アヴァベル妖刀伝

アヴァベル妖刀伝
ツナみそ
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︻小説タイトル︼
アヴァベル妖刀伝
︻Nコード︼
N0888CQ
︻作者名︼
ツナみそ
︻あらすじ︼
これはケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での出来
事。
ある日突如現れた妖刀アバターという不思議なアバターをもった9
人の荒らし。
妖刀アバターは持ち主を倒したプレイヤーに憑依して新たな持ち主
とする。
それにより強いプレイヤーに妖刀が渡ってしまう。妖刀が持つ毒の
1
せいでそのプレイヤーたちは荒らしになって無制限フィールドで暴
れまわった。
ナマクラ﹂を手に妖刀狩
主人公のスズメは無制限フィールドでまた満足にpvができるよう
に毒を無効化する10本目の妖刀﹁解刀
りにでる⋮という物語
2
第1話﹁痺刀
注意!
ミセモノ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
3
第1話﹁痺刀
プロローグ
ミセモノ﹂
その1
これは、とあるrpgアプリアヴァベルの物語⋮
アヴァベルの世界は3つの拠点に30ものエリアがあり日々プレイ
ヤー達は、腕を磨いていた。そんなアヴァベルの醍醐味が一つ、p
vpでの出来事⋮
pvpとはプレイヤーvsプレイヤーの略で名前のとうりプレイヤ
ーどうしが戦うシステムである。
無制限といわれる大きなフィールドで各々のルールで戦ったり、ギ
ルドどうしの交流だったり、使い方は多種多用であった。
しかし、そのpvp、もっと詳しくいうなら無制限フィールドでそ
の事件は起きた。荒らしである⋮
荒らしとはいろんなものがある、簡単に言うならば楽しくpvpす
るのを邪魔する人達のことである。
まぁ、荒らしなどアヴァベルでは日常茶飯事である。しかし、今回
は違った⋮
突如現れた、謎のアバターをみにまとったプレイヤーが9つのチャ
ンネルに現れた。
彼らはそのアバを妖刀アバターと名乗り荒らしを始めた。
4
その妖刀アバターを手にしたプレイヤーはそれほど驚異的なもので
はなかった。
しかし、恐ろしかったのは妖刀アバターの方であった⋮
妖刀アバターを身にまとったプレイヤーを倒したプレイヤーが妖刀
アバターを装備したのだ!
そして、さっきまで共に戦っていた仲間を次々に斬っていった⋮
つまり、妖刀は人から人へと移っていくのだ。
より、強きものの手へと⋮。
そして、妖刀アバターを手に入れたものは毒に侵されたように狂い
出し荒らし始める。
この話はこの妖刀の毒を唯一受けないプレイヤーが妖刀を回収して
いく物語⋮
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あるところに何処のギルドにも属してないグラディエーターがいた。
彼はvグラといって防御に特化した戦士であった。武器は両手剣。
アバターは心眼アバターを上下にきており和風な見た目だった。
彼はスズメという名でアヴァベルを楽しんでいた。
5
彼はよく無制限にいき知らない人にタイマンを挑んでいた。
しかし、妖刀事件がおきてから誰一人と無制限に行かなくなった。
妖刀使いはチャンネル、時間を問わずいきなり現れ、荒らすのだ。
返り討ちにすると妖刀の毒にやられる、しかし、放っておくとタイ
マンはできない。
なので、彼はとても暇であった。
﹁もういっそ、妖刀使いにタイマン挑んでみるか⋮﹂
きだるそうに、でも内心本気でそんな言葉を言ってみた。
﹁ならば、私が力をかしてやらんことはないぞ!﹂
いきなり、声をかけられスズメは驚いた。
声のした方を見ると心眼アバターではないが和風のアバターを身に
まとった可憐な女性が立っていた。
﹁⋮誰?﹂
当然の質問である。
﹁私は、メジロとう名だ!まだ未熟だがプリーストをしておる。﹂
やはり知らない名だった。
6
そして何より、このキャラの濃さは話してて疲れそうだ。
﹁さっきのはただの冗談だ。気にしないでくれ﹂
そういって、その場から逃げるように立ちさそうとするスズメ。
﹁まて、少しは話を聞いてみようとは思わんのか??﹂
思ってない。
スズメは心の中で即答したが、口に出る前にその言葉は止まった。
なぜなら、その女メジロの手には見たことのないアバターが握られ
ていたからだ。
﹁これは、まさか⋮﹂
﹁そのまさかだ。これは最近騒ぎを起こしている妖刀をアバターの
一つ、名は解刀ナマクラ。名こそ変だが、このアバターにはある能
力がある。﹂
﹁能力⋮﹂
その相槌を聞いて、気持ちよくなったのか先ほどよりもいきいきと
メジロは語り始めた。
﹁そうだ!妖刀は全部で9本ある。その全てにそれぞれ能力がある。
この妖刀ナマクラは能力がない。つまり失敗作だ。しかし、この妖
刀には毒が無いのだ。﹂
7
﹁そりゃぁ、そうだろう。能力が無いのに毒があったらそれこそナ
マクラだよ。﹂
﹁まて、よく話を聞け。毒が無いわけでは無かったのだ。この妖刀
を装備したものが他の妖刀を手にしても毒されなかったのだ。
つまり、この妖刀は唯一の解毒薬ということだ。それこそがこの妖
刀の能力。隠された10本目の妖刀というわけだ。﹂
なるほど、とスズメは理解した。
しかし、謎はまだある。
﹁で、何で俺にそんなことを言う?たまたま、目の前でタイマンし
たいっていっただけでそんな情報くれるなんて﹂
メジロは少しは考えた。しかし、その考えに時間はさほど使わず。
すぐに言葉をかえした。
﹁見ての通りこの妖刀のは両手剣アバターだ。それとお主、ホウオ
ウという男を知っているな。﹂
ホウオウ⋮
スズメはその名を知っていた。
彼が昔いたギルドのマスターであり、スズメの師でもあった男だ。
今スズメがタイマンを楽しめてるのも彼からプレイヤースキルを鍛
えてもらったからだろう。
8
しかし、なぜこの女はホウオウの名を?ホウオウは決して有名なプ
レイヤーでもないし、ギルドも少人数の内輪ギルドだった。
結成から解散までスズメはそのギルドにいたがメジロというプレイ
ヤーを見たことはない。
﹁その顔だと知っておるようだな。そのホウオウという男が妖刀を
作ったのだ。﹂
﹁⋮??まて。ホウオウはもうアヴァを引退した。そのせいでギル
ドは解散したんだ。﹂
そう、ホウオウはすでにアヴァベルを引退していた。さらに彼は一
度するといったことに訂正をしない。まっすぐな男であった。
今更戻ってきてしかも、こんな事件を起こすような人物ではないと
スズメは誰よりも知っていた。
﹁そこのところはよく知らぬ。しかし、私はホウオウにこの妖刀を
渡され﹃俺の事を知るやつにこいつを渡してくれ。﹄と頼まれた。
ということで、ホウオウがマスターをしてたギルドで両手剣を使っ
てた奴に絞ったらお主だったわけだ。﹂
謎が多いが、一番の謎はこの女を信用していいかだ。
もしかしたらあのアバは妖刀では無く、毒を無効化する力は無いの
かもしれない。
そんな風に悩んでいると⋮
9
︽妖刀使いが出たぞー??︾
闘技場から飛び出してきたプレイヤーが叫んだ。
﹁ほう、これは運がいい。こんなに早く妖刀を手に入れられる機会
が来るとは⋮。お主、ゆくぞ!もしもの時は私が回復で援護してや
る。﹂
無制限ではアコの回復技は意味がないというツッコミは置いといて、
スズメはいくか悩んだ。
しかし、悩むのが面倒くさくなりナマクラを受け取り、無制限に走
っていった。
10
第1話﹁痺刀
作者コメント
ミセモノ﹂
どうも!ツナみそです!
その1︵後書き︶
今回は初めてということでプロローグを含め多めに書いてみました。
次からはこれの半分以下になるかもしれません。
まぁ、週一のペースで書くつもりなのでそこんところは見逃してく
ださいσ︵^︳^;︶
さて、まずは主な話の流れや付箋を出して行こうと思っている第1
話の始めです。
どうでしたか?
まぁ、初めてなので見るに堪えないものと思いますが⋮
^ω^
︶
^ω
次からは戦闘に入ります!さらに見るに堪えない文になると思いま
すが、見ていただけると嬉しいです︵
最後にここまで見てくださりありがとうございました!
︶ノシ
頑張って書いて行こうと思っているので応援よろしくです︵
^
11
第1話﹁痺刀
注意!
ミセモノ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
12
第1話﹁痺刀
ミセモノ﹂
その2
無制限につくとその妖刀使いが立っていた。
見た目はヴァイスアバターの黒を揃えておりなかなかワイルドな印
象だ。
その手には見たことのないアバターの武器が握られていた。
見た感じ斧のようだ⋮。
﹁へぇー。こうも堂々と前に立たれるとはなw
妖刀使いも舐められたもんだぜwww﹂
少しイラっとくる物言いだ。
しかし、スズメはそれを無視して話し出す。
﹁一応確認だ
その手に持ってるアバターは妖刀で間違いないな﹂
﹁あぁ、間違いない﹂
相手は自慢げにその武器を振って見せた。
素早く後ろにさがると回転しながら前に進んだ。
バックスラスト⋮クルセイダーか。
13
﹁こいつは、痺刀ミセモノ。名前はあれだが強さは折り紙つきだぜ。
本当に鑑賞用ってわけじゃねー﹂
妖刀の名前ってどれもこんな名なのか、とスズメは思った。
﹁おっと、名乗ってなかったな。俺はカワセミ。クルセイダーだ。﹂
﹁俺は、スズメ。グラディエーターだ。﹂
﹁ヒャャヒッヒッw
そうか、なら同じオリ職どうし正々堂々と戦おうではないか!ww
w﹂
甲高く笑いながらカワセミはいった。
それから数秒後に戦いは始まった。
﹁よーい、どん!﹂
カワセミのその掛け声により戦いは始まった。
掛け声と同時にカワセミはプロテクトションを使った。
激しい咆哮とともに周囲の空気が痺れた。
しかし、スズメは余裕の表情である。
彼はタイマンの中でもオリ職の特にグラディエーターとクルセイダ
ーとのタイマンが何より楽しかった。
だから彼はオリ職とのタイマン経験は豊富だった。
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スズメは相手がよくあるクルセイダーの戦い方なら勝てるだろうと
思った。
よくある戦い方なら⋮
そう、カワセミは違った。
スズメが戦ってきたクルセイダーのなかで誰一人として使わなかっ
た技を使ったからだ。
カワセミはダッシュで近距離まで迫ると飛び上がり振り上げた斧を
スズメめがけて振り下ろした!
﹁この技は??﹂
とっさに回避をしてその攻撃をかわす。カワセミが使った技、それ
はショックスタンプだ。
決してpvで使われない訳ではない技だが、なかなか使い手はいな
い。
スズメは少し戸惑ってしまった。
カワセミは技が交わされるとスズメと逆の方向に回避して距離をと
った。
その行動がスズメに少しの余裕をもたせた。
なぜから攻撃して逃げてを繰り返し戦う相手を何度も相手にしてき
15
たからだ。
技は違っても行動は同じ、なら戦い方は分かる。
﹁次はこっちが攻めるぜ﹂
スズメがもっとも嫌いとするクルセイダーはクロスブレイドの斬撃
に隠れ、近づいてきたらバックスラストやカタクラフトをしてくる
奴だ。
見た感じ的はカタクラフトを使えないようだ。さらにクロスブレイ
ドを使う動きもない。
ならば方法はあれだ。
スズメはナマクラの剣先を相手に向けて低く構えた。そして一気に
突っ込んでいく。
ファストスタブだ??
しかし、その攻撃を交わされる。
だがスズメは引かずダッシュで近づきカタクラフトをした。
ここで警戒するのはバックスラストだ。
カタクラフトをかわされ連続でダメージを負ってしまう。
しかし、カワセミが使った技は、またもショックスタンプだった。
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勢いよく地面に叩きつける。
ノックバックでカタクラフトの二段目は外れたが初撃はしっかりと
入った。
だが、スズメは違和感を覚えた。
身体が動かないのだ。
スタン状態だ。
スズメは驚いた。
まず相手に攻撃したことでスタンになったと思った。
しかし、かれはクリ職ではない。スタンをさせることは不可能だ!
﹁驚いてるみたいだなw
教えてやるよ。これが、痺刀ミセモノの能力だ!下位職の攻撃全て
にスタン効果を付属させれる!ミセモノとはこれを食らった敵のこ
とだったんだよ!www﹂
笑いながらカワセミはスタン状態のスズメに躊躇なくバックスラス
トを決め込んだ。
スズメは連続してダメージを受けてしまった。
かなり体力を削られた。多分的はs振りなのだろう。
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第1話﹁痺刀
ミセモノ﹂
第1話の続きです。
今回は戦闘シーンです。
その2︵後書き︶
ここはアヴァベルをやってる、さらには少しばかりオリ職の知識が
いるから、置いていかれて人が多くいたと思います。
自分の表現がないせいで申し訳ないです。
次で1話は終わりです。
︶ノシ
^ω^
︶
実はもう3話の途中まで書きだめているので安定して投稿できると
思います。
最後にここまで読んでいただき感謝感激雨あられです︵
^ω^
頑張って書いていくので応援よろしくです
︵
18
第1話﹁痺刀
注意!
ミセモノ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
19
第1話﹁痺刀
ミセモノ﹂
その3
スタンから解放されたスズメはカワセミから距離をとる。
﹁離れればスタン技を食らわないと思ったか?﹂
カワセミはそう言うと勢いよくその場で回転しながらジャンプした。
ショックスタンプと同じ動作だ。
しかし、勢いよく地面に叩きつけた剣からは斬撃が波のように繰り
出された。
レイダーファングだ。
スズメはそれをひらりとかわす。
そこれを追うようにダッシュでカワセミはスズメに接近した。
そして回転しながら力強く斧を振り回す。
今度はオーガスイングだ。
次々と繰り出される見慣れない技に困惑しそうになる。
しかし、スズメは冷静さを忘れなかった。
オーガスイングをかわせないと見極めオーバースイングで迎え撃っ
た。
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運良くスタンはしなかった。
距離を置くためにカワセミは回避で後ろに移動する。
回転後にカワセミに襲いかかったのはスズメのファストスタブだ!
スズメはカワセミが接近攻撃の後に回避で後ろに逃げる事を今まで
の動きで予測していたのだ。
回避後の予想外の攻撃になすすべも無くカワセミはダメージを受け
てしまう。
ノックバックしたカワセミに休む暇を与えず、スズメは接近する。
そして、素早くカタクラフトを使うが、これは回避でかわされる。
カワセミは回避後すぐにレイダーファングを放った。
スズメはそれを回避。そして、カワセミと同じようにレイダーファ
ングを放つ。
カワセミはそれを回避⋮
できなかった。
そう、回避は一度使うとほんの数秒使えなくなるのだ。
連続しての回避はできない。
仕方なくダッシュで後ろに逃げるが判断が遅すぎた。
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もともと、ダッシュは回避に含まれず使ってる時でもダメージは喰
らう。
さらに反応が遅れたことでレイダーファングにもろ当たってから逃
げる形になった。
カタクラフト、オーバースイング、ファストスタブ、レイダーファ
ング、これらを食らったカワセミはほぼ瀕死だった。
カワセミは何とか自動回復で一撃分ほど耐えれるくらいに回復しよ
うと試みた。
﹁お前、わかってるんだろうな!
この斧には毒がある!持ち主を狂わせる毒がな!お前にも仲間がい
るだろう。
そいつらを傷つけたくないなだろう。もう一度俺を倒すべきか考え
るんだな!﹂
ナマクラには毒を無効化する効
そういってスズメを悩ませることで自動回復しようとしていた。
しかし、スズメの持っている解刀
果がある。
彼は迷うことはない、迷う必要がないのだ。他のプレーヤーと違い
スズメは低く構えて突っ込んできた。
説明するまでもないがファストスタブだ!
22
カワセミは驚きながら回避する。
次は反応が遅れないように早めに後ろにダッシュした。
それを追うようにスズメもダッシュする。
﹁来たか⋮﹂
カワセミは迎え撃つことしかできなかった。
︵ここは、カタクラフトを使うだろう。バックスラストで回避しな
がら攻撃だな⋮︶
そう考えカワセミはバックスラストを使おうとした⋮
しかし、カワセミは自分で驚くくらい場違いな技を使う。
放った技はバックスラストではなく⋮ショックスタンプだった。
これには、スズメもおどろく。
そして、スズメはそのショックスタンプを前方向への回避で避ける。
ちょうどカワセミと背中合わせになる。
カワセミは回避で逃げようとした。
しかし、スズメには背中あわせでも素早く、高威力で放つ事の出来
る技が一つあった。
23
﹁うぉぉぁぁぁ!﹂
勢いよく叫び前後に素早く剣を振り回す。
オーバースイングだ。
その素早い連撃をカワセミは耐えることはできなかった。
ふわりと足が浮き、無制限の地面に仰向きに倒れた⋮
ミセモ
ミセモノの使い手、カワセミを。
スズメのチャット欄に敵を倒した時のドロップ表示で妖刀
ノとでていた。
倒したのだ。9本の中の一本痺刀
パチパチパチ⋮
拍手の音がしたところを見るとそこにはメジロがたっていた。
﹁まずは一本だな。﹂
メジロはあたかも次があるように言った。
﹁あんたの依頼受けるとは言ってない。俺に得はなさそうだしな﹂
スズメがメジロにそう言う
﹁さっきの相手、カワセミといったな⋮﹂
話を変えられた⋮
24
﹁お主、あいつと戦って残り体力はいくらだ?﹂
﹁3分の2よりちょっと少ないくらいだ。半分もやられてない。﹂
スズメは少し自慢げに答えた。
﹁カワセミ、あいつはレベル63だったぞ。﹂
﹁なっ⋮??﹂
﹁妖刀は持ち主が装備している武器の制限レベルで能力の強さがか
わる。
つまり、お主がスタンにならなかったのはあいつがたんに弱いだけ
だ。
もし、もっと強い奴の手に渡っていたら1本目からやられていたこ
とだろう。﹂
そう考えると、3分の2も削られたことがかなりショックだ。
﹁更に言うならば、あいつは毒を受け過ぎていた。
毒を受け過ぎるほど、持ち主はその能力を使いたがる。
もし最後の攻撃にがバックスイングだったらお主の前へ回避は失策
になっていただろう⋮﹂
せっかく妖刀を手に入れてやったのにこの言い方はあんまりだ。
﹁お主は自分のプレイヤースキルに自信があるみたいだが、まだ甘
い!
だから私が強くしてやる!私の弟子にしてやる!その代わり、妖刀
25
を集めろ!﹂
﹁⋮⋮⋮⋮⋮⋮は?﹂
意味がわからなかった。
見ず知らずの奴に自分のプレイに文句を言われて腹が立たないもの
はいないだろう、いたとしてもスズメは違った。
ましてや相手はアコ職。
他職からいわれてムカつかないわけが無い。
しかし⋮メジロが言ってたことは確かだ。
スズメの心の奥にある強くなりたいと思う気持ちに静かに火をつけ
たのだ。
﹁あんたの弟子はごめんだ。俺はもっと強いヤツらと戦って自分自
身で強くなる。﹂
メジロはそれを聞いて静かに微笑んだ。
﹁やってやるよ!妖刀集め!﹂
こうして、スズメとメジロの妖刀集めの旅は始まった。
26
カラス
next
敵
片手剣
サムライ
武器
抜刀ムノウ
職
妖刀
27
第1話﹁痺刀
ミセモノ﹂
どうも、ツナみそです。
その3︵後書き︶
溜め書きしてたものを無理やり3つに分けたので量にかなりの偏り
がありますね⋮次からきおつけなくては⋮
でも、そんなこんなで第1話が終わりました。
全部で妖刀は9本。つまり9話以上は書くことになります。
このペースだと完結までに2ヶ月と半分かかりますねσ︵^︳^;︶
速いのか遅いのか⋮
そして次回からは2話目!
次なる相手は甘きサムライカラス!速く可憐な一撃に対しスズメは
どう戦うのか??
っていうか妖刀の含め名前は全部適当なので何か狙いとかはありま
せん。
^ω^
︶
そんな、素人丸出しの小説をここまで読んでいただきありがとうご
ざいます︵
頑張って書いていくので応援よろしくです!
28
第2話﹁抜刀
注意!
ムノウ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あらすじ
グラディエーターのスズメは謎のプリートメジロと出会い、アヴァ
ベルを騒がしている事件の原因となっている妖刀アバターを集める
依頼を頼まれる。
ミセモノ﹂の使い手カワセミが現
その事件にはスズメの師であるホウオウが関係あることを知ったス
ズメは受けるべきか迷う。
そんな時にいきなり妖刀﹁痺刀
れる。カワセミに勝つことができたが、自分の弱さを実感するスズ
メ。
そして、スズメは自分自身を鍛えるためメジロの依頼を受け妖刀集
めの旅に出る。
29
第2話﹁抜刀
イライライラ⋮
ムノウ﹂
その1
とあるアヴァベルプレイヤースズメは今最高に苛立っていた。
﹁ふっふっふ⋮
どうした、その程度か?もしかして枯れたのか?
情けないのw﹂
スズメの目の前の和風なアバターの女は勝ち誇ったようにわらう。
彼女の名前はメジロ。
スズメとメジロは今のアヴァベルの主にpvを騒がせている妖刀を
集める旅をしている。
ところで、話はもどりここは無制限フィールド。
妖刀使いを待ちながら2人はタイマンをしていた。
スズメはvグラといい防御に特化した戦士。
メジロはiプリで回復などのサポートをメインとしている。
スズメは防御に特化しているせいで攻撃力は少ない。
いくら攻撃しても回復されてしまいとうとう、スキルを使うための
spが枯れてしまったのだ⋮
30
こうなってしまったらメジロの勝ちだ⋮。
﹁回復ばっかりしやがって!正々堂々と戦いやがれ!﹂
﹁正々堂々?回復を使わないプリーストと戦う方が正々堂々では無
いではないか。
それに、いつか必ず私が回復させる前に倒すことができるくらいに
素早い攻撃ができるほどで無いと倒せない妖刀使いが現れるだろう。
言ったでわないか、痺刀ミセモノのときはたんに運が良かっただけ
だと。﹂
その言葉をきき、スズメの怒りは少し収まった。
なだめられたというよりは正論を叩きつけられて、自分が言ったこ
とがバカバカしくなったと言える。
﹁おっしゃ!ならもう一回だ!
