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10 異文化コミュニケーションから
グローバルコミュニケーションへ
コミュニケーション

コミュニケーション


メッセージの交換
意味の創造
メッセージの交換

メッセージ




主に記号から(言語から)作られる
受信者が認識できるようにしたもの
考え、感情、態度、情報を表現する(内容)
相手との関係を表現する(関係)



日本人にはわかりやすい
アメリカ人は日本人より希薄
交換



情報には受信者と送信者が存在
交互に立場が入れ替わる
情報の交換によりコミュニケーションが成立
意味の創造

意味




意味は伝達されない
発信者の意味に基づきメッセージが発信される
受け取ったメッセージにより受信者が意味を解
釈する
受信者による意味の創造



メッセージの意味を見つける
メッセージの意味を解釈する
受信者の知識・文化が大きく影響する
コミュニケーションの原因

習慣に基づくコミュニケーション


意図に基づくコミュニケーション


挨拶など社会生活を円滑にする
何かをしようとするときに重要
感情に基づくコミュニケーション

通常コントロールしている
習慣に基づくコミュニケーション


習慣的な行動によりコミュニケーションが取れ
る
行動のための台本(スクリプト)


挨拶 など
方式は地域・文化により全く異なる場合がある
ので相手の方式を習得する必要
ドアー
日本






90°
60°
45°
30°
締切
日本
自由にお入りください
お入りください
御用があればどうぞ
在室だが忙しい
作業中・会議中で入らないで
必要な時にあける、許可を得て開ける
意図に基づくコミュニケーション



どのようにコミュニケーションをとるかの指示
何かをしようとすると意図が生じる
意図を達成する能力



意志(動機)
文化に関する知識
コミュニケーション技術
感情に基づくコミュニケーション



知識とは関係ない感情的な反応
経験や知識で抑制できる
日本では抑制的
コミュニケーションの予測


コミュニケーション方法・反応の予測
文化情報(社会アイデンティティ)



社会情報(社会アイデンティティ)



国、地域の文化に基づく予測
初対面の時は相手の文化情報が予測できる唯一の情報
特定の社会集団、社会的役割に基づく予測
会社、人種、学校、宗教、職業(社会的役割)
個人情報(個人アイデンティティ)


個人の性格などに基づく予測
同じ文化、社会集団の中で個人の違いを判別する

アメリカ人


初対面の時、社会情報より個人情報にたよる
日本人


初対面の時、個人情報より社会情報(社会的役
割)にたよる
日本人の間でも重要


出身県、出身校、所属企業、肩書き(Title)
名刺・デスクパワー
アイデンティティとコミュニケーション



具体的なコミュニケーションに必要
自分からみた相手の位置の予測だけでは不
十分
相手からみた自分の位置の予測も必要


相手から見た自分に関する文化情報・社会情報
が、自分の社会アイデンティティとなる
相手から見た自分に関する個人情報が、自分の
個人アイデンティティとなる
社会アイデンティティ



初対面の場合重要
異文化コミュニケーションに必要
グローバル化に伴い変化
個人アイデンティティ


深いコミュニケーションに必要
グローバルコミュニケーションに重要となる
アイデンティティの意味

社会
自分は何者であるか



属する
社会
自己認識
自分を定義するものを自己概念という
社会
個人が社会の中で占める位置

集合体の社会の中で占める位置


社会アイデンティティ
全体の中で占める自らの位置

自己
個人
個人アイデンティティ
個人
位置


相対的位置
時間軸(過去)を重視した位置:
 個人


社会


自己の由来、経歴、経験、知識
歴史、文化、習慣
空間軸(将来)を重視した位置:
 個人


価値観、理想、夢、意志
社会

経済成長、環境保全
インターグループ・コミュニケーション

Inter group communication


社会アイデンティティによるコミュニケーション行動
社会(国)カテゴリーの型で予測する


日本と相手国の知識が必要
自分の組織と相手の組織に関する知識が必要
異文化コミュニケーション

文化アイデンティティが行動を規制する


社会カテゴリーから類推できる反応を予測しながら
コミュニケーションを行う


類推できないグループだと対処に困る
社会アイデンティティにもとずく誤解が生じやすい


社会(言語・地域)カテゴリーの型で予測する
特にマインドレスになった場合
コミュニケーションが進めば個人アイデンティティに
基づくコミュニケーションを併用する
自己の社会アイデンティティの認識

