校長室だより 7号 [340KB pdfファイル]

平成27年5月26日
越前市武生東小学校
校長室だより№7
校長のひとり言
自分の生活を見直そう!
「おはようございます」と笑顔で自分から元気にあいさつする子。下を向いて小さな声
であいさつを返す子。眠そうな目をこすりながらあいさつする子。こちらから声をかけて
も返事が返ってこない子。
毎朝子どもたちは様々な表情を見せながら学校にやってきます。学校では、授業中集中
力を欠いたり、体調の不良を訴えたりする子どももおり、毎日の過ごし方がとても気にな
るところです。
子どもたちの生活を見ていると、毎日が大変忙しいという現実があります。
まずは、早寝、早起き、バランスのとれたよい食事で体調管理に一人一人が気を付け、計
画的な生活をしなければならないのではないかと思っています。
3年生
鳳仙花を植えたよ!
5-1調理実習風景
ところで、子どもの生活習慣や学習習慣と学力の関係について、文部科学省のHPに大
変興味のあるデータが出されています。それによると、「朝食を毎朝食べている」
「学校に
持っていくものを、前日か、その日の朝に確かめている」
「学校が休みの日に、多くの時間
勉強する」
「家で学校の宿題をする」という項目が、国語や算数の両方の学力に大きく影響
を与えているという結果が出ていました。学力が重要であることは改めて言うまでもあり
ませんが、今でも社会問題になっている「ニート」や「ひきこもり」と言われる若者が、
正社員になりたいと思っても、基礎学力不足で採用されないことが多いとも聞きます。ま
さに「生きる力」として「学力」は不可欠なものなのです。将来子どもたちが充実した有
意義な人生を送ることができるよう、家庭での学習習慣はとても大切なものです。お子さ
んの学習机が物置になっていることはないでしょうか。また、決まった時間になると勉強
を始めているでしょうか。
家庭学習のねらいは、単に学力を付けるだけではありません。規則正しい生活習慣を身
に付けるほかに、時間の有効活用や自分のことは自分で行うという自律の力を育むことに
もつながっています。
「人は基本的に、教えられたことや体験してきたことしかできない」
と言われています。学力は、時間が経てば自然と身に付くものではないのです。教える場
の保障、必要授業時数の確保、価値ある体験活動の充実等は学校の責任であり、学校とし
てもこれからも最大限の努力をし、学力の向上に努めてまいります。しかし、お子さんが
家で毎日きちんと家庭学習ができるようになることは家庭の責任です。お子さんの生活習
慣の確立のためには、保護者の皆様のご理解、ご協力が欠かせません。
やらなかった後悔はしない!
さて、皆さんは、宮本延春(みやもと まさはる)という人をご存知でしょうか。宮本
さんが書いている本は、
「オール1の落ちこぼれ、教師になる」
(角川書店)、「逆境力―ど
ん底の日々がボクに力をくれた」
(主婦と生活社)などたくさんあります。宮本さんは、中
学校1年生の時の成績がオール1だったにもかかわらず、
“満足して死ねるような生き方を
するためには目標や夢を持つことが必要だ”という考えにたどりつき、大変な努力をして
名古屋大学や名古屋大学大学院で学び、現在高校の数学の教師をしています。
16歳の時母親を、18歳の時父親を病気で亡くし、天涯孤独になります。中学校を卒
業後、就職をするものの職業を転々としフリーターになります。その後建設会社に努めま
す。その間も、何度も、
“生きていて何が楽しいのか”とよく不安や絶望に襲われたそうで
す。そんな宮本さんに転機が訪れます。23歳の時、たまたま見たNHKスペシャル「ア
インシュタイン・ロマン」に感動し、物理学を学びたいと大学受験を考えます。そこです
ぐに実行したのが、学力がないため、小学校3年生の算数ドリルを買ってきて小学校の勉
強からやり直すということでした。どんなに仕事で疲れていても、深夜までもくもくと勉
強をしました。嫌いな勉強も目標を持ったとたんに楽しくなりました。そして、24歳の
時、定時制高校に合格します。それからも名古屋大学合格は絶対に無理だと言われながら
も勉強を続けたのです。
2年生 いろいろな野菜を植えたよ!
1 年 生
あさがお
の種を植
えたよ!
宮本さんは、仕事と食事と寝ている時以外の時間は、すべて勉強の時間に充てたそうで
す。朝は5時に起き、夜は12時まで勉強しました。もちろん定時制高校での勉強も真剣
です。この熱心な態度に、周りの人たちも応援します。勉強しやすいように、学校で働け
るようにと理科の助手という仕事を与えたのです。こうして宮本さんは目標に向けた努力
を続け、合格をします。
宮本延春さんの努力の内容を知り私自身大変感動した覚えがあります。人間は目標を持
つとこういう力を出せるのだなと感心しました。人にとって後悔は2種類あります。
“やっ
た後悔”と“やらなかった後悔”です。宮本さんが言っているように、たとえ後悔するに
しても“やらなかった後悔”だけはしないという言葉は、本当に心に留めておきたいすば
らしい言葉です。自分の人生は自分がつくります。
“やらなかった後悔はしない”こんな気
持ちを持って子どもたちは自分を伸ばしていってほしいと願っています。
今話題になっている映画「ビリギャル」のモデル、小林さやかさんの実話も宮本延春さ
んの話と共通する点があります。高校時代の成績は学年でビリで一度は停学にもなり、
「人
間のクズ」と言われた経験を持つ彼女は、一念発起して偏差値30から見事に、慶応義塾
大学に現役合格します。基礎学力がなかった彼女は、小学校4年生の教科書から勉強をは
じめ、月1冊課題図書を決めて読書感想文も書いたそうです。高校2年の夏に出会った塾
の先生がどんな小さなことでも褒め、彼女の話すことを全部プラスに受け止めてくれたこ
とが大学受験のモチベーションにもなったそうです。
夢や希望を持つことは、モチベーションの向上につながると言われています。どのよう
な夢や希望であっても、それに向かって努力をしていくことができる東っ子であってほし
いです。皆様から忌憚のないご意見をいただけると幸いです。