『アサガオ・あさがお・朝顔ガイド』 ■始めは薬用として渡来 ・アサガオの原産地は中~南アメリカで、奈良時代に中国から薬草(種子 が牽牛子(けんごし)と呼ばれる下剤)として渡来しました。 ・野生アサガオは小輪の青色の花ですが、日本人は花を好んで鑑賞し、偶 然生じた白花や絞り咲きの突然変異を珍重しました。 ■江戸時代に鑑賞用として大発展 ・江戸時代には当時の園芸ブームとともに競って花形や葉形が異常になっ た突然変異を栽培し、 ‘変化朝顔‘と呼ばれる奇花・珍花を栽培する江戸 文化の一つを形成しました。 ・大輪朝顔は、明治後期以降に確立した‘州浜’と呼ばれる系統で、花弁 数(6~9枚)を増やす変異を持つため大輪の花を咲かせます。 ■アサガオの花が一番美しいときは ・青色の花の見頃は、時間でいうと朝6時頃。アサガオの花の色素はアン トシアニンで、細胞の液胞の中にある。液胞の pH は開花中だけ高くなり (pH5.5→pH8:酸性→アルカリ性へ) 、紫色から青色に変化します。 ・花がしぼむと pH も下がり、再び紫色に戻ります。 ■白い花のアサガオで色水はつくれるか ・アサガオの花には赤・紫・青などの色があり、その主成分であるアント シアニンは水に溶けやすく簡単に取り出すことができます。しかし、白 い花には色素がないので、色水を作ることができません。 ■一粒のアサガオの種から何粒の種ができるか ・アサガオの実(球果)の中には、3個から6個の種がはいっています。 ・一粒の種から育ったアサガオからは、300~500 個もの種ができます。 ■アサガオの花は、何時ころ咲くか ①花が開く時刻は季節によって異なる。②どの季節でも夜明け前には開 いており、アサガオは朝咲く花ではなく朝にはすでに咲いている花です。 ③花が開く時刻は7月には夜明け少し前だが、季節が進むにつれて早く なり、10 月には真夜中に開くようになる。④明るい期間が 1 日11時間 以上の場合、前日の日没後約10時間目に開花する。⑤同じ季節でも、 夜明けの気温が低い日は開花時刻が早く、気温が高い日は遅い。
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