学芸員資格取得課程 博物館法に定める学芸員となる資格を取得するための科目 必修 教員名 2 必 修 選/ 択 後期 単位数 3 開講期 履修年次 科目名 博物館学Ⅱ あじおか 1 総合学習目標 博物館学Ⅰで学んだことをもとにして、博物館をめぐる行政・財政的背景の理解を深める。 ミュージアム・マネージメントについての基礎を理解する。 博物館に関わる人々の現状を踏まえ、将来の期待されるべき姿を考える。 2 個別学習目標 講義を通して、博物館経営に対する基礎的知識を身につけてもらう。 見学等を通して、現状や問題点を検討、博物館経営の将来像について個々に考えてもらう。 3 授業計画 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 4 テ よしんど 味岡 義人 博物館について(博物館学Ⅰの復習) 学芸員に求められる能力など 学芸員の行動規範について 博物館見学 使命・計画作成について 企画の立て方について 新聞社・企画会社などとの関係について 博物館見学 展覧会経費について 博物館の施設について バリアフリーマネージメント 博物館見学 リスクマネージメント ボランティア・友の会について 学芸員実習について テキスト・参考文献 キ ス 書名 著者・編集者 出版社 博物館概論 概説博物館学 大堀哲 全国大学博物館学協議会西日 本部会編 学文社 芙蓉書房 定価 ト (授業に必ず持参するもの) 参 考 文 献 (学習の際に読むことを強く 推奨するもの、及び参考書 として適切なもの) 5 評価方法 レポート30点(30%) 、定期試験30点(30%) 小テスト30点(30%) 、 博物館見学時における観察力10点(10%) 合計100点で評価する 6 その他 博物館学・博物館(美術館)をより深く理解するために、積極的に博物館・美術館・展覧会を見学すること。 日本美術・西洋美術・東洋美術に関する書籍を積極的に読むこと。講義中に小テストを行う。 質問などはメール等による。 博物館見学のため、各回500~1500円程度の入館料が必要 − 228 − 【シラバス】 【シラバス】 学芸員資格取得課程 博物館法に定める学芸員となる資格を取得するための科目 必修 教員名 2 必 修 選/ 択 後期 単位数 2 開講期 履修年次 科目名 教育本質論 かねだ けんじ 金田 健司 1 総合学習目標 本講義は中学校・高等学校の保健体育ならびに養護教諭を目指す者に必要な教育学全般の知識を教授し、合わ せて教育者に求められる資質を育成することを目的とする。教育本質論(教育原論)という講義名の通り、本講 義ではまず、教育学の基礎学的な領域すなわち教育の理念と歴史について考察し、これを受けて制度史的な事項 について述べていく。教育者を目指すものにとって必要なのは、教育実習等をソツなくこなすための小手先のテ クニックではなく、教育の本質を深く考察できる力量である。この姿勢と力量の有無こそが教師としての資質を 決定するからである。本講義は諸君がこれから受講することになる数多くの教育学関連科目の中にあって、いう なれば「教育学入門」という位置を占める。したがって、本講義では教育実習や教員採用試験に向けた近視眼的 な知識の詰め込みは行わない。本講義では、むしろそれらを相対化できる、真に教育学的思索のできる教育者の 養成をしていきたい。 2 個別学習目標 特に西洋教育史学、日本教育史学、教育哲学、歴史哲学、歴史社会学の理論を多く援用し、 「教育」 「陶冶」 「学 校」等の概念や、わが国の教育制度史に力点をおいて講義を進める。したがって部分的には「教職概論」とオー バーラップするところもあることを申し添えておく。 3 4 テキスト・参考文献 テ キ ス ト (授業に必ず持参するもの) 参 考 文 献 (学習の際に読むことを強く 推奨するもの、及び参考書 として適切なもの)) 5 学芸員資格 取得課程 授業計画 第 1 回 本講義の狙い、向こう数ヶ月間の予定について解説を行う。 