次は回復する隙も与えないぜ!﹂
﹁そうかそうか!私もお主を強くするといった身だ。思う存分つき
あってやるぞ!﹂
∼数分後∼
﹁お主ずるいぞ!私はプリーストだぞ!ひ弱なんだぞ!手加減の一
つもできんのか??﹂
今度はメジロがイライラしてた。
31
﹁お前が、隙なく攻撃をあたえろって言ったんだろ?
自分が言ったことぐらい責任持てよ。
ま、確かにやり過ぎたと思ってるけど⋮﹂
スズメは少しなだめるようにいった。
﹁うるさい!うるさい!うるさーい!
カタクラフトでストーカ行為をしてまで勝つことが嬉しいのかお主
は!このど変態!﹂
メジロの怒りは収まらないようだ。
スズメは断念したかのようにため息をついた。
そんなこんなして時間を潰しても妖刀使いが現れる気配はない⋮
どのゲームのどんなときにも狙った時にそれはこないのだ。
タイマンというよりかむしろその後の口喧嘩で疲れた2人は3つの
拠点の一つ﹁賑わいの間ノクトアル﹂の二階にいた。
豪華な食事が並ぶ丸いテーブルに2人は向かいあって座っていた。
無言で食事を口に運ぶ2人。
空気の重さに耐えられなくなったスズメは思い切って不機嫌そうな
メジロに話しかけてみた。
﹁次の、相手は決まってるって言ってたけどどんな相手なんだ?﹂
32
そう、2人は適当に選んだチャンネルで妖刀使いを待ってたわけで
なく、統計して狙った人物が頻繁に荒らしに来るチャンネルで待機
してたのだ。
﹁うむ。次の相手はカラスというサムライだ。﹂
なぜが、メジロは少し機嫌をもどしてそういった。
彼女もこの空気には耐えられなかったよだろう、スズメの方が先に
折れたことにホッとしたのだ。
﹁サムライか⋮。同じオリ職だがよく知らないな⋮。﹂
スズメはタイマンの経験が豊富であった。勿論サムライとも一戦交
えたことはある。
しかし、たった数回戦っただけでは戦い方を心得るまでにはならな
かった。
強いて言うなら技の発動や、発動後に少しばかりの隙を生んでしま
うくらいだ。
﹁正直よくわからない職は後回しにしたいんだが⋮。なぜこいつを
選んだんだ?﹂
﹁簡単だ。他の奴らとは違い、このチャンネルしか現れない。
いちいち探さずともやってきてくれるのだ。相手がわかっていた方
が戦いやすいだろう。﹂
確かにそのとうりだとスズメは思った。
33
いつ現れるかわからなくても、せめて職業がわかっていれば心の準
備がしやすい。
何よりチャンネルが一つだけにしか現れないとなると。
﹁情報収集はしたんだろ?なんかいい情報はあったのか?﹂
スズメはメジロがこっそり情報収集をしていたのを知っていた。
﹁なっ!いまからそれを言おうとしておったのに!﹂
少し治った機嫌が先ほどよりも悪化してしまった。
︵やっちまったな⋮︶
﹁⋮ゴホン。
まぁ、情報の方だがなかなかいい情報を手に入れた。
妖刀の能力と関係がありそうなことだ。﹂
妖刀の能力を前もって知ることは自然とイメージしやすくなってい
いことだ。
スズメは興味深くメジロの目を覗き込む。
するとまた機嫌が良くなっようにイキイキと喋り出す。
﹁奴は技を出すときの溜めの時間が短いらしい。
つまり、奴の妖刀の能力はそれだ。﹂
34
﹁溜めが短い⋮。﹂
厄介な能力だな⋮サムライは溜めが必要な分威力のある攻撃を放つ。
﹁確かに厄介だ。
しかし、こう考えてみろ。
痺刀ミセモノはスタンにする能力なのだ。溜めが少し短いなど技の
分岐にもあるくらいだ。
つまり、奴はカワセミのようにレベルが低く十分に妖刀の能力が出
せないのではないかと!
厄介だがレベルが低くければ何の問題もない!
さっき私にやったみたいにカタクラフトでストーカしてやれ!﹂
もうメジロにイライラはないようだ。
スズメもその言葉にホッとしてさっきの喧嘩のことなど忘れていた。
その時⋮
﹁そこのお二人さんちょっといいか?﹂
1人の男が声を変えてきた。
ショコラアバターで甘い見た目が印象的だ。
紳士的な見た目の割にはかなりだるそうだ。
﹁なんだ、お主?私らに何用か?﹂
男は気だるそうに頭を掻くと。
35
﹁それはこっちのセリフだよ⋮
いったい俺に何用だ?﹂
意味がわからないことをいってきた。
この男は自分で話しかけてきて要件俺らから聞こうとしてるのだ。
とんだ場違いだ⋮
﹁おいおい⋮
名は知っておいて顔は知らないのかよ。ここらじゃ有名な方なのに
よー﹂
まだ意味不明なことを⋮とスズメは思ったがメジロは何か気づいた
ようだ。
﹁そのアバター⋮
お主はまさか??﹂
そう聞いてアバターに目をやると日本刀の様な、しかし日本刀とい
うには細すぎて長い異様なアバターだった。片手剣の⋮
ここまで見たらさすがにスズメもピンときた。
﹁そうだ。俺がカラスだ。
それともう一つ。﹂
そう言うと、しまっている刀を軽く叩く。
36
﹁この刀の攻撃に隙はない。
俺はこの刀の能力を最大限に扱うことができる。﹂
37
第2話﹁抜刀
ムノウ﹂
その1︵後書き︶
どうも、好きなお菓子は堅揚げポテト、ツナみそです︵
堅揚げポテトって素晴らしい発明ですよね!
まず、堅揚げって発想がすごい!
^ω^
もしかしたら自分が好きな芋天も堅揚げにしたらうまいかも!
⋮いや、それって堅揚げポテトじゃん!w
というわけで、第2話の始めです。
︶
サムライとあまりタイマンしたことないので少し、えっ??てなる
ところがあるかもしれません⋮
ていうか、名前がカラスで、サムライで、ショコラアバターってア
ンバランス過ぎるw
自分色々なセンスにガッカリしてますw
^ω^
︶
そんなセンス無しな小説をここまで読んでくださりありがとうござ
います︵
頑張って書いていくので応援よろしくお願いします!
38
第2話﹁抜刀
注意!
ムノウ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
39
第2話﹁抜刀
ムノウ﹂
ここは無制限フィールド。
その2
そこにメジロとカラスは対峙していた。
その真ん中にはメジロが立っている。
﹁改めて名乗ろう。俺の名はカラス⋮サムライだ。﹂
気だるそうにカラスはいう。
﹁俺の名はスズメだ。グラディエーターだ。﹂
スズメは力強くいう。
場には異様な空気で満ち溢れていた。
この二人は今から一体一のタイマンをするのだ。
真ん中に立っていたメジロが大きく息を吸い込み。
﹁始め!﹂
その一言をいってすぐに逃げる。
合図と同時にスズメとカラスは動き始める。
最初に仕掛けたのはスズメだ。
40
剣先を相手に向け低く構えてから突進する。
ファストスタブだ。
彼の行動はまずこの技で接近することから始まる。
この技を回避したところに追い打ちをかけるのだ。
しかし、カラスは避けようとしない。
﹁抜刀奥義⋮﹂
そう言って剣に手をやる。
迎え撃つ気だ!
︵いきなり奥義かよ⋮︶
どうやらカラスはさっさと終わらせたいみたいだ。
そして剣を引く。
﹁桜花・居合⋮﹂
そう言うとその場からカラスの姿は消えていた。
しかし、スズメはしっかりとした手応えを感じていた。
カラスは剣をしまう。
41
﹁甘く散ってもらうぞ⋮﹂
決めゼリフらしき事を言ったが、スズメにダメージはない。
ファストスタブもしっかり決まったようだ。
しかし、不思議なのはファストスタブでのノックバックで前にいる
はずなのになぜ後ろにいるかだ。
バグか?⋮
そう悩んでいると⋮
ズバッ⋮
剣に斬られる音がした。
だが二人とも動いていない。
斬られたのはスズメだった。
﹁何だ。これ?⋮⋮﹂
まるで、漫画のように遅れてダメージがやってきたのだ。
慌ててスズメは回避で距離を取る。
カラスは動かない。
42
距離をとり次はレイダーファングを放つ。
しかし、またカラスは避けようとしない。
さっきと同じ動作で剣に手をやる。
﹁またあの技か!﹂
﹁抜刀・飛燕⋮﹂
さっきと違う技名を言うと横長の斬撃2つ飛ばしてきた。
技を出したことでレイダーファングにもろ当たってしまう。
しかし、その斬撃の速さにスズメも回避できず当たってしまう。
レイダーファングとファストスタブを当てることができたが、相手
の攻撃の方が威力は上のはずだ。
この戦い方今のところはカラスが優勢だ。
﹁なぜだ??﹂
とう行ったのはスズメでもカラスでもない⋮メジロだ。
﹁桜花・居合はともかく飛燕には少しの溜めが必要なはず!
何故それを瞬時に放てる!﹂
そういえば、確かにサムライの技は隙を作るはず。
43
なのにカラスには隙が一切ない。
﹁とかいって⋮⋮。
お嬢さん、あんた分かって言ってるでしょ。これは妖刀の能力だっ
て。﹂
ムノウ⋮。
それを聞いてスズメとメジロの顔が険しくなる。
﹁この剣の名は抜刀
変な名だが名前のとうりこの武器は抜刀⋮つまり、剣をしまってる
状態から放つ攻撃に特化している。
剣をしまった状態から放つ技の溜め⋮いや、溜めだけではなく全て
の攻撃の発動までの時間が無くなる⋮﹂
発動までの時間がなくなる、それはつまり攻撃を選択した瞬間にそ
の技を放っているわけだ。
﹁この能力を使えば、桜花・居合は最速最強の攻撃になる。だから
奥義なのだ。
スズメ⋮お前に次はない。﹂
居合だけではない。飛燕なんてカタクラフトが飛んでくるみたいな
もんだ。
どうすれば勝てるのか⋮
しかし、弱点をスズメは見つけた。
抜刀攻撃をするためには回避もダッシュも使えない。
44
攻撃を受けても剣を抜いてしまう。
つまり、連続して攻め続ければいいのだ。
スズメはカタクラフトを使い隙のない攻撃を放つ。
しかし、カラスもカタクラフトを習得していたのだ。
お互いに殴りあいになる。
瀕死になるまで殴り続ける。
スズメもカラスも狂人めいた笑みを浮かべている。
体力がいよいよやばくなったので一旦距離をとる。
追撃しないところを見るとカラスも残り体力がもうないのだろう。
次の一撃で終わる。
45
第2話﹁抜刀
ムノウ﹂
その2︵後書き︶
どうも、ゲリボの予定は金貯めのツナみそです︵
やっときましたねゲリボ!
皆さんはどうお過ごしになりますか?
^ω^
︶
自分は鋭石や堅石をとことん集めるつもりです。それ以外の日は多
分いつも通りになると思いますw
というわけで、第2話の続きです。
この妖刀は本当自分がサムライになったという妄想のもとできた刀
ですw
なので、アバターは自分のお気に入りのショコラという設定にして
います。
というか、本当こんなの欲しい⋮
まぁ、出たとしても相当のお金がかかりそうですね。リアルの⋮
そして、こんな妄想に妄想を重ねたような小説をここまで読んでい
^ω^
︶
ただきありがとうございます
︵
頑張って書いていくので応援よろしくお願いします!
46
第2話﹁抜刀
注意!
ムノウ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
47
第2話﹁抜刀
ムノウ﹂
その3
スズメは目をつぶり戦いの前にメジロに言われたことを思い出す。
∼数分前∼
いきなり目の前に現れたカラスにメジロが勝負を申し出てみた。
意外にもカラスは受けようと言ったのだ。
カラスは早く終わらせたいから5分後無制限に来いと言ってその場
をはなれていった。
﹁まさか、いきなり現れるとわな⋮﹂
スズメが驚きのの興奮を残したままメジロに言った。
﹁まぁ、こちらとしては都合が良いことだ。
しかし、あいつのレベルが問題だ。﹂
その言葉を聞きスズメは興奮を冷まし真剣な顔で次の言葉をまった。
﹁80代。お前と同じだ⋮
つまり、奴は十分に妖刀の力を発揮できるだろう。
カワセミの時とは違う。﹂
それを聞いてスズメは緊張が高まった。
この勝負負けもあり得る。
48
﹁なんか、いい方法はないかな?
サムライと戦う時の秘訣とか⋮﹂
少し期待して聞いてみたが、
﹁ない﹂
即答だった。
﹁しかし、グラディエーターとサムライで戦いを大きく分けるもの
がある。
パッシブだ!﹂
パッシブとはステータスアップのスキルである。グラディエーター
には攻撃、防御、運を上げるパッシブがある。
そしてサムライには無いのだ。
﹁これはほんの少しの差だが同じくらいのレベル同士での戦いでは
一歩前にいけるだろう。
しかし、相手は妖刀つかい。
しかも自分の弱点をカバーできる能力だ。
だからここはもう一つ。﹂
そう言うとメジロはスズメにお守りみたいなものを渡す。
﹁そいつを装備しろ。vが10も上がる代物だ。これで奴の猛攻に
も耐えられるだろう。
どんな奴にも隙はある。粘って粘ってそこをつけ。﹂
49
ないと言ったのにあるじゃないか⋮
そう思いながらスズメはお守りを装備した。
∼そして今∼
スズメは目を開けて言った。
﹁メジロ、宣言するよ。
こいつはカワセミと同じ倒し方で倒す。
一刀両断⋮これにかぎる!﹂
﹁ほんとお主はたまに脳筋になるのー。﹂
2人の顔には勝利が見えてるように輝いていた。
﹁ふっふっふ⋮
スズメ、お前に次はないと言ったはずだ。﹂
スズメはファストスタブの構えを取る。
それを見て、カラスも剣に手を取る。
﹁うぉぉぁぁぁ!﹂
﹁抜刀奥義!桜花・居合??﹂
スズメのファストスタブはまたさっきと同じく手応えはあったもの
の、目の前にカラスいなかった。
50
カラスは後ろにいた。
﹁スズメよ⋮次こそ甘く散ってもらうぞ⋮⋮﹂
漫画ならここでどちらかが血を吹き出し倒れるであろう、しかしこ
れはゲームだ。
どちらかが倒れるまで続く。
﹁うぉぉぁぁぁ!﹂
ファストスタブの後にすぐスズメはオーバースイングを使った。
その空気をぶち壊すような行動にカラスは驚いた。
﹁ファストスタブで決めるつもりではなかったのか??﹂
﹁当たり前だ!これでやれるとは思ってない。本命はオーバースイ
ングだ!﹂
カラスはこの斬り合いで終わると思っていた。
いや、今も思っている。
だからカラスはその場を動かなかった。
自分の奥義に絶対的な自信があったから⋮
スズメのオーバースイングが当たる前にそれは起きた。
51
先ほどと同じ遅れて技のダメージがきたのだ。
これを耐えればスズメの勝ち、耐えられなければカラスの勝ちだ。
﹁⋮??どうなっとるんだ?﹂
桜花・居合のエフェクトで桜花吹雪がまい、どっちが決めたのかメ
ジロはわからなかった。
しかし、終わったことは分かった。
急いで、そこに行くと。
﹁二本目だ。﹂
スズメが立っていた。
片手で剣を持ち、もう片方はしっかりとお守りを握っていた。
﹁あんたのおかげだ。
これからも頼む。﹂
その言葉を聞きメジロの機嫌は天まで上がった。
﹁そうかそうか!よし!
私についてこい!どんな敵が来ようともお主が勝てるように尽くそ
う!﹂
その後2人は拠点に戻り食事の続きを始めた。
52
先ほどよりも楽しげに⋮
﹁まぁ、いうなれば今回もまぐれ勝ちだな。
カラスは自分の技に絶対的な自信があった。さらにサムライには他
にも厄介な技があったはず⋮
奥義を連発してたのも妖刀の毒のせいかもしれないな。﹂
﹁しかし、その奥義は結構な威力だったぜ。あの速さは予測してな
いとかわせないし、かなり厄介だった。﹂
﹁そうだな。
そう思うとお主、よく耐えたものだ!あっぱれだ!﹂
そんな様に楽しげに会話する二人。
しかし、彼らは知らなかった、この妖刀集めの結末を⋮
だが、その話はまだ先の話。
残る刀は後7つこれからだ⋮
アヒル
next
敵
プリースト
片手杖、盾
職
武器
守刀
アワレ
妖刀
53
第2話﹁抜刀
^ω^
ムノウ﹂
︶
その3︵後書き︶
どうも、ゲリラは頑張る人を拠点で応援するだけで過ごすツナみそ
です︵
結構前に80レベになってからモチベが下がってしまいましたσ︵
^︳^;︶
まぁ、ステータスをvに振ったのも原因だろうけど⋮。と言っても
ステ振り直すのは魔石の値段が上がった今では容易なことじゃない
んですよね。まぁ、ゆっくり頑張りますw
そんなこんなで、第2話完結です。
次回は盾の妖刀です。というかまず盾は刀じゃなくね?って思って
ませんか?
いえいえ、防御こそ最大の攻撃なのです!
vグラの自分が言うんだから間違いありませんw
そんな設定が微妙すぎるこんな小説をここまで読んでいただきあり
^ω^
︶
がとうございます
︵
頑張るので応援よろしくです!
54
第3話﹁守刀
注意!
アワレ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あらすじ
アヴァベルで騒ぎになっている荒らし事件の原因である妖刀を集め
ミセモノとカラスから
ムノウを手に入れることに成功した。
ているスズメとメジロはカワセミから痺刀
抜刀
55
第3話﹁守刀
アワレ﹂
その1
グラディエーターのスズメとプリーストのメジロは今アヴァベルを
騒がしている事件の原因である妖刀を集めるため、あちこちを回っ
ていた。
﹁現れないな、しかも情報の一つもない。﹂
スズメは気だるそうにいった。
﹁そうだな、まぁ果報は寝て待てというしすこし休憩とするか﹂
2人は近くにあった芝生に座る。
スズメとメジロは今の所妖刀9本中の2本を集めることに成功して
いる。
しかし、その他の妖刀の持ち主や見た目を知らないのだ。
要は手詰まりである。
﹁カワセミの時は運良く現れ。
カラスは自分から現れた。
さすがにまぐれて9本集めるのはきついな⋮﹂
メジロが参ったようにいった。
﹁カラスといえばあいつはかっこよかったなー。﹂
56
上を向いてスズメは言った。
﹁かっこいい?
サムライにでも転職する気か?﹂
﹁いや違う、かっこいいのはあいつのセリフだよ。
ほら、思い出してみろよ!抜刀奥義の桜花・居合をした後にいう
﹃甘く散ってもらうぞ⋮﹄
あれは聞いた時鳥肌がたった。﹂
その言葉にメジロは呆れた。
そして嫌味ったらしくいった。
﹁そうか?
私は少し引いたぞ。何が甘く散ってもらうぞだw
聞いてるこちらが恥ずかし。﹂
それを聞いてもスズメは止まらなかった。
﹁いや、よく考えろよ。
あいつはショコラアバターを着ていた。あの格好から放つ桜花・居
合。
あの決め台詞はあいつそのものを写していた。
俺もそんなセリフが欲しいぜ!﹂
イキイキと語るスズメに対してメジロは意外そうな顔で言った。
﹁お主、あのセリフは決め台詞ではないのか?﹂
57
﹁あのセリフ?﹂
﹁一刀両断⋮これにかぎる。
このセリフはお主の主力技オーバースイングにピッタリだし。
お主の性格も現れておる。ぴったしではないか!﹂
それを聞いたスズメは、そのセリフ言った自分の恥ずかしさと、褒
められた嬉しいさでニヤニヤしてしまった。
﹁何をニヤついておる。
そもそも、そんなことを考えると暇があったら。
もっと強くなるためにイメージトレーニングでもしていろ!﹂
スズメは厳しい一言を浴びせられ一気に真顔にもどる。
﹁しかし、武器も職業も能力も分からない相手だからな。
イメージのしようがない。﹂
メジロはそれを聞いて、確かにと頷いた。
その時だった。
メジロのチャット欄にピンク色の文字が出てきた。
ピンク色の文字はフレンドからのメッセージだ。
メジロはそれを見てため息をつく。
﹁⋮お主もついてこい。
もしかしたらいい情報が手に入るかもしれん。﹂
58
スズメは何のことかわからないまま
チャンネルを移動した。
着いた先にいたのはゴシックアバターの女性だった。
﹁お久ぶりです。お姉さま﹂
そういふとニコッとこちらをみて笑う。
しかし、その笑顔はすぐに崩れる。
その女性はスズメの方睨みつけるように見だした。
﹁お姉さま、そちらの方は?﹂
また笑顔を作りメジロに聞いたが、目は笑ってない。
﹁妖刀集めに協力してもらっているものだ。﹂
それを聞いてもその女性はとても悲しい表情になる。
﹁あぁ、私はもういらないのね。
心変わりをされてしまったのね⋮
アヒル、貴方のためならなんでもしようと誓ったのに。
⋮許せない!﹂
それを聞いてもメジロは慌ててなだめる。
﹁ま、まて!こいつは戦闘を任せてるだけだ。
59
情報においてはお主しかいないのだ!頼りにしとるぞ⋮アヒル﹂
﹁お姉さま⋮﹂
嬉しいそうに、顔を上げる女性。
かなり面倒くさそうな性格だ。
空気になりつつあったスズメは話に割り込む。
﹁メジロ、こいつは?﹂
﹁こいつはアヒル、彼女はどんな手段を使っているのか情報が早く
正確で何より信頼できる。
性格こそ変だが私の大事な仲間だ。﹂
アヒルはゆっくりとスズメにお辞儀をした。
スズメもお辞儀をかえす。
﹁で、私を呼んだのは新たな情報を手に入れたからなのか?﹂
今までの茶番の空気から一転真剣な空気に変わる。
﹁はい、実は私は、妖刀を一つ手に入れることができたのです。﹂
⋮??
2人は驚きのあまり後ろに下がる。
60
﹁ほ、本当か!
