学校だよりh26 全国学力学習状況調査結果報告号

学校だより
静岡市立葵小学校
平成26年度
全国学力・学習状況調査結果報告 9月号
■平成26年度 全国学力・学習状況調査の調査結果をお知らせします。
本年度4月22日に、6年生を対象に全国学力・学習状況調査が実施されました。この調査の目的は、文部
科学省や教育委員会が教育施策の成果や課題を検証し、その改善を図ることですが、一方で、学校においては、
この調査結果を活用して、学習指導の充実等の改善につなげることが求められています。
今回は、文部科学省より提供された調査結果から見える本校の児童の状況についてお知らせします。
1 国語の学力調査の結果から
【国語A】
全ての学習領域において全国の平均正答率を上回っています。本校は、特に話すこと・聞くこと及び読むこ
とに関する設問に対して良好でした。しかし、故事成語の意味や使い方及び、漢字の習得に関しては設問ごと
に理解のばらつきが見られ、課題が認められます。
出題例:故事成語の使い方として適切なものを選択する。「百聞は、一見にしかず」
漢字を書く 「勝利をいわう」
【国語B】
全ての学習領域において全国の平均正答率を上回っています。本校は、特に話すこと・聞くこと及び書くこ
とに関する設問に対して良好でした。書く力については成果が見られますが、児童による力の差が大きく、苦
手としている児童も見られるため、今後も改善に努めていきます。
出題例:分かったことや疑問に思ったことを整理し、それらを関係付けながらまとめて書く。
二つの詩を比べて読み、自分の考えを書く。
2 算数の学力調査の結果から
【算数A】
全ての学習領域において全国の平均正答率を上回っています。特に基礎的な数量関係を表す問題や、計算問
題に対して良い結果でした。しかし、異分母の分数の計算や、問題を図や絵に表す問題などに一部課題が見ら
れました。
出題例:1/3+2/5を計算する。
8㎡に16人いるAの部屋の様子を表している図を選ぶ。
【算数B】
全ての学習領域において全国の平均正答率を上回っています。本校は、特に、図形に関する問題や記述式の
問題に関して特に優れた結果でした。記述式の問題に関しては、全国に比べて無解答率が尐ない状況がみられ
ました。
出題例:示された分け方でスープを分けた時、残りの30人にスープを分けることができるかどうかを選び、
そのわけを書く。(示された情報を基に必要な量と残りの量の大小を判断し、その理由を記述できる。)
本年度の問題は、右記で確認できます。国立教育政策研究所:http://www.nier.go.jp/14chousa/14mondai.htm
3 本校の学習状況調査の結果から
【全体の調査問題の結果より】
国語、算数の両教科とも、全ての領域において全国の平均正答率を上回りました。どちらの教科も特に活用
問題であるB問題において全国を大幅に上回りました。以上の結果は、学校を全国と比較して考察しているも
のであり、個々の成果及び課題とは異なります。特に、筋道を立てて考える設問においては個人差が認められ
るため、その是正が課題となります。
【児童質問紙の調査結果より】
○関心をもって勉強に取り組んでいます。
「国語の勉強は好きですか?」という設問に対して、67.7%(全国:59.2%)の子どもが「当て
はまる」
「どちらかといえば、当てはまる」と答えています。そして、
「算数の勉強は好きですか?」という
設問に対しては、80.4%(全国:66.1%)の子どもが当てはまると答えています。
「○○の勉強は大切だと思いますか」
(国語:94.1%、算数:96.
1%)、
「○○の授業の内容はよく分かりますか」
(国語:89.2%、算数:
86.2%)という設問に関しても、
「当てはまる」「どちらかといえば、
当てはまる」と回答した児童が全国を上回り、勉強の必要感を感じながら、
授業に取り組んでいる様子がうかがえます。
○学校の授業を大切に家庭学習に取り組んでいます。
学習習慣に関する設問に対して、特に、
「家で、学校の授業の予習をしていますか。」
(本校:55.9%、
全国:43.2%)、
「家で、学校の授業の復習をしていますか。」
(本校:70.6%、全国:54.0%)
という設問に関しても「している」
、
「どちらかといえば、している」と回答した児童
が全国を上回り、学校の授業を大切にして家庭学習に取り組んでいることがうかがえ
ました。この回答結果は、上記の「○○の授業の内容はよく分かりますか」にもつな
がります。
「予習」
「復習」が日々の授業理解に有効であることがうかがえます。
●本をよく借りているが、ゆっくり読書をすることが難しい?
「昼休みや放課後、学校が休みの日に、本を読んだり、借りたりするために学校図書館や地域の図書館に
どれくらい行きますか」という設問に対して、
「だいたい週に4回以上行く」と答えた児童が10.8%(全
国:3.5%)
、
「週に1~3回程度行く」と答えた児童が34.3%(全国:15.2%)と本を借りるこ
とに慣れ親しんでいる様子がうかがえました。
「学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)
、一日当たりどれくらいの時間、読書
をしますか」の設問では、
「1 時間以上読書をする」
「2時間以上読書をする」と答え
た児童が、17.6%(全国:18.0%)であり、図書室や図書館の活用頻度に比
べて読書時間の確保が難しい様子がうかがえます。
本校では、これらの調査結果をさらに詳しく分析して、これからの教育指導の改善に役立てていきます。そ
の内容については、後日お知らせします。