視点3:情報行動とアイデンティティ

視点3:情報行動とアイデンティティ
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視点3:情報行動とアイデンティティ
XII. 情報行動としてのコミュニケーション
1. コミュニケーション
A) メッセージの交換
B) 意味の創造
2. コミュニケーションの3原因
A) 習慣に基づくコミュニケーション
B) 意図に基づくコミュニケーション
C) 感情に基づくコミュニケーション
XIII アイデンティティによる予測
1. 個人アイデンティティと社会アイデンティティによる予測
2. 自己のアイデンティティ
3. 文化コードと社会アイデンティティの確認
XIV グローバルコミュニケーションと個人アイデンティティ
1. グローバル社会への対応
2.
グローバルコミュニケーションに重要な視点
2
XV. グローバルコミュニケーション

社会をベースとする文化の2極化



文化の融合
→グローバル化globalization
文化の異質性の顕在化 →ローカル化 localization
 グローバル化による局地的な共同性の復活
グローバル化による社会アイデンティティのゆらぎ


3
ナショナル(国別)アイデンティティの希薄化・融合・消滅
 単一化・均質化
 地域文化の消滅
新たな集合的アイデンティティの誕生
グローバルコミュニケーションに重要な視点
相互理解(違いの認識)
 異なる価値観の尊重
↓
自己の認識

4
グローバルコミュニケーションに重要な視点

まず、日本人のアイデンティティの確認が必要




次に、個人アイデンティティの確認



5
相手からの予測は日本が基準となる
相手を予測する場合も日本が基準となる
文化コード(参考資料の1つ)
意図に基づくコミュニケーションに必要
社会的アイデンティティのゆらぎ
固人的アイデンティティ普遍化
個人アイデンティティの重要性の増大

社会アイデンティティのゆらぎと個人アイデンティティ
の普遍化



個人の位置の確立がコミュニケーションを行う場合これま
で以上に重要になる
自己の価値観の確立が重要となる
位置


6
個人が社会の中で占める位置から、個人の価値観にもと
ずく絶対的位置へ
自己に対する感性,自己のアイデンティティの確認が必要
マインドフル Mindful の重要性
•
マインドフル(Mindful:注意深さ)の重要性
–
–
–
•
注意深い対応
1.
2.
3.
7
7
親しくなってからも注意が必要
会話のキーワードを思い出せる程度の注意は必要
親しき仲にも礼儀あり
新しい社会カテゴリーを創造する
 アメリカ人をさらに分類する
新しい情報を受けいれる
 相手の文化コードを意識する
 理解できない価値観を受け入れる
1つ以上の見方に気づく
 コミュニケーションのプロセスに注意する
 意味の創造
情報行動の重要性の理解





8
コミュニケーションは情報の受信と発信
意味の創造には文化・知識が大きく関与
ルールの順守
倫理的行動
 技術的な原理の理解が不可欠
 個人情報の保護
知識ベース社会の理解
グローバルコミュニケーション(発信)

リーガルコードの価値観の受け入れが必要



例:内部統制
自己の意志・目的を言葉や文字で伝える


9
ルールの順守
論理的説明
言葉による自己表現(意志表示)
言葉によるメッセージの発信
グローバルコミュニケーション(受信)

メッセージの受信


意味の創造





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相手の意思・目的を言葉や文字で受け取る
自己の文化がベースになっていることに注意を
払う
相手の価値観・文化コードの尊重
相手の個人アイデンティティを理解する努力が
必要
マインドフル(マインドレスにならない)
 会話のキーワードを思い出せる程度の注意
自己の意図と関係のある意味を創造できる
コミュニケーションにおける誤解
マインドレス Mindless
•
マインドレス(Mindless:配慮しない)が誤解を生じさせ
る
–
–
•
マインドレスになると
•
•
•
•
交流が繰り返されると相手に注意を払わなくなる
親しくなると社会的・個人的アイデンティティの違いに注意
を払わなくなる
自己の社会的・個人的アイデンティティにもとずき相手の
メッセージの意味を創造する
相手のアイディティに基づき意味を創造しなくなりコミュニ
ケーションに誤解が生じる
その結果、相手を誤解する/誤解される
グローバルコミュニケーション(受信)にはマインドフ
ルな対応が必要
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日本人とIT技術

メールによる依頼
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文章によるコミュニケーション
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
高コンテキスト文化と相違
対面のコミュニケーションが必要
分かったつもりで行き違い
内容の伝達が不十分(論理展開力の不足)
リーガルコードの国がなじむ
迅速な判断

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枠組みがないと判断できない
情報技術とグローバルコミュニケーション
(日本人に不利)

英語
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技術の理解
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

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相手の予測
Mindfull
意味の創造


自己責任/知らなかったでは済まされない
新しい技術を最低限理解して使用する能力を身につける
自己の社会的・個人的アイデンティティの認識


論理的文章/契約に向く
相手の文化・価値観の尊重
Time consuming

優先順位
アメリカ人にとって重要なビジネス上の動機づけ
(モチベーター)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.

