福 岡 県 公 安 委 員 会 活 動 状 況 < 定 例 会 の 主な 議 題 及び 要 旨 > 平 成 2 7 年1 1 月 5日 (木) 【協議事項】 1 平成28年福岡県警察運営指針等(案)について ( 警務 部 ) 警察 本 部か ら「 平 成2 8年 福 岡県 警 察運 営 指 針等(案 )につ い ては 、県 警の 大 綱方 針 であ る こと か ら、治 安 情勢 に 特段 の 変化 が な けれ ば 大き く 変え る も ので は ない と いう こ とを 前 提に 、簡潔・明 瞭な も のに す るこ と で 検討 し た。ま ず、県 民 の安 全・安 心 の確 保 とい う 運営 指 針は 継 続 した い。変 更点 と して 、サ ブタ イ トル は 削除 し、運営 指 針の み と する 。そ の 理由 と して 、サ ブタ イ トル に 関し て、協働 と いう 言 葉は イメ ー ジが 伝 わり に くいのではないかということから議論をしたが、地域の声を聞き情報を求め、あるいは、警 察か ら 情報 発 信し な が ら、地域 と とも に やっ てい く とい う のは 、実 務で は 既に 当 然の も のと な って い ると 考 え て削 除 した 。次 に、三 大重 点 目標 は 今な お 県 下の 重 要な 課 題と し て継 続 して 掲 げる べ き もの と 考え て いる 。重 点目 標 は2 点 変更 し て はど う かと 考 えて い る。 1 点目 は 、本 年 の 被害 状 況等 を 踏ま え 『 ニセ 電 話詐 欺 』を 明 示 する 形 に改 め たい 。 2点 目 は、 少 年非 行 の 抑止 に おけ る 『立 ち 直 り支 援 』は 実 務 に 定 着 して い るこ と から 、 『少 年 非行 の 抑止 』 と 簡潔 に 表記 し ては ど う かと 考 えて い る。 御 審 議を お 願い す る。 」 旨の 説 明が あ った 。 公安 委 員か ら「 県 民に 知ら せ るも の とし て、サブ タ イト ル を省 略 す るの で あれ ば、運 営指 針 を『 県民 と とも に安 全・安 心の 確 保 』とは で きな い のか 。も ちろ ん 警察 が 中心 と なっ て やっ て いか な け れば な らな い が。」旨 の発 言 があ り、ま た、「 警 察 の運 営 指針 で あり 、警察 の 主体 性 か らす れ ば、『 県民 と と もに 』とい う 言葉 は 消 極と 考 える 。協働 と いう 言 葉は 、地域 と の 情報 共 有 に よ り県 民 に も尽 力 して も らわ な け れば な らな い こと か ら、我々 も 言い 続 けな けれ ば なら な い。地域 社会 へ の前 向 きな ア ピ ール と して 、『 立 ち 直り 支 援』とい う 言葉 はそ の まま 残 せな い の か。特に 立 ち直 り 支援 は警 察 だけ で 出来 る こと で はな い 。立 ち 直 り支 援 を削 除 し、『 少 年非 行 の抑 止 』だ け と なる と 、後 戻 りす る 印象 を 受け る 。我々 は 、根底 と して ス クー ル サ ポー タ ーを 大 きな 課 題 とし て 考え て おり 、 少年 非 行の と ころ は、将来 的 に一 番 重要 な 問 題と な る。少年 非 行の 抑止 は 端的 で、確 か に、分 かり や すく な っ たと 感 じる が 、『 立ち 直り 支 援』に 関し て は 、現 在、ス クー ル サ ポー タ ーや 少 年サ ポ ー トセ ン ター の 充実 が 求 めら れ てお り 、こ れ は 何ら か の形 で 示し て おく 必 要が あ ると 思 う 。」 旨 の発 言 があ っ た 。 警察 本 部か ら「 運 営指 針等 は、も ちろ ん 県民 に向 け てと い うこ と も ある が、全 警察 職 員に 対 する 、単 純・明 快な メ ッセ ー ジと し て 、出 来る 限 り簡 潔・明 瞭に し たい と いう 趣 旨で あ る。サブ タ イト ルに つ いて は、現 在、全て の 警察 の 仕事 で 地 域と の 連携 と いう も のが 前 提と な って い る 。平 成1 6 年の 警 察白 書で「地 域 社会 と の連 帯」とい う 言葉 が 使 われ て いる が 、防 犯 ボ ラン テ ィア の 立上 げ か ら始 ま り、 今 や地 域 と の連 携 なく し ては 、 警察 活 動が 立 ち行 か な いこ と が明 白 であ る 。