秋田県八郎湖流域では還元型硫黄が,嫌気的な環境で NO3-の脱窒に関与することが示唆さ れています.しかし,無機・有機の種々の形態の硫黄と脱窒との関係は,ほとんど明らか にされていません.また,硫黄は代謝過程で様々な大きさの同位体分別を伴うため,その 化合物の硫黄安定同位比(δ34S)は,硫黄の代謝過程を知る重要な手掛かりの一つとなりま す.私たちは,秋田県立大学生物資源学部の早川 敦准教授のグループと土壌・底質中の 形態別硫黄の定量的かつ δ34S を測定できる方法の確立を目指して共同研究を進めています. その成果の一部を日本土壌肥料学会 2015 京都大会でポスター発表し,より良い分析手法と するため,学会に参加された方々と意見交換をして来ました. 日 本 土 壌 肥 料 学 会 2015 京 都 大 会 の 懇 親 会 に お け る 授 賞 式 賞状を受け取る村野准教授
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