福岡県公安委員会活動状況＜定例会の主な議題及び要旨＞平成２７年１０月１日（木）【協議事項】１警察職員等の特別派遣について（警備部）警察本部から「『太陽の家創立５０周年記念式典御臨席及び地方事情御視察』における天皇皇后両陛下行幸啓に伴う警衛警備に万全を期すため、大分県公安委員会から本県公安委員会に対し、援助要求がなされていることから、警察職員等の特別派遣について御審議をお願いする。」旨の報告があった後、本件については了承された。【報告事項】１平成２７年全国優良警察職員表彰受賞者の決定について（警務部）警察本部から「平成２７年全国優良警察職員表彰受賞者が決定し、本県から６人の職員が警察庁長官賞詞を受賞する。全国の受賞者数は１３２人、うち九州管区内は１５人となっており、１０月２日にグランドアーク半蔵門で表彰式が行われる。」旨の報告があった。公安委員から「暴力団対策部の推薦で事務職の一般職員が受賞者となっているが、どのような功労があったのか。一般職員が頑張って表彰の対象になるのは他の職員に与える影響も大きいと思う。」旨の発言があり、警察本部から「現在、所属している暴力団対策部での業務に加え、これまでの他部門における勤務においても能力を発揮したという功労がある。」旨の説明があった。公安委員から「一般職員の勤務形態から表彰される頻度は高くないと考えられるが、そう認識していいのか。」旨の質問があり、警察本部から「長年の勤務成績をベースとして見るため、一般職員も表彰の機会は多い。」旨の説明があった。２平成２７年全国地域安全運動の実施について（生活安全部）警察本部から「平成２７年１０月１１日から同月２０日までの１０日間、平成２７年全国地域安全運動を実施する。運動重点は、子どもと女性の犯罪被害防止、ニセ電話詐欺の被害防止、自転車及びオートバイ盗の被害防止の３項目を設定し、安全・安心まちづくりに向けた各種キャンペーン等の取組を展開する。」旨の報告があった。３ガールズ居酒屋における労働基準法違反事件の検挙について（生活安全部）警察本部から「中央警察署は、平成２７年５月ころ、アルバイトとして雇用した満１８歳に満たない者を福祉に有害な場所における業務に就かせた事案について、平成２７年９月２５日、居酒屋経営者及び店長の２人を労働基準法違反で逮捕した。」旨の報告があった。公安委員から「風営法（風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律）違反には当たらないのか。」旨の質問があり、警察本部から「今後、営業実態の解明を図り、風俗営業法違反の適用も視野に捜査を進めていく。」旨の説明があった。４平成２７年福岡県警察職務質問競技会の実施について（地域部）警察本部から「平成２７年１０月５日から７日までの３日間、職務質問準技能指導員の指導力及び若手警察官の職務質問技能の向上を図ることを目的とした職務質問競技会を実施する。競技には３５警察署が参加し、指導員チームが作成した想定事案に他警察署の若手警察官チームが対応し、指導員の指導教養技能と若手警察官の現場対応力を競う。」旨の報告があった。５博多郵便局における威力業務妨害事件の検挙等について（刑事部・警備部）警察本部から「博多警察署は、平成２７年９月１４日、福岡市博多区所在の郵便局において、危険物に模した品物を預け、局員及び客を一時避難させるなどして同郵便局の業務を妨害した威力業務妨害事件について、同年９月１７日、福岡市博多区居住の無職の男性を逮捕した。本件は、警察官職務執行法第４条第１項に基づき、来客等に対する避難等の措置を実施している。」旨の報告があった。公安委員から「本件は、迅速な対応と防犯カメラ映像が犯人逮捕につながっており、防犯カメラが犯罪抑止に効果的であることを改めて感じる。」旨の発言があった。公安委員から「防犯カメラは色々な設置母体があるが、設置場所は把握しているのか。」旨の質問があり、警察本部から「概ね把握している。」旨の説明があった。公安委員から「このような事件があった場合、防犯カメラの設置責任者に確認を依頼しているのか。」旨の質問があり、警察本部から「警察官が直接行って確認させてもらっている。」旨の説明があった。６六代目山口組に対する取締りの実施について（暴力団対策部）警察本部から「宗像警察署は、平成２７年９月、福岡県宗像市内の路上で発生した傷害事件について、同年９月２５日、六代目山口組傘下組織幹部を逮捕するとともに、同組織本部事務所等に対する捜索を実施した。また、粕屋警察署は、平成２７年４月、福岡県糟屋郡内で発生した傷害事件について、同年９月２４日、六代目山口組傘下組織本部事務所に対する捜索を実施するとともに、同月２８日、同組織組員を逮捕した。」旨の報告があった。７９．２９反中共デー右翼街宣警備に伴う警察措置等結果について（警備部）警察本部から「平成２７年９月２９日の反中共デー右翼街宣警備において、政治団体構成員を公務執行妨害で逮捕したほか、拡声器による暴騒音の規制に関する条例に基づく停止命令を発出するなどの取扱いがあった。」旨の報告があった。８情報技術解析支援プロジェクトの活動状況等について（福岡県情報通信部・総務部）情報通信部から「平成２７年上半期の技術支援状況については、捜索差押え現場等への派遣要請が前年同期比で増加し、解析要請は減少している。また、警察署におけるスマートフォン等の解析が定着化したことから、情報通信部での解析台数は減少しており、最近は警察署の機材では対応できないスマートフォンアプリ、水没・破損携帯電話からのデータ抽出、不正プログラム等の高度な解析作業に取り組んでいる。」旨の報告があった。公安委員から「警察署における解析の定着化は教養が浸透した成果といえるのか。」旨の質問があり、情報通信部から「これらの技術指導についても、情報通信部で行っている。」旨の説明があった。公安委員から「解析機材もそうであるが、情報化社会への対応として、警察署の業務の効率化、精緻化、レベルアップの観点から、コストは掛かるがシステム投資は必要であると感じる。」旨の発言があった。【その他の報告事項】１秋の交通安全県民運動の実施結果について（交通部）警察本部から「秋の交通安全県民運動は９月３０日に終了した。期間中の交通事故死者数は５人となっており、うち３人は６５歳以上の高齢者であった。９月末現在の交通事故死者数は１０３人で昨年同期と同数となっている。」旨の報告があった。