平成 26 年度 大阪ペピイ動物看護専門学校 学校関係者評価報告書 平成 27 年 9 月 学校法人宮﨑学園 大阪ペピイ動物看護専門学校 平成 26 年度 大阪ペピイ動物看護専門学校 学校関係者評価報告書について 大阪ペピイ動物看護専門学校は、本校の理念や教育方針、学校運営等について学校自 己評価を実施し、 「平成 26 年度 学校自己評価報告書」を取りまとめて、本校のホーム ページに公開いたしました。 また、この度は学校に関係の深い獣医療関係者、動物関連分野企業等関係者、保護者、 卒業生などの方々より、幅広いご意見等をお聞きし、今後の本校の教育と学校運営に反 映させるべく学校評価委員会を設置し、学校関係者評価を実施いたしました。 評価委員の方々には、事前に「平成 26 年度 学校自己評価報告書」など関連資料等 を配付し、学校自己評価報告書について評価・ご意見等をいただきました。 お聞きした評価・ご意見等につきましては、学校評価委員会が承り、 「平成 26 年度 学 校関係者評価報告書」として取りまとめました。 今後は、ご指摘いただきましたところは謙虚に受け入れ、より良い教育の場を目指し、 教職員一同、改善・向上に尽力してまいる所存です。 関係者の皆様には、今後とも引き続き、ご支援とご指導をお願い申し上げます。 平成 27 年 9 月 学校法人 宮﨑学園 大阪ペピイ動物看護専門学校 学校長・学校関係者評価委員長 澄田 新 学校関係者評価委員会 委員氏名 澄田 新(委員長) 細井戸 大成 会亀 昭夫 小西 恭一 西澤 亮治 平尾 泰久 岸本 貴行 川田 篤司 石橋 妙子 永井 正三 檜山 道成 所 属 大阪ペピイ動物看護専門学校 校長 公益社団法人 大阪市獣医師会 会長 全日本獣医師協同組合 理事長 あぶの動物病院 院長 特定非営利活動法人 動物愛護社会 化推進協会 事務局長 新日本カレンダー株式会社 取締役 大阪ペピイ動物看護専門学校 在校生 保護者 大阪ペピイ動物看護専門学校 卒業生 大阪ペピイ動物看護専門学校 副校長 大阪ペピイ動物看護専門学校 事務局長 大阪ペピイ動物看護専門学校 職員 備 考 学校長 獣医療関係者 獣医療関係者 獣医療関係者 関連分野企業等 関係者 関連分野企業等 関係者 保護者 卒業生 その他校長委嘱者 その他校長委嘱者 その他校長委嘱者 評価項目 学校理念・教育目標について 評価者意見等 ◆教育理念、目標ともに崇高で、教職員の皆様のご努力が窺い知れます。 動物看護師として“社会のニーズに応じた地域貢献”とは今の時代、何に相当するのでしょうか。 発展途上にあると考えられる当校であればこそ、それらを見出し実践していけると思います。 ◆学校理念、教育目標はかなりハッキリしているのでぶれることなくしっかりできている。 ◆学校理念、教育目標については明確に定められ、学校の入学案内パンフレットや、ホームページ などで、適切に公開、提供されていると評価できます。その上で、今後考えられる動物医療、ペッ ト業界、入学者(18歳~の年齢層人口)における環境変化にも対応できるよう、これまでとは違う 取り組みが必要と思われます。 ・ペット(犬)の飼育頭数の減少、 ・飼育者の高齢化と飼育動物の高齢化 ・18歳人口の減少 ・動物医療、ペット業界の二極化(2次診療病院、総合病院と地域の小規模病院)、寡占化(イオ ンペットなど大手流通業者)など 評価項目 平成26年度重点目標について 評価者意見等 ◆申し分ないと思います。文科省委託事業への率先参入には大変なご苦労を承知の上でのことと存 じ、当校の未来が暗示されます。 ◆コアカリキュラムの導入によって時間的にかなりタイトな状態にもかかわらず認定試験の合格率 が97%に達したのは高く評価できる。昨年度は100%だった訳だがこれはなかなか達成できるもので はない。就職率も96%は評価できる。少子化が続く中で入学人員の確保は大きな課題である。 ◆1.学校中期計画(3~5年)の策定 上記を一例として、今後動物病院、動物看護師をとりまく環境に変化がさらに進むと考えられます ので、将来を俯瞰した具体的な中期計画の策定が必要と考えます。 ◆3.危機管理マニュアルの策定と防災訓練の実施 阪神大震災から20年が経過し、来年は東日本大震災の発生から5年を迎えます。