「消費税等仕入控除税額」という。
)を減額して申請しなけ
ればならない。ただし、申請時において当該消費税等仕入控除税額が明らかでないもの
については、この限りでない。
(補助金の交付の条件)
第7条 補助金の交付の目的を達成するため、補助事業者は、次に掲げる事項を遵守しなけ
ればならない。
(1) 補助金を交付の目的に反して使用してはならないこと。
(2) 補助事業の実施に当たっては、別表第2に掲げるいずれかに該当すると認めら
れるものを間接補助事業者としないこと、契約の相手方としないこと等暴力団等
の排除に係る県の取扱いに準じて行わなければならないこと。
(3) 補助事業の内容等を変更しようとする場合は、事前に別記第2号様式による補
助金交付変更申請書を提出して知事の承認を受けなければならないこと。ただし、
軽微な変更(補助事業の内容の変更を伴わず、かつ、補助金の交付の決定額の20
パーセントを超えない減額変更をしようとする場合をいう。)をしようとする場
合又は第2条第2号イの事業のうち、乳幼児家庭への訪問のみを申請する場合に
おける20パーセントを超える減額変更の場合この限りでない。
(4) 補助事業を中止し、又は廃止する場合は、事前に別記第3号様式による補助事
業中止(廃止)承認申請書を提出し、知事の承認を受けなければならないこと。
(5) 補助事業が予定の期間内に完了しない場合又は補助事業の遂行が困難となった
場合は、速やかに知事に報告して、その指示を受けなければならないこと。
(6) 補助事業の実施において物品類を調達する場合は、県が定める「高知県グリー
ン購入基本方針」に基づき環境物品等の調達に努めるものとすること。
(7) 補助事業により取得し、又は効用の増加した不動産及びその従物並びに補助事
業により取得し、又は効用の増加した価格が50万円以上の機械及び器具について
は、減価償却資産の耐用年数等に関する省令(昭和40年大蔵省令第15号)に規定
する耐用年数を経過するまで、知事の承認を受けないで、補助金の交付の目的に
反して使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、担保に供し、取り壊し、又は廃棄し
てはならないこと。
(8) 前号の規定により、知事の承認を受けて財産を処分することにより収入があった
場合は、その収入の全部又は一部を県に納付させることがあること。
(9) 補助事業により取得し、又は効用の増加した財産については、補助事業の完了
後においても善良な管理者の注意をもって管理するとともに、その効率的な運用
を図らなければならないこと。
(10) 補助事業を行うために建設工事の完成を目的として締結するいかなる契約にお
いても、契約の相手方が当該工事を一括して第三者に請け負わせることを承諾し
てはならないこと。
(11) 補助事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿を備え、当該収入及び支出に
関する証拠書類を整理し、当該帳簿及び証拠書類を補助事業の完了の日(補助事
業の中止又は廃止の承認を受けた場合にあっては、その承認を受けた日)の属す
る年度の終了後5年間保管しておかなければならないこと。
(12) 補助事業を行うために締結する契約の相手方及びその関係者から寄附金等の資
金提供を受けてはならないこと。ただし、共同募金会に対してなされた指定寄附
金を除く。
(13) 補助事業を行うために締結する契約については、一般競争入札に付する等県が
行う契約手続の取扱いに準拠しなければならないこと。
(14) 第2条第2号イに掲げる事業において、市町村が適当であると認めた者に対し
て、補助金を財源として助成する場合は、次に掲げる条件を付さなければならな
いこと。
ア 補助事業の内容のうち、建物の規模又は構造(施設の機能を著しく変更しな
い程度の軽微な変更を除く。)を変更する場合には、市町村長の承認を受けなけ
ればならない。
イ 補助事業を中止し、又は廃止する(一部を中止し、又は廃止する場合を含む。)
場合は、市町村長の承認を受けなければならないこと。
