保健体育科(体育)学習指導案 平成27年1月23日(金)13:20 ~ 14:10 第2学年 A 組 男子 13 名 女子 12 名 体育館 指 Ⅰ 1 2 導 者 教 教 諭 頭 草 島 野 裕 子 博 則 題材の学習指導 単元名 球技「バレーボール」 単元について 本題材の目標は、学習指導要領に次のように示されている。 E 球技 (1)次の運動について、勝敗を競う楽しさや喜びを味わい、基本的な技能や仲間と連携した動 きでゲームが展開できるようにする。 イ ネット型では、ボールや用具の操作と定位置に戻るなどの動きによって空いた場所を めぐる攻防を展開すること。 (2)球技に積極的に取り組むとともに、フェアなプレイを守ろうとすること、分担した役割を 果たそうとすること、作戦などについての話し合いに参加しようとすることなどや、健康 ・安全に気を配ることができるようにする。 (3)球技の特性や成り立ち、技術の名称や行い方、関連して高まる体力などを理解し、課題に 応じた運動の取り組み方を工夫できるようにする。 球技は、ゴール型、ネット型及びベースボール型などから構成され、個人やチームの能力に応じた 作戦を立て、集団対集団、個人対個人で勝敗を競うことに楽しさや喜びを味わうことができる価値あ る題材である。 小学校では、「ゲーム」と「ボール運動」で簡易化されたゲームでルールを工夫したり、チームの特 徴に応じた作戦を立てたりして攻防を展開できるようにすることをねらいとして学習をしてきた。中 学校では、これらの学習を受けて、基本的な技能や仲間と連携した動きを発展させて、作戦に応じた 技能で仲間と連携しゲーム展開ができるようにすることが求められている。 ネット型のバレーボールは、ネットをはさんで相対した二つのチームが、サービス、トス、スパイ ク、ブロック、レシーブなどの攻防を展開し、勝敗を競い合うところに楽しさや喜びを味わうことの できる集団的なスポーツである。また、チームの仲間と協力しあうことによって、その特性や楽しさ を味わうことのできるスポーツで、自分の役割を果たすこと、仲間のカバーによって自分が助けられ ること、そのことに感謝の気持ちを持つなど、日常生活の中で大切な仲間との関わりを、プレーを通 して学ぶことができる題材である。 本学級の生徒は、1学期自己評価によると「学校生活が楽しい 88%」、友達の良いところはどこ かという設問に対しては「優しい言葉をかけてくれる」「仕事を手伝ってくれる」等の回答があり、仲 良く助け合いの姿勢が育ってきている。また、第1学年のバレーボールの学習後の自己評価では、「バ レーボールが好き 92%」という高い興味関心の値を示した。しかし、パスが狙ったところにいか ない生徒が過半数おり、技能面の習得が不十分であった。その要因の一つに、意欲はあるが自らがボ ールの位置に足を動かせないところがある。したがって、思うようなところにボールがいかず、ラリ ーを続けてのゲーム展開には苦労をしてる。 指導にあたっては、このような生徒の実態をふまえ、まずは、一人一人の基礎的技能の定着を図る。 その後、班で協力しながらゲームを行い、1・2年次の目標である、ラリーを続けることを重視して ゲームが展開できるようにしていく。1年生では「ラリーを続けること」を重視し、チームでつなぐ ことの楽しさ、それが得点につながった時の喜びを大切にしながら授業を行った。2年生では、ルー ルを工夫した中での三段攻撃を目標として学習を進める。また、班内での自分の役割を果たし、すべ ての生徒に達成感とバレーボールの楽しさをを味わわせるとともに、3年次の「作戦に応じた技能で ゲーム展開ができる」「ポジションの役割に応じたボール操作ができる」につなげる。実際の指導とし ては、基本的な動きをスキル学習として反復・継続して行わせ、集団全体としての向上を目指し、そ れをゲームに生かすことで、基礎・基本の定着を図る。また「学習カード」に個人の目標や課題、振 り返りを記入させたり、班で練習内容や作戦を話し合わせたりするなどの言語活動を単元を通して行 わせることで、豊かに表現する力を身に付けさせる。 