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Responsibility, Authority, Reward 責任、権限、報酬
Bottom-line 最終利益
Accountability 説明責任
Priority 優先順位
Feedback 出力を入力(原因)側に戻す
Fairness 公平性
Praise 賛辞
Ownership 仕事を“自分自身の課題”捉え、強い情熱と
責任感を持って取り組む姿勢のこと
IBC, Global Training Division of MPF, LLC 2009 fromグローバル時代の文化の世界地図
期末試験
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試験情報
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2007年の試験問題
2008年の試験問題
2009年の試験問題
2010年の試験問題
2011年の試験問題
2012年の試験問題
2013年の試験問題
2014年の試験問題
持ち込み禁止です
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<成績評価法>
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評価
 学期末に行う定期試験80%,
 授業内レポート20%
定期試験:3分野から1問づつ、計3問出題する。
 視点1情報技術による行動様式社会様式の変化35%
 視点2:社会構造の変化とグローバル化 35%
 視点3 情報行動とアイデンティティ 30%
1/3以上欠席した場合評価の対象としない


配布資料 http://www.nuis.ac.jp/~takagi/
前年度文も全てUPしています。予習に使用してください。
2015/7/17
【視点1】情報技術による行動様式・
社会様式の変化 1-6回
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I. 情報文化の枠組み
II. 情報技術 ・情報通信技術
III. 情報技術から生みだされた新しい行動様式
 ~利便性の追求&時空間の拡大
IV.情報技術が個人の情報処理行動に与える影響
 ~選択行動&断片化
V. 情報技術から生みだされた新しい社会様式
 ~社会の効率化・管理/監視社会
VI.人間と情報技術の役割
2015/7/17
情報技術から生みだされた新しい行動様式
~利便性の追求と時空間の拡大
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1.利便性の追求
2.時空間の拡大
3.忙しい行動様式(生活様式)
4.情報の発信ができる行動様式
5.膨大な情報利用
6.人間関係の希薄化
7.脳機能の拡大
8.生涯学習
9.考える時間の増加
10.クラウドソーシング
情報技術が個人の
情報処理行動(様式)に与える影響
~選択行動と情報の断片化~
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1.選択行動
2.画一化情報の利用
3.思考・情報の断片化
4.皮相的な判断
5. ランキング情報の利用
6.外付け脳
7.ライフログ
×考える
×知識ベース
情報技術から生みだされた
新しい社会様式
~社会の効率化と管理/監視社会
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新らしい社会様式
1.効率を優先した社会
2.管理社会
3.監視社会
4.情報公開
5.ビッグデータの利用
人間と情報技術の役割

情報技術(コンピュータ)が人に優る点
1.
2.
3.

人間にしかできないこと
1.
2.
3.
4.

演算:情報処理速度
演算:処理エラーが無い
記憶:大量の記憶
目的や意志を持つこと
判断すること
学習すること・考えること
創造すること
コンピュータは処理手順を書けないと作業ができ
ない
【視点2】社会構造の変化と
グローバル化 7-12回
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VII. 情報通信技術とコミュニティの変化
 ~地域社会と機能別コミュニティ
VIII.インターネットコミュニティの特性
IX. グローバル化の概念
 ~グローバル化と国際化
X. 経済のグローバル化
 ~デジタルディバイドと社会の分断
XI. 文化/政治のグローバル化と地域化
XII. 英語による情報と文化の支配
2015/7/17
視点3:情報行動とアイデンティティ
XIII. 情報行動としてのコミュニケーション
1. コミュニケーションの理解
A) メッセージの交換
B) 意味の創造
2. コミュニケーションの3原因
A) 習慣に基づくコミュニケーション
B) 意図に基づくコミュニケーション
C) 感情に基づくコミュニケーション
XIV アイデンティティによる予測
1. 個人アイデンティティと社会アイデンティティによる予測
2. 自己のアイデンティティ
3. 文化コードと社会アイデンティティの確認
XV グローバルコミュニケーションと個人アイデンティティ
1. グローバル社会への対応
2.
グローバルコミュニケーションに重要な視点
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

社会アイデンティティ
 過去
 高コンテキスト
 モラルコード
 協調的
 礼儀正しい
 未来
 環境を大切にする
・中間に入って問題を解決する (3?)
 製品の品質が良い(過去?)
・他国と対等に付き合えるよう強気な姿
勢を持つ(普通?)
 労働人口の減少・高齢化
個人アイデンティティ(社会アイデンティティと比べるとあいまい)
 過去
 経歴
 未来
 起業する
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 人の上に立つ
問
1.
マインドレス Mindlessな状態でコミュニケーションに
誤解が生じやすい理由を説明しなさい。
2.
グローバルコミュニケーションにおいてマインドフル
な対応が重要な理由を記述しなさい。
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情報技術の人(社会)に対する影響
作業の効率化
↓
時空間の制限を受けないコミニュケーション
↓
利便性の向上
↓
時間のゆとり→
↓
将来?
・ネット(情報の受信>発信)
・趣味/ゲーム・新聞/読書・寝る

情報技術は今後も人間の情報行動に大きな影響を
あたえる。

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情報技術は人が情報を使うための手段である



情報行動様式を変化させ新しい様式=情報文化を作る
目的や目標を認識し情報を使う文化が求められる。
日本社会になじみにくい様式が多いので努力が必要
自分を知ること重要性


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個人のアイデンティティ・価値観を認識すること
将来を重視した個人アイデンティティ(位置)が重要となる
働き方
WORK SHIFTの情報文化的理解

ジェネラリストから専門家
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
協力して起こすイノベーション 企業
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大量の情報利用によりジェネラリストの価値は減少
専門家が求められる
専門家を集めた協力の形態
情報による価値の創造
但し、新の創造性は協力ではできない
消費より経験



28
情報が価値を創る社会様式
自己実現できることが重要になる
モノより思い出。(セレナ CM情報)
参考
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
1.異文化間コミュニケーション,2002
2.情報化と文化変容, 2003
3.グローバル時代の文化の世界地図,渥美育子,2008
4.WORK SHIFT, 2013
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