ウ 補助事業が予定の期間内に完了しない場合又は補助事業の遂行が困難になっ
た場合は、
速やかに市町村長に報告して、
その指示を受けなければならないこと。
エ 補助事業により取得し、又は効用の増加した不動産及びその従物並びに補助
事業により取得し、又は効用の増加した価格が50万円以上の機械及び器具につい
ては、減価償却資産の耐用年数等に関する省令に規定する耐用年数を経過するま
で、市町村長の承認を受けないで補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、
交換し、貸し付け、担保に供し、取り壊し、又は廃棄してはならないこと。
オ 市町村長の承認を受けて財産を処分することにより収入があった場合は、そ
の収入の全部又は一部を市町村に納付させることがあること。
カ 補助事業により取得し、又は効用の増加した財産については、補助事業の完
了後においても善良な管理者の注意をもって管理するとともに、その効率的な運
用を図らなければならないこと。
キ 補助事業の完了後に消費税及び地方消費税の申告により補助金に係る消費税
等仕入控除税額が確定した場合は、速やかに市町村長に報告しなければならない
こととし、第3条第4号に掲げる者が全国的に事業を展開する組織の一支部、一
支社、一支所等であって、自ら消費税及び地方消費税の申告を行わず、本部、本
社、本所等で消費税及び地方消費税の申告を行っている場合は、本部、本社、本
所等の課税売上割合等の申告内容に基づき報告を行わなければならないこと。こ
の場合において、市町村長に報告があったときは、当該消費税等仕入控除税額の
全部又は一部を市町村に納付させることがあること。
ク 補助事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿を備え、当該収入及び支出
に関する証拠書類を整理し、当該帳簿及び証拠書類を補助事業の完了の日(補助
事業の中止又は廃止の承認を受けた場合は、その承認を受けた日)の属する年度
の終了後5年間保管しておかなければならないこと。
ケ 補助事業を行うために締結する契約の相手方及びその関係者から寄附金等の
資金提供を受けてはならないこと。ただし、共同募金会に対してなされた指定寄
附金を除く。
コ 補助事業を行うために建設工事の完成を目的として締結するいかなる契約に
おいても、契約の相手方が当該工事を一括して第三者に請け負わせることを承諾
してはならないこと。
サ 補助事業を行うために締結する契約については、一般競争入札に付する等市
町村が行う契約手続の取扱いに準拠しなければならないこと。
シ 補助事業の実施にあたっては、別表第2に掲げるいずれかに該当すると認め
られるものを契約の相手方としない等暴力団等の排除に係る県の取扱いに準じ
て行わなければならないこと。
(15) 前号の規定により付した条件に基づき、承認又は指示する場合は、あらかじめ
知事の承認又は指示を受けなければならないこと。
(16) 第3条第4号から第6号までに掲げる者から財産処分による収入又は補助金に
係る消費税及び地方消費税に係る仕入控除税額の全部又は一部の納付があった場
合は、その納付額の全部又は一部を県に納付させることがあること。
(17) 第14号の規定により市町村が適当であると認めた者に付した条件に違反した場
合は、補助金の全部又は一部を県に納付させることがあること。
(18) 前各号に掲げるもののほか、知事が特に必要があると認めて指示した事項
(補助金の交付の決定)
第8条 知事は、第6条第1項の規定により補助金交付申請書の提出があった場合は、そ
の内容及び補助金の適否等について審査し、適当であると認めるときは、補助金の交付
を決定し、当該補助事業者に通知するものとする。ただし、当該申請をしたものが別表
第2に掲げるいずれかに該当すると認めるときを除く。
2 知事は、前項の規定による通知に際して必要な条件を付することができる。
(遂行状況の報告及び調査)
第9条 知事は、必要があると認めるときは、補助事業者に対し、補助事業の遂行状況の