でかしたぞ、アヒル!﹂
しかし、アヒルの表情は曇ったままだ。
﹁本当は、すぐにお譲りしたいのですが。少し事情が変わりました。
事情というか私情ですね。﹂
そういって立ち上がるアヒル。
エモーションで隠れていた武器が姿を見せるが、普通のゴシックア
バターの杖だ。
﹁おい、本当に妖刀を持ってるのか?﹂
スズメは聞くが返事がない。
﹁こいつは嘘をつくやつではない。
アヒルよ、お前が手に入れた妖刀はどこだ?﹂
﹁これです。﹂
そういって右手の杖でなく、左手の盾を見せてきた。
アワレ、それがこの子の名前です。
普通の盾に見えるがその盾の表面には無数の刃が見えた。
﹁守刀
そして⋮﹂
アヒルは下を向いてた顔を前に向けスズメを睨みつける。
61
アワレをかけてタイマンをお願いしたい!﹂
あまりの迫力にまた2、3歩引いてしまう。
﹁スズメさん。
お姉さまと守刀
一瞬空気が凍りつく。
﹁は?﹂
スズメはあっけにとられていた。
メジロも⋮。
62
第3話﹁守刀
アワレ﹂
どうも、ツナみそです。
その1︵後書き︶
最近いろんな事にハマりやすく書き溜めていた話しが底をつきそう
です。
これ、一話書くのに結構時間使っているんですよ。
まぁ、でもあと2週間分はあるから大丈夫かなw
そなこんなで3話目に突入です!
やはり男ばかりだとアレなんで今回の妖刀使いは女キャラです。
でも、かなりズレたキャラになってしまった⋮
^ω^
︶
そんなだめだめ小説ですが、ここまで読んでいただきありがとうご
ざいます︵
63
第3話﹁守刀
注意!
アワレ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
64
第3話﹁守刀
アワレ﹂
その2
しかし、アヒルは話を続ける。
﹁私が勝てば貴方は今まで集めた妖刀を渡して、この件から身を引
くこと。
あなたが勝てばこの妖刀を渡す。
ナマクラは両手剣。
どうですか?受けないと妖刀はお渡しせませんよ﹂
黙っていたメジロがようやく口を開く。
﹁アヒル。
仕方ないことだが、唯一毒を無能化できる解刀
お主は毒にやられてしまう。
危険な真似はさせれない。﹂
しかし、アヒルは引かなかった。
﹁どうでしょうか?
お姉さま、私は今妖刀を持っているのよ。
でも、私が荒らしに見える?﹂
アヒルは自信満々にいった。
メジロもスズメも実はそれを疑問に思っていた。
﹁アコライトには解毒の魔法があるでしょ?
それはこの妖刀の毒にも通用するの。つまり、アコライトという職
業は最初っから妖刀の毒を受けないの。
65
アワレがあればきっと私もお役にたてます!
簡単に言うと、お姉さま1人でも妖刀集めは出来るわけでも、この
守刀
なんの能力もない妖刀使いより﹂
それを聞いて2人は驚く、さっきから驚きっぱなしだ。
アコライトに毒が効かないとは初耳だ。
ここまで言われるといよいよ、口の出しようがない。
﹁わかった、受けるよその戦い。﹂
それを聞いて不敵にわらうアヒル
﹁ありがとう。なら明日にしましょう。
お姉さまとの最後、せいぜい楽しみなさい。
その後私がその100倍お姉さまと楽しむから⋮﹂
そういってアヒルは消えていった。
﹁さて、どうする?﹂
スズメは前回はメジロにもらったお守りのおかげで勝つことができ
た。
今回もなにか、期待をしていたが⋮
﹁まぁ、頑張れとしか言いようがないな⋮﹂
と返してきた。
66
︵頼り過ぎもよくないか⋮︶
﹁ならタイマン付き合ってくれよ!
相手もプリーストだ。お前でちょっと練習すせてくれよ。﹂
﹁⋮わかった。なら無制限にいくか、もしかしたら新たな妖刀使い
が来るかもしれん。
こういうものは連鎖的に起こるのだ。﹂
しっかりと返事をしたようだが、スズメはその言葉がなぜか上の空
に聞こえた。
アワレの能力がわからない今、カタクラフトだけで追いかけ
タイマンもそうだった。
守刀
る単純な戦法だと不安だ。
いろいろ試そうとしたが、メジロの方にやる気が感じられない。
だんだん、スズメはあることを思い始めた。
︵もしかしたら、メジロのやつアヒルと旅をしたいんじゃないか⋮
アヒルはメジロのことをお姉さまと慕っていたし、なにか親しい仲
なのだろう。
女同士でいる方が楽なのではないか?能力がある妖刀使いと組んだ
方が有利なのではないか?︶
そういう考えが頭から離れなくなりスズメのだんだんタイマンに集
中できなくなっていた。
67
﹁⋮疲れているようだな。
明日のために今日はもう休め。
ではまた明日。﹂
そういって無制限から出て行くメジロ。
﹁また明日か⋮
明日もその言葉を聞けるのかな⋮﹂
そういってスズメも無制限から出た。
次の日、スズメはメジロと待ち合わせをして共に無制限に向かった。
メジロはまだ何か考えているようだ⋮
無制限に着くまでに2人は会話を一つも交わさなかった。
途中、気になる話を耳にした。
﹁今日はいつにも増して無制限が荒れてるみたいだな⋮﹂
荒れてる⋮まさか、アヒルが荒らし行動をしているのか?
そんなことを考えながら無制限に入ると⋮
﹁ア、オネエサマ⋮
ズットマッテイタンダヨ⋮⋮﹂
68
昨日見たアヒルとは見るからに違った。
いや、見た目は同じだが雰囲気というかオーラが別物だった。
﹁お主、本当にアヒルか?﹂
﹁オネエサマ⋮ダイスキ。
ダカラワタシノモノニナッテ⋮﹂
質問の答えになってない。
そもそも、こっちの声が届いてないようにもみえる。
﹁お主、まさか⋮﹂
メジロが何かを言おうとした瞬間。
アヒルがいきなり泣き出した。
﹁どうして、どうして私といてくれないの?
私はこんなに大好きなのに。
なんでその男と一緒にいるの?
私よりそいつが好きなの?﹂
メジロはその質問に戸惑ってしまう。
それを見てアヒルはまた暗い表情になる、顔が見えなくほど⋮。
そしてギロリとスズメを睨みつけた。目は赤く光っていた。
69
﹁あんたがいなくなれば⋮
イナクナレバ、またお姉さまとイッショニいられる⋮。﹂
絶対なにかおかしい。
アヒルの身に一体なにが?
そうメジロに尋ねようとしたスズメにアヒルが襲いいかかる。
今までのような名乗り合いも始まりの合図もなく。
﹁アンタサイイナクナレバ!﹂
奇声ともいえる声を上げて襲いかかるアヒル。
しかし、アヒルの攻撃はいたって簡単であった。
適度な距離を保ちながら、遠くからシャインレーザーを連発する。
実にかわしやす。
シャインレーザーの狙っているところとスズメの位置がずれたのを
スズメは見切ると、いつも通りファストスタブを放つ。
真横にシャインレーザーが通るがかすりもしなかった。
見事にヒット!
しかし、少しだけ違和感を覚える。
70
カワセミの時のようにスタンなどの状態異常になったわけではない。
スズメは気にせずカタクラフトで追撃を仕掛ける。
これもまた命中。
︵回避する気がまるでない。︶
そう思った瞬間ダッシュと回避を使いアヒルは遠くに逃げるとリン
クヒールを使い自身の体力を回復させた。
これの繰り返しでspが枯れては負けは確実だ。
スズメは現在のspを確認してみるとあることに気づいた。
なんとスズメの体力が減っていたのだ!
技に当たった覚えはない。
しかし、一つだけ思い当たることはあった。
﹁妖刀か⋮﹂
アワレは私が受けるダメージの半分を相手
それを聞いてアヒルは嬉しそうに笑う。
﹁そうだよ。この守刀
にも与える。
私はアコライト、体力は低いけど回復すれば体力は無限。
spなんて気にしなくていいの。﹂
71
そういうとまだ表情が暗くなる。
﹁ダカラアキラメテ。
ショウリもオネエサマも⋮﹂
それを聞いてスズメは安心する。
なぜなら彼はvグラ。防御だけでなく体力も高い。
多分アヒルが3.4回死ぬダメージを受けても立っていられる。
﹁つまり⋮
一刀両断⋮⋮これに限る!﹂
72
第3話﹁守刀
アワレ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
その2︵後書き︶
^ω^
^
第3話の一回目が短すぎたから結構多めになってしまいました。
区切るところを間違えてしまった⋮
︶
そんな雑な小説ですが、頑張って書くので応援よろしくです︵
ω^
73
第3話﹁守刀
注意!
アワレ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
74
第3話﹁守刀
アワレ﹂
その3
決まった⋮とドヤ顔するスズメ、これにはメジロも呆れていた。
スズメはさっきと同じようにファストスタブでアヒルに接近する。
そしてまたカタクラフトを何度も当てる。
﹁これで終わりだ!﹂
オーバースイングを決めようとしたその時スズメの心にある思いが
蘇る。
︵本当に、俺でいいのか?
メジロはほんとはアヒルと旅をしたいじゃないか?
そうでないとしてもアヒルはメジロと旅をしたいと思っている。
俺はどうだ?
俺なんかよりアヒルのほうが⋮︶
ハッと気づく。
スズメはオーバースイングを放つことをためらってしまっていた。
そのわずかな迷いを見据えたのか、目の前でアヒルが杖を突きつけ
てきた。
シャインレーザーだ!
シンプルな技だがi振りのアヒルの魔法攻撃は魔法耐性が弱いスズ
75
メに大ダメージを与えた。
その後、素早くはなれアヒルはまたリンクヒールで回復する。
少ししてからまた同じように回復する。
その間スズメは動けなかった。
自分の迷いが晴れるまでかれは動けないだろう。
そんなスズメをみたメジロは大きく息を吸い込み。
﹁この愚か者ぉぉぉぉ!﹂
と怒鳴りつけた。
さすがにスズメのは驚く、アヒルも少し驚いているようだ。
﹁お主、何を迷っておる!
まさか、自分よりもアヒルのほうが、優れているとか思っておるの
ではなかろうな!﹂
図星だった。
﹁よく見てみろ!
今のアヒルが毒を受けてないと思えるか?
私は考えた、本当にアコライトは妖刀毒を無効化できるのか!
しかし、今アヒルをみて気づいた。
アヒルはただ毒を押さえ込んでいただけなのだ!
それが爆発してこれまでの狂気がでてきている。
76
もし他の妖刀を集めて所持したら、それこそバケモノになってしま
うわ!
そんなやつと旅なんてできるか!﹂
それを聞いていたアヒルがまた涙を流す。
﹁バケモノ?冗談がキツすぎるよお姉さま⋮。
そんなやつってなに?私のこと?
こんなに大好きなのに貴方は私を捨てるの?﹂
﹁スズメ⋮﹂
アヒルの言葉を無視してメジロは話を続ける。
﹁アヒルを救ってやれ。
私は、お主も必要だし、アヒルも必要なのだ。
2共私にとって大切な仲間なのだ。
どうか、私にどちから一方ではなく二人ともという選択肢をくれな
いか?﹂
それを聞いてスズメは昨日からずっとメジロが悩んでいた事を理解
した。
﹁了解!﹂
そう短く返事をする。
それから決着はすぐだった。
勝者はスズメだ。
77
よくよく考えてみれば、盾を装備しているのでアヒルは回復力が絶
望的にない。
当然カタクラフトの猛攻に耐えられるはずがないのだ。
これで妖刀は3本目である。
∼次の日∼
また同じようにスズメとメジロは待ち合わせをしていた。
芝生に座りいつも通り、くだらないことを話していた。
そこに一人の女性が現れる。
﹁お姉さま。スズメさん。
こんにちわです!﹂
﹃ちわー﹄
2人は軽く返事をするとくだらない話に無理やりその女性、アヒル
を入れる。
アヒルは笑う。
顔がより綺麗に見えるほど明るく。
﹁なんだか、妖刀を失ったけどそれ以上のものを手に入れたきがし
ます。﹂
78
その言葉に2人も笑顔になる。
スズメ、メジロ、アヒル。
この3人の旅はまだ長いが、彼らなら何でも乗り越えられるだろう。
残り6本。旅は中盤戦に入った。
カルガモ
next
敵
2丁拳銃
ガンスリ
武器
幸刀ナサケ
職
妖刀
79
第3話﹁守刀
アワレ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
その3︵後書き︶
^ω^
第3話ももう終わりです。
先に言っておきます。
多分第4話が終わって第5話になるときに少し間が空くかもしれま
せん。
一か月とかそんな長い期間ではなく1.2週間ぐらいです。
やっぱり気分的にのってる時にしかすらすら書けないんですよ⋮
無理に書くと今よりも可笑しな文章に誤字と酷い有様なので⋮
まぁ、それでも頑張って書いていこうと思うので応援よろしくです
!
80
第4話﹁幸刀
注意!
ナサケ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あらすじ
前回自分が受けた半分のダメージを与える守刀アワレをもつアヒル
と戦ったスズメとメジロ。
彼女との戦いにより二人の絆は深った。
残る刀はあと6つ!
81
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
幸刀ナサケは鈍器の妖刀だ。
能力は運が強くなる。
その1
クリティカルが上がるというわけではない。
理屈やシステムを無視した超能力。
ただ運がよくなる、単純だが侮れない能力だ。
しかし、なぜいきなりネタバレをするかというと、これもネタバレ
になるが今回はこの武器の能力は使われない。
今回の妖刀使い、いや妖刀の持ち主は妖刀をもっているが職が合わ
ず装備できないのだ。
その場合どうなるかというとだ。
まず、職と妖刀があっていた場合だ。
その場合は自分の意思とは関係なく荒らし、その妖刀の能力を無駄
に使いたがる。
反対に合わない場合は荒らしたくなる、それだけだ。
何だか本能的にプレーヤーを斬りたくたる。
82
しかし制御はきく。
ナサケの持ち主がカルガモとい
アワレを手に入れた。
なので比較的交渉がしやすい。
前回アヒルはこの方法で守刀
そして、そのアヒルの情報で幸刀
うガンスリということがわかった。
そしてここは例のごとく賑わいの二階。
ど真ん中の大きなカウンター席のような所に男は座っていた。
男はインペリアルアバターを着ていて高貴な見た目だった。
その背中を見ながら2人は後ろに立っていた。
グラディエーターのスズメとプリーストのメジロである。
2人は今のアヴァベルを騒がしている事件の原因である妖刀アバタ
ーを集めている。
全時点で3本手に入れている。
スズメが装備しているナマクラを合わせると4本である。
そして、目の前で背中を見せて座っている男が5本目となるであろ
う刀を持った男カルガモである。
そして今、メジロがカルガモに向かって交渉を行っていた。
83
スズメは黙ってそれを見ている。
彼は昔露店を使ったアバターの購入で詐欺にあいそれ以来こういう
交渉ごとに自信がなくなったからである。
﹁⋮というわけだ。
お主にも悪くはない条件だと思う。
ここは一つ考えてはくれんか?﹂
メジロは交渉されている側のように上から目線だ。
交渉の時はこう攻め気味にいったほうがいいのか?とスズメは思っ
てしまうほどそれは堂々としていた。
しかし、本来の交渉のされている側であるカルガモは一言も喋らな
い。
﹁おい、お主聞いておるのか?
さっきまで返事をしておったから今頃無口キャラですとかは通用せ
んぞ!﹂
そういってメジロはカルガモに近づく。
そのとき、メジロはあることに気づいた。
﹁こ⋮こいつ⋮﹂
プルプルと震えた口調でいった。
84
﹁zzz⋮﹂
﹁こいつ、寝て落ちしておる??﹂
ズッコーン!
勢いよくずっこけるスズメ。
どうやら、メジロは怒りで震えたいたようだ。
少し待つ必要がありそうだ。
∼数十分後∼
﹁ずるいぞお主!
るで攻めるとか!るとかなかなかないぞ!もっとましなので攻めて
こい!﹂
﹁いや、るがあんまりないから俺はあえてるで攻めているんだ。
ほら、お前の順番だ早く﹁る﹂から始まる言葉を言うんだ。﹂
しりとりである。
なかなかカルガモが戻ってこないので仕方なく近くで雑談をしてい
た二人だが意外にもスズメは才能があり﹁る﹂が最後にくる言葉ば
っかを選んでいた。
﹁る、る⋮る?﹂
悩む、メジロ。
85
自分は頭脳派でスズメは戦い専門だと心の中で思っていたメジロは、
なかなか負けを認められなかった。
ねばり、ねばりようやく一つ思いついた!
ドヤ顔まじりに叫ぶ
﹁﹁ルーク強石!﹂﹂
声が重なった。
一人はスズメである、もう一人は⋮
カウンター方を見ると一人の男が立ってこちらを見ていた。
﹁おはようございます!
⋮ごめんなさい﹂
カルガモだ。
メジロはドヤ顔からいつもの真面目な顔にもどり一から説明し直す。
﹁確かに、悪い話ではないですね!
⋮でも、それじゃぁなにも悪くない僕がボコボコにされるじゃない
ですか⋮
いい話とは言いたくないです!﹂
メジロの説明を聞いていたスズメは少しだけ話の内容が理解できて
いた。
86
どうやら妖刀はトレード不可、露店出品不可らしい。
手に入れたいなら持ち主をたおす、それだけだ。
しかし、カルガモはそこをよく思ってないらしい。
どこか子供っぽい性格のカルガモはたぶんその考えを曲げてはくれ
ないだろう。
﹁やっぱり、スズメさんが僕と真剣勝負して勝ったら渡すという方
がいいと思います!
スズメさん強そうなのに⋮
信用してないんですか?﹂
挑発的なセリフだが何の悪意もなく放たれたその言葉はあまりイラ
イラさせなかった。
﹁もちろん信頼しておる。
しかし、そのやり方だとこちらが強盗のようになってしまう。
できるだけ、お主の利益も考えお互いに満足のいくやり方で済ませ
たかっただけだ。
もし、それでもお主が真剣勝負を望むなら先ほどの条件はなしとい
うことになるが良いのか?﹂
先ほどのメジロが出した条件は妖刀をくれる代わりに莫大な金を支
払うものだった。
それこそRアバターが買えるほどの
﹁いいよ、僕はたまたまこのアバターを手に入れたんだ。
87
神様からもらったこのアバターを金に変えるなんてできないよ。﹂
よくできた子だなぁとスズメはおもう。
しかし、そういうキャラ設定で実はスズメよりも年上という可能性
もあるが⋮
それは、考えることではない。
いえば、2人はピンチなのだ。
今までの戦いは相手が妖刀の毒にやられ過ぎていた、つまり運が良
かっただけなのだ。
今回はそうはいかない、正真正銘の真剣勝負。
しかし、そう考えてみると一つ気になることがあった。
スズメはカワセミに聞く
﹁そういや、負ける気はないがもしもあんたが勝ったら俺らは何を
するんだ?﹂
そういえばとメジロが呟いた。
もしかしたらわざと言わずにいてことが済んだ後にあり得ないこと
を言い出したかもしれな。
そういう策ならばカワセミはとても厄介な相手になるだろう。
88
しかし、カワセミは違ったようだ。
﹁何もいらないですよ。﹂
無邪気にそういった。
高額の報酬を蹴ってまで挑んだタイマンに自分だけ不利な条件を出
したのだ。
﹁僕が負けるまで何度もタイマンを挑んでいいですよ。
そうやって勝ち取った方こそお互いに気持ちよく終われるじゃない
ですか﹂
不気味だ。
不気味なほど無邪気にだ。
まだ技の一つも見てないのにスズメは勝てるのか?と思ってしまう。
メジロも驚きのあまり、言葉を失っている。
カルガモには策も欲もないだからこそ何よりも厄介な存在になるこ
とだろう。
不安を残したまま無制限フィールドに移動する。
89
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
その1︵後書き︶
^ω^
最近ギルドを作ってみたんですが、なかなか人が集まらなくて大変
です。でも、やっぱり人が集まって他ギルドとの交流戦やギルド内
でイベントをしたりすることを妄想するとやる気になれます!
そこに関してはこの小説とも同じかもしれません。
こんな話を書きたい、こんなキャラを書きたいなどの妄想から書く
気が湧いてくるものです。皆さんも何かやる気になれない時はその
後に起こるかもしれない良いことを妄想してみてください。
まぁ、そんな妄想から始まり妄想で終わる小説ですが、頑張って書
いていくので応援よろしくです!
90
第4話﹁幸刀
注意!
ナサケ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
91
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
その2
無制限は妖刀事件前ほどではないが少し賑わいが戻ってきているよ
うだ。
どうやら、妖刀をもっていても荒らしをしない奴らがいるようだ。
そいつらの情報は極めて少なく、妖刀集めもこの幸刀を手に入れた
ら少し息詰まりそうだ⋮
そんなことはさておき、無制限に賑わいが戻ってきていることは二
人のモチベーションを上げることになる。
﹁ほんと、こう見るとやって良かったって思うよ。
なんだかんだ、pvの腕も上がってきてると思うし。﹂
﹁そうだな⋮
しかし、まだまだ旅は長いぞ!
なんせまだ5本も刀はあるのだからな。そのうち4本は情報もない、
はっきり言ってまだ、運に頼っているに過ぎないということだ。﹂
﹁まぁ、そうだな⋮﹂
そんな会話をしながら二人は無制限はフィールドのマップから見て
上の方に移動した。
そこにカルガモは待っていた。
﹁意外と遅かったね!﹂
92
﹁まぁ、ゆっくり雑談や作戦を話しながらきたものでな⋮﹂
スズメはメジロのその言葉に作戦は立ててないけどなというツッコ
ミはあえてしなかった。
﹁へぇー。
どんな策がでてくるか少し楽しみだよ﹂
そう言ってカルガモ無邪気に笑う。
﹁んじゃ始めよっか?
メジロさん、合図よろしく!﹂
メジロは小さく頷くと右手を上に上げる
﹁よーい、どん!﹂
その声とともに右手を下ろす。
カルガモはその瞬間に弾丸を放つ。
三方向に球が飛ぶ。
スズメは回避で避けた⋮はずだった。
なぜか、スズメが回避した先に弾丸が来たのだ。
つまり、スズメは自分から弾丸にツッコミで行ったのだ?
93
﹁まさか、回避をよまれたのか?
いや、回避をよまれたとしても、何処に回避するからわからないは
ずだ。なら、なぜ?﹂
そんな事を考えているうちに第2発目をカルガモは打ってきた。
今度はあえて弾丸に突っ込み当たる直前に回避をとって球を消した。
これなら、当たることはないだろう。
しかし、回避した直後、地面から牙のようなものがスズメを襲った。
﹁トラップか!﹂
トラップに引っかった直後にカルガモは連続で射撃をしながら距離
を詰めてきた。
アサルトバラージだ。
スズメはその攻撃をモロに受けてしまう。
まずトラップをいつ設置したのか、気づかなかった⋮
気づかなかったとしても設置場所が光るので気づくはずだ。
しかし、彼は当たった。
何かが、おかしい⋮
この気持ちはどっかで味わった、いやもう数回は味わって入る。
94
﹁幸刀
ナサケ⋮
たしか、運を上げるという能力だったな。﹂
妖刀のチート的な違和感⋮
しかし、そう考えるのが普通だがカルガモは妖刀を職が合わなく装
備することはできない。
よって、能力が使えないはずだ。
﹁まさか、だけど僕が妖刀の力でまぐれ当たりを繰り返していると
思っている?﹂
違うよといってゲスな笑みを見せるカルガモ。
﹁僕は最初からついているんだ!