現場 の 警察 活 動や 、警 察署 協 議会 な どで は、 地域住民の意見を聞きながら警察行政を進めるというのが当然という実態であること から 、サ ブ タイ ト ルを 削除 し、運 営指 針 の県 民の 安 全・安心 の 確保 を前 面 に出 し たい と 考え て いる 。次に 、『 立ち 直 り支 援 』に つ い ては 、スク ー ルサ ポ ー ター な どは 、目に 見 えな い とこ ろ での 大 事 な仕 事 と認 識 して お り 、そ の 重要 性 を な い が しろ に する も ので は なく、取組が周知・浸透してきたこともあり、簡潔・明瞭な表記とするというもので あっ た。各 委員 の 御意 見を 受 け、『立 ち 直り 支援 』と い う言 葉 は残 すべ き であ る とい う こと が 公安 委 員会 の 総 意と 考 え、『 少 年非 行 の抑 止 と立 ち 直り の 支 援 』とい う 形で 残 す こと で いか が か。」旨 の説 明 があ っ た後 、平 成 2 8 年福 岡 県警 察 運 営指 針 等は 一 部訂 正 の上 、 了承 さ れた 。 2 3 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例等の一部を改正する 条例案について ( 生 活 安全 部 ) 警察 本 部か ら「 本 条例 案に つ いて は、風 営法 の一 部 改正 に より 、特 定遊 興 飲食 店 営 業 が新 設 され た こと な ど に伴 い、関 係条 例 の一 部改 正 を行 う もの で あ る。改正 概 要は 、特 定遊 興 飲食 店 営業 の 営 業許 容 地域 の 指定 、営 業禁 止 時間 の 設定 等 で あ り 、平 成 28 年 6 月2 3 日の 施 行を 予 定 して い る。本条 例 案に つい て 御 審 議 をお 願 い する 。」旨の 説 明が あっ た 。 公安 委 員か ら「午 前 5 時か ら 午前 6 時ま で の 営業 を 禁止 す ると い う 部分 は 法律 で 定め られ て いる の か。」旨 の質 問 があ り 、警 察 本 部 か ら「営 業 禁止 の 時 間帯 に つい て は、政 令の 基 準で 範 囲が 定 め られ て いる 。基 準 につ いて は、警 察庁 に おい て国 民 アン ケ ート 等 の結 果 を踏 ま えて 検 討 され て おり 、営 業 時間 は、一般 の 通勤 、通 学 と混 在 しな い ため の 時間 と なっ て いる 。ま た、警察 庁 の判 断 にお い て 、一 旦 、5 時 に閉 店す る こと で 営業 時 間を 切 るこ と が出 来 る こと と 、禁 止 する 時 間 を短 く する こ とで 最 小 限の 制 限に 配 慮し た もの と 考え る 。」 旨 の 説明 が あっ た 後、 本 条 例( 案 )は 了 承さ れ た 。 警察職員等の特別派遣について ( 警 備 部) 警察 本 部か ら 「皇 太 子 殿下 に よる 第 18 回 全 国農 業 担い 手 サミ ッ ト in み や ざき 式 典 御臨 席 及び 地 方事 情 御 視察 に 伴 う 警 衛警 備 に 万全 を 期す た め、宮 崎 県公 安 委員 会 から 本 県公 安 委員 会 に対 し、援助 要 求が な され て い るこ と から 、本 県 警察 職員 等 の特 別 派遣 に つい て 御審 議 をお 願 い する 。 」旨 の 説明 が あ り、 本 件に つ いて は 了 承さ れ た。 【報告事項】 1 2 黒崎地区の歓楽街における浄化作戦の進捗状況について ( 生活 安 全部 ・ 暴 力 団 対策 部 ) 警察 本 部か ら「 黒 崎地 区の 歓 楽街 に おい て、五代 目 工藤 會 との 関 わ りが 強 い違 法 風俗 店に 対 する 徹 底し た 検 挙活 動 によ り、同 會の 資金 源 を封 圧 し、同地 区の 健 全化 を 図る 取 組を平成26年1月から継続している。検挙状況として、これまでに10店舗を摘発、20人 を検 挙 して い る。今後 、暴 力団 組 員等 の 検挙 と店 舗 の摘 発 等に よ る 資金 源 の 剥 奪 等を 進 めて い く。 」 旨の 報 告 があ っ た。 美容サロンにおける医師法違反等事件の検挙について (生 活 安 全 部) 警察 本 部か ら「 久 留米 警察 署、朝 倉警 察 署及 び生 活 保安 課 は、医師 等で な いの に、美 容サ ロ ンに お いて ア ー トメ イ ク 等 の 施術 を す るな ど した 事 件に つ い て、平 成2 7 年1 0 月2 8 日、糟屋 郡 居住 の自 営 業の 女 性を 医 師 法違 反 で、同日 、久 留 米市 居 住の 自 営業 の 女性 を 医師 法 違反 並 び に美 容 師法 違 反で 逮 捕 した 。 