報告を求め、又は必要な調査を行うことができる。
(実績報告)
第 10 条 補助事業者は、補助事業が完了したときは、別記第4号様式による実績報告書を
補助事業の完了の日若しくは中止若しくは廃止の承認を受けた日から起算して 30 日を経
過した日又は翌年度の4月 10 日までのいずれか早い日までに知事に提出しなければなら
ない。
2 第6条第2項ただし書の規定により補助金の交付を申請した補助事業者は、前項の実
績報告書の提出に当たって補助金に係る消費税等仕入控除税額が明らかになった場合は、
当該消費税等仕入控除税額を減額して報告しなければならない。
(補助金の額の確定)
第 11 条 知事は、前条第1項の規定による実績報告を受理した場合は、その報告に係る補
助事業の成果が補助金の交付の決定の内容及びこれに付した条件に適合するものである
かを検査し、適合すると認めたときは、交付すべき補助金の額を決定するものとする。
(補助金の交付)
第 12 条 補助金の交付は、前条の規定により交付すべき補助金の額を確定した後に交付す
る。ただし、知事が必要があると認めたときは、概算払をすることができる。
2 補助事業者は、前項ただし書の規定に基づき、補助金の概算払の請求をしようとする
ときは、別記第5号様式よる概算払請求書によって請求しなければならない。
(補助金の返還等)
第 13 条 知事は、次の各号のいずれかに該当すると認めたときは、補助金の交付の決定を
取り消し、又は既に交付した補助金の一部若しくは全部を返還させることができる。
(1) 補助事業者が偽りその他の不正な手段により補助金の交付を受けたとき。
(2) 補助事業の目的を達成し得なかったとき。
(3) 補助事業者又は補助事業の契約の相手方が別表第2に掲げるいずれかに該当する
とき。
(4) 前3号に掲げるもののほか、補助事業者がこの要綱の規定に違反したとき。
2 第6条第2項ただし書の規定により補助金の交付を申請した補助事業者は、第 10 条第
1項の実績報告書を提出した後において、消費税及び地方消費税の申告により補助金に
係る消費税等仕入控除税額が確定した場合は、別記第6号様式による消費税仕入控除税
額等報告書を速やかに知事に提出しなければならない。この場合において、全国的に事
業を展開する組織の一支部、一支社、一支所等であって、自ら消費税及び地方消費税の
申告を行わず、本部、本社、本所等で消費税及び地方消費税の申告を行っているときは、
本部、本社、本所等の課税売上割合等の申告内容に基づき報告を行わなければならない。
ただし、確定した消費税等仕入控除税額が、実績報告書において減額した消費税等仕入
控除税額を上回らない場合は、提出を要しない。
3 知事は、前項の規定による報告があった場合は、当該消費税及び地方消費税に係る仕
入控除税額の全部又は一部の返還を命ずることができる。
(個人情報の保護)
第 14 条 補助事業の実施に当たって知り得た個人情報は、補助事業者の責任の下で厳重
に管理し、本人の承諾を得ずに他の目的に利用してはならない。
2 補助事業者は、個人情報の保護について、個人情報の保護に関する法律(平成 15 年
法律第 57 号)及び高知県個人情報保護条例(平成 13 年高知県条例第2号)に規定する
内容を遵守しなければならない。
(情報の開示)
第 15 条 補助事業又は補助事業者に関して、高知県情報公開条例(平成2年高知県条例第
1号)に基づく開示請求があった場合は、同条例第6条第1項の規定による非開示項目
以外の項目は、原則として開示するものとする。
(委任)
第 16 条 この要綱に定めるもののほか、補助金の交付に関し必要な事項は、知事が別に定
める。
附 則
1 この要綱は、平成 28 年4月1日から施行する。
2 この要綱は、平成 29 年5月 31 日限り、その効力を失う。ただし、この要綱に基づき
交付された補助金については、第7条第7号から第9号まで、第 11 号及び第 14 号エか
らクまで並びに第 13 条から第 15 条までの規定は、同日以降もなおその効力を有する。