このような学習を通して、生徒が班で協力しながら、自分の役割を果たすとともに、バレーボール の基本的な動きを身につけ、それを生かしながら楽しく授業に取り組めるように仕組む。 23 3 単元の目標 ○バレーボールの特性に関心を持ち、楽しさや喜びを味わいながら練習やゲームに取り組むこと ができる。 (関心・意欲・態度) ○練習やゲームを通してチームや自分の課題を明らかにし、その解決の仕方を工夫することがで きる。 (思考・判断) ○チームや個人の課題に応じた練習やゲームを通して、集団技能や個人技能を高めることができ る。 (技能) ○バレーボールの特性や集団的・個人的な技能の構造を理解するとともに、試合の運営方法やル ールを理解することができる。 (知識・理解) 4 評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 技 能 知識・理解 ・バレーボールの特性に関心を持 ・自チームの課題や自分の ・バレーボールの特性に応 ・バレーボールの特性を学 ち、楽しさや喜びが味わえるよ 能力に適した解決を目指 じた個人的技能・集団的 び、技術の構造、合理的 な練習の仕方を理解する うに進んで取り組もうとする。 してルールを工夫したり 技能を身につけ、作戦を ・チームにおける自分の役割を自 作戦を立てたりして練習 生かした攻防を展開して と共に、ルールや審判法 覚して、その責任を果たし、互 の仕方やゲームの仕方を ゲームができる。 を理解し、身につける いに協力して練習やゲームをし 工夫できる。 ようとする。 5 単元の授業計画(全10時間) 学 習 活 動 1 学習Ⅰ①特性と歴史の理解する。 主な言語活動 ②学習の約束と進め方を知る。 ③グループを編成する。 2 3 4 身に付けさせたいこと・評価 バレーボールの歴史や特性、学び 方を理解している。 (学習カード・確認テスト) 学習Ⅱ めあて1 知 バレーボールの特性に関心を持ち、 バレーボールの動きを身につけ、楽 しく授業に取り組もう ①基本の動きと個人的技能 ・オーバーハンドパス ・アンダーハンドパス ・スパイク ・サービス ②集団的技能 ・パス (円陣パス、扇形パス、対面移動パス等) ・チーム内での簡単な攻防 5 6 めあて2 習得した技能を使い、練習やゲー ムをしよう ○チーム内の声かけ ・励まし合い 楽しさや喜びが味わえるように進 んで取り組むことができる。 (観察・学習カード) ○仲間へのアドバイス ・ポイント提示 自己・自チームの能力に応じた目 標や課題を設定することができる。 ○話し合い活動 ・練習内容 ・課題の把握 ・作戦 ○発表 (班内) ・個人の意見 (全体) ・班の意見 (学習カード) ○チーム内の声かけ ・励まし合い バレーボールの特性に応じた個人 ③組織プレー(三段攻撃) ・ポジションの役割と分担 思 技術の構造、合理的な練習の仕方 を理解している。(観察) 知 自分の役割を果たし、協力して練 習やゲームができる。 (観察・学習カード) 関 的技能を身につけている。 (観察) ○仲間へのアドバイス ・ポイント提示 7 関 技 チームにおける自分の役割を自覚 して、その責任を果たし、互いに ○話し合い活動 ・練習内容 ・課題の把握 ・作戦 ○発表 (班内) ・個人の意見 (全体) ・班の意見 ④審判法とルール 8 (本時) 9 協力して練習やゲームができる。 (観察・学習カード) 関 自チームの課題を見つけ、解決を 目指してルールを工夫したり作戦 を立てたりして練習の仕方やゲー ムの仕方を工夫ができる。 (観察) 思 勝敗に対して公正な態度をとろう 24 とし、健康や安全に留意して練習 やゲームができる。 (観察) 関 作戦を生かした攻防を展開してゲ ームができる。 (観察・学習カード) 10 Ⅱ 1 学習Ⅲ ①反省と評価 技 ルールや審判法を理解している。 (観察・学習カード) 知 本時の学習指導 題 材 「三段攻撃を使ってゲームをしよう」 2 目 標 ○三段攻撃のポイントを見つけ、チームで励まし合いゲームができる。 