こんな刀の力なんて必要ない。僕は神に選ばれたプレイヤーなのさ
!﹂
急な変貌にすこしたじろぐ二人だった。
しかし、妖刀を装備してなくても、微力の毒が回るどいうことは理
解してたので納得はできた。
﹁確かに、そいういえばお前妖刀も運良く手に入れたって言ってた
もんな⋮﹂
だがしかし、ただ単に運がいいだけでも攻撃を100%当てること
は不可能だ。
95
﹁試してみるか⋮﹂
そう呟いてスズメは高く飛び上がるそして掲げた大剣を勢いよく振
り下ろし斬撃の波を起こした。
レイダーファングである。
カルガモはその攻撃を軽々と避ける
しかし、回避した場所にスズメのファストスタブが直激する。
﹁な⋮
なぜ?なぜ僕に攻撃があたる?﹂
スズメは笑う
﹁おまえ、運がいいと言ってたけど、今の攻撃を回避できる確率は
ざっくり言って2分の1だ。
運のいいお前なら避けれたはずだ﹂
カルガモは怯える
﹁だ、だからそれは何故なんだって僕が聞いているんだよ!﹂
スズメはさらに笑う。
カルガモの笑いよりも純粋にただ喜ぶように⋮
﹁俺も最近運がいいんだよ。
96
そして、その運がお前を上回った。
それだけだ!﹂
そして、息を吸い込み思いっきりのキメ顔で言う
﹁運とか、妖刀とか、どんなに強い奴だろうが関係なく俺は斬る。
一刀両断⋮これに限る!﹂
妖刀は一刀両断するなよとメジロはスズメに軽くツッコミを入れる
97
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
どうも、ツナみそです︵
まず皆さんに謝ります。
︶
その2︵後書き︶
^ω^
﹁すみませんでしたぁ!﹂
次は間違えてため書きを消すとかいうしょうもないミスをしないよ
うに注意しながらコピーします。
まぁ、消したおかげでだいぶその3への繋がりが良くなったと思い
ます。前のは少し強引なところがあったけど、そこは修正できたと
いうことは前向きに見えるところですね。
まぁ、言い訳をいうわけではないんですが、そういう前向きな気持
ちは大切だと思います!
^ω^
︶
そんな話も気持ちも強引すぎる小説ですが、頑張って書いていこう
と思うので応援よろしくです︵
98
第4話﹁幸刀
注意!
ナサケ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
99
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
﹁そんなバカな!
その3
僕が運で負けるはずがないんだ⋮
この妖刀を手に入れてから僕の運はさらに上がった。
こないだなんて核を2個も手に入れたんだ。
だからこの妖刀はお金で渡せるものではないんだ!﹂
それを聞いてスズメはあることを思いついた。
﹁なら、運で勝負をしよう。
さっきと同じレイダーファングを放った後にファストスタブを使う。
ダメージを受けなかったらお前の勝ち、ダメージを与えたら俺の勝
ちだ。﹂
なんとも腑抜けたまるで遊びのような提案だった。
その提案に反対したのはメジロだった。
﹁待て!
やつは少しばかり妖刀の影響を受けている可能性が出てきた。
運で勝負するのは危険すぎる。
ここぞという時にあたりを引くのが運のいいやつだ。﹂
﹁それは俺も同じだ。
俺も運がいいだからここぞという時に当てる自信がある。﹂
それを聞いていたカルガモは
100
﹁わかった。乗るよその話﹂
と少し強めにいった。
スズメは静かにカルガモの方に向き直りレイダーファングを放つ。
その瞬間カルガモは恐ろしい感覚を味わう。
自分の自信がこの一撃で踏みにじられる可能性がある。
レイダーファングがゆっくりと迫ってきていた。
そして一番してはいけないことをしてしまう。
迷ってしまったのだ。右か左か⋮
そうなれば運の空回り、むしろ悪い方を当てることが多くなる。
カルガモは悩む、迷う。
短い間で何度も繰り返すそして⋮
ズバッ!
結局カルガモは動けないままレイダーファングに当たってしまった。
﹁参りました⋮﹂
悲しい声が無制限に響いた。
101
その後約束どおり幸刀ナサケを手に入れた二人はまたいつもどうり
反省会をしていた。
﹁結局カルガモは妖刀の影響を受けていたのかな?﹂
スズメはそれを疑問に思っていたが別にどうでもよくも思っていた。
﹁多分受けていただろうな。
だから最後動けなかったのだろう。自分の運と妖刀の運それがぶつ
かり合うことで最悪の結果を招いたというわけだ。
もし、やつが鈍器を使っていたら結果は違ったと思うがな⋮
だが、どちらかというと幸刀ナサケは運悪いやつが持つべきなのか
もしれんな。﹂
ふーん、とやはり興味無さげにスズメはいった。
本当に運と言うものはあるのか?と彼らしくない考え事をしている
と⋮
﹁へぇー、あんたが考え事ね∼。
人って変わるものなんだね。私びっくりだよ∼﹂
メジロではない女性の声が聞こえた。
スズメがそちらの方を向くと大きく目を開いた。
﹁姉さん⋮??﹂
スズメにはその女性に見覚えがあった。
102
だが、本当の姉ではなく彼女もまたスズメを鍛えた師のひとりであ
る。
彼女はスズメが昔いたギルドのサブマスターをしていたものであっ
た。
そして、そのギルドのマスターこそがこの妖刀を作りばらまいたホ
ウオウである。
軽い口調で彼女は予想外のことを言い出しだ。
﹁スズメ、あんたホウオウに会いたいかい?
会いたいなら連れてってやるよ、あいつの所に。﹂
⋮??
ついに、ホウオウの元へ行くことになった二人。
現在刀はナマクラを抜いて4本。
旅はいよいよ急展開を迎えるのでした。
サギ
next
敵
アサシン
短剣×2
職
武器
双刀
ヒカン
妖刀
103
第4話﹁幸刀
ナサケ﹂
どうも、ツナみそです。
その3︵後書き︶
前言ったように次の話まで少し間が空くと思います。
なんとなくで始めたこの話ですが、気がつけばもうそろそろ折返し。
折返しと言ってもまだ何話で終わるかはわからないのでなんとも言
えないんですが⋮
まぁ、苦と思わず気楽に書いていこうと思うので応援よろしくです。
104
第5話
注意!
﹁双刀
ヒカン﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あらすじ
前回幸刀ナサケを手に入れたスズメとメジロはスズメが姉さんと呼
び女性にであう。
その女性は妖刀を作った人物でありスズメの師のホウオウの場所ま
で連れて行ってやると言ってきたのだ⋮
105
第5話
﹁双刀
ヒカン﹂
その1
狭い空間の真ん中に巨大な一本の剣が刺さっている。
ここは、イベントマップ。
しかし、今までとは違いとても狭く、登る所もない。
今そこには刺さっている巨大な剣になんかかる男とそれを見る男女
2人組スズメとメジロ、その後ろで3人を見守る女性の姿がある。
スズメとメジロはアヴァベルを騒がしている事件の原因である妖刀
を集めている途中である。
そして目の前で剣になんかかっている男はホウオウ、スズメの師で
あり妖刀を作った本人である。
ホウオウが口を開く
﹁4本だったかな?いやお前が装備しているのを合わせて5本か⋮
よく頑張ったと言いたいがこれからだな⋮﹂
その口調はいつもスズメと話す時と同じだった。
しかし、スズメはいつもより強めに責めるように言葉を返す。
﹁いったい何のつもりですか?マスター。
いろいろ聞きたいですが、1番聞きたいのは妖刀を作ったのはあな
たで間違い無いかということ⋮﹂
106
それを聞いてホウオウは迷わず答える。
﹁そうだ、だが違う⋮﹂
ナマクラだけだ。﹂
ホウオウは言葉を続ける。
﹁俺が作ったのは解刀
スズメのとメジロは驚いた。
しかし、スズメは自分の師がこの事件の主犯であるのではなく、逆
にこの事件のを解決する鍵を作ったということに少し安心した。
﹁ならば他の妖刀は誰が作ったというのか?﹂
メジロが聞くと、ホウオウはゆっくり立ち上がり語り出した。
﹁このイベント、敵もいないし何かを集めてアバを作るとかできな
いと思ってないか?﹂
確かに、このイベントはイベントマップはあるがクエストも敵も報
酬も一切ないのだ。
﹁だけど、それと何の関連があるのか?﹂
スズメが聞く。
﹁大有りさ、実はこのイベントたった1日だけクエストが受けれた
んだ。
107
そしてその、クエストの報酬こそが妖刀アバだった﹂
それを聞いて2人はまた驚く。
たった1日だけのイベントなど聞いたこともなかった。
しかも二人はそのクエストがあったことに気づいてなかった。
﹁よくわからないが多分特定のキャラだけで受けれたんだと思う。
内容はデケェ剣のモンスターを倒す。
しかし、こいつが中々倒せなかった。
結局倒したのは6人パーティー2組。
計12人だ。﹂
それを聞いてメジロの眉がピクリと動いた。
﹁まて、それならば妖刀は12本あるべきだ。お主が作った解刀を
除けば3本たらんことになるぞ!﹂
﹁そうだな、最初は12本あった。
そのうちの一本を俺は手にしていた。
しかし、妖刀使いが最初に切ったのは妖刀使いだったんだ⋮
そう、妖刀使い同士の殺し合いさ⋮
そして、俺はその殺し合いで3本の刀を手に入れた。﹂
あまりの急展開に二人は付いて行くのに必死だった。
﹁つまり、あんたは4本の妖刀を今所持しているのか?﹂
スズメがそう聞くとホウオウはスズメの解刀を指差しでいった。
108
﹁手に入れた3本の妖刀で作ったのがその刀だ。
このイベントで作れたアバターはそれだけだ。
そして、それを作ったことでこのイベントの新のクエストが始まっ
た。﹂
﹁それが、今我々が行っている妖刀狩りという訳だな。﹂
メジロの一言にホウオウはそうだと頷く。
﹁しかし、それならなんで俺が集めているんだ?
マスターの方が強いし、自分で集めればいいじゃないですか?﹂
﹁話をよく思い出してみろ。
まず俺は一本の妖刀をもって妖刀使いどうしの殺し合いに参加した
んだ。
そこで、3本の妖刀を手に入れそれらで解刀を作った。﹂
あっ、とスズメは何かに気づいた。
﹁ということはまさか⋮﹂
﹁そうだ、俺は妖刀を一本の所持している。﹂
二人はそれを聞いて何かしらの危機感を覚えて後ろに素早く引いた。
﹁おいおい、別に今から戦おうって訳じゃないんだ。
できれば最後の一本が俺の刀であってくれた方が嬉しい。﹂
﹁しかし、お主なぜ妖刀を持っていてそんなに冷静でいられるのだ
109
?﹂
今までは妖刀を持ったものは荒らしたくなったり、性格が変化する
ものもいた。
しかし、ホウオウはべつになんとも無く普通に見える
﹁まぁ、俺の妖刀はそんな奴だ。
それより⋮おーい、いつまで黙っている気だ?﹂
そうホウオウはスズメとメジロの後ろの方に声をかける、後ろの壁
の方に背中をつけておちらを見ていた女性に。
﹁いや、この流れだとあんたが話してくれると思っていてね⋮
ヒカンの使い手さ。﹂
そういや、そっちの女の子の方は私を知らないんだったね⋮
私はサギ、妖刀の一つ双刀
さらっと言った言葉だがスズメとメジロは聞き逃さなかった。
﹁お主の刀もホウオウのように性格などの変化はないのだな⋮﹂
すぐに冷静を取り戻したメジロは尋ねた。
﹁いや、私は刀というよりそういう人物なんだ。﹂
そんな話をしているとスズメとメジロの間をホウオウが通り過ぎて
サギの横にたった。
そして、二人の方に向き直りサギの肩に手を乗せる。
110
﹁スズメ、お前がどれだけ強くなったか俺とサギに見せてみろ。
お前の今の実力を俺とサギが認めたらサギの双刀ヒカンを渡そう。﹂
﹁ほんと⋮
あんたは変わらないね。こんな遠回りなやり方しなくても、妖刀を
4本も集めれただけで認めてもいいとおもうんだけどね⋮﹂
﹁俺には俺のやり方があるんだ。
このやり方だとお互いいい気分で終わることができる。﹂
ハァとため息をついたサギはスズメの方を向く。
﹁まぁ、やるからには手加減はしないよ。あんたも私の本気は知っ
ているだろう?
べつに私はこんなことをせずとも渡していいと思っている。﹂
ならば⋮とメジロが言いかけた時スズメが一歩前に出る。
﹁確かに、そうなるのが一番いいかもしれないけど、今回は倒すで
はなく認めてもらうだ。
久々に稽古つけてください、姉さん!﹂
さっきよりも軽めのため息をしてサギは笑う。
﹁ほんと、だれに似たのかね⋮﹂
そして一同は無制限に向かった。
111
第5話
﹁双刀
︶
その1︵後書き︶
^ω^
ヒカン﹂
どうも、ツナみそです︵
思ったより投稿が遅くなりましたσ︵^︳^;︶
でも、無事に逃走せずにまた投稿できて良かったです。
最近アヴァベル自体にモチベが上がらず、そのせいでこちらのモチ
ベも下がり気味です。
しかし、ここまで書いたなら書き貫きたいというのも本望!
ペースはゆっくりになるかもしれませんが待ってもらえると嬉しい
です。
そして、今回は一気に急展開!
この妖刀事件は実はイベントの一部だったのです!
⋮ってまぁ、こんなイベント出されたら運営に苦情の荒らしでしょ
うがσ︵^︳^;︶
そんなこんなでこれからもよろしくです!
112
第5話
注意!
﹁双刀
ヒカン﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
113
第5話
﹁双刀
ヒカン﹂
スズメとサギが向かいあう。
その2
﹁んじゃ、さっさと始めようか。
どちらかが倒れたら終了。
終わった後にホウオウが認めるといったら妖刀は渡す。
認めなかったら⋮⋮なんだ?﹂
首を傾げて、サギはホウオウの方を見た。
﹁そうだな⋮結局妖刀は集めてもらわなくては困る。
しかし、半人前のまま集めさせるのもリスクが高い⋮﹂
ホウオウが悩んでいるとサギが何かを閃いたように笑った。
﹁なら、一度負けるごとに銅貨一枚だ!これならお互い本気が出せ
る!﹂
﹁相変わらず、貪欲ですね⋮
わかった。それで行こう⋮﹂
スズメが答えるとサギは更に笑顔になる、しかし不意にサギは﹁わ
いるどふえにっくす﹂を被り表情を隠した。
﹁やっぱ、手加減は無しか⋮﹂
﹁何をしておるのだ?あいつは⋮﹂
114
困惑しているメジロの横でホウオウが笑う。
﹁サギは本気でpvをする時はあのアバターを被るだ。
被り物ると無口になる性質と職業がアサシンという事からgvをし
たギルドの中で彼女はこう呼ばれている⋮﹂
キラードール
﹃殺戮人形﹄
ゴクリ、とスズメは唾を飲み込む。
いつもは頼もしい仲間だったのがいざ敵になるとより一層恐ろしく
思えてくる⋮
ホウオウは大きく息を吸い込んだ。
﹁どん!﹂
その言葉が無制限に響き渡る。
その言葉が反響してスズメの耳に届いた時サギは既に行動に出てい
た。
﹁消えた⋮??
たしか、ログにそんな技があったな⋮
確かあの技は攻撃を受ければ元に戻るはず﹂
しかし、スズメは既にサギを見失っている。
手当たり次第周りにカタクラフトをするが、当たっていないようだ。
115
そして、背後から見えない敵の攻撃が繰り出される。
ズバッ!
見事にその攻撃は当たる。
⋮⋮⋮。
スズメはまたあの違和感を覚える⋮
妖刀の恐ろしさを実感する予兆⋮
ヒカンの能力。
﹁なんで、ずっと透明なままなんだよ⋮⋮﹂
そう、それがこの双刀
殺戮人形と言われた彼女にこの能力は今までのチートぎみたものよ
りも一つ上をいっている強さだ。
サギが、妖刀をもっても荒れなかったのは殺戮人形の人格に毒がい
っていたからだ。
つまり、今の彼女は今までの以上に狂気に満ちているのだ。
透明なことでその狂気が全方向から圧迫してくるような気がしてス
ズメはたじろぐ。
﹁一発だ。﹂
そのとき、後ろでホウオウが言った。
116
﹁一発でも当てたら認めよう。
ただし、でたらめに降り続けてもサギには当たらん。﹂
それを聞いてスズメはそっと目を閉じた。
117
第5話
﹁双刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
ヒカン﹂
どうも、ツナみそです︵
アヴァのモチベが上がらないのでアバターを変えてみました。
この手のゲームはそういうちょっとしたことをこまめに変えていく
ことも楽しさの一つと思います。
今言ったアバターもそうだし、戦術や職業、たまにはギルドなど、
そういった変化でモチベが上がったりしると思います。
しかし、こう言った細かな変化もへったくれもないいつも通りの残
念文章のこの作品も5話目の中盤です。
ただ、ただ殺戮人形を言いたかっただめの今回、しかし彼女は名だ
けでは無く実力もお墨付き!
果たしてスズメは剣を当てることができるのだろうか?
118
第5話
注意!
﹁双刀
ヒカン﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
119
第5話
⋮⋮
⋮⋮⋮⋮
﹁双刀
⋮⋮⋮⋮⋮
ヒカン﹂
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮??
その3
恐ろしい狂気のようなものをスズメは一瞬感じ、即座に回避する。
ズバッ!ズバッ!
それは、激しすぎる斬撃だった。
余りの早さに2回当たった。
しかし、回避したおかげで全命中は避けれた。
だが、残り体力はわずか、もし全命中してたら終わっていたところ
だろう。
それだけサギはつよいのだ。
﹁もう一度⋮﹂
そう言ってふたたび目を閉じるスズメ
120
視界が暗くなる。
だんだんその暗さに慣れてくる⋮
その闇のなかにより黒く濁る闇があった。
次の瞬間、その闇が勢いよく襲いかかった!
⋮??
メジロもホウオウもサギもなによりスズメ自身も驚いた。
見えるはずのないサギの攻撃を間一髪で回避したのだ。
しかし、それだけで驚きはしない。
そう、スズメは攻撃を当てたのだ。
回避した直後にオーバースイングをすると、そこには確かな手応え
があった。
﹁結局決めゼリフも無しで終わっちゃったな⋮﹂
ほっ、と安易の表情を見せるスズメ。
﹁スズメ、当てたら終わりとだれが言った?
俺はあくまでも認めると言っただけだ⋮﹂
ホウオウが冷たく鋭い声で言った。
121
﹁え?﹂
背後から今度は目を閉じずとも感じる狂気があった。
一瞬で背筋が凍り動けなくなってしまった。
︵しまった⋮気を抜きすぎた⋮︶
﹁﹁ハァ⋮﹂﹂
メジロとホウオウは同時にため息をつく。
この後スズメはアサシンの奥義七清剣を受け無様に倒れた⋮
その後装備を全部外した無防備のサギを倒した妖刀を回収した。
無制限から出るまでスズメはサギに謝りつづけた。
﹁いやー。
本気のさらに妖刀をもった私に一太刀浴びせられるとは。
本当強くなったもんね﹂
さっきまでの狂気が嘘のようにサギは笑いながら言う。
﹁しかし、結局最後は油断してしまった。
これじゃぁ、この先心配なのには変わりはない⋮﹂
﹁すみません、勘というかそんなものに頼って技を振ったので正直
当たるとは思ってなくて⋮﹂
122
スズメはホウオウに申し訳なさそうにいった。
師であるホウオウに無様な姿を見せたことを恥しく思っているのだ。
﹁お主、そんな当てずっぽうで勝利を手にしたのか?
つくづく運のいいやつだな⋮﹂
﹁いや、今回のは運というか⋮
なんなんだろうな、あれは⋮﹂
そんな会話をしているのは始めと同じイベントマップでする一同。
なにはともあれ、約束どうり刀をもらうことができた。
しかし、ホウオウと戦うためにはあと3本妖刀がいるのだが、その
在りかは謎なのだ⋮
﹁あと、妖刀は俺のを合わせて4本だろ、俺のを除いて2本だけ在
りかは知っている。﹂
﹁本当か??
良かった。これで積んでしまったかと思ったぞ⋮﹂
安堵のため息をつくメジロ。
﹁正直、次の相手は今までで一番弱く、一番強い相手だ。﹂
ホウオウの言葉に首をかしげる二人。
﹁あと、人手もいるだろう。
123
⋮よし、お前らギルドに入ってないみたいだな。﹂
二人を交互に見てホウオウは笑う
﹁ギルドを作るぞ!﹂
残る刀はあと4つ。
果たして、全てを揃えた時何が起こるのだろうか⋮
ギゼン
フラミンゴ
next
名前
不明
不明
武器
団刀
職
妖刀
124
第5話
﹁双刀
︶
その3︵後書き︶
^ω^
ヒカン﹂
どうもツナみそです︵
この話を書いていて思ったのですが、透明なアバターってめっちゃ
欲しくないですか??
今自分は両手剣をつかっているのですが、服装は決まっても武器で
なんか違うってなるんですよね。
普段は透明で振るときだけ剣が見えるって武器なんかのゲームで見
たことがあるんですが、ああゆうのがとてつもなく欲しい⋮。
まぁ、それは置いといて第5話が終了しました!
戦闘シーンが回をまたぐごもにだんだん短くなっているきがする⋮
σ︵^︳^;︶
まだまだ続くであろうこの話、最後くらいは満足のいく話にするた
め日々精進していこうと思います!
125
第6話
注意!
﹁団刀
ギゼン﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
前回のあらすじ
イベントマップで久々に師であるホウオウと出会ったスズメ。
ヒカンをも
そこでホウオウからこの妖刀集めまでの成り行きを聞いた。
そのご、ホウオウと供にスズメを育てたサギから双刀
らうため戦い見事妖刀の回収に成功するのだった!
⋮⋮あらすじってこんなんだったけ?