異文化間

日本という集合的アイデンティティの理解





日本との相対位置の理解比較



日本が比較の基準
日本を知らないと相手を相対的に理解できない
日本の歴史、文化、習慣(過去)
日本の経済成長、環境保全(将来)
韓国・中国、アメリカ
アジア、ヨーロッパ
日本人間


属する社会集団の理解(現在、過去・将来は重要でない)
会社、職業、趣味、大学、サークル、新潟県人
BSE



自分からみた相手の位置の予測だけでは不十分
相手から見た自分の位置の予測も必要
日本



個別の牛の固体が安全である
日本の牛は検査に合格しているので安全である
北米


日本より多い飼育頭数なのに発病した固体の数は少な
い
アメリカ・カナダの牛は日本より安全である
インターパーソナル・コミュニケーション

Inter personal communication



個人アイデンティティによるコミュニケーション行動
人と人とのコミュニケーション
意図に基づくコミュニケーションに必要


何かをしようとする場合に必須
意図を達成するためには社会アイデンティティにもとずくイ
ンターグループ・コミュニケーション能力があることが前提



文化・言語に関する知識など
自己の個人アイデンティティの認識が重要
グローバル化によりより重要となる可能性
自己の個人アイデンティティの認識

自己と他人の相対位置の理解


自己をしらないと他人との位置を理解できない
比較の基礎となる自己(過去)を知ること


知識
自己の由来、経歴、経験

比較の基礎となる自己(現在と将来)を知ること
 価値観、意志、理想、夢

整理用紙
 自己自己の価値観を知る
 自己の知識レベルを知る
 自己の意志を知る
アイデンティティ

Identity




本人であること、自己同一性
存在証明、生きている証、身元、正体
社会アイデンティティ
個人アイデンティティ
社会アイデンティティ


集合的アイデンティティ
属する社会集団から作られる


例:文化集団、部、サークル、会社、職業、趣味
例:アジア人、日本人、新潟人
社会アイデンティティ

比較の基礎となる日本を知ること




日本の文化を知ること


国外に行くと最初は集合的アイデンティティによりコミュニ
ケーションが始まる
日本を知らないと自己の集合的アイデンティティがなくな
る
例:カナダのIT企業訪問
伝統、歴史
地域、社会を知ること

新潟、家族、地理
個人アイデンティティ

個人アイデンティティ



その人をその人にしている自己定義
個体的アイデンティティ
個人の経験から作られる
誤解


コミュニケーション行動は、インターグループ・コミュ
ニケーション、インターパーソナル・コミュニケーショ
ンのどちらかが支配的になり進む
自己の社会的アイデンティティにもとずき相手のメッ
セージの意味を創造する場合誤解が生じる




誤解する
文化の相違、文化の影響に関する情報が必要
推定に使用した情報・知識が完全でない
相手が相手の社会的アイデンティティにもとずきメッ
セージの意味を創造する場合誤解が生じる

誤解される
誤解の生じる原則

意味の創造の段階における個人の解釈シス
テムは完璧でない。





解釈システムは特定の文化からできている。
自分は正しいと思っている予測は間違っている
可能性がある
人の気持ちや態度に関するメッセージはあいま
いである
先入観で判断している可能性がある
親しくなると社会的アイデンティティの違いに注意
を払わなくなり誤解が生じる
正確なコミュニケーション

