運動の日常化と 虚血再灌流酸化ストレス傷害の予防 研究代表者 京都府立医科大学 青井 渉 運動により活性酸素が作られてしまうことはよく知ら れています。そこで、この研究では日常運動することに より、活性酸素の害を抑えてくれる抗酸化能を増大させ、 酸化ストレスに対する抵抗力を増やしてくれるのではな いかという可能性について、ネズミの実験結果から示し ています。 実験にはネズミを用い、安静にしている群と運動群 に分け、運動群には週 5 回のランニングを 4 週間継続さ ンパーオキシターゼ、スーパーオキシドディスミューテ ースなどの抗酸化酵素の値を調べています。 その結果、運動させたネズミは安静にしていたネズミ に比べグルタチオンパーオキシターゼによる抗酸化能が 上昇し、酸化生成物も低く抑えられていました。 これらのことから、運動の日常化は酸化ストレスに対 する抵抗性を増やしてくれる可能性があることが示され ました。 肝臓における過酸化脂質生成率(%) せました。その後、肝臓を虚血させて再び血液を流し、 その後の肝臓での GOT、GPT、過酸化脂質やグルタチオ 運動の日常化により、酸化ストレスに対する抵抗性が増えるようだ 700 600 500 安静群 運動群 安静-虚血再灌流負荷群 運動-虚血再灌流負荷群 400 300 200 100 0 33 34
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