2015年度 中京大学 総合政策学部 一般・特Ⅱ推薦 英語読解力型問題 [Ⅰ] 国土交通省は、海外からの乗り継ぎ便に搭乗する旅行者が携行する液体やジェルの 機内持ち込み制限の緩和を決めたと、省の関係者が語った。 制限は、2006 年に失敗したテロ計画に対して近年導入された手荷物規制を緩めよう とする世界的な潮流に沿って緩和されつつある。 方針の変更は、ワインからローションに及ぶ機内持ち込み品に影響を及ぼすが、1 月 31 日に施行されることになったと、関係者は言った。 国連によれば、世界の 70 億人のうち 60 億人が携帯電話を持っている――しかし [Ⅱ] 45 億人しかトイレを利用することができない。そこで国連は、このような基本的な 設備を今なお欠いている 25 億人のための公衆衛生を促進しようとしている。国連の 副事務総長であるヤン・エリアソンは、この問題に直ちに取り組まなければならない と話した。この国際組織は 2015 年待つまでに公衆衛生を利用できない人々の数を半 分にすることを目指している。 [Ⅲ] 科学者たちはよりにもよって、チョコレートの遺伝子構造の解析を完了した。要 するに、カカオ豆の品質を上げ、産業全体を消し去ってしまいかねない病気に対する カカオの抵抗力を高めることができるのだ。研究者たちは、キャンディ製造会社のマ ーズ社と IBM、アメリカの農務省と共同で、より強い作物や、言うまでもなくよりお いしいチョコレートをもたらしうる研究の予備的な結果を発表した。 (CNN、2010 年 9 月 15 日) [Ⅳ] 日本がカジノの合法化に向けて動いている。そうしたギャンブル施設の解禁を呼 びかける超党派の議員グループが提出した法案は、秋の国会で可決される見通しで、 多くの地方自治体がギャンブルの導入に強い関心を表明している。 提案者たちは、カジノは誘致した地域の経済を再び活気づけ、外国人観光客を引 き寄せるだろうと言う。 提出された法案が可決されることを見越して、中央政府は 2020 年の東京オリンピ ックに間に合うようにカジノを立ち上げて運営できるようにするための具体策を作 成する計画を立てている。 しかし反対者たちは、カジノの負の側面について警告する。彼らが言うには、そ のような場所はギャンブル依存症を増加させ、若者たちに悪影響をもたらし、ギャ ングを引き寄せ、マネーロンダリングを助長する。こうした懸念は日本の国民の間 に、法案に対する強い反対を引き起こしてきた。 中央政府や地方自治体は、性急に事を進めているように見える。それはこのよう な社会にとって重要な影響を及ぼす問題を進めていくための方法ではない。
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