126
第6話
﹁団刀
ギゼン﹂
その1
﹁スズメたちに新たな行動が見られました。﹂
ここは、あるギルドのギルドチャットだ。
1人のギルメンがそうチャットすると直ぐに続きを書く。
﹁どうやら、ホウオウたちと手を組みギルドを作るようです。
ホウオウはこちらの情報を持ってます。つまり次はマスターの物を
⋮﹂
言うことをいった瞬間にマスターと呼ばれた者のチャットが飛んで
くる。
﹁遂にこの時がきたか⋮
ヤローども!戦争だ!
俺を守ってみせろ!このギルド﹃妖党﹄を守ってみせろ!﹂
︽ウォォォォ!︾
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
場所は変わりここは賑わいの二階この話ではかなりお世話になって
いる。
そこには一つのテーブルに5人が向かいあって座っていた。
﹁妖党ってあの最近どんどん勢力を拡大して順位が上がってきてい
127
アワレに毒された少女アヒ
る今一番ノリに乗ってるギルドじゃないですか??﹂
そう言って驚いたのは、少し前に守刀
ルだ。
﹁俺は、ずっとギルド入ってなかったからそこんとこの事情はよく
知らねーや⋮﹂
﹁私もだ⋮﹂
そう言った二人はこの作品の主人公であるスズメと、共に妖刀を集
めているメジロだ。
妖刀とは、少し前にアヴァベル内を騒がしていた荒らし事件の原因
だ。
しかし、スズメとメジロの活躍により今は少し前とことになり、事
件現場となった無制限にも賑わいが戻っていた。
﹁まぁ、俺も詳しくは知らないがなかなか手練れが揃っている所だ。
唯一の救いはあのギルドはアコライトがいないことだな⋮﹂
そう言ったのはこの妖刀事件の解決への鍵となり今やスズメの愛刀
となりつつあるナマクラの製造者でありスズメの師であるホウオウ
だ。
﹁まぁ、あそこは三人倒して一度死ねがモットーなくらい、イカれ
たギルドだしね⋮﹂
そして五人のうに最後の一人となる彼女はサギだ。
128
この五人は今、ギルドを作り﹁妖党﹂というギルドを倒そうとして
いるのだ。
なぜなら、その妖党のマスターこそ次に狙う妖刀の所持者なのだ。
﹁しかし、どうやって戦いを申し込むかだ。
むこうはもうそろそろ大手の一つになりそうなギルドだ。
たった5人のギルドでどう戦いを挑みどう勝つかが一番の難点だ。﹂
ホウオウが悩んでいると。
﹁それについては、おかまい無く﹂
ハッと声の方を向く五人、そこには白いタキシードのようなアバタ
ーを着た男が立っていた。
﹁それなら、5対5⋮いやレベルさ的に5対3の戦いをこちらから
申し込みましょう。﹂
いきなりの展開に戸惑う5人、その中でいたって冷静におれたメジ
ロが問う。
﹁お主は何者だ?﹂
男は何かを思い出したような仕草をして軽くお辞儀をした。
﹁申し遅れました。私妖党のサブマスターをしておりますフクロウ
と申します。
今回は戦闘が長くなりそうなのでお早めの登場です。﹂
129
後半何を言ってるのかわからなかったが、驚きは倍増した。
﹁まさか、敵から来るとは思わなかったね⋮
しかも、そちらから申し込んでくれるとは出来すぎじゃないか?﹂
サギがそう言うとフクロウはニヤリと笑う。
﹁勿論、対価は高くつきますよ。
そちらは今持っている妖刀全て。
こちらは妖刀一本を賭けての勝負とします。﹂
それを聞いてメジロは鼻で笑う。
﹁お主、交渉が下手じゃの⋮
誰がそんな、賭けをうけるか!﹂
﹁受けよう!﹂
ドン!という文字が出そうなくらい堂々とホウオウが言った。
スズメもその隣で同じように立っているということは乗る気なんだ
ろう。
﹁ホウオウ!お主何のつもりだ?﹂
﹁勝つつもりだ!﹂
これまた堂々と即答する。
130
﹁メジロちゃん。
こうなったらこの二人は止まらないから⋮﹂
サギが優しく呆れたように言った。
﹁お姉さま、確かにむこうは強敵ですが、5対3です。
勝機はありますし、受ける方が得策かと⋮﹂
﹁えぇぇい!うるさいわ!
⋮⋮だが⋮⋮⋮そのとうりだ⋮﹂
アヒルはそれを聞いて少し笑顔になる。
それとは逆にメジロは落ち込んでいた。
﹁スズメ!私はお主を全力でサポートする!
くれぐれもこの前のような醜態は晒すな!わかったか!﹂
この前の醜態とはスズメがサギと戦った時に決着が着く前に気を抜
きボコボコにされた時のことだ。
﹁了解⋮﹂
そういって笑うスズメの笑みは優しさとこれから始まる戦いを楽し
みに思う気持ちが混ざりあっていた。
若干空気になりつつあったフクロウが話に入る。
彼もまた複雑な笑みを見せていた。
131
﹁なら、成立ということですね。
それでは、戦いの日を待っております。
お互い全力で殺り合いましょう。﹂
それを聞いていて、スズメは何かを感じた。
フクロウが居なくなった後にそれに気づいた。
︵⋮この感じ、妖刀?︶
132
第6話
﹁団刀
︶
その1︵後書き︶
^ω^
ギゼン﹂
どうも、ツナみそです︵
突然ですが、ギルドっていいですよね。
自分は一つのギルドにずーと居続けるタイプじゃないのであまり語
ることはないかもしれませんが、その分多くのギルドを見てきて言
えることがあります。
無制限によく行くギルドは賑やか!
これは経験上もっとも実感していることです。しかし、無制限によ
く行く行かないは探している段階ではわからないから結局出たり入
ったりになっちゃうんですよね⋮σ︵^︳^;︶
まぁ、雑談はここまでで.なんと今回で6話突入!途中で逃げ出し
そうだな⋮と思いながら書き続けて気づけばもう6話!ほんと続け
れている自分にビックリ!w
全刀は9本なので終わりも近くなったのかもしれません。もう一踏
ん張り頑張って書いていこうと思います!
133
第6話
注意!
﹁団刀
ギゼン﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
134
第6話
﹁団刀
ギゼン﹂
その2
それから数日後交流戦と言う名の刀の奪い合いが行われた。
5人が集合場所にいくと既に今回戦う妖党の選抜メンバーが待機し
ている。
その中でもひときわ目立つ白のタキシードを着た男が前に立つ、彼
はこの交流戦を提案してきたフクロウだ。
﹁お待ちしておりました。
こちらは既に準備万端、いつでも殺れますよ。﹂
﹁どんな奴が来るかと思えばよー。
強そうなの2たりぐらいしかいねーじゃん!
やる気あんのか?ケッケケケ﹂
ニコリと笑うフクロウの隣で見るからに頭が悪そうな被り物を被っ
た男が言った。
﹁敵を見た目で判断するな!
全くお前はそういうところがなってない!
いつもいつも⋮そうだあの時も!﹂
被り物も被った男の後ろで光る羽を付けた男が説教を始めようとす
る。
それを阻止するかのようにフクロウが言う。
135
﹁ニワトリ、ツル、喧嘩はよしてください。
全く⋮すみませんね。
では、早速始めるましょうか﹂
どうやら被り物の方がニワトリで羽の方がツルのようだ。
言われるがままに闘技場に入る。
始まるまで少し時間があった。
ホウオウが作戦会議を開きたいと言ったから多めに設定されたのだ。
﹁いいか、俺とサギはなるべく1対1を保つ。
お前はら3対1で戦うんだ。
プリーストもいる、まずやられることは無いだろう。
だから、あの3人の中で一番強いであろうフクロウを狙うんだ。﹂
﹁しかしホウオウ、お主とサギは手練だろうが敵もそれに匹敵する。
さすがに1対1はきついだろ⋮﹂
メジロがそう言うと
﹁それに関しては心配するな、確かに奴らは中々の手練だが、こち
らはその先をいく物がある。﹂
メジロとアヒルはその一言で察した。
﹁そう、マスターと姉さんは妖刀を使い戦ってもらう。﹂
﹁サギも、使うのか??﹂
136
﹁まぁ、私はもう一つの人格に毒がいってるから安全ってわけ。
今回は雪だるまは被らないわよ。﹂
そんな会話をしていると時間がもうすぐまで迫っていた。
﹁そろそろだな。
お互い、死なないことを目標に頑張ろう。﹂
﹁START﹂の文字が浮かび上がる。
5人は1:1:3で別れ各自支持されたターゲットの方にいく。
むこうはそれがわかっていたかのように3人ともバラけた。
スズメ、メジロ、アヒルは支持通りフクロウの前に立つ。
﹁私の相手はあなた方ですか⋮
少々舐められているようで⋮﹂
そう言って武器を構える。
スズメと同じ両手剣だ。
﹁スズメ、ここは脳筋戦法だ。
お主が突っ込みヤバくなったらアヒルと交代。
そして、私は回復に専念。
これなら勝てるだろう。﹂
しかし、そう言ったメジロにフクロウは突っ込んでくる。
137
相手がその気でないとメジロの言った作戦は失敗だ。
﹁しまった!
私が狙われたらどうしようもないでは無いか??﹂
慌てるメジロとは裏腹に二人は冷静に行動する。
メジロめがけて突っ込むフクロウにまず、スズメがファストスタブ
を放つ。
ノックバックによりフクロウは吹き飛ばされる。
その先には拳に力を込めたアヒルが立っていた。
﹁私だって役に立ちたい。
これが私の答え、妖刀に頼らず自分自身で強くなる!﹂
拳にためた力を一気に開放して殴りつけた!
﹁烈風瞬撃!﹂
つき出した拳にの勢いはあたりに凄まじ風を吹き起こした。
そう、アヒルの姿が最近見えなかった理由は影でこっそりモンクの
修行をしてたからなのだ!
メジロを守るように二人はメジロの前で敵に向かい合う。
﹁メジロ、敵が敵だ。
138
策は通用しないだろう。
つまり⋮﹂
ニッと笑うスズメ。
﹁一刀両断!⋮これに限る!﹂
前回言えなかった分かなりドヤっていた。
﹁ほんと、舐められたものですね。﹂
そう言ってさっきまでメジロを見ていたフクロウの目は標的を二人
に変えた。
﹁いや、私が舐めていたのでしょう。
もう、加減はせず全力でいきましょう、まずは二人を倒し一人寂し
くなったプリーストさんを嬲り倒すとしましょう。﹂
﹁やれるもんならってみな!
いくぞ、アヒル!﹂
﹁はい!﹂
そういってフクロウの両サイドに入るスズメとアヒル、挟み撃ちを
仕掛けたのだ!
﹁無駄なことを⋮﹂
二人がサイドから近ずいてきた瞬間にフクロウは剣を天高く掲げる。
139
﹁そちらも奥義を見せてくれたのでおかえしさせてもらうとしまし
ょう。﹂
二人はフクロウが何をするか気づいたが遅かった。
この技はそれだけ一瞬の技なのだ。
﹁シャインセイバー!﹂
眩しい光とともに光の剣が落ちてくる。
光が治った時そこには倒れたアヒルの姿があった。
﹁ほぅ、貴方は耐えましたか。﹂
メジロは素早く駆け寄り何とか耐え切ったスズメを癒す。
﹁伊達にvグラなのってないんでね﹂
﹁面白い。
しかし、私も実はさっきの一撃でかなりのダメージを負いました。
次食らえば倒れる倒れるかもしれません⋮﹂
やはり、ここはアヒルの奥義に頼るほか無いだろうとスズメは思う。
リスポーンしたアヒルが直ぐにこちらにきた。
﹁もう一度あの技を当ててくれ。﹂
アヒルはその言葉に小さく頷く。
140
第6話
﹁団刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
ギゼン﹂
どうも、ツナみそです︵
最近ツイッターの方のプロフ画像を変えようと思っているのですが
なかなかいいのが取れません⋮
ボスと戦っている画像にしようか、技を繰り出している画像にしよ
うか、イベントマップでの画像にしよか⋮
^ω^
︶
そう考えてみるとそういういい一枚の画像を取るということもアヴ
ァベルの楽しみなのかもしれませんね︵
それはさておき、6話のその2です。
この話のようにギルド同士の交流戦ってバラバラに分かれて戦うよ
りかごちゃ混ぜで戦う方が多いですよね⋮
最初はそう書いてたんですが⋮書きにくい⋮
まず出てくるキャラが多すぎてまとまりがなくなる。
なのであり得ないですが、こんな戦い方にしました。
そんな、あり得ないことだらけの小説ですが、これからも頑張って
書いていこうと思います!
141
第6話
注意!
﹁団刀
ギゼン﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
142
第6話
﹁団刀
ギゼン﹂
その3
今のフクロウはあと奥義一撃で倒れるくらい瀕死の状態だ。
しかし、無闇に攻撃しても向こうの奥義シャインセイバーをアヒル
は耐えきれない。
﹁さて、どう攻めるか⋮
さっきの戦術はもう攻略されてしまったし⋮﹂
スズメが悩んでいると、
﹁⋮⋮!
スズメ、アヒル少し聞け。﹂
そう言ってメジロは作戦を説明した。
﹁難しいが、やってみる価値はあるかもな⋮﹂
﹁お姉さま、私頑張ります!﹂
力ずよくメジロがうなづくと早速三人は行動にでた。
先ほどと同様フクロウを挟み撃ちする体制だった。
しかし、フクロウは余裕の表情だ。
︵奴らが作戦を練っている間にある程度回復は出来た。
奥義一発なら確実に耐えれる。︶
143
そう思っているフクロウにアヒルが突っ込む。
﹁先ほど同様返り討ちにして差し上げよう!シャインセイバー!﹂
あたりが光に包まれる。
﹁手ごたえあり。﹂
そう呟いたフクロウの真横に拳が突き出された。
﹁何??確かに手ごたえはあった!
何故だ??﹂
﹁私がアヒルを回復したからだ。
セルフィホーリーでな。﹂
セルフィホーリーとはシャボン玉だのような玉を飛ばしてそれに触
れたものを持続的に回復させる技だ。
つまり、アヒルはその玉に当たりながら奥義を受けたのだ!
﹁いいコンビネーションだ!
しかし、君らがモタモタしてたおかげで私は耐えられるくらいの体
力を手に入れていたのだ!﹂
そう言ったフクロウはアヒルの烈風瞬撃を受けてノックバックして
いた。
そして、そのノックバックの先にスズメがいた。
144
さっきとは真逆だ。
﹁ウォォォォ!﹂
スズメ勢いよく前後に剣をふる。
他ならないオーバースイングだ。
その一撃がトドメとなった。
しかし、その後リスポーンしたフクロウに合計3回のデスをもらっ
たスズメ、メジロ、アヒル組。
そして結果発表の時がきた。
さすがに4デスはまずかっただろうかと思った三人だったが⋮。
9キル4デス
それがこちらのギルドの成績だった。
﹁どういうことだ!ニワトリ、ツル!この結果は⋮﹂
そう言われた二人は何かに怯える用に言った。
﹁ば、バケモノだ⋮。
無理だ⋮勝てっこねぇ。﹂
そう言って一目散に逃げていった。
145
﹁いったい、どうしたというのだ⋮﹂
状況が理解できてないフクロウの目の前に一人の男がだった。
﹁妖刀ってのはほんと恐ろしいな⋮。これは手放して正解かな?
ホウオウさんよ﹂
﹁あぁ、その方がいい。﹂
いきなり現れたその男は見るからに弱そうなアバターを着ていた。
と言うかレベルん見たら56とこの中では一番低かった。
﹁マスター??
な、なんとお詫びすれば⋮﹂
﹁マスター??﹂
ホウオウ以外の4人は勢員驚きを隠せなかった。
﹁最強で最弱ってそういうことなのかよ⋮。﹂
スズメが納得したようにいう。
マスターと呼ばれた男がスズメの前に立つ。
ギゼン、能力は人を惹きつける力だ。
﹁俺の名はフラミンゴ。
この妖刀は団刀
俺はこの力を使ってこの妖党を作り上げた。
この刀無き今はもうこのギルドは解散になるだろう。﹂
146
人を惹きつける刀、その力はこのゲームでは使い方次第で無類の強
さを誇るだろう。
そして、このフラミンゴはその力を余すことなく使い切った。
低レベルでも信頼を手にし、ギルドを運営してランキングも上げた。
しかし、心の中で思っていたことがあった。
﹁さっきのホウオウの戦いを見てたんだが、やはり妖刀は人を変え
る。
私もその一人だ。妖刀の力に溺れて偽りの信頼を信じ続けてきた。﹂
スズメはフラミンゴの話を聞いてあることに気づいた。
フクロウに感じた少しの妖気あれはこの団刀の力だったのだと。
しかし、今のフクロウには全く妖気が見られなかった。
﹁マスター。
よく分かりませんが、私はそんな刀の力ではなく本当にあなたを信
頼していました。
だからこれからも貴方についていきたい。
貴方は確かな支持力をもっている。
みんなをまとめる力をもっている。
それは刀の力ではない。
続けましょうよ。妖党を。﹂
それを聞いてフラミンゴは泣きだす。
147
﹁ふっふっふ⋮
どんな刀でも人と人との縁は切れねぇってか⋮泣かせてくれるねぇ。
﹂
﹁何この茶番⋮﹂
呆れたようにサギがいった。
メジロもそんな顔をしていた。
﹁まぁ、刀をさっさと回収して反省会でもするか⋮⋮﹂
そして、無事回収に成功して反省会をするため5人が戻ろうとした
その時。
﹁お前ら、ペンギンはもう倒したのか?﹂
フラミンゴが唐突にそう言ってきた。
ペンギン⋮知らない名だった。
﹁そうか、まだだったか⋮
あいつはフレンドなんだが、どうやら妖刀を持って荒らしをしてい
るらしい⋮﹂
﹁無制限で荒らしをする妖刀使いはもういないから、別のやつに渡
ったんじゃないか?﹂
﹁あいつは無制限で荒らしをしているわけじゃない。
148
あいつが荒らしているのは⋮﹂
それを聞いてメジロは何か感づいたようだ。
﹁まさか⋮﹂
﹁多分そのまさかだ。
あいつが荒らしているのは、WVWだ!﹂
ペンギン
next
名前
エレメンター
両手杖
職
武器
拡刀
ムエキ
妖刀
149
第6話
﹁団刀
︶ノ
その3︵後書き︶
^ω^
ギゼン﹂
どうも、ツナみそです︵
4月から始めて2ヶ月。
なんと6話を1話3回に区切り合計18回も投稿するとは⋮。ほん
と、何が力になって続けられているのやら⋮w
そして、実はこの話の終わりも少しは見えてきています。変更もあ
るだろうけど今のところ10話目で完結を考えています。
^ω^
頭の中ではストーリーも仕上がってきてるのであとはそれを字にし
ていくだけ。
まぁ、その字にしていく作業が一番難関なんですが⋮。
でもここまで来たからには最後まで書き上げてみせます︵
︶b
150
第7話﹁拡刀
注意!
ムエキ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
ギゼンの使い手であるフラミンゴが設立したギルド﹁妖党﹂
前回のあらすじ
団刀
と戦ったスズメたち。
妖党の選抜メンバーに苦戦を強いられながらもなんとか勝利し見事
団刀を手にしたのだった。
そしてフラミンゴの情報で次の妖刀使いはWVWで荒らしを行なっ
てることが判明したのだった。
151
第7話﹁拡刀
ムエキ﹂
その1
WVWとはワールドvsワールドの略であり、名の通り世界中のア
ヴァベラーと戦える聖地だ。
﹁まさか、WVWにとは⋮
盲点だったな。﹂
スズメが笑いながら言った。
﹁あそこは広いしな⋮
探そうにも見つからないだろう。﹂
悩みげにホウオウがいう。
彼と戦うのはあともう少し先の話だ。
﹁それについては、心配ない。
いってあたりを歩いているとすぐに見つかるだろう。﹂
フラミンゴからそう言われスズメ、メジロ、ホウオウ、サギ、アヒ
ルの五人はWVWのフィールドへと向かった。
﹁確か、フラミンゴの話しじゃ青のグループにいるみたいだな⋮
ここは、味方も多い赤に入るか﹂
ホウオウのその言葉で勢員が頷く。
﹁では、いざ!WVWへ!﹂
152
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
真ん中に巨大だ赤色の結晶、周囲を囲み流れる水には魚も見える。
集会場所や作戦会議をする場所もあり全体的にかなり落ち着く空間
が広がっていた。
WVW赤グループの作戦会議室だ。
作戦会議室に入った五人は、まず外に出て辺りを散策してみること
にした。
﹁いやー、しかしここはいつ来てもだだっ広いねー。
本当にこんな所で見つけることができんのー?﹂
サギがきだるそうに言う。
書いては無かったが、前回のgvの後にサギからは妖刀を返しても
らっている。
﹁確かに、これだけ広くては時間がかかりそうだ。
ここは一つ、パーティーを組んで各自で探して方が良いかもしれん
な。﹂
メジロの案に納得して勢員でパーティーを組もうとした時、スズメ
があることに気づいた。
﹁⋮?
あれ、アヒルは何処だ?
153
確か拠点に入った時はいたよな⋮﹂
﹁⋮確かに見当たらんな。
まぁ、もともと単体で情報収集をしていたやつだ。
ここは泳がしといてよかろう。﹂
﹁なら、俺がパーティーを組もう。
さぁ、他の奴がくる前に入れ。﹂
ホウオウが作ったパーティーに勢員入りバラバラになって行動を開
始した。
スズメはまず、赤グループの防衛地区を出てアエリア地帯に出た。
そこではリアルタイムでオベリスクの攻防戦が行われている。
思わず武者震いをしてしまったスズメだが、今回の目的はあくまで
妖刀、遊んでる暇などない。
﹁妖刀イベントが終わったらみんなでまた来ればいいか⋮﹂
そう言ってスズメはアエリア地帯を出ようとしたその時、敵の大群
がスズメが出ようとしたところから現れたのだ。
しかもかなりの強敵揃い。
その大群がそこを通り過ぎた頃にはスズメの姿はそこに無かった。
⋮⋮⋮。
唖然と立ち尽くすスズメ。
それは簡単にボコボコにやられたこともそうだが、作戦会議室に戻
154
ってそれは悪化した。
﹁⋮うむ、どうやらまたしても失策をしてしまったようだな。﹂
﹁私はいい案だと思ったんだけどねー。ここまで敵が強けりゃ仕方
ないよー。﹂
そこには同じくやられたメジロとサギが座っていたのだ。
それを聞いて唯一普通に動き回れていたホウオウが戻ってきた。
﹁まぁ、体力の少ないサギやメジロはそう自由に動けないか⋮。
時間はかかりそうだが、ここは団体で行動するか。﹂
行動を開始した時メジロがあることに気づく。
ナマクラは残っているのだな⋮。
﹁そういえばお主。
やられたのに解刀
まさか、WVWでは妖刀の受け渡しはできないのかもしれん。そう
なられば厄介だが⋮。﹂
ナマクラは妖刀であり、妖刀ではない。
﹁それについては問題ない。
解刀
だから、普通に露店で売ることもできるし受け渡しす事も可能だ。﹂
この設定は実は考えて無かったが、今思うと一話目にメジロから解
刀を普通に受け取って無制限に行くシーンあり、妖刀の受け渡し条
件にあわず説明できなくなるので、そういうことになったのだ!
