授業改善のポイント ~ (その2) 見通す・振り返る学習活動② ~ 外国語活動における「見通したり振り返ったりする 学習活動」はどのようなものにしたらよいですか? 今回は、「振り返る」学習活動について見てみます。 外国語活動でも、「振り返る」学習活動は大切です。ただし、感想だけ を言わせたり書かせたりするだけではなく、本時のねらいに沿って振り返 らせることが大切です。 「振り返る」学習活動では、「振り返りカード」を活用している学校が 多いようです。 M小学校のよい実践例がありますので見てみましょう。 M小学校の実践例 ~振り返りカードを活用した実践~ 「振り返る」学習活動例 M小学校では、振り返りの時間を十分に確保 しています。次のような流れで「振り返る」学 習活動を行っています。 1 「振り返りカード」への記入 2 数名の児童による発表 + 3 教師のコメント 全体的なことについて教師からの称賛 では、次頁でこの「振り返りカード」につい て見てみましょう。 <M小学校 振り返りカード> この「振り返りカード」が優れてい るのは、どんなところでしょう? 単元の4時間分が1枚にまとめ られています。 そうですね。そのことで、児童は、 単元を通した自己の変容を実感する ことができます。 また、コミュニケーションの視点に ついて、変容が一目でわかるよう図も活用して 振り返らせているのもよい点です。 各授業のめあてがあらかじめ印 刷されています。そのことで、児 童が単元の見通しをもつことがで きると思います。 そのとおりですね。 また、自由記述欄を設けているのもよいと思います。この例では、児童が自由 記述欄に絵で表現していることもありました。児童が感じたままに、文字や絵、 記号などを使って表現できる箇所が含まれているのもよいと思います。 この例から考えられる「振り返りカード」で大切にしたい点は、大きく次の2点です。 ○ 児童が自己の変容に気付くことができるようにする。 単元で1枚の用紙にする。 変容が一目でわかるように図や表を活用する。 ○ 児童が単元の見通しをもてるようにする。 単元で一枚の用紙にする。 各時間のねらいもあらかじめ印刷しておく。 本時のねらい について振り 返らせること が大前提! これらの点を参考に、各校でも、児童が充実した「振り返る」学習活動ができるよう、 「振り返りカード」を工夫してください。
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