3 本時における話し合い活動の位置づけ ○三段攻撃を使ってゲームをするためのチームの課題設定と課題解決の方法を考える (1)何のために Ⅰ 課題解決へ向け、予想・見通しをもつ (2)どの場面に 学習の見通しを立てる場面 (3)活動内容・方法 はじめに、自分たちの班が三段攻撃ができるようになるために、前時の反省をもとにし ながら、チームの課題を考えさせる。その後、課題を解決するために、どの練習方法がよ いかを選択させ、さらにその練習を行う時の雰囲気に欠かせない声について確認を行う。 話し合いの形態は、班のキャプテンが中心となり、タブレットやホワイトボードを使いな がら、位置の確認や約束事などを出し合い、その後の活動で、班が一つになって同じ目標 や思いで、活動できるようにしていく。 4 本時で検証すること ○設定した話し合い活動は、本時の目標に迫るために有効だったか。 ○話し合いの時間や手順は、適切だったか。 ・話し合いの時間と実技の活動時間との関係 ・話し合いの手順表の必要性 25 5 過 程(学習Ⅱ 8/10) 展開 生 徒 の 活 動 用具の準備をする。 形態 教 個人 班 師 の 手 だ て ・ 評 価 言語活動 準備は全員で協力して行わせる。 1 2 導 3 ランニングをする。 1、2 リーダーを中心に行わせる。 体力を高める運動をする。 4種類のトレーニングを行う。 個人の目標を確認する 3 前時の反省をもとに、目標の確認をさせる。 集合、整列、挨拶、出欠等確認 一斉 (個人カード) 4 学習内容、課題の確認をする。 4 本時の学習や活動内容を確認させる。 入 5 基礎的技能を習得する。 ○パスの練習を行う。 班 10 5・互いに協力し、確認し合いながら取り組み、練 習の目的に沿った活動となるよう支援する。 ・活動が十分でない班には、練習方法のポイント を資料で確認するようにアドバイスをする。 ・動きのぎこちない生徒には、具体的な動きを指 示しながら支援する。 三段攻撃のポイントを見つけ、チームで励まし合いゲームができる 6 ミーティングとチーム別練習 を行う 展 (1)ミーティングをする。 ○自分たちの班が三段攻撃ができ るようになるには何が必要か 開 ○課題を解決するためにどんな練 習が必要か ○練習中に必要な声 班 (2)チーム別練習をする。 6 課題解決のために必要な練習を選択させるよう にする。その後、チーム別練習に取り組ませる。 (1)前時の反省をもとに、チームの課題をつかみ、 課題解決のための練習方法を選択させる。 ・タブレットやホワイトボードを使い、リーダー 意見を出し合い整 を中心に話し合いを行わせる。意見が出やすい 理する 雰囲気作りを意識させ、全員が話し合いに参加 【話し合う活動】 できるよう支援していく。 【書く活動】 (2)選択した練習を行わせる。 三段攻撃の練習に意欲的に取り組ませ、ポイン トの確認をしながらアドバイスをする。 32 7 ゲームをする。 一斉 7 本時の目標をもう一度確認し、三段攻撃を積極 的に使うよう促す。また、ルールの確認を行い、 スムーズにゲームが行えるようにする。 ・これまでに習得した技能を活用してゲームが行 えるよう支援する ・声を出してチームプレイを心がけさせる。 ・ボールに触れることができない生徒には、リ ーダーからボールに向かうような声かけをさせ る。 評価 8 ま と 9 め 各班で整理運動を行う。 班 8 各班で本時の反省を行う。 班 9 三段攻撃のポイントを見つけること ができたか。観察・学習カード 思 リーダーを中心に簡単な整理運動を行わせる。 本時の反省を出し合う。次時の目標を確認させ 【書く活動】 る。 ・班の反省用紙に書かせる 8 10 本時の達成状況を確認し、次 一斉 10 本時の目標についての反省を行い、次時の予告 時の学習内容を確認する。 をする。 挨拶、後片づけをする。 全員で協力し、素早く行わせる。 26 27
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