﹁そうか、ならば安心してやられて良いわけだな。﹂
155
﹁大丈夫、もう負けないから⋮﹂
そう宣言したものの少し自信はなさそうだ。
﹁よし、じゃぁ行くか⋮﹂
今度こそ出発したその時、
﹁あ、皆さんここにいたんですか!
本当、ギルドもフレンドもチャットできなくて、困りましたよ。﹂
いなくなっていたアヒルが戻ってきたのだ。
アヒルをパーティーに入れてパーティーチャットでいなくなった理
由を聞いた。
﹁え⋮それは、もちろん情報収集ですよ。防衛地区にいた人達に知
ってることを聞いてきました。
だいたい居場所がわかったので報告しようと思いたんですが、この
ザマで⋮﹂
⋮⋮⋮。
目からウロコとはこのことだった。
アヒルのおかげで無駄な時間を過ごさずに済みそうだ。
最上階です。﹂
﹁で、何処にいるだ?﹂
﹁聖王の塔
156
第7話﹁拡刀
ムエキ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
その1︵後書き︶
^ω^
WVWが一番最初に始まった時はとてもワクワクしたのを覚えてま
す。敵を倒すことでポイントを手に入れるシステムは自分の心をく
すぐられました。
でも、そのポイントの使い道がもっとあればなと思いますね、例え
ばWVWでしか使えない武具を買えたりしたらもっとやる気がでそ
うなのに⋮
そんなわけで、思い出深いWVWを舞台にした第7話の1を投稿で
きました。このまま終わりまで突っ走ることはできるのかなw
まぁ、気ままに頑張っていこうと思います。
157
第7話
注意!
﹁拡刀
ムエキ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
158
第7話
﹁拡刀
﹁あそこかー⋮﹂
ムエキ﹂
その2
五人のうちメジロ、アヒル、スズメはWVW初心者だったためホウ
オウの言葉がよくわからなかった。
﹁あんたたち分かってないみたいね。いい、まず勢力図を見てみな
さい。一番右端に見えるのが聖王の塔最上階。
そこに行くためにはまず3つある聖王の門のどれかを突破して聖王
の塔中央部に行くの。そして、中央部を占拠できたら最上階に行け
る。﹂
勢力図をみると聖王の門3つのうち2つは赤グループが占拠してい
るため問題はなさそうだ。
しかし、聖王の塔中央部と最上階は青グループが占拠している。
﹁そういえば、俺さっき中央部を見てきたけど赤グループ優勢だっ
た。
というわけで、赤が占拠するまでポイント貯めて薬でも集めておく
か⋮。﹂
﹁薬か⋮できれば使いたくはないな⋮﹂
﹁スズメ、ここは無制限じゃないんだ。相手は妖刀使いだけじゃな
く赤グループ以外プレイヤーの全てだ。
これぐらいしないと勝つことは無理だ。﹂
WVW初心者のスズメにはまだ無制限とや闘技場での感覚が抜けな
159
いのだ。しかし、それではホウオウの言う通りここでは勝利をつか
むことはできないだろう。
というわけで五人は集団になり行動を開始した。
一方その頃、聖王の塔最上階ではペンギンが中央部を突破してくる
敵を仲間と共に待ち構えている。
そこに、ある男が近づいてきた。
男はペンギンの前までくるとパーティーに誘ってきた。
ペンギンほそのパーティーの中に入る。
﹁ど⋮どうも⋮ぼ、僕に何か用ですか⋮?﹂
﹁そう、僕は君にとっておきのニュースを持ってきたんだ!ペンギ
ンくん!﹂
﹁ニュース⋮ですか⋮?﹂
﹁うん、もうすぐで中央部は突破されてしまう。するとそこから君
の妖刀を狙っている人が来るんだ。﹂
﹁だから⋮何ですか⋮⋮?
よ、妖刀を守れと⋮でも?﹂
﹁いや、逆だよ。素直にはいどうぞって渡してあげて欲しいんだ。﹂
それを聞いてさっきまでオドオドしていたペンギンの顔が強張る。
﹁ダメ⋮です!ぼ、僕はこの武器でここを守る役目があ、あるから⋮
160
ダメ⋮です⋮﹂
だんだん弱気になってあたりをキョロキョロし始めたペンギン。
そんなペンギンを男は睨み続ける。
﹁そうかい、ならば仕方ない⋮﹂
男は一歩づつペンギンに近寄っていく。思わずペンギンは後ろに下
がっていく。
﹁こ、こないで⋮。
ぼ、僕はこの妖刀を守るためには使うんだ⋮。
見ず知らずの人になんか⋮渡さない!﹂
その言葉を聞いても男の動きは止まることはなかったあと1メート
ル⋮30センチ⋮10センチ⋮。
真正面まで来た男にはそのままペンギンを通り過ぎた。
﹁ならば、僕は君の守るための戦いを見学させてもらうよ。﹂
あまりの覇気にペンギンは数秒かん動けなかった⋮。
そして、中央部が突破された。
そして、戻って場面はスズメたち一行。集団にで行動することでよ
り有利に戦うことができていた。
敵を倒すとポイントが貰える。それを使って回復薬に交換したり占
拠しているところにどこからでも転生できたりするのだ。
161
今回はHP回復役につぎ込んだ。
﹁お、いつの間にか中央部も占拠していたようだな。
相手から占拠される前に最上階に行くぞ。﹂
ホウオウの言葉を聞いて急いで聖王の塔に向かう。
中央部では、攻守が逆転した状態でまた争いが始まっていた。その
中を五人のは抜けていく。
そして、最上階へ⋮
最上階は大きな一本道になっていた。その道の一番奥に見えるコア
⋮の後ろにその男は立っていた。
﹁き、君たちが、妖刀を狙っている奴らだな⋮!
君らには絶対に⋮渡さない!﹂
﹁なぜ、我々のことを知っておるのだ?﹂
﹁わからないけど、向こうは渡さないって言ってるんだ、自力で回
収するしかないだろ。﹂
そう言って五人は一気に前へ進む。
あくまで狙いはペンギン、体力を残しておくために敵はほとんどス
ルーしていく。
その時だった、スズメは妖刀の違和感を感じた。
162
﹁⋮下か??﹂
その言葉を聞いて一同は下を向く。そこには巨大な魔法陣が描かれ
ていた。
﹁この技は避けれないよ。
ブリザード!﹂
巨大な魔法陣からこれまた巨大な竜巻が発生する。
この技はロストスペルの技なのだ。
前回の予告でペンギンはエレメンタラーってことになってるが、そ
れはジョブマスをしているということだ、しかし驚いたのはそこで
はない。
その技の大きさだ。
その竜巻はフィールド全体を包み込んでいたのだ!
﹁これが、拡刀の能力か⋮??
今まで以上にチート能力だな。﹂
﹁これで、狩りでもしたらがっぽりだろうねーw﹂
軽い冗談を言ったサギだが体力は残り僅かで瀕死の冗談だ。
多分ホウオウ、とスズメ以外はそうだろう。
163
第7話
﹁拡刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
ムエキ﹂
どうも、ツナみそです︵
この後書きには様々な自論を書いてきました。︵多分これからも書
いていくけど⋮︶
今回は自論と言うより疑問です。
今回の敵で書いたペンギンはエレメンターの設定ですが、ブリザー
ドを使ってます。説明しているようにロストスペルをマスターして
いるからです。しかし、よく考えてみるとエレメンターを先にマス
ターする方がいいのかな?と思いました。実はマジ職のフレンドが
少なく事情がよくわからないんですよね
σ︵^︳^;︶
^ω^
︶
まぁ、そんなデタラメ知識のアヴァベル小説ですが、これからも投
稿頑張ります︵
164
第7話
注意!
﹁拡刀
ムエキ﹂その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
165
第7話
﹁拡刀
ムエキ﹂その3
竜巻が止んだ後に素早くメジロが回復する。
このまま行けば時間はかかるが、ペンギンのところに着くだろう。
しかし、敵はペンギンだけではない。
﹁おいおい、俺たちを忘れられちゃー困るぜ!御一行さん!﹂
強靭なプレイヤー達が襲ってくる。
ここはWVW、コアを守るためにこちらの進軍を妨害してきたのだ。
﹁この!邪魔くさいわ!
お主らどかぬか??私達はコアが目的ではない!﹂
そんな言葉に耳をかすものは一人もおらない。
そんなやりとりをしていると⋮
﹁ぼ、僕は守るんだ!この⋮妖刀を⋮。それだけだ、守るためにこ
の妖刀を使うんだ。ダレニモワタサナイ⋮﹂
いつの間にかペンギンはコアを守るために妖刀を使うから妖刀を守
るために妖刀を使うとなっていた。
もともと精神的に弱いところがあったペンギンだからこそ、妖刀の
毒が人一倍回ったのだ。
﹁あの狂気は、アヒルの時の⋮﹂
166
暗くなったペンギンの表情はまったく変わることが無かった。
そのまま自分の目の前に巨大な魔法陣を書き始めた。
﹁全て⋮コワス﹂
テトラレーザー
その技は名前通りレーザーだ。
威力が高いが、発動までに時間がかかる技なのだが、拡刀はその時
間を補う程の力を持っていた。
﹃⋮は?﹄
五人だけじゃない、そこにいた全てのプレイヤーが驚いた。
聖王の間最上階は大きな一本道、そのレーザーこ飛距離と大きさは
あっという間にフィールドを飲み込んだ。
しかも驚くのはそれだけじゃなかった⋮
その攻撃に耐えたプレイヤーはホウオウ、スズメ、自身の回復技と
薬でなんとか耐えたメジロ、そして敵グループのプレイヤー数人だ。
﹁どういうことだ?
自分のグループのメンバーに攻撃を当てた?⋮コアもダメージを受
けている??﹂
それを聞いてスズメはおもう。
﹁もし、今のあいつがコアを破壊したらどうなるのかな?﹂
167
﹁わからんが、WVWに大きな被害が出るだろう、もしかしたら俺
らも危ういぞ。﹂
今の攻撃で敵グループのプレイヤーは動きを止めた。
スズメもメジロと同じで薬を飲んで耐えたので薬はもうない。
レーザーが来たら終わりだ。
しかし、スズメは進撃していった!
メジロもそれに続くが、ホウオウは動かなかった。
﹁スズメ
⋮⋮ぶった切ってこい!﹂
﹁あぁ、どんなにチートな技を使う相手だろうが
⋮一刀両断!これに限る⋮。﹂
最初はこの言葉に呆れを感じていたメジロだが、今となってはこの
言葉に安心感を抱いていた。
ペンギンはまた魔法陣を書き始めた。言葉も発さずただ黙々と⋮
スズメとペンギンの距離があとわずかという時にその技は発動され
た。
またも光のレーザーがフィールドを包み込む。
光が収まった後にそこにいたのは⋮スズメだった。メジロが捨て身
で回復したのだ。
168
無表情だったペンギンの顔が歪む。
﹁⋮マイッタ、、、﹂
ペンギンではない、スズメは拡刀に勝利を収めたのだ。
スズメが妖刀を手に入れだ時、そのフィールドにはスズメを除いて
2人いた。
1人はホウオウだ。さっきのレーザーをどう耐えたのかはわからな
いが、その目はスズメを見ていなかった。
ホウオウが見ていたのは残っていたもう一人のプレイヤーだった。
﹁ペンギンくんが負けちゃったか⋮。
では、次は僕の妖刀かな?
ホウオウ。﹂
﹁そのとうりだ。﹂
ホウオウはゆっくりと頷いた。
スズメは二人の関係も知らないが、今の会話でこの2人は妖刀を持
っているという繋がりは把握した。
﹁いいよ。譲ってあげる。
僕の妖刀。﹂
男はなんのためらいもなくそういった。しかしその後に言葉は続く。
169
﹁しかし、ちょっとした条件付きでね。﹂
ハト
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名前
スティンガー
両手槍
職
武器
知刀
フカイ
妖刀
170
第7話
﹁拡刀
^ω^
︶
ムエキ﹂その3︵後書き︶
どうも、ツナみそです︵
実は、最終的な終わらせ方が決まって早くラストを書きたい!って
思いが強くなってきています。そのせいか、少し急ぎすぎて文章が
雑になっる気が⋮。これじゃいかんなσ︵^︳^;︶
そして、いよいよ7話も終わりました!
実は書くはずがなかったこの7話、最初は9話で終わらせる気だっ
たんですが、6話の溜めがき中ぐらいにラストを思いついてそのラ
ストを迎えるには10話必要になったので急遽7話をWVWを舞台
に書かせてもらいました。
つまり、7話にこの話を入れたということは今から物後たりはクラ
イマックスということです!ここまでくると書くのが楽しいのです
が、今テスト期間中なので投稿遅れるかもしれないです⋮
まぁ、ぼちぼち頑張ってくのでよろしくです
171
第8話
注意!
﹁知刀
フカイ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
前回のあらすじ
ムエキを手に
前回スズメたちは7本目の刀を取りにWVWへ向かった。
WVWでの戦い方に困難を強いられたが無事に拡刀
入れることに成功した!
その時スズメの目の前に一人の男が現れた妖刀を渡す代わりに条件
があると言ってきたのだった!
172
第8話
﹁知刀
フカイ﹂
その1
ここはWVW聖王の塔最上階。
ここには今3人のプレイヤーがいた。
﹁条件付きだと??﹂
﹁あぁ、流石に簡単にはいどうぞと渡すわけにはいかないんでね。
なぁ∼に簡単な適正審査みたいなもんだよ。﹂
男はハキハキとしかしどこか気だるそうな口調で言った。
スズメが会話に入る。
﹁その条件ってのを聞く前に⋮
あんた、誰だ??﹂
その男が話す前にホウオウが話し出しす。
﹁奴の名はハト、俺とは違うパーティーで妖刀イベントのボスを倒
した男だ。
妖刀使い同士の戦いのなか俺を止めたのがあいつだ。﹂
﹁マスターを止めたって⋮
どんだけ強いんだよ⋮﹂
ホウオウは今のところ妖党との戦いの時もこのWVWでの戦いでも
一切負けることはなかった。
スズメは薄々それも妖刀の力だと気づいていたが、それはまた次の
173
話し出した。
今大事なことはその妖刀を持っているホウオウを目の前の男、ハト
は止めたということだ。
﹁僕が止めたってより君が止まったってのがしっくりくる気がする
んだけどねぇ。
あくまで僕は止まるための手助けをしただけさ。﹂
﹁なら、あんたはそれほど強いってわけじゃ無いのか⋮﹂
﹁いや、ハトは100レベのスティンガーだ。一対一では勝ち目は
ないな。﹂
それを聞いてハトが笑う。
﹁そう、スズメくん。君には僕を倒すことはできないのだよ。
だからこその条件付きのお譲りなんだよ!﹂
﹁一体何が目的なんだ?﹂
更に笑みがますハト、しかしその笑みには今まで妖刀使いが見せて
いた狂気的な笑みとは違った。
ただ純粋に楽しそうに笑っているのだ。
﹁この能力はとても面白くてねー。
今まで数回しか使ったことないから、もう一回使いたいんだ!
いまどうしても使いたい人がいるしね﹂
スズメが首をかしげる。
174
﹁⋮使いたい人⋮??﹂
﹁そう、その人物はね⋮﹂
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
WVWから出たスズメ、ホウオウ、サギ、アヒル、メジロ。
一旦安らぎの芝生に腰を下ろして、スズメが話し出す。
﹁次の妖刀使いが交渉しようと言ってきたんだ。﹂
﹁ならば、私に任せておけ!﹂
︵その自信はどっからきてんだよ⋮︶
自信満々にいうメジロだが、メジロが交渉を成功させた事は残念な
がらないのだ。
﹁いや、交渉はもう終わった。
その交渉の条件がだ⋮﹂
ホウオウのセリフに唾を飲み込む3人。
﹁メジロ、お前には今からリザードコアを見つけて退治してもらう。
﹂
一瞬その場が凍りついた。
その後⋮
175
﹁はぁ?﹂
魂が抜けたような声でメジロが言った。
﹁お前一人だけでコアリザードを探してもらう。
見つけてないのに見つけたといったり他のプレイヤーに助けを求め
てもだけだ。
奴の妖刀の能力は少し特殊だからバレるからな。
さ、いくんだ!﹂
﹁まぁ、私が役に立てるなら是非行かせてもらおう!﹂
立ち上がったメジロにアヒルが声をかける。
﹁お姉さま!私もお供させて下さい!﹂
﹁それは、ダメだと言っておっだろ!よく話を聞かんか!﹂
﹁ならば、せめて見守るだけでも。﹂
メジロが悩んでいると。
﹁まぁ、それはokにしよう。﹂
いつの間にか、その男は輪のなかに張ってきていた。ハトだ⋮
﹁なぜ、ここに?﹂
冷静にホウオウが聞く。
176
﹁チョット用事があってね。
スズメくん、少し二人でお話をしようじゃないか!﹂
そういって強引にスズメを引き連れてハトは立ち去っていった。
﹁なんだ、あの男は⋮。
あれが、ハトか⋮あんな奴のために労働するのは少し嫌だが、仕方
あるまい。﹂
そういってメジロはメインタワーの一階に進んでいった。
﹁あ、まってお姉さま!﹂
﹁ここにいても暇そうだしー。
私もいってくるねー。﹂
﹁おう、﹂
サギとアヒルがメジロの後ろについていき、その場にはホウオウ一
人になった。
﹁今のスズメじゃ俺には勝てないだろうな⋮
今回の妖刀収集でスズメが得たものが刀だけだった場合詰んでしま
う。
ハト⋮頼んだぞ⋮。﹂
177
第8話
﹁知刀
︶
その1︵後書き︶
^ω^
フカイ﹂
どうも、ツナみそです︵
今回はこの物語の中でかなり重要な回になると思います。
自分にプレッシャーをかけるような事を言いますが、今回の内容に
よってラストの感動が大きく変わるのでは?っと思っています。
まぁ、案外そうでもないかもだけど⋮
それでも、ここまで頑張ってきんだし素敵なラストを迎えれるよう
頑張って書いていこうと思います!
178
第8話
注意!
﹁知刀
フカイ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
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第8話
﹁知刀
フカイ﹂
﹁で、話って何ですか?﹂
その2
﹁この妖刀の能力と僕の企みさ﹂
スズメはそれを聞いて真剣な顔になる。
﹁まず、話す前に妖刀の事についてお話しよう。
妖刀には2種類の能力があるんだ。﹂
﹁2種類の能力?﹂
﹁そう、一つはプレイヤーやスキルをチートレベルに強化する能力。
ホウオウはこれだね。﹂
﹁マスターの能力を知ってるのか?﹂
﹁知ってるけど、それはおいおいわかるから僕からは言わないよ。
そして、もう一つは目には見えない特殊な能力だ。
僕のはこっちだね。﹂
目には見えない能力、スズメが戦ってきた中で確かにそのような能
ナサケ、これはプレイヤーの運わ底上げする刀、クリティカ
力の妖刀が数本とあった。
幸刀
ギゼン、これは人を惹きつける能力だ。この刀の持
ルが出やすくなるとかではなく単に運が強くなるという能力だ。
それと、団刀
180
ち主だったフラミンゴはこの能力を使い大手と呼ばれるくらいのギ
ルドを作り上げた。
フカイ﹂能力は刺した敵の過去を知ることが
そのような、恐ろしい刀がもう一本あるのだ。
﹁この妖刀は﹁知刀
できる。﹂
﹁過去を見るだと⋮??﹂
過去を知る、その能力は聞くと刺したプレイヤーの今までの記録の
ようなものを覗ける能力らしい。
ハトはこの能力を使って暴走していたホウオウを正気に戻して止め
たという。
﹁過去を見るか⋮イマイチしっくりこないな。﹂
﹁なら、君が使えばいい。
君が、メジロちゃんを刺して本当にリザードコアを見つけたのか、
確かめるんだ。﹂
それを聞いてスズメはあることに気づいた。
﹁そういえば、なんでメジロなんだ?﹂
﹁僕はメジロちゃんを見たとき、どこかであった気がしてね⋮。
それを確かめたかったんだけど、さっき見た時に思い出したから君
に譲るよ。﹂
181
﹁まぁ、それならいいや。
ありがたくもらうよ。﹂
すると一瞬だけハトの顔が暗くなりここえで
﹁うまく行けば君を倒すことができるだろうね⋮ホウオウ﹂
﹁ん?なんか言ったか?﹂
﹁いいや、なんでもないよ﹂
﹁⋮?﹂
そういって2人は無制限のなかにいった。その後ほんとにハトはス
ズメに妖刀を渡したのだった。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
メジロが無制限にきた、かなり時間がかかったようだ。
﹁本当に倒してきたんだな⋮﹂
スズメが真剣な顔でいった。
﹁⋮?あぁ、確かに私だけの力でリザードコアを見つけ倒してきた
ぞ。﹂
メジロは真剣なスズメに疑問を持ちならが答えた。
﹁ならいい⋮﹂
182
そっと、スズメは持っていた両手槍を構えた。
183
第8話
﹁知刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
フカイ﹂
どうも、ツナみそです︵
過去を見るってもう、チートの域を超えてしまいましたね⋮
まぁ、終盤だからこんくらいぶっ壊れてもいいのかなσ︵^︳^;︶
そして、妖刀の種類のことも最初っから考えてたんですが、まさか
こんなに後にかくとは思ってませんでしたw
やっぱ、終盤はいろいろ詰め込んでしまいますねw
内容がぐちゃぐちゃにならないように書いていこうと思います。
184
第8話
注意!
﹁知刀
フカイ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
185
第8話
﹁知刀
フカイ﹂
﹁お主、何故両手槍を??
ナマクラはどうした?
その3
まさか、ハトのやつに騙されて妖刀の毒にやられたのか??﹂
スズメは構えたまま返事もせずに止まっている。
まさかの自体を考え構えをとったメジロだったがそんなスズメの態
度を見て構えを解いた。
﹁⋮どうしたのだ??﹂
︵やばぃ⋮緊張してきた⋮。
いざ、使おうとしたら人の過去を見ることに抵抗が⋮
絶対見た後に後悔する⋮さらに相手はメジロだ!
