神戸市地域コミュニティ施策の基本指針 概要 1.経緯 神戸市地域活動推進委員会より提出された「コミュニティ施策の方向性に関する提言」を 受け、コミュニティ行政のあり方プロジェクトチームを設置して検討を実施。 第5次神戸市基本計画「神戸づくりの指針」の中でめざしている「総合的・自律的な地域 運営を展開する姿」の実現に向け、協働と参画の理念のもと多様な地域特性に応じた施策へ の転換を図るため、当面 2020 年までに市が何をするのかを明確にした基本指針を策定した。 2.基本指針を策定する背景 ・単身世帯数の増加等による地域コミュニティの結束の希薄化、各地域団体における役員の 高齢化や活動の担い手不足による住民同士の助け合いの困難化 ・人口減少社会を見据えると、行政の施策目的別を基本とする地域支援では地域の限られた 人材や財源を分断し、担い手のさらなる負担増を招く危惧あり(縦割りの弊害) 3.基本指針の目的 人口減少社会を見据えた総合的・自律的な地域コミュニティの環境づくり 4.5つの行動指針と主要施策 ①地域特性尊重の原則 ◎住民の参加度が低い地域やマンションコミュニティに関する対応策の実践 ⇒地域コミュニティの実態把握と重点対策地域の抽出、支援 ◎地域コミュニティの総合的・自律的な運営の制度設計と先行実施 ②縦割り行政の弊害解消と総合化 ◎補助金手続きの共通化・簡略化と調整機能の強化 ⇒補助金交付手続に関する要綱の策定 ◎地域への協力依頼のルール化、ガイドライン作成 ③区役所の体制充実、支援者間やNPO等との連携強化 ◎地域団体間やNPO等との連携に向けたプラットホーム機能の強化 ◎地域福祉センターの利用促進 ④地域課題の共有と合意形成への支援 ◎GISを活用して行政と住民が共有できる各地域コミュニティのカルテや将来像づくり を行う仕組みの構築 ◎まちづくり専門家の派遣制度の充実 ⑤地域活動の担い手育成への支援 ◎地域人材育成講座の役割分担等の順次体系化、フォローアップ施策の展開 ◎担い手発掘をテーマとする活動助成の募集等、地域活動への参加のきっかけづくり 5.推進体制 基本指針に基づく取り組みを推進するため、プロジェクトチームを中心として事業化に向 けた議論・検討を行うとともに、事業の進捗に応じて、市民参画推進局および区役所の必要 な体制を強化する(専門家を交えた取り組み体制を含む) 。
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