FDP/D ダイマー比に着目した 2 社の試薬検討

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FDP/D ダイマー比に着目した 2 社の試薬検討
◎日下邊 竜平 1)、中田 正人 1)、飯田 眞佐栄 1)
上尾中央医科グループ 上尾中央臨床検査研究所 1)
【はじめに】FDP/D ダイマー比は凝固線溶状態を推測する
1 例認められた。2.回帰式 y=1.9712x+2.749 r=0.987 乖離症例
上で有用とされている。しかし、FDP 試薬や D ダイマー試
なし。②回帰式 y=1.1241x-1.6725 r=0.871 乖離症例が 1 例認
薬は用いられているモノクローナル抗体の各種 FDP 分画へ
められた。 ③回帰式 y=1.1927x+0.7914 r=0.977 乖離症例な
の反応性が異なり、乖離検体が生じることが知られている。
し。④回帰式 y=0.9771x-0.5259 r=0.453 乖離症例が 1 例認め
今回、FDP と D ダイマーについて 2 社の試薬を比較する機
られた。⑤各検討事項の乖離症例は同一検体であり、解析
会を得たので、FDP/D ダイマー比に着目し検討を行った。
の結果 Y 分画、D 分画に濃いバンドを認めた。
【検討試薬】
【考察】ウエスタンブロットの結果より、乖離症例は 1 次
リアスオート P-FDP
リアスオート D ダイマーネオ
ナノピア P-FDP
ナノピア D ダイマー
シスメックス社
積水メディカル社
線溶亢進状態であったと思われる。また、FDP の試薬間差
は低分子分画への反応性の差によるものと思われ、それに
より FDP/D ダイマー比においてもメーカー間差が生じたと
考えられる。
【検討内容】試薬の測定感度以上の 50 検体について以下の
【まとめ】FDP や D ダイマー試薬は試薬間差、乖離検体の
検討を行った。測定機器は CS-2000i(シスメックス社)を使
存在が知られていたが、FDP/D ダイマー比で評価した場合
用した。①各社それぞれの FDP と D ダイマーの相関(1.リ
も同様に乖離検体を認め、相関性も乏しかった。試薬検討
アスオートシリーズ 2.ナノピアシリーズ)②FDP の試薬間差
の際には各分画への反応性を把握し、FDP/D ダイマー比に
③D ダイマーの試薬間差④2 社の FDP/D ダイマー比の相関
⑤乖離検体についてウエスタンブロットによる解析。
も考慮する事が重要であると思われる。
【結果】①1.回帰式 y=1.6574x+2.3244 r=0.785 乖離症例が
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