フカイの能力でメジロの
俺、あいつの昔とか聞いたことないし、言わないってことは隠した
いことがあるってことだろ⋮。
あー、でもやるしかないんだよな⋮︶
そう、スズメはメジロに攻撃をして知刀
過去を見てしまうことに抵抗があり、そのことを悩んでおり固まっ
てしまったのだ!
︵いや、待てよ⋮
もう刀は手に入ったんだ、無理に攻撃しなくてもいいんじゃないか⋮
でもそれじゃぁ、メジロの苦労を無駄にするし俺のルールにも反す
るんだよな⋮︶
186
スズメは頭の中ではよく喋る男であった⋮
そんなスズメの後ろにハトが現れる。
﹁どーしたのかな、スズメくん?
もちろん刺さなきゃ返してもらうからね。
さっき言った通り僕は簡単に君を倒せるんだよ⋮﹂
﹁おい、ハト!
スズメに何をした??﹂
﹁いや、僕は何もしてないよ。
別にスズメくんだっていつも通りじゃないか⋮
だよね、スズメくん﹂
数秒間たってやっとスズメの口が開いた。
﹁あぁ、俺はいつも通りうだ。
大丈夫、一発当てるだけだ。
まぁ、流石に今回は一刀両断なんて言えやしないけど⋮﹂
そう言ってスズメはメジロめがけて突進する。
槍の刃先を前にして突っ込んでいった。
﹁ファストスタブ!﹂
勢いよく刃先がメジロを貫通した。
その瞬間、スズメの能内にまるでメジロが入ってきたかのように記
憶が詰め込まれていく。
187
︽お姉さま!12chに居ました!
リザードコアが!︾
︽なぜ勝手に探しにいった!
今から12chに移動しようと思ってたのにー!︾
︽おーい、メジロちゃんー。
なんか、3chに入る気がするよー。︾
︽そういうこと言うでない!
3chに行けなくなったではないか!︾
︵あー、メジロが時間かかった理由がわかった気がする⋮
っていうか、肝心の見つけたかどうかだ!︶
入ってきた記憶をゆっくりとたどっていく、触れてはいけないもの
があるような気がして⋮
︽全く、予想以上に時間がかかってしまってるな⋮。
元からなかなか出ないやつだ。
これは、今日にできるかどうか⋮︾
トボトボ歩いているメジロは紫色に輝く生物の横を通り過ぎていっ
た。
そして、立ち止まる。
︽いた⋮。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
⋮⋮⋮⋮??
188
いたぞぉぉぉぉぉ!︾
︽おぉ!やりましたねお姉さま!︾
︽ほんと、よく頑張ったよー!︾
そして、そのままリザードコアを倒して生きようよあと帰ってきた
わけだ。
﹁⋮どうかな?メジロくん。
記憶はあったかね?﹂
スズメはいつも決め台詞を言う時にするドヤ顔をしながら
﹁あぁ、ちゃんと自分で見つけて倒している。﹂
メジロがその会話に割り込む
フカイは攻撃を当てたプレイヤーの過去を見れるん
﹁なんの話をしておるのだ?﹂
﹁この、知刀
だよ。
というわけで、スズメくんにそれを使って君がちゃんと見つけれた
のか記憶を探って貰ってたんだ。﹂
それを聞いた瞬間メジロの顔が真っ青になる。
さっきまでの自慢げな顔が記憶からなくなるくらいの。
そして、そのまま何も言わずに無制限からでって行った。
189
﹁どうしたんだ、あいつ⋮﹂
﹁君が記憶を見ればいいことだ。﹂
しかし、スズメはあくまでもリザードコアを見つけたかを確認する
ために能力を使ったのだと自分に言い聞かせ、それを拒んだ。
﹁いや、いいんだ。
スズメ、メジロの過去を洗いざらい全て見ろ!﹂
気づけばホウオウがメジロと入れ違ったようにそこにいた。
﹁⋮。﹂
スズメはホウオウの真剣な顔を少しの間見つめ、ため息をついたあ
とに過去を読み解き始めた。
一緒に妖刀を集めている間のこと、出会ったばかりのころ。
そして、出会う前のこと⋮
﹁⋮⋮⋮??﹂
スズメが、過去を見なかった理由の一つに見てしまったら今後どう
接したらいいのかわからなくなってしまう、という事があった。
しかし、現実はそれどころじゃなかった。
大後悔⋮。
後悔しても仕切れないほど苦しい感覚がスズメを包み込む。
そのスズメの姿を無制限の遠くから見つける視線があった。
190
﹁ついに、鍵が完成するのね。
早く封印をときたいわ⋮
一体どこまで狂気に満ちてくれているのか⋮。
そろそろ迎えに行くとしましょう。我妖刀を⋮﹂
今、ゆっくりと真の妖刀イベントが始まろうとしていた⋮。
ホウオウ
next
名前
両手剣
キンキ
グラディエーター
武器
永刀
職
妖刀
191
第8話
﹁知刀
︶
その3︵後書き︶
^ω^
フカイ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
今回は戦闘シーンが無くてつまらなかったかもしれませんが、次回
は戦闘シーン多目でいこうと思っています。
^ω^
最強のホウオウが使う妖刀の能力とは?
スズメがみたメジロの過去とは?
最後に現れた人物は何者?
物語はクライマックスに一直線!
本当書くのが楽しくてたまりません︵
アヴァもラッシュしかできてないσ︵^︳^;︶
しかし!終わりまでペースは崩さず書いていこうと思います
192
第9話
注意!
﹁永刀
キンキ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
フカイを所持しているハトはメジロにコアリザードを探させ
前回のあらすじ
知刀
にいかせる。
その目的は妖刀の能力で彼女過去を見ることであったが、過去を見
る役目をスズメに託した。
そして、スズメは悩んだ果てに過去をみてしまう。そして物語は急
速に進み始める。
193
第9話
﹁永刀
キンキ﹂
その1
そこは人がいるとは思わない静かな空間だった⋮
その日、その場所に足を運んだ人数は50名ほど、そのうち生き残
った者は12名、その後生き残った者同士が殺し合い残ったのは僅
か3人⋮
その3は殺し合いの元凶である鍵をそれぞれ持っていた。
1人は一本、その鍵を持って闇に消えてった。
1人は四本、その鍵を抱え込んだまま一人塞ぎ込んだ。
そして、もう1人は七本、その鍵をアヴァベル内にばら撒いた。
そこからが始まりだった⋮
ここにいた3人のうち誰か一人が全てを所持できていた場合物語は
永遠に続いたり、直ぐに終わりを迎えたりしただろう。
しかし、結果はどうだったのか?
この3人がこの本数を所持したことにより、物語の始まりと終わり
の幅はさほど広く無く、狭くもなくなった。
まるで、短めの小説のように⋮。
ここは、全てが始まった場所イベントマップ。
いま、ここでその短めの小説のような物語が始まろうとしていた。
194
﹁全く⋮どうしたものかな⋮﹂
静かなイベントマップにその呟きは必要以上に響く
ホウオウ、彼は殺し合いの中で狂い出した仲間を3人殺した。
そして、その狂いの元凶である妖刀を持ったままアヴァベルを引退
する気でいた。
しかし、できなかった。
いくらゲームを閉じてもいつの間にかインしてしまう。
キンキ。
アプリを消してもいつの間にか復活しておりデータも残っていた。
手に入れた中で唯一装備しても狂わない永遠
そのおかげで、彼は荒らすことなく刀と共に一人身となった。
そんな、ホウオウにある転機が訪れる。いや、ホウオウではなくこ
の妖刀イベントの転機だ。
﹁選択肢を二つだけ与えましょう。
とびっきりハードなやつをね。﹂
静寂のなか物静かな女性のこえが響く。そして、ゆっくりとホウオ
ウの前に立った。
﹁お前は、確か殺し合で無双していたやつだな⋮。
手に入れた妖刀はどうした?
俺のように抱え込んでいるのか?﹂
﹁いいえ、ばら撒きました﹂
195
女性は笑顔で答える
その言葉にホウオウは驚愕する。
﹁おい!
そんなことしたら、あの殺し合いが毎日のように起こってしまう!
わかるだろそれくらい!﹂
﹁あぁ、わかっていますとも。
しかし、ホウオウさん?
私たちは選ばれた者なのです。
もっとこれで楽しみましょうよ?
ゲーム感覚で。﹂
﹁ふざけるな!﹂
遂にホウオウは激怒した。
その女の態度はこの事で悩み続けた自分も馬鹿にしているように見
えたからだ。
﹁もう、ばら撒いたんですもの。
私にはどうにもできない。
しかし、貴方には2つ選択肢がある。﹂
﹁2つの選択肢⋮?﹂
﹁そう、最初っからそう聞いてくだされば良かったのに⋮。
選択肢の一つは私の用にばら撒いて知らんぷりすること。
⋮あっ、でも貴方の妖刀じゃ無理な話ね。なら一択だったわ。﹂
196
女性は物静かに楽しむように恐ろしいことを言ってくる。
一択の選択肢、半ば強制のこの一択が全ての始まりとなる。
﹁私は、このイベントの運営者なの。NPCでもなければプレイヤ
ーでもない。
いや、﹃どちらでもある﹄の方が正しいわね。﹂
﹁運営者⋮?﹂
そんな存在は今まで見たことも聞いたこともなかった。
彼女は自分をからかいに来たのでは⋮?そう思い始めてしまう。
﹁このレシピをみなさい。﹂
ナマクラを他のプレイ
そういって見せられたレシピには妖刀アバター三本を新たな妖刀ア
ナマクラ。
バターに変えるレシピだった。
﹁この刀は解刀
全ての妖刀に対抗できる刀。
私が貴方に与える一つの選択は、この解刀
ヤーに与え、私がばら撒いた7本、ハトが持っていった一本、そし
て残った貴方の一本を回収させるとうものよ。﹂
﹁そうすることで何が起こるんだ?
まさか、一人に全てをもたせて知らんぷりとかないよな?﹂
ホウオウは、2人与えるに相応しいプレイヤーを思いついたが、そ
の後のことによってはやらせるべきではないと判断した。
﹁もちろん、そのような事にはならない。あまり言いたくはないが、
197
運営側として予言を言わせてもらう。
﹃全ての妖刀と鍵が揃う時、この悪夢の最後のイベントが始まり終
わりを迎える﹄
信じるか信じないかはあなた次第だけど⋮﹂
ホウオウはその言葉を信じた。
ナマクラを作った。
信じることしかできなかった。
そして、解刀
解刀は両手剣のアバターだった。
そこで、託すべきプレイヤーは一人に絞られた。
﹁貴方はこの妖刀集めのラストを飾りなさい。貴方の永刀は群を抜
いていますしね。
解刀は私が遣いを出して渡しておきます。誰に渡しますか?﹂
ホウオウは名前で言おうとしたが、罪悪感を感じてしまった。
﹁俺の知り合いで、両手剣の使い手なら誰でもいい。
できればギルドのやつを優先してほしいな。﹂
女性はそれを聞いてニヤリと笑う。
そして、その横にはいつの間にか人が立っていた。
暗闇の中に立っており和風な服装という特徴しか見て取れなかった。
﹁聞いたわね。
なるべく、早めに届けて頂戴。
シナリオは⋮そうね。
妖刀を集めながら強くなり、最終的に妖刀を作ったホウオウを倒す
198
ってのはどうかしら?﹂
暗闇のから返事が変える。
﹁了解した。
我が主よ。﹂
そういって和風な服装の人物は出口の方に向かった。
﹁俺が、妖刀を作ったってあんまりじゃないか?﹂
﹁ある意味真実ではありませんか?
それに、強大な敵に立ち向かうにはそれぐらいの設定が必要ですっ
て。﹂
﹁⋮まぁ、設定は俺には関係ないから変えさせてもらうけどな。﹂
そんな会話をしている2人のところに1人の男が現れた。
﹁なんだい?
2人で内緒話かな?
さっき出て行った子をなんか怪しいし、是非聞いてみたいね。﹂
﹁もちろん。
後でお話ししようと思っていました。﹂
﹁あっ、そうなんだ。
てっきり仲間はずれかと思ったよ。﹂
﹁しかし、私は1人の1人のと話がしたいので、席を一旦外しまし
199
ょう﹂
そういって女性はホウオウを置いて2人はイベントマップを後にし
た。
﹁面白いことになってしまったな⋮
しかし、あいつのいうシナリオに流されるだけの俺じゃない。
だが、1人じゃ難しそうだな⋮。
⋮⋮サギのやつを頼るか。﹂
こうして、妖刀収集イベントが始まったのである。
200
第9話
﹁永刀
︶
その1︵後書き︶
^ω^
キンキ﹂
どうも、ツナみそです︵
今回はめっちゃ疲れているときに書いたので文の書き方が後から読
んでなんかちがうってなりました。てか、こういう風なのをいつも
書きたかった⋮
そんでもって、今回は全ての始まりを第9話最初に持って来させて
いただきました。理由は最終回のときでも良かったのですが、今回
もう相手がホウオウとわかってる状態なので、いきなり戦闘にして
もいいんじゃないかと思いました。でも、全部戦闘はさすがにかけ
る自信が無かったのでホウオウの過去を見るということでこの話を
書かせてもらいました。
201
第9話
注意!
﹁永刀
キンキ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
202
第9話
﹁永刀
キンキ﹂
その2
そして、今その収集も最後の一本にまで来ていた。
しかし⋮
﹁勝負ありだな。
また、明日出直してこい。﹂
今や賑わいを完全に取り戻したであろう無制限の片隅で、スズメは
倒れていた。
そのスズメを見下すホウオウ。
戦いを振り返るとなかなか惜しい戦いだったと思えた。
ホウオウの技を見切り、かわしすかさず攻撃。
その攻撃をホウオウがかわしまた攻撃。
見るに濃い戦いの結果がこれだ。
この調子だと、数日でホウオウを倒すことができるであろう。
しかし、問題はある。
ホウオウから妖刀の気配がするのに能力的なものを見るとこはでき
なかった。
﹁マスター?
あと体力どのくらい残ってますか?﹂
203
何気なく聞いたこの一言、答えはあまりにも衝撃的だった。
﹁体力は満タンだ。﹂
﹁はぁ⋮?﹂
キンキ
の能力ですか?﹂
バカにしてるのかと思ったが、すぐに納得する。
﹁それが、永刀
﹁そうだ。
体力が無限ってわけではないがな。
この妖刀は自動回復力を跳ね上がらせる。
今の俺は一秒に1500程度だな。﹂
一秒に1500⋮
それはもはや無限と言っても何の変わりもない。
一気に絶望にスズメは立たされた。
﹁アコ職は妖刀の毒を押さえる力があるらしい。この妖刀は自らの
治癒能力で毒を封じている。
もはや、俺を倒すことのできるやつはいないだろうな⋮﹂
もの哀しげにそういってホウオウは無制限を出て行った。
フカイでメジロを刺した後からメジロの姿も見えない。
その場にはスズメ1人となった。
知刀
サギとアヒルはそのメジロを探しに行っている。
突如、頭の中に入っているメジロの記憶が蘇る。
204
その記憶がある何なのかよくわからない。しかし、その記憶がまる
でメジロが敵であると囁いているように感じる。
数日間そういう現象が度々起こっていた。そして、その都度﹁解刀
ナマクラ﹂何かの反応を起こしていた。
今も目の前でナマクラは光り始め俺のモヤモヤした感覚を吸い取っ
ていく。
いつもならこれで終わりなのだが、この時は違った。
吸い取ったあとナマクラの光は黒っぽ赤になった。
そして遂にそれは出来上がった。
205
第9話
﹁永刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
キンキ﹂
どうも、ツナみそです︵
いま、高熱がでて苦しんでいますw
最近部活が忙し過ぎたから体を壊してしまったみたいです。こんく
らいで壊れる自分は将来ブラックな会社に入ってしまったらどうな
ることやら⋮
まぁ、そんなことはどうでもよくて9話のその2です。この永刀
キンキの能力は最初は無限の体力になる能力だったのですが、即時
回復の方がホウオウっぽいかなって理由で変えましたw
残り話数はあと4つ、考えてる内容はコロコロ変わっても納得のい
く終わり方にできればと思ってます
206
第9話
注意!
﹁永刀
キンキ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
207
﹁永刀
キンキ﹂
その3
ナマクラは0本目の妖刀と最初にメジロが言った。
第9話
解刀
0という数字はどの数字にかけても0にする。その数を無力化する
のだ。
そして、その0の状態の妖刀を運営者はこう呼んだ。
﹁鍵﹂と⋮
次の日
昨日と同じ無制限の片隅でホウオウとスズメは戦っていた。
お互いのファストタブがぶつかり合いノックバックする。
間をおかず距離を一気に詰め避けたり避けられたりのカタクラフト
の振り合い。
切れたspに気がつき、回復役を一気に飲む。
この時はホウオウは既に気づいていた、自分の体力が減っていって
いることに。
﹁それが、解刀の真の力か⋮。
やっと見つけた⋮鍵を。﹂
ホウオウは笑う。
208
﹁さぁ、スズメ!
俺を倒してみろ。
今のお前には誰だろうが、倒す覚悟が足りない。﹂
誰だろうが倒す覚悟。
それごこの先、最も大切なものとなることをスズメは誰よりも理解
していた。
スズメは妖刀を集めていく中で妖刀の力を感じる事が出来るように
なっていた。
その能力が強くなっていく中で、段々おかしいと感じることがあっ
た。
そして、先日知刀の能力で彼女の過去を覗いたせいで全てを理解し
てしまった。
﹁いきますよ。
マスター⋮﹂
そのスズメの目はまっすぐだった。
覚悟の代名詞とでも言えるくらいにまっすぐだった⋮。
﹁誰であろうが⋮
一刀両断!これに限る⋮﹂
︵それがたとえ惚れた相手であっても⋮︶
スズメは涙を流しながらホウオウに突撃する。
209
﹁その本気、しかと受け止めた!
本気には本気でこたえよう!﹂
その戦いは誰がどう見ても下手くそというだろう。
しかし、その戦いはとても美しいものだった。そのことを誰も知ら
ない。
ホウオウとスズメ、二人とも決着がつくまで回避を取ることはなか
ったのだ。
カタクラフトをお互いに喰らいあう。レイダーファングも余りなく
全て受け止める。
そして、決着がついたのはオーバースイングであった。
ホウオウの方が少し早く剣を振る。
しかし、スズメは逃げない。
そして奇跡が起こった。
スズメはホウオウのオーバースイングを受けきったのだ。
わずか、1の体力を残して。
そして、遅れて放たれたスズメのオーバースイングでホウオウは倒
れた。
これにより全ての妖刀と鍵が揃った。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁遂にこの時がきたわね。
さぁ、このアヴァベルとかいう腐った世界を終わらせるのよ。﹂
210
そう言いながら、女性は和風の服をきた女を撫でる。
﹁そう、貴方がね。
我が妖刀、覇刀ちゃん⋮﹂
不気味にそして鋭く女性は呟いた。
和風姿の女は魂が抜けたような目をしていた。そして無表情のまま
﹁了解した。
我が主よ。﹂
それを聞いて女性は満面の笑みを浮かべる。今までの妖刀使いの誰
よりも狂気にあふれて。
遂に、物語はクライマックスを迎える。
next
???
???
???
???
名前
職
武器
妖刀
211
第9話
﹁永刀
︶
その3︵後書き︶
^ω^
キンキ﹂
どうも、ツナみそです︵
遂に残るはあと一話。
一応、この話が終わった後は超絶マイペースで単発ものの小説を書
いていこうと思います。︵もちろんアヴァベルものの︶
まぁ、詳しくはまた次の次で。
ラスと一話目、楽しんで書かせてもらおうと思います!
212
最終話
注意!
﹁覇刀
オワリ﹂
その1︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
あらすじ
麻刀、抜刀、守刀、幸刀、双刀、団刀、拡刀、知刀、永刀。
全てを揃えたスズメ。
成長した彼に最後の試練が襲いかかる。
213
最終話
﹁覇刀
オワリ﹂
その1
﹁結局、私は歯車をいじることしかできないの。
あとは運任せ、まるで舵の取れない船で大海原を渡るようなもの。
それが狂おしいほど楽しいの⋮。
あなたも、長い旅で感情というものを手に入れたはずよ、だからわ
かるでしょ?﹂
怪しげな女がいきなりそう語り出した。人が行き交う安らぎのど真
ん中に立っていた。
前にはイベントマップ、後ろには塔へ通じる道がある。
女の言葉を聞いて、もう一人和風な服装の女が口を開く。
動く事が驚かしい、まるで人形のような彼女は答える。
﹁あぁ、わかる。
わかるぞ、主よ。﹂
短い回答だった、しかしその回答をするまで少し時間をかけた。
それを、よく思えるのは主と言われた女性だった。
﹁そう、それでいいの、狂気だけでは貴方は強くなれないわ。
絆、愛、怒り、悲しみ、妬み、沢山の感情があなたをより一層鋭く
させる。
さぁ、始めましょう。
私には始めさせることはできても⋮。止めることもその先を見通す
こともできない⋮だけど、うまくいけば。﹂
主は笑う。
214
確実が存在しない今だからこそ笑う。狂気に充ち満ち溢れて。
﹁アヴァベルを私の物にできちゃうの﹂
そんな会話から数分後。
そこに現れたの全ての妖刀と、鍵と呼ばれた覚醒したナマクラをも
ったスズメだった。
立ち止まる。
そして、スズメは和風な姿の女を見た。その女は紛れもなく、スズ
メと共に妖刀を集めてきた一番の仲間、メジロだった。
メジロは人形のような虚ろな目でスズメを見つめる。
仲間の変わり果てた姿に、驚きや怒りが込み上げてきたスズメだが、
冷静にセリフを放つ。
﹁あんたは誰だ?﹂
そのあんたとはメジロではなく、その横に立つメジロが主と呼んだ
人物にだった。
﹁私は、運営者よ。このイベントのね。名前なんて必要無いわ。
どうせ、もうすぐ退場ですし。﹂
﹁そうか。
なら、この妖刀達はどうすればいい?
俺はてっきり集めた瞬間龍が出てきて願いを叶えてくれると思った
んだが⋮﹂
215
その一言に運営者を名乗る女は笑う。しかし、メジロは笑みの一つ
も見せなかった。
﹁いいわね。
そういうの私は好きよ。
でも、そうじゃないの、その刀はあるべき所に返すことで事が起こ
るの。﹂
﹁あるべき⋮所⋮?﹂
﹁そう。
と言うわけで、今から貴方に選択肢を二つ与えましょう。
とびっきりハードなやつをね。﹂
女はそう言って指でvを作りそのうち一本を折り曲げる。
﹁一つ、貴方はずっとその妖刀を抱え込んで、アヴァベルの世界で
生き地獄を味わう。﹂
もう一本の指も折る。
﹁二つ、私に妖刀を全部渡してこのイベントのラストイベントを迎
える。﹂
﹁ラストイベントってなんだ?﹂
﹁それは、秘密よ。
下手すれば、一つ目よりももっと辛い目にあうかもね。﹂
216
﹁あんたの目的は?﹂
﹁私の目的はアヴァベルを手に入れる事よ。
⋮ってさっきから、私ばっか質問に答えてるじゃない!
