平成27年3月2日 平成26年度 武蔵野市立境南小学校 学校評価報告書 【評価→A:十分に達成されている B:概ね達成されている C:達成がやや不十分である D:達成が不十分である】 項目 校長名 藤橋 義之 重点目標 取組状況・成果・課題 評価 改善策・対応策 習熟度別少人数算数指導、理科TTの活用等、体験的・問題解決的な学 各教員の授業力向上を図る。 習の充実を図るとともに、校内研究「健康教育」推進に家庭協力が不可欠 OJT・研修・研究の工夫 確 であることを発信し続けることで、学習習慣の確立を目指した。 (システムづくり) か 授業の充実 宿題の取組状況は保護者肯定率90%、児童肯定率76%。「授業は分 な B 授業力向上の必要性自覚 学習習慣の確立 かりやすい」「学習内容を理解している」の保護者肯定率は69%、74%、 授業力向上の意欲向上 学 「授業はよく分かる」児童肯定率79%。児童と保護者の認識のずれがあ 全教員の特別支援や児童理解に対する力量を高め 力 る。また、授業がよく分からない児童が4%いる。 るとともに、教育相談機能のさらなる充実を図る。 5つの取組 【あいさつ・きま り・言葉遣い・物を 豊 大切に・人の気持 か ち】 な 心 いじめ防止 代表委員による「あいさつ運動」、異年齢集団による「なかよし集会」、「く ん・さんをつけた呼称」、知的障害固定学級「けやき学級」との交流学習 等、豊かな心の育成を図った。 「あいさつ」「きまり」言葉遣い」「物を大切に」「親切」保護者児童共に肯定 率70%以上であり、保護者よりの児童の方が数ポイント高い。しかし、教 員による評価は、あいさつ30%、言葉遣い45%と成果が十分とは言えな い。 人権教育・道徳教育の推進とともに、「いじめ防止基本方針」を策定し、 いじめ未然防止・早期発見・早期解決に備えた。 「いじめや差別がいけないことを理解」「学校生活を楽しんでいる」の保護 者肯定率は92%、88%、「学校は楽しい」の児童肯定率は82%と高い。 反面、児童の5%が否定評価である。 食育モデル校、オリンピック教育推進校として、また、研究推進校として 健康教育をテーマに、運動・食育・保健の視点から心身の健康を目指して 取り組んだ。 規則正しい生活については、特に6年について保護者の肯定率より児童 の肯定率が高く、大人の目から見て不十分(58%)でも児童は78%と、意 識が育っている。 道徳授業地区公開講座で、心の健康について保護者・地域向けの講演 家 を行ったり、PTAと地域防災懇談会と合同で防災訓練を行ったりと、連携し 庭 た取組を行った。 健康教育・防災教 や 連携した教育活動(読み聞かせ、団らん給食、ちびっこ農園)や防災・安 育等、連携した教 地 全教育については、70%以上が成果が上がっていると肯定的な評価をし 域 育活動 たが、健康教育については、成果が上がっていると回答した保護者は5 働と 6%だった。 の 市の相談員や都のSCを活用し、特別支援委員会を中心に相談機能の 連 充実を図った。また、学期に1回境南相談日も設け、担任以外の教職員に 携 相談体制 相談できるような相談しやすい機会も作ったが、保護者の肯定評価は6 ・ 8%、児童の「相談できる先生がいる」も66%と7割を切った。 協 健 や か な 体 体力向上 校内研究 ~健康教育~ 運動・食育・保 健 C A B B B 防犯的な視点から、知らない人とは話をしないという 考えがあり、校外でのあいさつはほとんどできない。 この状況を改善するために、防犯パトロールをしてく ださっている地域の方々と顔見知りになれるよう、教 育課程の中に交流する場を増やす。(安全マップ作 り、セーフティ教室、学校公開後の見守る日) 特に低学年では、朝けんかしたというトラブルだけで も、その直後のアンケートでは否定評価が出る。1度 のアンケートだけでなく、日常的に注意深く見取って いくことや、気になることがあった場合には、きめ細 かく聞き取り対応する。 学校関係者評価による意見 全体的に4年生児童の肯定率が 低い。しかし、保護者評価は2・3 年生で肯定率がやや低い。 4年生は「10歳の壁」と言うぐら い、自分を素直に表現する年齢で あり、子供らしさが顕著になるた め、指導も難しい学年である。 肯定率が高くても、達成したと楽 観せずに、否定評価の少数児童へ の支援を忘れずに行って欲しい。 ぜひ児童と地域住民が顔見知り となって地域が一体化できるよう、 さらに進めて欲しい。 境南小の「いじめ防止基本方針」 は、シンプルでわかりやすくとても よい。ポスターにして地域に配布す るとよい。 学校が健康教育に対して取り組んでいることの内容 知徳体、バランスのとれた教育を や成果を家庭に対して発信するとともに、家庭の協 行っている。 力を得られるように、さらなる啓発を図る。 健康教育については、今年度導入の年だったので、 情報発信が足りなかったと思われる。来年度の研究 発表会に向けて発信・啓発を続け、協力体制を作 る。 代表者会でも市民性の育成につい てや、ふるさと歴史館や「武蔵野市 のいま・むかし」について話があ り、「学校に行って児童に話をして あげよう」と言う参加者が多かっ た。地域の教育力を上手に行かせ るとよい。 現在実施している相談体制等の周知を徹底する。ま 「お子さんは学校生活を楽しんでい た、年度初めの5年生の全員面談に加え、3学期に る」88%、児童82%と高く心配な は4年生の面談を実施した。今後も児童の実態把握 いと思われるが、楽しくないと回答 に努める。 した児童をしっかり見て欲しい。 《学校関係者評価を受けての学校の改善方策》 ・全体的に肯定率が高い事柄についても安心せず、たとえ少数でも悩み苦しむ児童や保護者が出ないよう相談体制等の周知徹底をする。 ・防犯意識の醸成のためにも、豊かな人間関係のためにも、地域の方々と児童が顔見知りになり、あいさつを交わせるように、地域の方々を教育活動に取り入れる。 ・豊かな心の育成の視点からも、保護者と学校の連携の視点からも、保護者による読み聞かせ又は読書としている取り組みを継続する。 ・「武蔵野プレイス」「武蔵野市ふるさと歴史館」「武蔵野市いま・むかし」等の地域教材の活用を通して、市民性を高める。 ・教職員の指導力・資質・能力向上のために、OJTや研修・研究のあり方を工夫する。
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