」旨 の 報告 が あ った 。 3 連続店舗強盗等事件の捜査終結について ( 刑事 部 ) 警察 本 部か ら「粕 屋 警 察署 、博多 警 察署 、東 警察 署 、春 日 警察 署 、博多 臨 港警 察 署及 び捜 査 第一 課 は、平成 25 年 9月 以 降、福岡 地区 で 連続 発 生し た 店 舗対 象 の強 盗 事件 に つい て、所 要の 捜 査を 行い 、平 成 27 年 6月 3日 、住 居 不定 無 職の 男性 を 逮捕 し、計 8 件の 強 盗等 事 件を 送 致 して 捜 査を 終 結し た 。 」旨 の 報告 が あっ た 。 4 太州会傘下組織組員らによる殺人未遂等事件の検挙について ( 暴力 団 対 策 部 ) 警察 本 部か ら「 行 橋警 察署 及 び北 九 州地 区 暴 力団 犯 罪捜 査 課は 、平 成2 6 年5 月 に発 生し た 太州 会 傘下 組 織 組員 ら によ る クロ ス ボ ウを 使 用し た 殺人 未 遂 等事 件 につ い て、平 成2 7 年1 0 月2 0 日 及び 2 3日 、 同組 員 ら 5人 を 逮捕 し た。 」 旨 の報 告 があ っ た。 5 五代目工藤會傘下組織幹部による暴対法違反等事件の検挙について (暴力団対策部) 警察 本 部か ら「 八幡 西 警察 署 及び 工藤會関連事件特別捜査本部は 、平 成 25 年 3月 、警 戒区 域 であ る 北九 州 市 にお い て、五代 目 工藤 會幹 部 が、同會 の 威力 を示 し て金 銭 を脅 し 取っ た 事案 に つい て、平成 2 7年 1 0月 2 2 日、同人 を 暴力 団 員に よる 不 当な 行 為の 防 止等 に 関す る 法律 違 反 並び に 恐喝 罪 で逮 捕 し た。 」 旨の 報 告が あ っ た。 6 五代目工藤會傘下組織幹部による殺人未遂事件の検挙について (暴力団対策部) 警察 本 部か ら「 小 倉北 警察 署 及び 北九州地区暴力団犯罪捜査課は、平成 27 年 1月 、北 九州 市 にお い て、五代 目工 藤 會傘 下 組織 幹 部 が、男性 を 正座 さ せて 日本 刀 で突 き 刺し た 殺人 未 遂事 件 につ い て 、同 年1 0 月2 8 日、同人 を 殺人 未 遂罪 で 逮 捕し た。」旨の 報 告 があ っ た。 7 保護対策室による公開訓練の実施について (暴力団対策部) 警察 本 部か ら「 平 成2 7年 1 1月 6 日、第二 機動 隊 グラ ウ ンド に お いて 、保 護 対策 室 によ る 公開 訓 練を 実 施 する 。本 公 開訓 練 は、社会 全 体に お ける 暴 力 団排 除 への 取 組が 加 速す る 中、保護 対 象者 等の 安 心感 の 醸成 、更 なる 情 報提 供、暴 力団 との 決 別の 促 進を 図 ろう と する も ので あ る 。 」 旨 の報 告 があ っ た 。 【その他の報告事項】 1 全国警察本部長会議の結果について ( 警察 本 部 ) 警察 本 部か ら「 先 般、全国 本 部長 会 議が 開 催 され た。印 象に 残 った 3つ の 事項 に つい て報 告 する 。1 つ 目は 、非 違事 案 の防 止 と業 務の 合 理化 で ある 。本 県同 様、全 国的 に も 私行 上 の非 違 事案 が 発 生し て おり 、非違 事 案 の防 止 と併 せ て 無 駄 な 業務 を しな い とい う 業務 の 合理 化 が指 示 さ れた 。2 つ 目は 、埼 玉 県熊 谷 市で 発 生し た 任 意同 行 後、逃走 し た ペル ー 人男 性 によ る 連 続殺 人 事件 に 関し て で 、当 日、埼 玉 県警 察 よ り事 案 につ い て説 明 がな さ れた 。論 点 はい くつ か ある が、一 つは 防災 無 線に よ る情 報 発 信が で きな か った か とい う 点で あ った 。ま た、自県 で 同種 事 案が 発生 し た際 の 対応 に つ いて 検 討 し て ほし い との 発 言も あ った 。3 つ目 は、山 口組 の 分裂 に関 す る状 況 で非 常 に 緊迫 し た状 況 であ る こと が 報告 さ れて お り 、本 県と し ても し っか り情 報 収集 を 進め て ま いり た い。本県 か ら は、一連 の 工藤 會 対策 につ い て報 告 し、長官 指示 等 にお い て、福岡 の先 例 を参 考 にし て 暴力 団 対策 を 進め て 欲 しい 旨 の 発 言 があ っ た 。」 旨 の 報 告 があ っ た 。
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