岡山県雇用維持緊急助成金交付要綱 (趣旨) 第1条 知事は、三菱自動車工業株式会社水島製作所の軽自動車の生産・販売停止により事業縮 小せざるを得ず、従業員に対し、雇用調整助成金対象期間までの間に休業を行ってきた事業主 等に対して、休業に要する費用の一部を助成することにより、従業員の雇用の維持を図るため、 予算の範囲内において岡山県雇用維持緊急助成金(以下「助成金」という。 )を交付するものと し、その交付に関しては、岡山県補助金等交付規則(昭和41年岡山県規則第56号。以下「規 則」という。 )及びこの要綱の定めるところによる。 (定義) 第2条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の定義は、それぞれ当該各号に定めるところ による。 (1)雇用調整助成金 景気の変動、産業構造の変化などに伴う経済上の理由によって事業活 動の縮小を余儀なくされた事業主が、一時的に休業及び教育訓練または出向を行って労働 者の雇用の維持を図る場合に、休業手当、賃金などの一部を助成する国の制度をいう。 (2)休業 雇用保険被保険者である労働者(以下「対象労働者」という。)がその事業所にお いて、所定労働日に働く意思と能力があるにもかかわらず、事業主が休業手当を支給する ことが前提で、労働することができない状態をいう。 (助成対象事業者) 第3条 助成金の交付の対象となる者(以下「助成対象事業者」という。 )は、三菱自動車工業株 式会社水島製作所に対する取引依存度が20%以上の雇用保険適用事業所の事業主で、次の各 号に掲げる要件を満たす事業主とする。 (1)次のいずれかに該当する事業主であること。 ア 平成28年4月21日以降に初回の雇用調整助成金休業等実施計画届を公共職業安定 所(ハローワーク)に提出した事業主で、当該計画届の対象期間の前日までの間に休業 を実施した事業主 イ 平成28年4月21日以降、休業を実施した雇用調整助成金受給対象外事業主で平成 28年3月の生産高等と比較して4月以降の生産高等が10%以上減少した事業主 (2)県内に本社又は事業所を有すること。 (3)県税の未納がないこと。 2 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当する者は、助成金の交付申請ができな いものとする。 (1)暴力団員等(岡山県暴力団排除条例(平成22年岡山県条例第57号)第2条第3号に 規定する暴力団員等をいう。以下同じ。 )に該当する者。 (2)暴力団(岡山県暴力団排除条例第2条第1号に規定する暴力団をいう。以下同じ。 )又は 暴力団員等の統制下にある者。 (3)暴力団又は暴力団員等と社会的に非難されるべき関係を有している者。 (助成対象期間等) 第4条 助成の対象となる期間は、平成28年4月21日から平成29年3月31日までとする。 2 助成金の対象となる休業は、申請日にかかわらず、平成28年4月21日まで遡及するもの とする。 3 助成限度日数は、休業者一人当たり75日とする。 (助成対象経費) 第5条 助成金の交付の対象となる経費(以下「助成対象経費」という。 )は、助成対象事業者が 前条の期間内において、県内の事業所の対象労働者に支払った休業手当額とする。 (助成金の支給額) 第6条 助成金の支給額は、助成金の対象となる対象労働者に対して助成対象事業者が支払った 休業に係る賃金等の額に相当する額として知事が定める方法により算定した額の2分の1の額 (当該額に1,000円未満の端数がある場合は、当該端数を切り捨てた額)とする。ただし、 三菱自動車工業株式会社から助成対象事業者に対して対象労働者の休業に対する補償金が支払 われた場合における助成金の支給額は、助成対象経費から当該補償金の額を控除した額を基礎 として知事が定める方法により算定した額の2分の1の額(当該額に1,000円未満の端数 がある場合は、当該端数を切り捨てた額)とする。 2 前項の規定による休業者一人一日当たりの支給上限額は3,300円とする。 (交付申請) 第7条 助成対象事業者は、規則第4条の規定により助成金の交付を受けようとするときは、助 成金交付申請書(様式第1号)に受給資格要件に係る申告書(様式第2号) 、助成額算定書(様 式第3号) 、休業実績一覧表(様式第4号)及び承諾書(様式第5号)並びに県税完納証明書を 添えて知事に提出しなければならない。 2 1回の申請で第4条第3項の助成限度日数に達しない場合は、助成限度日数を超えない限り、 複数回の申請ができるものとする。 (交付決定及び助成金の額の確定) 第8条 知事は、助成金交付申請書を受理したときは、規則第5条に基づき、その内容を審査し、 適当と認めたときは、助成金の交付を決定するものとする。 2 規則第7条に基づく助成金の交付の決定及び規則第14条に基づく助成金の額の確定の通知 は、助成金交付決定及び額の確定通知書(様式第6号)により行うものとする。 (助成金の請求) 第9条 助成対象事業者は、助成金の交付の決定及び額の確定の通知を受けた場合において、助 成金を請求するときは、速やかに助成金請求書(様式第7号)を提出しなければならない。 (交付決定の取消) 第10条 知事は、助成対象事業者が法令、規則又はこの要綱に定める事項に違反したときは、 交付決定を取り消すことができるものとする。 2 知事は、前項の規定により交付決定を取り消したときは、助成金交付決定取消通知書(様式 第8号)により、助成対象事業者に速やかに通知するものとする。 (助成金の返還) 第11条 助成対象事業者は、前条の規定により交付決定を取り消した場合において、既に助成 金の交付を受けていた場合は、速やかに返還しなければならない。 (その他) 第12条 この要綱に定めるもののほか、この助成金の交付に関し必要な事項は、知事が別に定 める。 附 則 この要綱は、平成28年6月24日から施行する。 附 則 この要綱は、平成28年7月11日から施行する。
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