自然災害への備え、 は普段、日常からの個々の備え、意識付けと組織としての準備、対応の両方が不可欠です。特に将 来ペット飼育者との接点を持つ学生には、災害発生時の対応について十分な理解と行動ができるよ う指導していただきたく考えます。 また、東成区では大規模な災害発生時、ペットとの同行避難先(小学校など)の受け入れ、準備に ついても今後の課題としているので、地域の学校として何らかの協力を申し出てみればいいのでは ないでしょうか。 ◆5.離脱者の防止(1年 10%、2・3年 3%、全体6% 以下に) ◆6.統一認定試験 100%合格 ◆7.就職決定率97%以上 ◆8.新入生150名以上確保 近年、厳しい状況のなか、多くの入学者を確保し、統一試験の合格者数、合格率、また就職状況を みても、他校と比較しても素晴らしい実績であることは学校、教職員の皆様の努力、工夫の結果で あり十分に評価できるものと考えます。それを継続すべく授業時間、履修科目の拡大と合わせ、統 一試験の合格目標を高く設定されていることは当然のことと思われますが、今後入学者数の確保が ますます困難になってくることが予測される中で、相応の意欲・基礎学力レベルの維持を図ること はますます難しくなってきます。重点目標の5から8については、それぞれが強く関連する事項です ので、しっかりと議論、方針を定めていただければと思います。教職員の皆さんの努力を期待しま す。 評価項目 基準1 教育理念・目的・育成人材像 評価者意見等 ◆問題意識を持ち適格な危機管理をされていると感じます。中期的構想に対する危惧は形式的な文 言を挙げるまでもなく、歴史ある当校にとっては眼前の単年度計画を達成する努力を続けることで その未完成な部分を補完できるものと考えます。社会のニーズというのはバーチャルな永遠の課題 に過ぎません。 ◆教育理念はしっかりしていてぶれていない。目的もはっきりしている。それに向かっての教育は しっかりできている。ただ育成人材像は採用する側のニーズが多様なのでそれに十分対応できてい るとは思えない。 ◆動物病院などの外部委員協力の下、現場施設に触れる機会を増やしている点は人材育成のみなら ず、学生の意欲啓発の面でも大きな効果があるように感じます。 評価項目 基準2 学校運営 評価者意見等 ◆かなり厳しい要望のなか、内部事情を正直によく開示されていると感じました。また改善点を明 確にしており、今後の取り組みに期待できます。 ◆組織編成の見直しを何度も行っているのでよくなってきていると思われるが職員採用に関しては 卒業生に偏っている。これは改める必要があると思われる。 ◆15歳以下の人口減の傾向を踏まえ、数年先を見越した運営計画の策定は非常に重要かと思いま す。事務方だけでなく教員も含めて検討されていることで一体感も醸成され、より円滑な学校運営 が実現されるように思います。 ◆「27年度の重点目標 1.学校中期計画(3~5年)の策定」に大きく関係してきますが、将来を 見据えた経営側と現場との意識の共有(現在の課題、これからの課題、それぞれに対する取り組み 等について)をより強く図っていただければと思います。 評価項目 基準3 教育活動 評価者意見等 ◆動物看護師の資格を持つ専任教員は,日進月歩の動物看護学を取り入れることはもちろん、時代に 即した動物病院現場の状況も把握して学生の教育に反映すべきであるが、それを可能にするような 運営側のサポート体制が必要である。 ◆今後、動物看護師の専任教員採用にあたっては、動物病院勤務経験が少なくても5年以上、理想を 言えば10年程度あることが望ましい。 ◆現在、動物看護師の専任教員は10名在籍しているが、ほとんどが本校の卒業生である。思考の偏 りを避けるためにも将来的には、他校出身者も2~3割は採用すべきと考える。 ◆各委員会、外部組織からの助言を真摯に受け止め改善がなされていると思います。また教員の資 質向上への取り組みに関しては、文科省委託事業の他、表面化しない部分でも中長期的視野を持っ た取り組みが感じ取れます。 ◆教員の選考採用に関しては、ぺピイの卒業生に偏りすぎている。