エコ・オーストラリア発見ツアーを終えて 東京都 杉並区立宮前中学校 3 年 金原由里子 今まで本やビデオで見ていたオーストラリアの景色は雄大で美しい。エコ・オーストラリ ア発見ツアーに参加して実感したのは、本物はもっと大きく、きれいで、楽しいということ だった。 グレートバリアリーフでのスノーケリング。空も海もどこまでも青かった。海の青は、海 底の深さや空の明るさを映して、明るいエメラルドグリーンだったり、深い青だったりと、 場所によって違う表情を見せていた。海の中に入ってみると、思いがけないほど魚が多く、 色々な形のサンゴがあった。ブダイがサンゴを食べている音がカリカリカリと聞こえてくる。 けれど、海の深いところは冷たく、何が出てくるか分からない怖さも感じた。 ブッシュウォークの時、すぐ近くの木の上に野生のコアラを発見した。親に背負われた子 コアラもいる。子コアラはつぶらな瞳でこちらを見つめて、とても可愛い。 バンガローベイで見た星空は本当に「ちりばめた」という言葉がぴったりだ。こんなにた くさんの星を見たのは初めてだった。また南十字星を教えてもらった。 ランドスライドでは赤土の泥水の上を滑って泥んこになった。おまけに、ペアを組んだ子 とぶつかってしまい、二人ともたんこぶをつくった。 アボリジニの自然と共生する暮らし方は、できるだけ生態系を壊さないようにしているこ とを知った。タウンズビルの市長さんは、「世界のことを考えながら、個人のエコ活動を行 おう。それが世界の環境保全につながる。」といわれた。 私はこのツアーを通して、オーストラリアの雄大な自然や豊かな文化を体験し、自分の肌 で感じてオーストラリアがとても好きになった。いつまでも変わらないでいてほしいと思う。 その美しさを守りたいと思う。たとえ日本とオーストラリアは離れていても、海はつながっ ているし、地球は一つだ。私は自分の生活の中で、できるエコ活動をしようと思う。何気な く無駄にしていたことに気付き、小さなことでも増やしていける。その積み重ねが大きくな れば、みんなで地球を守ることにつながっていくと思う。
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