小樽市立病院初期臨床研修プログラム

小樽市立病院初期臨床研修プログラム
平成28年度
〒047-8550 北海道小樽市若松 1 丁目 1 番 1 号
TEL:0134-25-1211
FAX:0134-32-6424
http://www.otaru-general-hospital.jp/
研修プログラムについて
1.はじめに
小樽市は道央圏に位置し、約12万4千人の人口を有する港町、観光都市として知ら
れています。
当市の市立病院は、明治45年の創立以来小樽・後志地区の中心的役割を担ってきま
したが、「市立小樽病院」と「小樽市立脳・循環器・こころの医療センター」という2
つの病院が平成26年12月に新築・統合いたしました。
新市立病院では、病院の基本方針を構成する三つの柱として「がん診療」「脳・神経
疾患診療」
「心・血管疾患診療」を掲げ、後志二次医療圏の基幹病院として高度・急性
期医療を担い、救急医療にも積極的に取り組むこととしています。
また、地域医療連携モデルとして昭和44年小樽市医師会と共同のオープン病棟が本
邦で最初に開設され、以来長期間にわたり運営し、地域医療に貢献して参りました。
平成25年4月には、北海道がん診療連携指定病院の指定を受け、後志唯一の放射線
治療を行う設備を持つ医療機関として地域で安心してがん診療を受けられる施設を目
指しております。
この他、エイズ拠点病院、災害拠点病院、初期被ばく医療機関としても位置づけられ
ています。
2.研修プログラムの名称
小樽市立病院初期臨床研修プログラム
3.研修プログラムの目的と特色
①目 的 医師として第一歩を踏み出すにあたり、プライマリ・ケアと救急を中心とし
た基礎的知識、技術、態度などの基本的臨床能力を身につけ、患者の心理的、
社会的側面を含む全人的医療を身につけることを目的とする。
②特 色
・内科研修の期間中に、消化器内科、呼吸器内科を中心とした外来や入院患者を診療
して Common Disease や診療の多様性を学ぶことができる。
・各診療科には研修医が集中しないよう配慮することとし、豊富な症例と多くの技術
を経験することができる。
・診療科間の垣根が低いことからお互い協力しているので、所属診療科の枠を越えた
診療を経験することができる。
・プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につけるために1年次は指導医のもと第
二当直として救急の症例を研修することができる。また、二年次にはオンコールで
救急当番を行うこととし、他の医療スタッフと連携しながら救急のファーストコー
ルを担当する重要な役割を務める。
このような日当直は、一人あたり月3~4回程度の回数となる。
・基本研修科目、必修科目終了後の自由選択期間に基本研修・必修科目の経験不十分
な補充部分や希望科を選択できる。
・図書、インターネット環境は整備されており、将来の各種専門医取得に向けた学会
発表、臨床研究等の指導体制も充実している。
4.研修プログラムの管理・運営組織
この研修プログラムの最終責任者は、小樽市立病院長であり、研修終了認定は院長
が行う。当院における初期臨床研修の充実改善とその円滑な運用に資するとともに、
初期臨床研修の実施及び研修内容等の評価を行うことを目的として、臨床研修管理委
員会を設置する。
5.プログラム内容
(1)必修科目
ア 1年次
内科、救急、外科を必修とする
イ 2年次
地域医療を必修とする。
(2)選択必修科目
精神科、産婦人科、小児科、麻酔科のうち1科目以上
(3)研修期間
[1年次]
内科6か月、救急3か月、外科2か月、選択科目1か月とする
1年次の選択科目は、小樽市立病院にある診療科の中から、研修医が自由に選択す
ることができる。
[2年次]
地域医療は1か月とし、東小樽病院・余市協会病院の中から選択し研修する。
選択必修は1か月とし、精神科、産婦人科、小児科、麻酔科から1科目を選択し研
修する。産婦人科、小児科については、協力病院の札幌医科大学付属病院にて研修す
ることができる。
残りの期間は、必修科目、選択必修科目を通じて不十分であった研修部分の補完、
または将来選択したい診療科などを見据え、小樽市立病院、札幌医科大学付属病院及
び北海道大学病院にある診療科の中から、また、地域医療を研修する場合は東小樽病
院及び余市協会病院の中から、地域保健を研修する場合は小樽市保健所を研修医が自
由に選択することができる。
6.研修医の指導体制と評価
