細胞応答制御学

細胞応答制御学
DNA損傷応答・修復機構の解明
検出
ヒストン
DNA
伝達
DNA
準備
修復
回復
分子
DNA2本鎖損傷は、遺伝子欠失を
伴いやすいDNA損傷であり、生物
にとって非常に危険です。DNA損
傷が適切に修復されないと発がん
や細胞老化、細胞死が誘導される
ことが知られています。最近では
生物に不利なこの特徴が、遺伝子
ノックアウトや癌の分子標的療法
に応用されています。本研究室で
は、DNA2本鎖損傷が検出され、
その情報が伝達され、そして修復
されていく過程を研究し、その知見
を応用した技術も目指しています。
DNA損傷応答は、世界でも長年
にわたって最も注目されている基
礎研究分野の一つです。
参考文献
蛍光免疫染色法によるDNA損傷応答の可視化
青:細胞の核
赤:DNA損傷応答蛋白(53BP1)
緑:応答抑制蛋白(OTUB1)
DNA損傷部位に53BP1が局在
する様子が赤のドットとして観察
されます。
我々が新しく発見したDNA損傷
応答抑制分子OTUB1を過剰発
現させると、53BP1がDNA損傷
部位に局在しなくなることを観察
することができます。
Mol Cell. 53:617-30, 2014
Cancer Res. 72:4974-83, 2012
J Biol Chem. 287:25860-8, 2012
Nature. 466: 941-6, 2010
Cell. 136:420-34, 2009
EMBO rep. 9:1019-26, 2008
Science. 318:1637-40, 2007
J. Clin. Invest. 116: 80-9, 2006
興味のある方は、是非ご連絡ください!
連絡先
独立准教授:中田慎一郎
E-mail:
[email protected]
電話:06-6879-3398
共同研究棟5階D51-03,04