他校卒の教員 を採用を考慮する必要がある。 ◆実習時間を増やすべく希望者だけでもよいので放課後もしくは土曜日に選択講座として実施して みてはどうか。 二年時のグルーミング授業を隔週から元の毎週に戻す。 メディカルトリマーの資格取得の援助。 福祉学科のリハビリやマッサージなどの福祉色の強い授業時間を増やす。 インターン実習を二年の春、夏、冬の年三回実施にして学習意欲を高める。 キャリア教育のアンケート調査は卒業してから1年目の卒業生にも実施。 福祉学科の卒業論文制作を2年次から取りかからせる。 ◆意識の高い人材育成を目標に掲げ、その実践をされている点はすばらしいと思います。 ただ、常勤講師のスキル、経歴にやや偏りがあるようにも感じます。 多様なスキル、経験を持った教員の採用、育成も今後必要ではないかと考えます。 ◆[3-12]教員・教員組織 に関し、履修科目、時間の増を、最大限有効に活用するため、従来のカ リキュラム以外の新しい教育科目、プログラムの設置を導入すべきと考えます。そのためにも新し い教育スタッフ(教員、特別講師などを含め)の複数名の採用も検討していただければと思いま す。 ※現状、教員の多くはぺピイ学校卒業生ですが、違った視点、専門分野、キャリア等を有する人材 (教員)の増員は、ぺピイ学校にとっても有効だと考えます。 また、ぺピイ教員の学会での研究発表をぜひ促進していただければと思います。 教員本人のキャリア向上に役立つだけでなくぺピイ学校の評価にもつながります。 評価項目 基準4 学修成果 評価者意見等 ◆本校の認定試験合格率と就職率は特筆すべきものですが、「動物病院の求める即戦力となる動物 看護師を輩出している」の文言は少々無理があると感じます。再認識を目的とした実態アンケート 調査は、大変意味あることと思います。 ◆資格、免許の合格率は高く評価できる。 ◆敬語の勉強も必要では。 ◆高い認定試験合格率を維持されており、教育レベルを高く維持していることが伺える。口コミで はありますが、本校卒業生については高い評価を頂くことがよくあります ◆[4-15] 卒業生の社会的評価 学生の時から、学会等での研究発表、ポスター発表等への参画の促進を図っていただきたい。履修 科目、時間増のため、学生も教員も「時間的な余裕が無い」との説明を受けていますが、学会等で の発表の機会は、その本人だけでなく、勤務する動物病院、そして卒業校であるぺピイの評価にも つながります。 評価項目 基準5 学生支援 評価者意見等 ◆自身を振り返ると羨ましいくらいの充実ぶりです。教職員のご努力の賜物です。今後の改善策に も期待ができます。いわゆる卒後教育への取り組みも十分成されています。既卒者の当校入学比率 が低いのは、私たち獣医業界への課題でもあります。 ◆就職の進路指導、在籍中の対応等十分評価できる。 ◆1年後期もしく2年までアルバイトを禁止し家での勉強時間を確保させる。 ◆学業、就職など多面的なハード面での支援策は充実している。 男子生徒の増加に加え、地方学生、留学生、社会人など多様な学生の受け入れが増えてくる中、ソ フト面でのサポートの充実が今後の課題となってくるように感じます。 ◆[5-16] 就職等進路、[5-17] 中途退学への対応、[5-18] 学生相談 など、「授業」以外の 場面で学生との接点を持つこと、相談時間を作ることがより大切になってきていると思われます。 それぞれ、担任教員と密に連携して、専門的な部署、人員の配置(相談窓口の設置)を検討できれ ばと思います。担任教員だけに負荷をかけるのではなく、メンタルヘルスケアも含め、より専門的 な知識、スキルを持った担当者と協力して学生に対応していく仕組みが求められていると思いま す。 評価項目 基準6 教育環境 評価者意見等 ◆教育環境の一部としての学校飼育動物について *きちんとした社会化と躾がなされた動物で、理想を言えば、喜んで実習室に入り自分で診察台に 乗り、診察や採血も拒否しない。やらされているのではなく、それを自身の仕事として受け入れて いる。そんな飼育動物を育て上げて欲しい。それは、トレーニングによって実現するものではな く、子犬・子猫の時期からの社会化と動物行動学にのっとった陽性強化によって成し遂げられる。 *少なくても、飼育舎への訪問者にほえない犬・異常に怯えない猫であって欲しい。(本文の限ら れた字数で、詳細な方法論には触れ得ないが、提言・助言は可能だと考える。難しくはないが根気 と時間が必要である) ◆充実した図書室等が完備され、他教育施設も申し分ないように感じます。課外実習機関は魅力的 であり、入学希望者へのアピールポイントではないでしょうか。防災安全対策は喫緊の課題です。 ◆施設設備は十分整っているし、学外実習、インターン実習も充実している。 ◆設備の更新や高度医療センターの誘致など、教育環境としては他には無いすばらしい 物を構築している。 ただ、休日や夜間でも飼育動物の世話などで開放していることも多く、生徒も教員も 女性が多い点からも、セキュリティの管理面についてどのような体制で対応されてい るのかが少し気になりました。 ◆[6-22] 施設・設備など ネオベッツVRセンター様、その手術室の設備、等については、ぺピイ学校の有する特徴として十分 に活用できており、学生の教育にも十分プラスになっていると思われます。 一般的な病院(受付業務、問診、診察補助 等)の実際の動物病院業務に則した実習が可能な設備 の拡張、増設を検討していただえればと思います。 ※隣地の活用方法の検討にも関連してくると思います。 評価項目 基準7 学生の募集と受入れ 評価者意見等 ◆労力を惜しむことなく、十分な取り組みをされていると感じます。その結果は毎年の入学者数に 表れています。学生募集方法は見直すことなく、現状維持を通してみてはいかがでしょうか。 ◆大変な努力をしていると評価できる。少子化の時代にこれだけの人員を確保するには並大抵のこ とではいかないのではないか。今までの入学者の入学時の成績と卒業時の成績を評価してこれから の入学選抜時の判定材料にするのも一つの方法ではないかと考える。 ◆オープンキャンパスも頻繁に行われており、スタッフも丁寧な対応で、受験生や保護者にとって も分かり易く、安心につながっていると思う。 ◆オープンキャンパス等の積極的な学生募集の取り組みを継続していただければと思います。あわ せて、直接的に学生募集にプラスに反映してくるものではありませんが、「ぺピイ」のブランディ ングの向上(通信販売部門も含め)を図るための取り組み、作業の検討をお願いしたいと思いま す。 評価項目 基準8 財務 評価者意見等 ◆入学人員に左右される所が大きいが中期的な展望に立っていると評価できる。 ◆教育環境の充実にしっかりと予算を編成し、その管理及び公開についても積極的で 十分に取り組まれている。 ◆「入学者の確保」及び「退学者の防止」について、学校全体で取り組んでいただければと思いま す。また、隣地の活用方法、もしくは処理について、明確に示していただければと思います。相応 の費用が発生していますが、現状ではその費用に見合った効果、メリット(入学者増、学生の教育 レベル向上、就職支援、学校全体のPRなど)は出せていないように思われます。 評価項目 基準9 法令等の遵守 評価者意見等 ◆不備なコンプライアンスは重く受け止められており、今後の改善に不安はみられません。本校が 手本になり得るのは至極当然と思われます。 ◆法令に関しては遵守されている。マイナンバー制度への対応について、必要性がないのか気にな ります。 評価項目 基準10 社会貢献・地域貢献 評価者意見等 ◆地域を含む社会全体への貢献は評価でき、困難な国際交流にも取り組む姿勢が伺えます。当校の 理念に相通ずると確信します。 ◆敷地、設備を地域動物医療の様々な活動での利用に積極的に協力されており、 地域の拠点となっている。 ◆社会貢献 として 教職員、学生の積極的なボランティア活動への参加を促進していただければと思います。動物に関 連すること以外でも、社会活動への参加、人や社会との交流は重要と考えます。 ◆地域貢献 として 災害発生時、地域のペット飼育者に対する一時的なペット連れでの避難施設として、また被災動物 の収容施設としての利用が可能かどうか、検討をお願いできればと思います。
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