こすもす 171 号 平成 27 年 8 月号 代表 佐々木 直隆

こすもす
171 号
平成 27 年 8 月号成 2
7月18日(土) 佐々木総研主催セミナー 『マイナンバー制度 対策のポイント』 講師:石井 洋
多くのお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。
代表
佐々木
直隆
株 式 会 社 佐 々 木 総 研
西
日
本
税
理
士
法
人
西日本社会保険労務士法人
株式会社ヘルスケア経営研究所
株式会社エス・エス・ピー・ピー
株
式
会
〒805−0021
社
タ
ク
ト
北九州市八幡東区石坪町 10-13
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遺言控除の創設提案へ
政府・与党が、有効な遺言による相続を条件に、一定額を相続税の基礎控除額に上乗せして控除する「遺言控除」を新設
する方針を固めました。遺言を普及させて遺産相続をめぐる紛争を抑止し若い世代へのスムーズな資産移転を図るほか、
介護等による貢献に見合った遺産相続の促進が狙いとされています。
相続税は遺産総額から基礎控除額(3,000 万円+600 万円×法定相続人の数)という税金のかからない部分を差し引いた
上で税率をかけて算出されます。よって、この遺言控除が新設されれば税金のかからない部分が増えることになり相続税が
減少するでしょう。
近年、遺言書は増加傾向にありますが、相続税の課税対象のうち遺言を残した案件は 2~3 割とまだまだ低い水準にありま
す。「どのくらいの優遇幅になるのか」「自筆証書遺言、公正証書遺言どちらもこの控除を受けられるのか」など具体的な制
度設計は今後議論され、早ければ平成 28 年度税制改正に盛り込まれるとのことです。
遺言書を書くことで相続人間の紛争を抑止でき、さらに節税となるこの制度の行方が気になるところです。
(税務会計 1 課 寺崎 兼司)
国民生活基礎調査の結果から
7月に厚生労働省から「平成 26 年 国民生活基礎調査」の結果が公表されました。
この調査は、保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的な事項を調査し、その結果を厚生労働行政の企画、
立案、運営のための基礎資料とするために行われているものです。
それによりますと、生活意識について「やや苦しい」もしくは「大変苦しい」と答えた世帯は 62.4%で、前年の 59.9%を上回る
結果となり、生活に厳しさを感じている世帯が増加している傾向が見られました。ちなみに、回答内容は多い順に、「普通」
34.0%、「やや苦しい」32.7%、「大変苦しい」29.7%、「ややゆとりがある」3.2%、「大変ゆとりがある」0.4%となっております。
世帯の状況については、65 歳以上の人のみか、65 歳以上の人と 18 歳未満の未婚の人で構成する「高齢者世帯」の割合が、
前年の 23.2%から 24.2%に増加する一方で、「児童(18 歳未満の未婚の人)のいる世帯」は前年の 24.1%から 22.6%に減少
しております。また、児童のいる世帯の「平均児童数」も前年の 1.70 人から 1.69 人に減少し、少子高齢化の実態を表した結
果が出ております。次に所得の状況(平成 25 年 1 月~12 月の所得)については、1 世帯あたりの「平均所得金額」が、前年
の 537 万 2 千円から 528 万 9 千円と減少しております。
ちなみに、「平成 17 年調査」の所得は、580 万 4 千円でしたので、この 10
年近くの間に 50 万円以上減少しております。諸般の経済情勢・環境の変化
が大きな減少要因であることに疑いはないと思いますが、同時に生産年齢
人口が減少していることも看過できない要因と考えられます。
今後、ますます進む「少子高齢化」。これまでに人類が経験したことのない
大きな課題に、私たちは直面しております。行政や立法が考える施策もさる
ことながら、私たち個人レベルでもチャレンジできることがあるように思いま
す。厚生労働省のホームページ内に調査結果が開示されておりますので、
一度ご覧になられてはいかがでしょうか。
(税務会計コンサルティング部 次長 楢橋 信一)
路線価の発表と類似業種比準方式の業種目見直し
新聞等でも既に目にされたかと思いますが、平成 27 年分の路線価が発表されました。
国税庁より公表されている都道府県庁所在都市の最高路線価をみると、平成 27 年分では対前年の変動率がマイナスとな
ったのは 12 都市、そのうち前年も変動率がマイナスだったのは 10 都市ありました。ちなみに前年の変動率がマイナスで、27
年分がゼロだったのは 10 都市でした。全国平均では 7 年連続マイナスでも、底打ちがみられた地域もあったようです。
この路線価が発表されたことにより、実際の相続税の計算の他、土地の評価替えを行ったり、取引相場のない株式の評価
をする方々もいらっしゃるでしょう。現実には、顧問税理士等へ依頼をされることになるかと思います。
取引相場のない株式の評価のうち、類似業種比準方式の計算方法は、日本標準産業分類が改定されたことに伴い、平成
27 年分では業種目の見直しが行われています。そのため平成 27 年分の評価の際には、見直し後の評価を使用することと
なります。
例えば、下記の表の通り、医療法人が自社株の評価をしようとする時には、平成 26 年は「121」の業種目でしたが、平成 27
年は「118」の業種目に変更となっております。仮に、平成 26 年 12 月に評価をする場合、前年の平均(446 円)と、評価月 12
月から 3 カ月以前分(12 月:591 円、11 月:579 円、10 月 532 円)の中で最も低い株価が参考とされますので、446 円となりま
す。これに対して、平成 27 年 4 月に評価をする場合、前年の平均(248 円)と、評価月 4 月から 3 カ月以前分(4 月:307 円、3
月:298 円、2 月 285 円)の中で最も低い株価が参考とされますので、248 円となります。ということは、同じ株数を評価したとし
て、平成 27 年の方が 1 株当たりの評価が低くなるということになります。
暦年贈与 110 万円の範囲内で株を贈与される場合であっても、昨年までより多くの株数を贈与出来ることになります。
この機会に法人の自社株評価・贈与を検討されてみてはいかがでしょうか?
(税務会計 2 課 シニアコンサルタント
荒川 亜希子)
2015年8月
2015年9月
社内会議
8月1日
土
9月1日
火 ※電話が繋がりにくい場合があります。
8月2日
日
9月2日
水
8月3日
月 ※電話が繋がりにくい場合があります。
9月3日
木
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火
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水
9月5日
土
8月6日
木
9月6日
日
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金
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月
8月8日
土 ※電話が繋がりにくい場合があります。
9月8日
火
8月9日
日
9月9日
水
8月10日
月 ◎源泉所得税の納付
9月10日
木 ◎源泉所得税の納付
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土 マイナンバーセミナー@福岡
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土
9月22日
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9月23日
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8月24日
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月
8月29日
土
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日
9月30日
水 ☆健保・厚生保険料の納付
8月31日
月 ☆健保・厚生保険料の納付
社内会議
社内研修
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