「糖尿病治療が心筋再分極異常に与える影響の検討」について

「糖尿病治療が心筋再分極異常に与える影響の検討」についてのご説明
●はじめに
脂肪摂取の増加、運動不足などの生活習慣の変化により、近年、糖尿病の発
症が増加してきています。糖尿病の合併症として、眼、神経、腎臓の障害がお
こることはよく知られていますが、心血管疾患の発症も糖尿病がない人と比べ、
2-4倍多いことが明らかになっています。最近の大規模な臨床試験では、2
-5年間の血糖コントロールでは、心血管疾患の発症や予後を改善できないこ
とが明らかとなりました。
一方で、心電図を詳細に解析することで(具体的には QT 時間の延長や QT
時間の変動など)、心筋再分極の異常がある人は、ない人と比べて心臓突然死な
ど死亡率が高いことが知られています。糖尿病では心筋の再分極の異常が高率
におこることがわかってきましたが、この異常が血糖のコントロールにより改
善するかは明らかではありません。心電図を詳細に解析することで、糖尿病患
者さんの心血管病の発症や予後の推定ができる可能性があります。今回、心電
図でみられた心筋再分極異常が糖尿病の治療により改善しうるかを検討します。
●研究対象
当院において、2007 年 4 月から 2012 年 10 月までの間に、血糖コントロール
のために入院した 2 型糖尿病患者さんで、糖尿病の治療前後で心電図をとられ
た方を対象にしています。
札幌医大第二内科の関連病院の方は、2007 年 4 月から 2013 年 12 月までの間
に糖尿病と診断されて治療を受けている方で、治療前後で心電図をとられた方
を対象にしています。
●患者さんの経費負担など
心電図記録を用いて解析を行います。また、血液データの解析は通常の診療
で行う検査の範囲で施行します。この研究を行う事で患者さんに通常診療以外
の余分な負担は生じません。
●患者さんの個人情報の管理について
本研究では個人情報の漏洩を防ぐため、個人を特定できる情報を削除し、デ
ータの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策をとっています。本
研究の実施過程およびその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを
特定できる情報は一切含まれません。
●患者さんがこの研究に診療データを提供したくない場合
2007 年 4 月から 2013 年 12 月までの間に、糖尿病と診断され、心電図を施行
された方の中で、この研究に診療データを提供したくない方は、下記までご連
絡下さい。
●研究期間
(病院長承認日から)2016 年 3 月 31 日まで
●医学上の貢献
研究成果は、糖尿病による心血管合併症の発症と予後予測に有用である可能
性があり、適切な治療戦略の選択・治療効果判定を行う上での貢献が期待でき
ます。
●問い合わせ先
〒051-8512 室蘭市山手町 3 丁目 8 番 1 号
市立室蘭総合病院 糖尿病内科
共同研究者
宮崎 義則
TEL 0143-25-3111
FAX 0143-22-5303
〒060-8543 札幌市中央区南 1 条西 16 丁目
札幌医科大学附属病院 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座
本研究責任者 三木 隆幸
TEL 011-611-2111
内線 3225、教室(平日)
内線 3232、11 階北病棟(休日・夜間)
FAX 011-644-7958