各診療科に臨床研修の指導医を置き、指導医は臨床研修を実施し、行動目標及び経
験目標につき評価を行う。
研修終了時点で自己評価と指導医評価を含んだ研修記録を研修管理委員会に提出す
る。研修管理委員会はこれらの評価資料を基に最終評価を行い、到達目標に達してい
ることが判断された研修医には小樽市立病院長が研修修了証を交付する。
7.研修医の募集定員並びに募集方法
(1)募集定員
5名
(2)募集及び選考方法
応募時期
7月1日ごろから
応募先
〒047-8550 小樽市若松1丁目1番1号
小樽市立病院 事務部 経営企画課 ℡ 0134-25-1211
e-mail:[email protected]
必要書類
①履歴書(申し込み時様式送付)
②願書(同上)
③卒業(見込)証明書
④成績証明書
選考方法
提出書類や面接等により臨床研修管理委員会が評価を行い、
マッチング登録の採用希望順位を院長が決定する。
選考期間 9月上旬頃
8 研修医の処遇
(1)身分
小樽市立病院医師 常勤・非常勤の別:常勤
1年次当初は医師登録完了までは臨時職員の予定
地方公務員となるため職務に専念する義務を有する(アルバイトの禁止)
(2)給与・手当
1年次:給料月額約55万円 2年次:月額約57万円
扶養手当、通勤手当、地域手当等
特殊勤務手当等(時間外勤務、緊急呼出等実績による)
賞与年2回あり(6月・12月)
※1年次当初は臨時職員のため日額 19,000 円(予定)を支給
(3)勤務時間
月~金曜日 8:30~17:00
(4)当直
3~4回/月
1 年次は原則として上級医(指導医)と、2年次はオンコール体制
で行われる。
※ 当直勤務、時間外勤務に対しては、規程に基づき対価を支給
(5)休暇
年次有給休暇 1年次 年19日 2年次 年20日
その他、健康増進休暇などの有給の特別休暇等あり
(6)保険
共済組合、共済年金、公務災害補償基金に加入する。
(7)宿舎
借り上げ公宅制 (一部自己負担あり)
(8)医局内に専用の座席あり
(9)健康管理
定期健康診断 年 1 回
(10)医師賠償責任保険 病院において加入 個人加入については任意とする。
(11)外部の研修活動
学会、研究会等への参加:可、 費用負担:あり
9 協力型臨床研修病院および臨床研修協力施設
○札幌医科大学付属病院
院長 山 下 敏 彦
研修実施責任者 三 浦 哲 嗣
〒060-8543 札幌市中央区南1条西16丁目291番地
○北海道大学病院
院長 寳 金 清 博
研修実施責任者 平 野
聡
〒060-8648 札幌市北区北14条西5丁目
○東小樽病院
院長 菅
充 生
研修実施責任者 菅
充 生
〒047-0152 小樽市新光2丁目29番3号
○北海道社会事業協会余市病院
院長 吉 田 秀 明
研修実施責任者 吉 田 秀 明
〒043-0003 北海道余市郡余市町黒川町19丁目1番地1
○小樽市夜間急病センター
管理者 長谷川
格
研修実施責任者 長谷川
格
〒047-0152 小樽市新光1丁目21番5号
○小樽市保健所
保健所長 秋野 恵美子
実習実施責任者 秋野 恵美子
〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
10 当該研修プログラム管理責任者と臨床研修管理委員会メンバー
プログラム管理責任者
院長
近 藤 吉 宏
臨床研修管理委員会
委 員 長 医療部長(放射線診断科)南 部 敏 和
副委員長 医療部長(耳鼻咽喉科) 松 井 利 憲
委 員 院長
近 藤 吉 宏
副院長(麻酔科)
久米田 幸 弘
副院長(外 科)
権 藤
副院長(泌尿器科)
信 野 祐一郎
寛
副院長(精神科)
高 丸 勇 司
医療部長(消化器内科)
後 藤
啓
医療部長(病理診断科)
笠 井
潔
看護部長
萩 原 正 子
薬剤部長
白 井
事務部長
笠 原 啓 仁
小樽市保健所長
秋 野 恵美子
博
札幌医科大学付属病院
臨床研修センター長
三 浦 哲 嗣
北海道大学病院
卒後臨床研修センター長 平 野
聡
潮見台内科クリニック
院長
東小樽病院 院長
小梁川 義 則
菅
充 生
社会保険事業協会余市病院
院長
吉 田 秀 明
小樽市夜間急病センター
管理者
長谷川
格
11.2年間の初期臨床研修終了後の進路について
研修終了後希望があれば、当病院での後期研修、のちのスタッフとしての正
職員採用、さらには近隣研究機関への紹介等に関して研修管理委員会が適宜
相談に応じる。
平成26年12月1日 開院しました
【外観】
【エントランスホール】
【鳥瞰図】