次からの質問はまず、この二択のどっちからを選んでからよ。﹂
﹁選ぶのは二つ目だ。
そして、質問だ。
アヴァベルを手に入れるとはどういうことだ?﹂
別に適当に二つ目と答えた訳じゃ無かった。スズメは、様々な人を
苦しめ続けたこのイベントをいち早く終わらせたかった。
一つ目の選択をすれば、一生このイベントが続くことになる。
それだけは避けたかったからだ。
それを聞いて女はいつも通り笑い始める。
﹁オーケー!
わかったわ。そんなに知りたきゃ教えてあげる。
私はこのゲームを乗っ取ろうとしているの。それにはまず、プレイ
ヤーの数を減らす必要があったの。
そこで思いついたのが妖刀イベント。これによって辞めたプレイヤ
ーは実は100を超えてるわ。
チート能力とかでたらやってられないってね。﹂
たしかに、スズメの周りでも何人か辞めた人は多かった。
ホウオウの事も最初はその一人と認識していた。
﹁しかし、それじゃぁ足りないわ。過半数は減って貰わないと。
まぁ、減らす方法よりも減らした後の話の方が大切ね。
217
まず、人数を減らす。そして、荒廃したアヴァベル世界を乗っ取る。
残ってる奴らは課金しまくってもう止められないとこまできた奴ら
ばっか。
そんな奴らから金を取りにとりまくる。
それが、私の狙い。﹂
⋮⋮⋮⋮⋮⋮つまらん。
実につまらない。
スズメはそう思った。アヴァベルを乗っ取るというのはできるのか
どうかなど知らない。
ナマクラを受けった。
しかし、結局は金というところがつまらなすぎた。
﹁いっとくけど、冗談ではないわ。
さぁ、駆け引きを始めましょう。
私が勝つか貴方達が勝つかのね。﹂
そう言って彼女はスズメから妖刀全てと解刀
スズメは後悔した。まさか、こんなことになるとはと。
ラストイベント、その本当の恐ろしさを。
﹁さぁ、私の覇刀ちゃん。
覚醒の時が来たわよ。
全ては私のため⋮。頑張って頂戴ね。﹂
その言葉に答えたのはメジロだった。
﹁了解した。
我が主よ。﹂
218
﹁ん?どうした?
⋮⋮⋮メジロ?﹂
﹁ふっふっふ。
もう、貴方は気づいているはずよ。
メジロちゃんが本当はなんなのか?﹂
﹁う、嘘だ⋮﹂
﹁本当よ。
それを今から証明させてあげる。﹂
彼女は全ての妖刀を素材に一枚の紙を作り出す。
﹁これは、覇刀の召喚書っやつよ。
これを使えば今度はレイドであのイベントボスと戦えちゃうの。
そして、より多くの人に妖刀が行き渡ってしまう。
ナマクラを素材に光輝く紙を作り上げた。
お互いにバットエンドね。
でも⋮﹂
そう言ってその紙と解刀
﹁これぞ、覇刀の召喚書︵終︶よ!
これで召喚すれば、時間制は無くなる。倒せれば妖刀も出ないし、
イベントも終わる。
でも、この子めちゃくちゃ強いのよ。勝てないってわかったらみん
なもう絶望よね。﹂
そして、彼女はその書を解き放った。眩しほどの光が辺りを包む。
219
目が慣れた時そこには虹色に輝く転送装置があった。
メジロの姿はない。
そして、チャット欄には黄色のメッセージで。
﹁スズメさんが、安らぎの間リヴェールにヤバい奴を出してしまっ
たぞ!
みんなで協力してやっつけよー!﹂
﹂
と、まるで煽るかのようなものが出ていた。
﹁俺じゃない!
そう言いながらスズメは虹色の転送装置に乗った。
220
最終話
﹁覇刀
︶
その1︵後書き︶
^ω^
オワリ﹂
どうも、ツナみそです︵
今回でもうラストですな⋮。
早いんか遅いんかと聞かれたら多分てか、だいぶ遅いほうなんやろ
うな⋮w
^ω^
︶
本当は一週間、間を空けてからやろうと思ったけどせっかくのペー
スを無駄にはしたくなかったので投稿しちゃいました︵
あと少し頑張っていこうと思います
221
最終話
注意!
﹁覇刀
オワリ﹂
その2︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
222
最終話
﹁覇刀
オワリ﹂
その2
そう言いながらスズメは虹色の転送装置に乗った。
一見それは普通のレイドとは違いは無いように思えた。
いつも通りレイドの受付に着いたが受付担当のNPCが見当たらな
い。
いるはずのところにはまた先ほどのような虹色に輝く転送装置があ
った。
﹁この先だな⋮﹂
そして、スズメは一本踏み込んだ。
そして、そこで見たものは⋮
巨大な剣であった。
それは紛れもなくイベントマップで刺さっていた剣だった。
そして、その剣に飲み込まれている⋮いや、どちらかというと一体
化している女性がいた。
﹁メジロ!﹂
スズメは叫んだが、メジロには届かない。これこそ、彼女の本当の
姿覇刀としての姿だ。
223
﹁なつかしいな。
しかし、俺が戦ったときとは随分変わったな。﹂
そう言って現れたのはホウオウであった。
﹁マスター⋮??﹂
﹁何驚いているんだ?
これはレイドだ。別にお前一人で戦う必要はない。
ほらみろ、珍しいことが起こったからこんなに多くのプレイヤーが
来やがった。﹂
ホウオウにそう言われ後ろを向くとそこには今までのレイドとは比
にならない程のプレイヤーがいた。
その中にはかつて妖刀使いとしてスズメと戦った者たちもいた。
プレイヤー達はその異形なボスをみて驚いているようだ。
オワリだ。
﹁俺が戦ったときは刀だけで名前は覇刀だった。
今こいつの名前は覇刀
見るからにパワーアップしてやがる。﹂
オワリの攻撃が始まった。
オワリだろうが、メジロだろうが、俺は⋮
﹁関係ない。
覇刀
一刀両断⋮こらにか⋮ぬわぁ!﹂
決め台詞を言おうとした瞬間覇刀
勢いよくその巨大な剣先を地面に刺すと、その周りが業火に包まれ
224
る。
﹁これは⋮ウォリアーのフレイムバースト??﹂
ギリギリのところで危険を感じてスズメは回避に成功した。
しかし、回避に失敗した者も何人もいた。それだけ範囲が広かった
のだ。
﹁嘘⋮だろ?﹂
スズメは驚いた。
オワリはプレイヤ
いまの簡単な一撃で何人ものプレイヤーが倒れたのだ。
まるで、ラッシュでリザードを狩るように覇刀
ー達をなぎ倒したのだ。
﹁勝てるのか?
こんな奴を相手に⋮﹂
とにかく、攻撃しなきゃ倒せない。
スズメはこういうレイドのときはカタクラフトとオーバースイング
しか使わない。
今回も同じくその戦い方で望んだ。
結果は⋮
いつも通りの威力で見事通った。
どうやら、攻撃力は高いが防御力はそこそこのようだ。
︵俺と真逆だな⋮︶
225
他のプレイヤーもいつも通りに集団となって覇刀に攻撃する。
回復する者、魔法で距離を置いて攻撃する者、接近系の武器で攻撃
を当てまくる者。
完璧なフォーメーションで攻める。
ブォン!
覇刀が、軽く振られる。
今度はカタクラフトだった。
﹁2500!
しかもクリティカルじゃない。
てか、カタクラフトってことは⋮﹂
その予想通り第二打、第三打もあった。
﹁なんとか、三打めはかわせたけど。火力高すぎる⋮
しかも、体力もなかなかあるぞこれ⋮﹂
状況は最悪だと思われていた。
しかし、あることに気づいた者がいた。
﹁これ、そういえば時間制じゃないんだな。﹂
﹁負けてしまったけど、デスペナルティがない!
負け放題だ!﹂
226
普通のレイドとは違うこの設定のおかげで、プレイヤーの人数は減
ることはなく逆に増えていった。
覇刀のHPも着実に減っていっている。
﹁運営者の女、あんたはどうやら俺たちを見誤っていたみたいだな。
この程度で、挫けるアヴァベラーなんていないんだよ!﹂
スズメはそう言って集団の中に飛び込む。
しかし、直ぐに倒れてしまう。
﹁まだまだぁ!
アヴァベラーなめんなよ!﹂
これで10回目は超えているだろう。
スズメは休むことなく挑み続けた。
倒れる回数は増していく。
﹁くそ、今日はもうログアウトしなきゃダメだな。
メジロ!俺が居ない間に負けるなよ!﹂
それが数日続いた。
オワリの体力はあと少しのところまできていた。
初めは増えていってたプレイヤーだったが徐々にその数は減ってい
く。
しかし、覇刀
しかし、それは昨日と比べてそこまで差はなかった。
人が減ってるからだ。
227
いくら攻撃してもゆっくりとしか減らず、その上高火力。
他のプレイヤー達はすっかりモチベーションが下がっていた。
﹁あとは、もう俺たちで頑張るしか無いようだな。﹂
ホウオウがそうスズメに言うと⋮
﹁まだ、倒しきれてないのかよ!w
全く、それでも俺を倒した男か?
まっ、挫けてないだけマシかw﹂
どこか、聞き覚えのある声がした。
しかし、何処たったかは思い出せない。
しかし、その声の主が現れた瞬間記憶が一気に蘇った。
﹁お前は⋮カワセミ!﹂
それはスズメが一番最初に倒した妖刀使いカワセミであった。
﹁俺だけじゃないぜwww﹂
それに続いて今までの妖刀使い全員がその場に揃った。
そして、その中から一人の男が前に出てきた。
﹁スズメくん。
僕は知っている。この覇刀の真の恐ろしさを。
この妖刀の能力を⋮
228
記憶を見た君もその能力に気づいているはずだ。﹂
﹁⋮あぁ、覇刀の能力は感情操作。
時間をかけてじっくりとインしているプレイヤーの感情を変えてい
く﹂
﹁その通り、本当意味わからない能力だね。
その能力のせいで、覇刀に挑むプレイヤーが急激に減ってるんだ。
明日あたり僕らも危ないかもね。
そして、本当の狙いはその能力を使ってプレイヤー達にアヴァベル
を辞めさせることなんだ。﹂
﹁なるほど⋮﹂
スズメは理解した。
この覇刀が入ることでどう、プレイヤーの数を減らさせるのだろう
と思っていたのだが。
﹁確かに、このスピードだと俺らももうすぐやられるだろう。
だから、今日じゅうに!﹂
﹁敵の体力は残りわずか。
一気に決めるぞ!﹂
﹃おぉー!﹄
229
最終話
﹁覇刀
︶
その2︵後書き︶
^ω^
オワリ﹂
どうも、ツナみそです︵
最終話ってことでかなりぶっ壊れた能力にしてしまった⋮
てかもうこれアヴァベルじゃないね⋮
だが、それを言ったらおしまいだ!アヴァベル小説といえばアヴァ
ベル小説なんだ!異論は認める!
そして、ついに⋮遂にあと一話。
何だろう、終わらせたくないという気持ちがあるのかなかなかヤル
気が出てきません。
しかし、ここまで来たからには毎度行っている通り止まることは論
外です!
最後の最後まで引き締めて書いていこうとおもいます。
230
最終話﹁覇刀
注意!
オワリ﹂
その3︵前書き︶
・この小説はケータイアプリ﹁アヴァベルオンライン﹂の世界での
小説です。知る人にしかわからない表現が多いです。
・初めてなので変な文になってるかもしれません。
・この小説に出てくるキャラ・妖刀アバターなどはアヴァベルに存
在しません。
・pvの場面がありますが、その時は武具の星の数は気にしないも
のとします。
231
最終話﹁覇刀
オワリ﹂
﹁どうして⋮??﹂
その3
アヴァベルの決して普通のプレイヤーが入ることのできない場所で
女は見ていた。
﹁なぜなの!
なぜ奴らは覇刀の能力が効いてない!もうとっくにプレイヤー勢員
に行き渡っているはずなのに!
⋮もういい!
覇刀ちゃん、洗脳した雑魚プレイヤーどもをアヴァベルから消すの
よ。﹂
﹁了解⋮した。
我が主よ。﹂
﹁グハァ!﹂
また覇刀にやられてスズメは拠点まで戻ってきた。
急いでレイドに戻ろうとした時。
﹁俺、アヴァベル辞めるわ。﹂
そんな声が聞こえてきた。
その声を聞いて次々と
﹁俺も。﹂
232
﹁なら俺も。﹂
﹁あっ、俺も急に辞めたくなった。﹂
それは次々と拡散していく。
﹁もう、計画はじまってしまったのか⋮!
あと少しなのに!
急がないとな⋮﹂
そう言ってスズメはレイドに入っていった。
﹁マスター、やばい。
外のプレイヤー達が次々に辞めます宣言を始めた。﹂
﹁大丈夫。
今倒せば勝機に戻っらせることができるはずだ。
あと一人踏ん張りだ。
一気に行くぞ!﹂
﹁はい!﹂
そして、さっき倒れたのが最後のリスポーンとなる。
﹁全くw
妖刀にはある意味世話になったなwww
麻刀、あいつのおかげで下位職の技の大切さに気づけた。強くなっ
た俺をあんたに見せてやるよ!﹂
233
そう言ってカワセミは、大きく飛び覇刀に向かって斧を振り下ろし
た。
﹃ショックスタンプ!﹄
﹁抜刀⋮。
あの刀ほどしっくりきたアバターはないだろう。
しかし、能力はいらないな。
オワリ⋮甘く散れ!﹂
俺の技はは常に最速だからな⋮
覇刀
その場に立っていたはずのカラスはいつの間にか覇刀の背後に立っ
ていた。
そして、数秒後技は戻ってくる。
﹃桜花・居合!﹄
﹁守刀を持ったことでたくさんの人に迷惑をかけてしまった⋮
でも、守刀を持ったことで私は大切なものに気づくことが出来た。
お姉様。私は今モンクです。
私の思いこの拳に乗せて伝えさせてもらいます!﹂
アヒルは静かに構える。
空気が乾きあたりが静まる。
そして、突き出した拳は竜巻を帯びていた。
﹃烈風撃瞬!﹄
﹁幸刀のおかげで、僕は運に頼りすぎていたことをしれた。
234
別に荒らしになっていたわけでもないし。
ほんと、僕はついてるな。﹂
カルガモは2丁拳銃を構え、乱射しながら覇刀に突進する。
﹃アサルトバラージ!﹄
﹁全く。
どいつもこいつも仕方がないわねー。私はこの妖刀から得たものな
んてないからさー、なんか気分が乗らないんだけど⋮。
まぁ、可愛い弟子とだらしないマスターのために一肌脱ぎますかー。
﹂
サギは体制を低くしてジッとその場に佇む。
そして、次の瞬間その周りには無数の斬撃が展開されていた。
﹃七清剣!﹂
﹁まぁ、俺が妖刀から得たものと言ったらギルドの仲間と言うしか
しかいないな⋮。
このボスも俺じゃぁ太刀打ちできねないし、お前に頼もう。﹂
﹁かしこまりました⋮!﹂
フラミンゴの一言で素早くフクロウは覇刀の前に立つ。
そして、剣を天高く掲げると周囲に光の剣が突き刺さった。
﹃シャインセイバー??﹂
235
﹁ぼ、僕は⋮えっと⋮。
妖刀のおかけで⋮得たものは⋮これといってないん⋮ですが⋮。
み、皆さんのお役に立つため⋮に頑張ります!﹂
ペンギンは杖で紋章を描き出す。
そして、その紋章から七色に光る光線が解き放たれた!
﹃テトラレーザー!﹄
﹁僕も、別に妖刀から得たものなんてないんだけとね。
でも、僕もこのイベントには責任を取らないといけないことがある。
ケジメはしっかり付けないとね。﹂
ハトは全身を滑らせながら覇刀に槍を突き刺した。
その威力も距離もファストスタブを超えるほどのものだ。
﹃スパイラルランス!﹄
﹁俺も、ハトと同じだ。
どちらかといえば、失ったものもある。だからこそケジメはつけな
いとな。
⋮スズメ、次が最後の一撃となるだろう。
いけるな?﹂
ホウオウはそう言ってスズメの方を見る。
スズメはその場から動かずくちだけが動き始めた。
﹁この妖刀集めの日々の中俺は何度メジロに助けられただろうか⋮。
喧嘩した時もあったし、激しい気分の変わりように振り回されたり、
236
いろいろあった。
一番最初メジロは俺を弟子にするといってきた。今思えばあいつは
俺の師の一人と言えるだろう。
だが、今俺の目の前にいるのはメジロじゃない!覇刀だ!
俺にはメジロが覇刀と一体化しているというよりも、メジロが覇刀
に飲み込まれているように見える。
だから、助ける!
今度こそ妖刀をぶった切る!﹂
それを聞いてホウオウは笑う。
心なしか、覇刀と一体化しているメジロも笑っているように見えた。
﹁一刀両断!⋮これに限る!﹂
その決め台詞と同時にスズメとホウオウは走り出す。
途中、覇刀がフレイムバーストのような攻撃をしてきたが、それを
受けても2人は止まらなかった。
そして、覇刀に向かって思いっきり刀を振り落とす。
その動きは感動するくらいシンクロしていた。
﹁いっけぇぇぇぇぇえ!﹂
﹃オーバースイング!﹄
その一撃で全てが終わった。
覇刀は力が抜け地面に横向きに倒れ透明になり消えていった。
237
そして、その場には宝箱と戻るための転送装置があった。
﹁そういえば、これレイドだから報酬は出るのか⋮。
結構頑張ったし経験値たくさんもらえるだろうな⋮。﹂
そう期待しながら箱を開けると⋮
150万
ランクSS
経験値
﹁経験値たったの150万??﹂
ナマクラR
レプリカ
しかし、その下を見てみると。
解刀
と書いてあった。
﹁これは⋮妖刀のレプリカ??﹂
これが、このイベントの真の報酬アバターであった。
レプリカ、つまり能力も毒も持ってない妖刀アバター。
挑んだプレイヤー達はみな様々な妖刀のレプリカを手に入れたが、
解刀のレプリカを手に入れたのはスズメだけであった。
﹁これで、やっとこのイベントが終わるのか⋮。﹂
もう、人1人もいなくなったフィールドからスズメはレイド受付ま
238
で戻る
終わったのはいいが、やはりメジロともう会えないということが少
し残念だった。
トボトボと歩く後ろ姿に誰もいないはずのところから声が聞こえて
きた。
﹁お主、せっかく勝ったというのになぜ、そんな情けない顔をして
おる?﹂
その声はスズメの今一番求めていた声であった⋮。
﹁メジロ?なのか?﹂
パッと見た感じは誰だかわからない。薄黒いマントを身にまといフ
ードまでかぶっていた。
その格好はレイド受付人そののもだった。
しかし、その女性はスズメの問いに頷く。
﹁あぁ、確かに私はメジロだ。
しかし、もうその名は必要なくなった。もちろん覇刀の名もな⋮。﹂
﹁どうして、覇刀ってことを黙ってたんだ?﹂
﹁私は刀だったからな⋮。
主のために尽くさねばならなかったのだ⋮。
しかし、もう解放された。﹂
239
そう言って今の服装を見せびらかすようにその場で一回転した。
﹁ご覧の通り今となってはレイド受付人だ。なぜなったかなど聞い
てくれるなよ。
私も理解できぬ状況だからな。
しかし、思った以上に清々しい気分だ。また、こうしてお主に会え
たのだからな⋮。﹂
﹁あぁ、俺も嬉しいよ。﹂
その言葉から数秒かん沈黙が続いた。そして、
﹁メジロ、お前はこれからずっとレイド受付人として働くのか?﹂
﹁そうだ。
まぁ、私はまだまだ端くれ。
レイドが1つくらいなら先輩がしてくれるであろう。
無駄に召喚した時の一手不足を解消するためくらいの役目だ。﹂
﹁そうか、なら良かった。
また、会えるんだな⋮。﹂
﹁あんなにツンツンしておったのに偉く丸くなったものだな。﹂
﹁お前こそ。﹂
二人は声を出して大げさに笑う。
そして、お互いに深呼吸をして見つめ合う。
240
﹁メジロ、絶対にまた来るからな⋮
今度は勢員できやる。﹂
﹁あぁ、楽しみにしておる。﹂
﹁じゃぁ、いくな⋮
みんなが待ってる。はやくいい報告をしに行かなくちゃな。
メジロにまた会えるって。
アヒルのやつ泣きながら喜ぶんじゃないかw﹂
﹁だろうな。
しかし、あいつは強いやつだ。
私なしでも十分やっていけるだろう。﹂
﹁そうだな。﹂
そう言って後ろを向いてスズメは出口へと向かった。
﹁待って⋮﹂
メジロの言葉にスズメは驚きながら振り返る。
そこには笑いながら泣くメジロの姿があった。
﹁ほとうに、本当に⋮
ありがとう⋮⋮。﹂
それは、刀だったとは思えないくらい感情に充ち満ち溢れた言葉で
あった⋮
その後、スズメはアヴァベルを引退するまで解刀を装備し続け、毎
241
^ω^
︶b
日欠かさずレイドに足を運んでいたという⋮。
⋮おわり︵
242
最終話﹁覇刀
オワリ﹂
どうも、ツナみそです︵
︶
その3︵後書き︶
^ω^
遂に終わりを迎えることのできたこの話。
まず最終に言いたいのは、応援してくださった皆様ありがとうござ
いました!
感謝しきれないほどですよもう⋮
続けるということが苦手なんですが、まさか本当に書き終わるとは⋮
しかし、えっ?これで終わり?と思うような終わり方になりました
が、これは書いていたらあまりにも長くて無理終わらせたらこうな
ってしまいました。
まぁ、自分らしい終わり方かもしれませんw
今後、機会があれば番外編とか書いてまだ、書き残していた謎とか
を解いていこうと思います。
本当に読んでくださりありがとうございました!
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PDF小説ネット発足にあたって
http://ncode.syosetu.com/n0888cq/
アヴァベル妖刀伝
2016年2月14日20時46分発行
ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。
たんのう
公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ
うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、
など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ
行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版
小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流
ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、
PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル
この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。
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