フィデリティ(fidelity) 正確さ、忠実

意味の創造



人は相手の話すのを聞いて、何が起こるか仮説を立て、
社会的知識をたよりに、意図や態度を評価する。
話題を知っている・語学の知識がある・社会に関する知
識があることが重要
交流が繰り返されると相手に注意を払わなくなる



マインドレス
(Mindless):配慮しない
親しくなってからも注意が必要
会話のキーワードを思い出せる程度の注意は必要
マインドフル

Mindful (マイントレスの反対): 注意深さ

1.新しい社会カテゴリーを創造する


2.新しい情報を受けいれる



理解できない価値観を受け入れる
コミュニケーションのプロセスに注意する
3.1つ以上の見方に気づく


アメリカ人をさらに分類する
コミュニケーションのプロセスに注意する
日本人とアメリカ人はマインドフルになる


自文化からお互いに逸脱した行動をとる
共通する台本(スクリプト)がない
文化の差異










個人主義と集団主義
コンテクスト
コミュニケーションの不安
権力格差
男性価値
直接性、婉曲性
あいさつ、目を見る
攻撃性、和
年齢
性
グローバル化とコミュニケーション

異文化



国際化
2ヶ国間
多文化



グローバル化
多数国間
ローカル化
コミュニケーションの構造変化


グローバル化
国境で隔てられていたもの



国家の領土に収まっていたもの



統一(緊密に結びつく)
目的社会の成立
分断
相互に切り離す
異文化コミュニケーションの変化

ベースとなる文化の変容
文化の基盤構造の変化

単一文化



文化は社会を根底でささえるもの
社会は、人々が分離しつつ結合して成立
文化の2極化


文化の融合
→グローバル化
文化の異質性の顕在化 →ローカル化
文化の構造変化に伴う
社会アイデンティティのゆらぎ

社会的(集合的)アイデンティティの変化




グローバル化による単一の社会の実現(仮)



社会アイデンティティの希薄化
ナショナルアイデンティティの揺らぎ
新たな集合的アイデンティティの誕生
集合的アイデンティティの消滅
社会の消滅=文化の消滅
グローバル化による局地的な共同性の復活


個体的アイデンティティの集合化
ローカル化
個人的アイデンティティの重要性


社会的アイデンティティのゆらぎ
固人的アイデンティティの普遍化



個人の位置の確立がコミュニケーションを行う場
合これまで以上に重要になる
自己の価値観の確立が重要となる
位置

個人が社会の中で占める位置から、個人の価値
観にもとずく絶対的位置へ
グローバルコミュニケーション(発
信)


自己の意志表示
メッセージの交換


自己の意志・目的を言葉や文字で伝える
相手による意味の創造




目的が明確であれば意味は伝わる
目的が明確であればコミュニケーションは成立する
自己の価値観・意志にもとずく目的の説明が必要
相手の文化・価値観の尊重が前提
グローバルコミュニケーション(受
信)

メッセージの交換


相手の意思・目的を言葉や文字で受け取る
意味の創造

相手のメッセージから自己の基準で意味を創造する


相手の目的・意志の尊重


新しい情報を受けいれる
マインドフルになる



相手の個人的アイデンティティを理解する努力
理解できなくでも実態・事実を認める


自己の文化がベースになっていることに注意を払う
会話のキーワードを思い出せる程度の注意
1つ以上の見方に気づく
自己の目的と関係のある意味を創造できることが望ましい
出席確認


自己の個人アイデンティティを述べ、他の人
とコミュニケーションをとる場合、自分はどの
ように予測されるか記述してください
自己の社会アイデンティティを述べ、他の国
の人とコミュニケーションをとる場合、自分は
どのように予測されるか記述してください。
参考


1.異文化間コミュニケーション,2002
2.情報化と文化変容, 2003
評価

評価はテストで行います





視点1
視点2
視点3
出席
30点 グローバル化の意味について
30点 情報に対する感性
30点 情報技術の社会への影響
10点
視点1、2 (担当:高木)

説明に時間をかけた内容をから出題します