第 2 回 教育とは何かを考える~形成とは何か 第 3 回 教育とは何かを考える~教育とは何か 第 4 回 教育とは何かを考える~同化とは何か 第 5 回 教育思想史に観る「教育」概念の多用性 ①アリストテレス 第 6 回 ②カント 第 7 回 ③ペスタロッチ 第 8 回 ④ケイ 第 9 回 ⑤クリーク 第10回 学校・家庭・地域社会の相補性 第11回 学校制度史~複線型 第12回 学校制度史~分岐型 第13回 学校制度史~単線型 第14回 日本国憲法ならびに改正教育基本法に観るわが国の教育目的 第15回 学校教育法に観るわが国の学校制度と教育課程 書名 著者・編集者 出版社 定価 改訂版現代教育本質論 解説教育六法 教職用語辞典 高橋浩・金田健司編著 姉崎洋一他編著 原聡介編集代表 学文社 三省堂 一藝社 2,835 円 2,730 円 2,625 円 わが体験的教育論 日本教育小史 中野孝次著 山住正己著 岩波新書 岩波新書 452 円 557 円 評価方法 抜き打ち復習テスト(40%)、定期試験(60%)の割合で評価を行う。 6 その他 上掲教科書中『改訂版現代教育本質論』の小生が執筆した部分については、テキスト入手後早々に読んでおく こと。場合によっては入学間もなくに試験を課すこともあり得ることを知らねばならない。本講義の性質上必ず 復習を行い、講義は静聴すること。 − 229 − 必修 教員名 3 必 修 選/ 択 通年 単位数 1 4 開講期 博物館実習 履修年次 科目名 学芸員資格取得課程 博物館法に定める学芸員となる資格を取得するための科目 もり み ね こ 森 美根子 総合学習目標 学芸員とは資料の調査、収集、保存、研究を行うとともに、展覧会を開催し広く社会教育を行う者である。 本講は学芸員として必要不可欠な知識・技能および展覧会開催に至るまでの実務について学ぶ。そして実習館 における自らの経験をもとに学芸員に求められる姿勢、日本の現代を担う館のあるべき姿を探究する。 2 個別学習目標 学生は学芸員の立場になって仮想美術展を企画し、課題にそってレポートを作成、授業で活発なデスカッショ ンを重ねて知識や技能を深めていく。展覧会をとおして鑑賞者に何を訴えたいのか、明確なコンセプトをデザイ ンできるよう、時代を見つめる眼と文章力を鍛えていく。またギャラリートークを想定し、作品解説はもとより、 来館者に対するマナー、言葉づかいなど、芸術に携わる者としての品格を養うものとする。 なお、仮想美術展に関しては卒展に備えた各学生の個展の企画が望ましく、授業日程についても館務実習日な らびに教育実習日を勘案しながら調整して決めていく。 3 授業計画 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 4 授業の目的、概要。実習館の申請手続きについての確認 展覧会開催の意義について 企画展の展示計画策定 ①企画立案から会期終了までの過程について ②テーマの設定について ③企画書の作成について ④出品リストの作成および確認作業(出品交渉) ⑤資料の取り扱い(展示環境の基礎知識・軸装の扱い方) ⑥資料の取り扱い(巻子・折本・冊子・屏風・襖・彫刻・仏像・陶磁 器などビデオ解説)と搬出搬入に関する諸注意 ⑦展示の位置づけ(資料中心、メッセージ主導、参加型など) ⑧プレスリリースの作成について ⑨図録・ポスター・チラシの制作 ⑩開幕式の準備および作品解説について 館務実習に臨む心得と注意事項 館務実習の成果プレゼンテーション 館務実習のまとめ テキスト・参考文献 プリントを配布する。 5 評価方法 レポート提出(40%)文書作成能力(40%)館務実習での評価(20%)を総合して評価する。 6 その他 学生が主体性をもって受講することが前提で、レポートを必ず提出することはもとより、館務実習は博物館・ 美術館のご厚意によって受け入れていただくものであるから真摯な態度で臨み、終始、謙虚な姿勢で学ぶことに 努めてほしい。 − 230 −
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