病理部・病理診断科 [PDF: 1.0MB]

病理部・病理診断科
●病理部・病理診断科
専門医取得プログラム
プログラム
年数
専門医取得プログラム
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目
6年目
7年目
8年目
9年目
10年目
区分
卒後臨床研修
研修内容
研修施設
臨床研修指定病院
(病理選択可)
病理専門医・細胞診専門医研修
教育施設
資 格 等
教育施設/関連施設/その他(海外留学)
(大学病院必須)
日本病理学会
日本臨床細胞学会
に入会
Subspecialty 研修(希望者)
死体解剖資格
申請と取得
(国家資格で、
病理専門医取得
に必須)
細胞診専門医
病理専門医
資格取得
申請と資格取得
(病理専門医取得
(※最短取得年度)
前でも可)
教育機関名
研
修 区 分
病
院
名
教 育 施 設
松江赤十字病院、
島根県立中央病院、
島根大学部附属病院、
浜田医療センター
関 連 施 設
松江医療センター、
松江市立病院、
松江生協病院、
雲南市立病院、
出雲市立総合医療センター、
出雲徳州会病院、
大田市立病院、
済生会江津総合病院、
益田赤十字病院、
益田地域医療センター医師会病院
そ の 他
(海外留学)
東京医科歯科大学附属病院
(東京都)
、
神戸大学附属病院
(兵庫県)
、
鳥取県立中央病院
(鳥取県)
The Queens Medical Center(Honolulu, HI, USA)
、
University of California, San Diego(San Diego, CA, USA)
、
Vienna Medical University(Vienna, Austria)
注)
1. このプログラムは、
一般的なものであり、
各個人の希望に応じた専門医・高度専門医育成プログラムが策定できますので、
是非ご相談下さい。
2. 教育機関名は、
原則各学会の専門医制度に基づく認定施設区分に従ってそれぞれの病院名を、
その他は、
研修実績のある県外の主な病院及び海外留学先を記載したものです。
なお、
標記されていない県内病院にあっても、
研修で勤務することができますのでご相談下さい。
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専門医取得モデルプログラム集
〈プログラムの概要〉
毎日の生検カンファレンス
中四国スライドカンファレンス
担当・連絡先
〈島根大学及び、
県内関連施設病理の特徴〉
1島根大学附属病院病理部と病理学講座は密接に連携し、
病理診断も研究・教育も、一体となった運営を行っていま
す。さらに、県内の基幹病院全てが連携しており、お互い
の意志の疎通が容易です。診断困難例はいつでも相談で
きる体制にあります。
また、山陰あるいは中四国の病理医
とも良好な関係を築いています。
2手術検体は大学でも、県内の関連教育施設でも、固定前の新
鮮状態で病理部に提出されて、新鮮検体の採取、固定から病
理診断まで全て病理部の医師と技師が行います。
これにより
教 授 丸山理留敬
専門医取得プログラム
このプログラムでは、初期臨床研修1年を含めた5年間で幅広い知識を習得し、全臓器の病理
診断に対応できる病理専門医の養成を目指しています。
その後細胞診専門医資格を取得し、
さ
らに総合的な病理医としての研鑽を積むとともに subspecialty(現時点ではその専門医制度は
日本にありませんが)
として任意の臓器の病理診断に精通する病理医となってもらいたいと
思っています。病理の研修方法は以下の通りです。
プログラム3年目は島根大学附属病院で研修
を行いますが、
その後は県内外や海外の病院での研修も可能です。
1後期研修最初の1年間(プログラム3年目)は手術材料を中心に病理組織標本の見方の基礎
を学びます。
2プログラム4年目からは、手術材料に加えて生検診断と細胞診断も開始します。
3この間、指導医のもとで病理解剖にも従事し、今後の病理解剖数の推移にもよりますが、およ
そ5年目が終了する頃には死体解剖資格申請ができます。
4さらに5、6年目と経験を積み、最短で卒後7年目に病理専門医資格を取得することが可能に
なります。
5細胞診専門医資格は最短で卒後5年で取得可能ですが、
このプログラムでは病理専門医資
格取得後に受験されることを勧めます。
6その後はできるだけ、
自分の得意な分野を作ってそれに精通することに努めて下さい。
また、
7年目以降でもそれ以前でも、大学院に入って研究をスタートすることが可能です。研究分野
は病理に関することであれば何でも結構です。
74年目から8年目の研修期間中に、松江赤十字病院、松江市立病院、島根県立中央病院、浜田
医療センター、鳥取県立中央病院のうちいずれかの施設で6ヶ月を目安に勤務し、希望者に
は市中病院での病理部門の業務を体験してもらいます。開始時期は任意です。
8同じ期間中に最低1ヶ月間、
ハワイのQueens Medical Center
への短期留学が可能です。
これも希望者のみですが、
海外の
病院の現場で研修することは必ず将来の役に立ちます。
9Subspecialityに関しては、県内の症例を合わせて勉強す
れば、
ある程度特定の分野に精通することは可能ですし、
国内外に希望の研修先があればどこでも仲介します。
将来「島根バイオバンク」
を構築する予定です。
3大学での生検は毎日カ
ンファレンスを開いてそ
の日の出席者全員で意
見交換して、最終診断を
報告しています。手術検
体も当然ながら、
指導医
が必ずチェックします。
ハワイ留学
従って、全ての病理診断
には2名以上の署名が
入っています。
4島根県は人口あたりの
細胞検査士の数が多く、
大学では現在細胞検査
士8名を有しています。全
ての検体を検査士2名で
スクリーニングした後、
学生ハワイ研修1
学生ハワイ研修2
病理医との連名で診断
を報告しています。
細胞診も重要な業務で、
関連施設にも優秀な検査士が揃っており、
細胞診断精
度の向上に取り組むとともに、
子宮頸がん健診の市民への啓発活動などにも取り組んでいます。
5上記の県内関連施設では、切り出しの基礎を覚えれば、1年目後半から兼業が可能です。
6島根県の病理は女性の働きやすい職場です。現在も家族とともに留学している女性病理医
がいます。
病理部・病理診断科
メッセージ
新専門医制度下の病理部・病理診断科専門医制度について
1日本病理学会では病理専門医研修プログラム整備基準を作成し、専門医機構から承
認を受けています。
22015年12月末までに、島根県では島根大学附属病院が基幹施設となって、県内外の関
連の連携施設とともにオールしまね態勢で新プログラムを構築し、2016年1月の学会審
査を経て、専門医機構の承認を得る予定です。
32016年度から新制度のもとでの専攻医を募集し、
2017年度から新専門医研修プログラムによ
る研修をスタートします。
それ以前の研修制度下での専攻医には移行措置が適用されます。
4研修中は基幹施設を軸に、連携施設をローテートする予定ですが、専門医機構による
「ローテーション」の定義は2016年度に決定されます。
5島根大学附属病院に専門研修プログラム管理委員会(県内外の連携施設含む。)が設
置され、指導医が年2回程度専攻医の評価を行い、研修最終年度(最短で卒後5年目)に
最終評価を受けることになります。
TEL:0853-20-2141 E-mail:[email protected]
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専門医取得モデルプログラム集
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